月別アーカイブ: 2019年10月

願いを込めて

食工房

お日さまパンとてるてる坊主パン

台風19号の動きが、心配です。
関東直撃は、何とか免れ得ないものでしょうか。
もちろん伊豆諸島もですが。
せめて被害は最小限に・・・。

そんな願いを込めて、今日は、てるてる坊主とお日さまのパンを焼いて店に置きました。
まあ、おまじない以上の何物でもないのかも知れませんが。
どうにも居ても立ってもっても居られない、祈る気持ちを形にしたらこうなったというわけです。

このままでは、福島も週末は大荒れになるようです。
通販の出荷は、ひょっとすると支障が出るかも知れません。
否、その前に、臨時休業の判断をしなくてはならないかも・・・。
何はともあれ、各方面、皆々さまのご無事をお祈りいたします。

ところで、そんな折ではありますが、今日は、パン焼きの後でビールを仕込みました。

まずは、ピルスナー・エクスポートモルト缶キットにスプレーモルトとアロマホッブを追加しました。
そして付属のビールイーストは使わず、我が食工房の自家培養酵母種を投入。

今回はドゥコンディショナーで温度管理します。
うまいビールが出来ると思います。

この後、第二弾も用意しています。
どうぞお楽しみに。

麦踏み

麦ラボ

9/28に発芽していますから、今日で11日目。
すごくたくましく成長しています。


麦ラボ

今までは、こうして横向きになって両足で一列を踏んでいました。
丁寧に踏めるのはいいのですが、ちょっと効率が悪かった。


麦ラボ

両足で一列ずつ、同時に二列踏みながら前進する方法でも十分踏めることを確認。


麦ラボ

早速、同時二列踏みがスタンダードになりました。


麦ラボ

中島第二圃場のライ麦を踏み終わりました。

麦踏みが始まりました。

これもまたいつでもいいと言う作業ではなく、成長の初期の適切なタイミングがあるのです。
そして、晴れて圃場が乾いていなくてはなりません。

今日は、この後の台風絡みの天候を考えると、ちょうど良いタイミングでした。
高野第一圃場のスペルト小麦と中島第二圃場のライ麦を踏み終わりました。
明日も好天のようですから、パン焼きが終わってから中島第三圃場のスペルト小麦を踏みます。

この麦踏み作業も、何と言うかいいものです。
何がいいかと言えば、麦踏み出来るまでに育ってくれた喜び、それを踏み付けて一旦弱らせるのですが、すぐに倍旧の勢いで盛り返して来るのが分かっている安心感、それが来年の稔りに繋がっているという確かさ・・・、どれもこれも経験しているからこそ味わえるものです。

いい仕事をさせてもらっています。
ありがたいです。

そして明日は、また木曜日のパン焼き。

このところ、ライ麦のパンのご注文が多くなっています。
注目は、堅焼き黒パンの特大です。

正直、うれしいです。
でも、この調子だと、ライ麦の在庫がいつまで持つか、心配になって来ました。

麦畑を広げなくてはいけませんね。

がんばります。

台風の動きが気になります

また来てますね。
今度のは、また一段と強烈なようです。
まともに上陸コースだと、本当にもう大変です。

初めの頃の予報では四国の方に行きそうに見えましたから、郷里の高知のことを心配しましたが、日を追うにつれ東寄りに進路予想が変わって、今度はこちら福島も危なそうだということになり、その後さらに東寄りになりそうで、うまく逸れてくれればいいがと祈る気持ちです。
否、祈る力もバカにはならないという話しはよく聞きますから。

はてさて。この週末はどんなことになるのやら。
家のまわりなど、あちこち点検しておかなくては・・・。

この台風が過ぎるまでは、落ち着いてはいられません。
ま、仕事はいつも通り、店も営業しますけど。

イベント出店のご案内

あいづパンフェス

画像クリックで拡大表示します。

10月と11月にそれぞれ1件、イベントに出店いたします。

その1
10月27日(日)9:00~15:00
喜多方市山都町主催の文化祭2日目
喜多方市山都町体育館と駐車スペース

食工房は、パンと焼き菓子の販売の他、コーヒー、大麦コーヒーを提供するドコデモカフェもやります。
コーヒー豆の販売もあります。

その2
11月4日(月・祝日)10:00~15:00
あいづパンフェス
道の駅あいづ会議室と中庭

当日は、会津管内を中心に県内から15店以上のパン屋さんが出店します。
その他、パン関連の食材や雑貨品などのお店も多数出店します。

詳細は、チラシ画像を拡大してご覧ください。

食工房は、シュトレンの試食品も用意して出店に臨みます。
ご期待ください。


ただいまIIDE編集中

イベントに間に合うよう、「紙版・飯豊の空の下から・・・」の編集を急いでいます。

明日と明後日の定休日の間に目鼻を付けたいと思っています。

一週間のご愛顧、ご来店感謝!

