思いもかけぬ原因で土砂崩れが

藤沢行政区

旧山都第二小学校(現在は養護老人施設)の運動場裏手の土手が崩れました。


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ここの土手の法面が延長約80mにわたって崩れていました。


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一抱えのお大きさの石も何個か落ちていました。

本日は予定通り早朝より人足が実施され、集落内の生活道路沿いの草刈りなどをしました。

それで、一箇所土砂崩れが発生している箇所がありました。
旧山都第二小学校(現在は、介護老人施設)の運動場の裏手の土手です。
上り口から運動場入口までの道路沿いの法面が、延長80mわたって崩落していました。

昨日までの雨で崩れたことは間違いありませんが、その前から、このあたりに出没している猪が掘り返して大きな穴が無数に開いていたことが原因となったようです。

彼らが地面を掘り返す様子は、まるで荒っぽい土木工事そのもので、草や木の根は皆剥き出しになってしまいます。
土を掘って何をするのかと言えば、ある時はミミズがお目当て、ある時はヤマユリなどの球根、山芋と、食料探しということもあれば、体の表面についた虫を落とすために土(泥)浴びということもあります。
いずれにせよ、あたりの地面はもう酷いことになります。

今日のその現場を見て、頭に浮かんだこと、それは山崩れの中のいくつかは、こうした猪の出没が原因になっているかも知れないと言うことでした。

否、実際のところ、これは猪の例ではありませんが、高知県から徳島県にまたがって広がる剣山系の山々では、鹿の食害によって高山植物が喰い荒らされて一面のはげ山になってしまったところがあります。

それだけならまだしも、植生が失われた地表はやがて雨に侵食されて流れ出し、美しい峡谷を土砂で埋めてしまうという悲劇的な結果をもたらしています。
もし、こうした野生動物による影響が、土砂崩れなどの災害の遠因になるとしたら、一面的な動物愛護の考え方は環境保護と矛盾することになってしまいます。

今日の現場などは、そのまま放置しておいてよいわけはありません。
何らかの手を打たなければ、本当に大きな災害が起こるかも知れませんから。

そして何らかの手とは、つまり猪の数をコントロールするということです。
それ以外ないでしょう。

このあたりでは、近年猪の数が止まることを知らず増え続けています。
もちろん、猿も、ひょっとすると熊も。

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