日別アーカイブ: 2019年9月11日

スペルト小麦を使えるようになりました

麦ラボ

スペルト小麦原穀
固い殻に幾重にも覆われていて、それを剥くのはよほど大変な仕事です。


麦ラボ

スペルト小麦精麦済
米用の籾摺り機に二回通して外殻を取り去った後、精麦機にかけてクリーニングしたもの。

ここ数年来の夢であった、自前のスペルト小麦でパンを焼くこと、それが実現可能な段階になりました。

この7月に収穫したスペルト小麦の原穀を、隣町の農家さんのご協力により、籾摺り機にかけていただきました。

スペルト小麦の外殻は、米の籾殻に比べてもはるかに強靭ですから、果たして籾摺り機で完全に除去出来るかどうか未知の部分もありましたが、今日の作業で十分可能だと言うことが証明されました。

使用したのは、最も一般的なゴムロールと揺動選別機を備えた籾摺り機です。
ただし、米に比べればずっと能率が落ちるのは言うまでもありません。
機械にかかる負担は、米の場合とは比較にならないからです。
結局、二回通すことで完璧な除去が可能でした。

また、籾摺り機に直結されたグレーダーという機械を通過させることにより、未熟粒や微細なゴミも除去されました。
この状態で、まだ種子としての生命は損なわれていませんので、そのまま袋詰めして低温倉庫(雪室)に預けることにしています。

そして家に戻ってから、今回すぐに使用する分のみ精麦機にかけてさらにグレーディングとクリーニングを施し、製粉出来る状態にしました。
明日には、スペルト小麦の全粒粉が得られる予定です。

そして製粉後10日間程度のシーズニングを経て、やっとパンづくりに使えることになります。
もうすでに粒の状態でもいい香りがしています。
待ち遠しいです。楽しみです。