何にしても忙しかった、百姓一年生

圃場への麦の作付けが始まったのが、ちょうど一年前の今頃でした。

それまでの試験的な栽培ではなく、食工房で原材料に使用するための本番ですから、一つ一つの行程はどれも皆初めての取り組みでした。
トラクターに始まり収穫時のコンバインまで、農業機械の使いこなしも覚えなくてはなりませんでした。

一年一作ですから、何をやるにも失敗は許されません。
失敗すれば、また来年!と言うことになりますから。

その緊張感は、今までの仕事には無かったものです。
そのせいもあって、何しろ忙しかったと言うか、余裕がありませんでした。
まあ、当然と言えば当然ですよね。

で、この秋から二年目が回り始め、百姓二年生ということになりました。
一言で申し上げて、どれほどか気持ちが楽になりました。

農業は、経験を積む以外学習の方法がありません。
机の上で勉強すれば知識は増えるかも知れませんが、実際の圃場で次から次へと起こる多様な出来事に対応するには、経験こそがその時々の判断の基礎になるのであり、また次なる学習へのきっかけにもなります。
そうやって手足を動かしながら頭を働かせながら獲得して行く喜びと楽しみは、尽きることがないと思っています。

たった一サイクル回っただけですが、多分この実感はそんなに外れていないと妙な自信があります。
来年の今頃、百姓三年生になる時にどんなことを呟いているのか、今の気持ちをしっかり記憶に留めておくことにいたします。

今シーズン最後の種まき

麦ラボ

試験栽培区(中島第一圃場)の種まき終了
計8種類の麦を播いています。
すべて、来年に向けての採種穂になります。


麦ラボ

量が少ないものは種まき機が使えないので、こうして手で播きます。


麦ラボ

少ししかない種を確実に実らせるためには、恐ろしく手間がかかりますが、こうして一粒一粒手で播くのが一番です。


麦ラボ

人力(手押し)式種まき機・GONBEI
これでも、鍬一本の手作業に比べれば10倍早い。


麦ラボ

南部小麦も自前で確保することにしました。
来年の作付けに向けて、種を増やします。


麦ラボ

中島第一圃場の1/3くらいの面積を試験栽培区としました。
残りは来年の春から、じゃがいも、かぼちゃ、さつまいもを順次作付けの予定です。
うしろの第二圃場のライ麦が、緑色に見えるようになりました。

台風が過ぎ去った後の束の間の晴れ間でした。
この後また雨だと言うので、急遽、残っていた試験栽培区の麦の種を播きました。

で、今年から試験栽培区を、中島第一圃場に移しました。
高野圃場は、少し距離があるので目が届かず、管理がし難いからです。
わずかの距離ではありますが、すぐそこに見えているのとそうでないのとでは、ずい分違うのです。

その試験栽培区で、今年は計8種類の麦を播きました。
すべて、来年に向けて種を増やすための採種穂になります。

その中には、以前近隣の農家さんに作付けしてもらったことのある南部小麦も含まれています。
今度は、食工房が自前で収穫して自給する計画です。
小麦麺用に、パン用に、風味と腰のある小麦です。

中島第一圃場は、これでもまだ半分以上空きがありますので、あとは来春からじゃがいも、かぼちゃ、さつまいもを順次作付けの予定です。
こちらなら、まだしも猿の被害を防ぎやすいと思っています。

一方、すぐ隣の第二圃場と第三圃場に、それぞれ先に播いたライ麦やスペルト小麦は、もう早や青々としています。
来年は、このあたりの風景がまた一つ変わります。
楽しみです。

さてこれで麦仕事も一段落しました。
麦踏みは、比べれば楽な仕事で空いた時間にやればいいので、シュトレンづくりで忙しくなるまでのわずかの隙に、ビールを仕込もうかなと思っています。
初夏の頃にと思っていて、ついに手が出せませんでしたからね。
もう絶対やらなくては・・・。
酵母がいい調子なんですから、きっとうまいビールが出来るでしょうから・・・。

台風通過

台風通過、正確に言うと、台風くずれの低気圧が強い勢力のまま、福島県の上を通過して行きました。

今日は午後から夜にかけて、断続的ではありましたが、とても強く激しい風雨に見舞われました。
それでも麦畑に、ギリギリ水が溜まるほどではありませんでした。
昨年なら、完全に水没していたかも知れませんが、それだけ土壌改良の効果が上がっているということでしょう。

今日はまた、午後6時から商工会主催の経営セミナーがあり、明日のパン焼きを控えて時間的余裕がない中、少々無理をして受講して来ました。
とても良い内容の講演で、いろいろ参考になりました。

その内容を食工房に落とし込むと、一つ初心を忘れないこと、一つサプライズの心を忘れないこと、分かっていることはすべて怠惰に流れず実行すること、となります。
つまり、心がけです。

