月別アーカイブ: 2021年1月

早々に麦が無くなりそうです

昨年7月に収穫したライ麦とスペルト小麦ですが、食工房畑の麦のパンが大変好評で、麦の在庫がどんどん減っています。

もう早や先が見えて来た状況で、ライ麦は来月中にも底を突きそうです。
スペルト小麦も、その後を追うように底を突くと思います。

今、ここならと思う業者さんに問い合わせをしていますが、家のライ麦と同等の品質と言うか、風味を維持出来るかどうか、まずはサンプルを購入してからの話になります。

一方、家の麦たちは、深い積雪の下で眠っています。
今年の収穫が待ち遠しい気持ちですが、イノシシもウロウロしていますので、対策もしっかり考えて置かなくてはなりません。

麦畑から食卓までの道のりの遠さを、身に染みて感じています。
皆さまにもその幾分をお伝えすることも、食工房の大切な役割だと自覚しています。

PCメンテも仕事の内

商売をしていると、どうしたってパソコン(以下PCと表記)のお世話になります。
スマホやタブレットでどこまで出来るのか知りませんが(使わないと言うか、持っていない)、経理、広報の編集、ブログやホームページの管理、商品ラベルの作成などなど、PCが無ければもはや仕事になりません。
そして、そのPCのメンテナンスも、そこそこ自分で出来ないことには、何かある度に仕事が止まってしまうことになります。

突然インターネットに繋がらなくなったり、メールの送受信が出来なくなったり、プリンターが動かなくなったり、保存してあるはずのデータにアクセス出来なくなったり、まあ上げればキリのない数のトラブルが年中発生します。
PCを使っていれば、それはもう宿命みたいなものです。

しかしそんなトラブルの原因の大半は、単純な操作ミスや設定ミス、あるいはもっと単純にケーブル端子の接触不良だったりします。
もちろんウイルスに感染することによるファイルやプログラムの破壊と言うこともありますが、それでも長い間には、本当に機械そのものの寿命が原因と言うこともあります。

実はここしばらく前から、仕事で使用しているメインPC(DELL Vostro420 2009年3月購入)が不安定な挙動をすることが多くなっていました。
今までの経験から、記憶装置のハードディスクの寿命が近づいているのではないかと察しを付けていました。

OSなどシステムデータが入っているSSD(512GB 2014年9月に換装)がすでに6年以上経過していること、作成データが入っているハードディスク(1TB×2台でミラーリングを構成 2015年5月に換装)も寿命が来ている可能性があることから、これらを一挙に交換しました。

システムディスクのSSDは、クローン作製出来る道具を持っていましたので、それを使って30分ほどで換装完了でした。
容量も、後々のことを考えて2倍の1TBにして置きました。

一方、データディスクは、中のデータを全て一旦システムデータが入っているCディスクに戻した後、マウント解除して2台とも交換しました。
そして、別のもう一台あった1TBのハードディスクも合わせて1TB×3台をマウントし、双方向ミラーの記憶域スペースを作成しました。
詳しいことは、うまく説明できませんので省きますが、今までよりはずっと自由度が大きくてデータの保護も確実な状態になりました。

その後、その記憶域スペースをデータの保存場所に指定してデータの移動を実行。
めでたく完了したのは良かったのですが、いくつかのアプリケーションが開かなくなっていました。

そのアプリケーションが起動する時に読み込まれるデータが、置き場所が変わっていたため読み込むことが出来ず、起動出来ない状態になったようです。
そこで、ネット上で解決法を検索し、設定を直したところ、うまく動作するようになりました。

何だかんだで、都合2日にわたる作業になりましたが、無事終了。
不安定な挙動も見られなくなり、快適に仕事出来るようになりました。

こんなことも、本来業務の合間か深夜にしています。
だから忙しい!
でも面白い!

イノシシがうろついている

今、あたりは一面の雪野原、毎日のように獣の新たな足跡が確認出来ます。
冬が狩猟のシーズンだと言うことがよく分かります。

野ウサギ、キツネ、タヌキ、カモシカそしてイノシシ、観察し慣れて来ると、獣の種類や大きさはもちろん、どっちに向かってどのくらいの速さで歩いて行ったか、スムーズに苦労しないで歩いたかあるいは難儀をしたか、いろいろなことが分かります。

つい先日は、イノシシが刈り残した水田の稲穂を掘り起こして喰っているところを目撃しました。
その距離約60mほど、よほど腹が減っていたと見え、夢中で雪の中に頭を突っ込んでいるので、しばらくの間こちらの視線に気が付かない様子でした。

やがてこちらの姿に気がついて、慌てて逃げ戻ろうと動き始めたその姿を見て、それがとても大きな体格の猪だと言うことが分かりました。
否、一体何を喰ってあそこまで大きくなったのか・・・。
一頭だけで単独行動していることから雄の個体だろうと推測されます。

