この頃、堅焼き黒パンがしみじみおいしいと感じます。
一日のうちに2食、時には3食ともパン食にしていますが、どんな時も堅焼き黒パンは欠かせません。
このパンを食べたいがために、ライ麦を育てていると言ってもいいくらいです。
あと、プンパニッケルもそうですが。
そう思っていたら、明日のパン焼きでお一人で堅焼き黒パン・特大を3本ご注文くださった方があり、酵母の仕込みからして張り切っています。
変な言い方ですが、このパンを召し上がる方は、どなたも元気になれます。
それは、あのライ麦畑の風景を知っていれば、疑いは起こりません。
私など、一口噛んだ瞬間に、ライ麦畑で穂がサワサワと風に揺れる音が聞こえる気がしますから。
結局、食べるって、命の交換なのです。
麦の命が食べる人の体に入ってその人の命に変わるってことですね。
ですから、麦の命のエネルギーが食べる人まで伝わるように、パン屋は、その橋渡しをさせてもらえるってことなんですね。
ありがたい仕事をさせていただいてます。