夏の売り上げが落ちたのは、暑さのせいなんかじゃありません。
がんばります。

明日は、土曜日のパン焼きです。
好評のラード入り食パンも焼きます。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

シュトレンのご予約、受付開始します

実はここ数日風邪を引いていた影響もあり、ちょっとボーっとしていたようです。

10月1日から受け付け開始としたかったシュトレンですが、たった今から受け付け開始といたします。
各方面での告知はこれからです。
先ずこのブログで第一報です。

今年は、否、今年も、商品内容、価格ともに変更ありません。

実際のところは、値上げ要因に取り囲まれている状況ですが、消費税増税で大変なのは皆さま方も同じだと思いますので、食工房もここは我慢で乗り切ります。

いつも通りの味わいと香りの良さをイメージしていただければ、決してそれを裏切るようなことはありませんので、どうぞ安心してご予約ください。

お届けは11月下旬からですので、まだずっと先ですが、作業の予定を出来るだけ早めに立てたいので、出来ましたらお早目のご連絡をお願いいたします。
ご本人さま用の他、ご依頼先へのギフト直送も承ります。

この頃は、クリスマスのお菓子も多様で、シュトレンの他にもいろいろお楽しみが多くなって来ています。
食工房は、今のところシュトレン一筋です。

そのシュトレンもいろいろなお店がつくるようになって、選択肢が広がっています。
他所のシュトレンをお召し上がりになって、やっぱり食工房のシュトレンという方も、実は少なからずいらっしゃいます。

今年も食工房のシュトレンを、どうぞよろしくお願いいたします。
bn_stollen

また猿や熊がやって来る

ここしばらく、猿も熊も気配がしませんでした。
時折、遠くから追い払い用の花火の音が聞こえてくることもありましたが、近くにやって来た形跡はありませんでした。

もう畑に目ぼしい食べ物は無くなったことが分かっているのでしょうか。
またこの時期は、山の中の方が食べるものがいろいろあることだろうとも思いますし。

でも、そろそろ栗や柿が食べ頃になって来ていますから、また来るだろうなと思っていました。

そうしたところ、一昨日の夜から昨日の朝にかけて、我が食工房の麦畑中島第二圃場と中島第三圃場を熊が通って行った跡を発見しました。
向かった先には、これから熟して来る柿と今が食べ頃の栗が沢山あります。
足跡は、一直線にそちらに向かってついていました。

一方同じ頃にカモシカも通ったようで、熊と鉢合わせたのでしょうか、途中で急転回して向きを変え走り出したような足跡が土をえぐっていました。
麦の葉を食べた様子はありませんが、所かまわず踏み歩くので傷んでしまった株が沢山ありました。
何度も侵入されると、それなりにダメージが大きくなりますから、どうやって防ごうか・・・思案中です。

柿は取る人もいないので、伐採した方が良いと言うのが大方の人の意見、栗は食用に重宝するので、熊の先を越してどんどん取っているそうです。
確かに、柿と栗が無くなれば熊はもうそこに用は無くなるわけで、どこかに行ってしまうでしょう。

でも、カモシカは柿や栗が欲しいわけではありませんから、どうすればいいのでしょう・・・。

麦を育てるのも、思いがけないことで大変です。

キャッシュレス決済、どうする

今日から消費税が10%になりました。
あわせて、キャッシュレス決済によるポイント還元も実施されています。

食工房はどうするの・・・?とそんな声は特に聴こえては来ませんが、世の中はキャッシュレスに向かってはいるのかな・・・と思ったりします。

少し前でしたが、中国系のキャッシュレスPay Pay を勧める電話が繰り返しかかって来たことがありました。
キャッシュレスに関心が無いわけではありませんが、今はキャッシュレス決済の黎明過渡期ですから、それこそ数えきれないほどの決済サービスが名乗りを上げて、○○Payを導入しませんか・・・とプロモーション合戦の最中です。

これから先、何度も統合再編が起こり、その間に数限りないトラブルも発生するでしょう。
この前の7Payみたいなお粗末な事例もありましたし、それに忘れてはいけないのは、決済サービスは大なり小なり手数料が発生するってことです。

現金売りならその場で100%回収できる売り上げも、時間を経てしかも手数料を取られてやっと手元に回収出来るわけですから、小さい金額ではメリットはありません。
そんなわけで、丁重にお断りしました。

利用する方にとっては、ポイント還元の恩恵を受けられない現金取引だけでは、ある意味ガッカリされるかも知れませんが、まあこれはもう仕方ありませんね。

この先、国が主導して責任も負いながらキャッシュレスを進めるという方針なら、従わなくもないと思っていますが、果たしてそこまで行くのかどうかです。

そのようなわけで、食工房は、まあ当分キャッシュレス導入はないと思っていてください。
申し訳ありません。