しかし、雪が消えて歩きやすくなったら、このあたりは好き放題に荒らされることは、もう間違いありません。
今から、どうやって防ぐかを考えなくてはなりません。

そして忘れちゃいけません!クマもいるのでした。
何の武器も持たずに、こんな強者たちと渡り合うなんて、とても出来ることじゃありません。
そしてまた、わなを仕掛けて捕獲などとそんな悠長な対応では、農作物への被害が防げないどころか、命も危ないということです。

でも、そんなことを理解してもらうことは難しいでしょうね。
動物愛護を語る人たちに、この場所でしばらく生活しながら、クマやイノシシに至近距離で向かい合って見てもらいたいものだと思う私です。

パンの出来が良くてホッとしています

今日は、今週二度目のパン焼きでした。

酵母の具合は大変良好で、パンの出来は悪くないはずと分かってはいましたが、実際に焼き上がるまでは油断は出来ないのですね。
これだけ経験を積んでも、それでもまだ不測の事態が発生する可能性が残っているかも知れないのが、天然酵母の奥の深さです。

今日も、生地の発酵が進んで行く様子を確かめ確かめ、それに合わせて焼き上げまでの工程を踏んで行きました。
食パン、ロールパン、堅焼き黒パン、あんぱん、カネリプッラ、またそれ以外のパンなどなど、すべて工程が異なりますから、面白いと言えば面白い、しかし気を抜いている余裕はありません。

ですから、パンの出来が良かった時の安堵の気持ちと同時にやって来る疲労感で、終わった後は少し横にならないと、あとの片づけ作業に取りかかれません。

今はもう、全てが終わった安心感で、あとはお風呂に入って寝るだけです。

一年前の今ごろ

日本で初めて、今回の新型コロナウイルスの感染者が確認されてから、今日で一年になるそうです。
早や一年にもなるのか、否、まだ一年しか経っていないのか・・・、両方の思いが私にはあります。

一年前の今ごろ、中国で何やら新型の感染症が広がっていて、日本でも感染の拡大が起こるかも知れないと言われ始めました。
私は、漠然とした不安や緊張感はありましたが、具体的に何をすべきか、そこまでの考えは明確ではありませんでした。

しかし、わずか一か月後には、アルコール消毒液が買えなくなっていました。
マスクも然り。
正直申し上げて、いささか油断していたなと焦ったことを、今思い出しています。

あの頃、一年後の世界がこんな様相を呈しているなど想像も出来ませんでした。
しかし今、それは本当に現実なのです。

この先一年後に世界やわが日本がどうなっているのか、否、半年先でも、どうなっているのか、想像が付かないのは私だけではないと思います。

周りを見渡すと、マスクや手指の消毒などがある程度は習慣化していて良い事だと思う一方、いわゆる慣れであまり気にしなくなって来ている場面も多くあり、これでは先が思いやられるとため息が出ることも少なくありません。

何より、もっともっと感染症について、また化学について勉強して欲しいと思うことが多いです。
特にメディアの方々には。

まだまだ当分先まで、何をする時もコロナのことを気にしながらになることは止むを得ません。

福島県新型コロナウイルス緊急対策

東京都などに緊急事態宣言が出されたことはすでに皆さまご承知のとおりですが、わが福島県では特別措置法に基づき、県民には不要不急の外出自粛の要請が出されました。

当然のことながら、緊急事態宣言対象地域を始めとする感染拡大地域との不要不急の往来自粛も要請されています。
期間は来月2月7日までとなっていますが、その範囲で解除出来るかどうか・・・、否、難しいのではないでしょうか。

商売をしている者としては、今後こうした情勢による影響を受けないわけには行かないだろうと考えますね。
ある程度は仕方がないことと、半ば覚悟をして臨むしかありません。

先ずは何より、自分自身が感染しないための対策を徹底することですね。
もし私が感染してしまったら、まず家族にうつすことになるし、お客さまにうつす可能性はもちろんあるし、商売は休業どころか下手をすれば潰れてしまいます。

ですから、感染してしまったらしょうがない・・・などと最初から割り引いた考えではなく、絶対に感染しないという固い決意で臨みます。
そのために必要なことは何か、常に考えています。

こんな緊張感、一体いつまで続くんだ!とは思いますが、だからと言ってやってられない!とはなりませんね。
どこまでも何年先までも、地道に付き合う気です。
そうすることが、ご来店くださるお客さまの安心感につながると思いますから。

さあ、明日もパンを焼きます!

明日は定休日明けの木曜日、いつものようにパンを焼きます。

この時期、これまでの通例ではご注文も少なく、仕事は軽く余力を持て余すことが多かったのですが、今年は早々からほぼ全負荷になるくらいの仕込み量です。

通販のご注文を沢山いただいています。
コロナ禍の影響かどうか分かりませんが、ある程度それもあると思います。
皆さまのご期待を裏切ることの無いよう、しっかり気持ちを引き締めて作業いたします。

幸いと言うか、当然ながらと言うか、両方あるとは思いますが、パンの味が安定して良好です。
つまり酵母の発酵が良好、つまり管理の仕方が適切、つまり上手く掴めているということです。

