「結束結び」を覚える

今日は、朝から晴天でカラッと乾いた一日になりそうでした。
予定していた食工房の作業をキャンセルして明日に振り替え、デュラム小麦の刈り取りをすることに。

今回は量が多いので、バインダー(自動結束付き刈り取り機)を借りてやるつもりでしたが、娘が言うにはバインダーで刈ったら茎に折れ目が付いてしまいそうだと。
「一度折れたものは、乾いてもまっすぐにはならないよ!」と言われ、それもそうだ・・・、やっぱり折らないように注意しながら手刈りするしかないという結論になりました。

手で刈るのはいいのですが、問題は束ねる時です。
如何に素早く束ねられるか、結束方法が課題でした。

昔なら稲わらなどを使ってやっていたのですが、そんな方法を習い覚えたことはありませんし、すぐに手に入るのはホームセンターなどで売っている「PPひも」と呼ばれるものです。
実は、ひもを使った上手い縛り方があることは知っていましたが、やり方を覚える機会がなく、昨年などは普通の堅結びか蝶結びでやりました。
時間はかかるし手は痛くなるし、それに慣れてもそんなに素早くは出来ません。

何とかしてその結び方を覚えたいものだと、ネット上を検索するのですが、その名称が分かりません。
いろいろ検索語彙を変えて試しましたが、なかなかこれだというものに辿り着きませんでした。

しかし何度か試しているうちに、偶然見つけたのがこれ<参照>、「結束結び」という動画でした。
ありました!これでした。

その昔、父が務めていた製材所で、おじさんたちが慣れた手つきで、わら縄を使って製品を結束している様子があまりに素早くて手品のようにカッコよかったのを思い出しました。

今朝は、娘たちも一緒にこの結び方を練習しました。
その甲斐あって、今日は、手刈りがそれほど苦になりませんでした。

そして分かったこと・・・、観賞用に収穫する時は、とにかく見た目が重要ですから、乱暴な扱いは出来ません。
折らないように、刈る時も束ねる時も、乾燥させるために吊るす時も、とにかく細心の注意を払わねばなりません。

機械での収穫は、そもそも無理なのですね。
それ専用のものがあるならどうか知りませんが。

というわけで、麦の穂のドライフラワーがいかに美しくて商品価値があるとしても、大量生産は難しい・・・。
この後、乾燥したら、見た目の悪いものなどを選別し、穂先を揃えて茎の長さをほどほどに切り詰め、形を整えます。
楽して儲かる仕事はありません、というわけですね。

それに娘が言いました。
「実を収穫するのと違って、何か喜びがない・・・。」と。
うーん・・・、そうかも知れません。

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