この先のお天気を睨んで、今日から始めることにしました。
麦播き、つまり麦の種まきです。
今日は先ず、条件が整っている高野圃場に、デュラム小麦、ライ麦(採種用)、そして一角に試験栽培区を設定して11品種の種子更新用の種まきを行いました。
デュラム小麦とライ麦は、手押し式の種まき機「ごんべえ」を使いましたが、これがまた大変良く出来た機械で、溝切りと種まきと土寄せと鎮圧、これを同時に連続して実行出来るのです。
高野圃場は、2枚合わせても4a程度の面積ですから、1時間もかからないで終わりました。
とは言うものの、2年前は圃場の整備が間に合わず、この種まき機を押して進むことが出来ませんでした。
苦肉の策で、ロープをかけて上の娘に前から引っ張ってもらったものです。
今では圃場の整備が進んで土質も良くなり、整地もきれいに出来るようになりましたので、本当に楽に一人で軽く押して進むことが出来るようになりました。
その一方で、一角に設定した試験栽培区は、一列または1/2列を三角鍬を使って手作業で溝切り、種まき、土寄せ、鎮圧の4つの工程を一つずつ進めて行きますから、これだけでたっぷり1時間はかかりました。
尤もこれは麦ラボの重要な研究業務ですから、それだけの時間をかける価値はあるのです。
来年の成果が楽しみです。
さてこうして、スタートを切った麦播き、この後は大きな圃場が待っています。
直前にもう一度トラクターで耕うん整地してから種を播きます。
稲作だと田植えがスタートですが、麦は直接圃場に種まきするので、麦播きが事始めであり重要な節目です。
本当なら神事も行うべきところですが、特にその心得もありませんので、天を仰ぎ地に触れてお願いをしました。
きっとうまく行きます!
発芽が確認出来たら、百姓三年生進級です。