今夜もこの後、酵母種の最終工程の仕込みをします。
材料の配合はもちろん重要、温度も重要は言うまでもなく、そして攪拌(かき混ぜ)にもノウハウがあります。
パンの出来を決定づける酵母君のご機嫌は、何より真っ先に伺わなくてはなりません。

では、これから作業しに行ってまいります。

コロナ禍の先行き

このままでは、コロナ禍の先行きは決して明るくないと思っています。
ニュースなどから伝わって来る状況を見聞きする限り、とてもとても厳しい現状ですから。

今日ネット上で見つけたこんな記事に目が留まりました。
「玄関に手指消毒剤を設置している人は約6割、一方で帰宅時実践派は4割弱」

記事より引用


コロナ

記事より引用

この記事の中には、様々なアンケート結果がまとめられていて、とても興味深いものです。
外出時に手指消毒液を持ち歩いているか、帰宅時に玄関で手指を消毒しますかなどなど数項目への回答をグラフで見ることが出来ます。

私が特に注目したのは、前述アンダーラインの2項目ですが、例えば消毒液を持ち歩いているとしても真っ先に取り出せる状態かどうかが重要ですね。

また玄関では手指の消毒の他にも、帽子やマフラー、スカーフ、コートなどに至るまで、そのままストレートに部屋まで持ち込みたくないものがあり、それらはどうしているのか?についても聞いてみたいのですね。

あと、この記事では取り上げられていないマスクの着用についても、詳しい実態を調査すれば、意外なところに防御の穴が見つかるかも知れません。

個々人の感染対策はもはや限界に来ていると言う意見を見聞きすることが多いのですが、本当にそうでしょうか。
まだまだ十分ではない、それどころか穴だらけの舟のようにそこら中に水が漏れて来て浸水し、沈没してしまうかも知れない状況ではないかと思えます。

公共的あるいは社会的な側面での感染対策をやかましく言う割には、個々人の感染対策に対しては低姿勢でお願いするだけ、こんなことでいいとは到底思えません。

この一年間、ずっと感染症について勉強して来ましたが、知れば知るほど私たち一人一人の日常的な防御行動がどれほど重要であるかが分かった、それが実感です。

もちろん、科学者や医療関係者は、ウイルスそのものについて、発生場所や感染ルートについて、治療法などについて研究を進めること、行政にはそれらが効果的に進むよう体制づくりをするなど、それぞれ役割を果たしてもらわなくてはなりません。
マスクや消毒液が容易に手に入るような供給体制にも、責任を持ってもらわなくてはなりません。

それでももう一度申し上げますが、自分自身が感染するかしないかは、ほとんど自分自身の日常の防御行動の如何にかかっている、それはもう間違いありません。

いやいや!お互いくれぐれも用心いたしましょう。

明日と明後日は定休日

新年の営業は、先ずは3日間営業で一旦定休日休業です。
長い休みの後のウォーミングアップにはちょうど良いスケジュールかも知れません。
ちょっと疲れを感じていますから。

と言うのも、製造にかかわる仕事はほどほどですが、今、確定申告に向けて決算の準備をしているところで、この一年間の帳簿の不備などを修正したりする作業が結構大変です。
ちゃんとやっているつもりでも、単純な入力ミスや勘違いによる仕訳ミスなどがあり、変なところで帳尻が合っていないのが発見されます。

まあ、だから経理専従の担当者を一人置くくらいのことをしなくてはならないのでしょうが、小規模個人企業にそのような余裕はありません。
勉強しながらでも自分でやるのが唯一の方法です。

尤も、年々こなれて来てはいるのですが、それでも大変なのが経理ですね。
ちゃんと金銭管理が出来るようになれば、お金に困ることも無くなる!と言う言葉を信じて、苦手な経理に挑戦する私です。

しかし最近では、下の娘がどんどん自分で勉強して手を出してくれていますので、私の苦労もいずれ終わることになるでしょう。
向き不向きってやっぱりあると思いますね。

何はともあれ、明日の朝はゆっくり寝させてもらいます。

雪のパン屋さん

食工房

雪のパン屋さん開店!


食工房

山型食パンとカットケーキなどいろいろ取り揃えております。


食工房

雪のパン屋さんは、食工房駐車場奥にございます。

寒い日が続いています。
お正月にこしらえた雪だるま、これまでに3回化粧直しをしていますが、一昨日から日中も氷点下の冷え込みとなったおかげで、形が崩れなくなりました。

そこで、雪だるまさんたちの前に大きな雪のテーブルを作り、その上に雪で作ったパンやケーキなどを並べて雪のパン屋さんが開店しました。

閑散期に入った今、忙しさもほどほどですから、こんな遊びもいいのじゃないかと・・・。
作りながら、ここに小さい子どもがいたらきっと大騒ぎして夢中になるゾ!と思ったものです。

本物のパン型に雪を詰め込んで外し、一斤サイズにナイフで切って形を整えれば、見た目も愉快な雪の山型食パンの出来上がり。
店番はもちろん雪だるまさんたちです。

気温が上がれば、融け出して形も無くなってしまいますが、明日はまだ保っていることと思います。
ご来店の折は、ちょっとお目に留めていただければ幸いです。