月別アーカイブ: 2021年3月

コロナに気を付けつつ

食工房

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まりません。
今また第4波の兆しが見えていると言います。
変異株の広がりも不気味なものがあります。

とは言え、何が出来るか何をすべきかと考えても、私たち個々人に出来ることは、相変わらずマスクと手指衛生、人との接触を減らすなどの基本的な対策以外にありません。

ワクチン接種が始まりましたが、これも過度の期待は禁物のようです。
接種完了までに長い時間がかかり、その間流行が続いていると、ワクチンが効かない変異株の出現を促してしまう可能性もあるそうです。

しかしながら、先に述べた個々人に出来る基本的な対策は、どんな感染症に対しても共通の基本的な対処法ですから、これをどこまできっちりと厳格に実行するか、一人一人が自分自身のリスクを判断して対応すれば良いのだと思っています。

食工房は店としての対応は、完ぺきとは言いませんが、かなりな程度までリスクを下げることに成功しているのではないかと思っています。

あとは、自分たちが外に出かける時や人に会う時のリスクをどこまで下げられるか、そこはもう一つの課題として、いつも留意しています。

そうしてやれるだけのことをやったら、あとは安心してパン焼き仕事に集中します。

そうです、明日はまた定休日明け木曜日、パン焼きの日です。

お天気も良いようです。

皆さまのご来店をお待ちしております。

体の限界まで

今日は、朝から一日外にいました。
農作業ならぬ山仕事で一日が暮れました。
昨年秋に熊が出没した周辺の藪の刈り払いと立木の伐採でした。

そこそこ大きな木を3本、いずれも藤蔓(ツル)ががんじがらめに絡まっていて、倒すのに大変な苦労をしました。
おかげで、体力の限界まで体を動かし、疲れと緊張感からの解放で、終わった後は暫しまどろんだほどです。

今日は夕食も遅くなったので、何となくこの時間まで起きていましたが、もう寝なくては・・・。
ではでは。

畑作業始まる

今日は、この春一番の暖かさとなりました。
食工房の仕事に午前中でキリを付けて、午後からは畑作業に出ました。

やるべきことは沢山ありますが、先ずは肥料つくりからです。
昨年の内に運んでもらっておいた馬糞堆肥ともみ殻燻炭、それに精麦で出たフスマなどを混ぜて積み上げ、発酵させて完熟堆肥をつくります。

この頃畑も広くなって、堆肥の仕込み量も半端ではなくなりましたので、スコップでコツコツやっていたのでは到底こなせません。
トラクターに装着してあるローディングバケットですくい上げては落とし、またすくい上げては落としを何度も繰り返しました。

ざっと4トンくらいは出来たと思います。
これを、家の側の菜園と中島第一圃場で使います。

まずは、おいしいかぼちゃとさつまいもが出来ることになっています。
かぼちゃあんぱんと柚子きんとん丸の原材料です。
その他、自家用の野菜いろいろ、ほとんど何でもつくります。

今、こうして農作業が出来る環境は、他の何を失おうとも決して失いたくない、私にとっては命の次に大切なかけがえのないものになりました。

畑に作物が育つのを見るよろこび、そして幸せ、その気持ちをパンづくりに注ぎ込んで、皆さまにもそれが伝わることを心から願っています。

明日も良いお天気に恵まれそうです。
一日畑で汗を流したいと思っています。

コキクザキイチゲ

飯豊の空の下から・・・

コキクザキイチゲ
全体的な大きさ(小ぶり)、葉の切れ込みに特徴があります。


コキクザキイチゲ 斜め方向から


コキクザキイチゲ 近影
花の付け根の茎の部分にうぶ毛があるのが、キクザキイチゲの仲間の特徴です。


飯豊の空の下から・・・

キクザキイチゲ 青


飯豊の空の下から・・・

キクザキイチゲ 白


飯豊の空の下から・・・

アズマイチゲ
花びらの枚数、葉の形は、キクザキイチゲとはずい分違います。

このあたりの今の季節の花と言えば、福寿草とアズマイチゲです。
どちらもキンポウゲ科で、可愛らしい花は多くの人に愛でられています。
我が家の敷地内及び周辺にも沢山咲いています。

で、アズマイチゲと同じ形をしていて、青紫色の花を付けるものがあることに以前から気がついていました。
上の娘がいろいろ調べて、それがキクザキイチゲであることを知りました。

そして今度は、そのキクザキイチゲと似てはいるけれど、花の大きさや葉の形に違うものがあることに気づきました。

上の娘がネット上を調べて回るうちに、どうやらわりと最近に発見された新種のようだと判明しました。
それは、西暦2000年頃に箱根の山中で発見され、コキクザキイチゲと命名されたもので、分布などに関しては未だ調査中だとのことでした。

それがわが家のすぐそばに生息していると分かって、ただ今興味沸騰中です。
まずはあたり一帯をよく調べて同じものが見つかるかどうか確かめなくてはなりません。
それによって、このあたりに分布しているようであれば、一つの情報として報告する価値があるということになります。

ちなみに、福寿草もアズマイチゲもそしてキクザキイチゲと件のコキクザキイチゲなどは、林の周辺の開けた場所を好みます。
つまり、適度に人の手が入った里山の周辺が主な生息地ということになります。

早春の一時期、こうした花が一面に咲くようであれば、そこは慎ましい人の暮らしが息づいている、詩情豊かな人里です。
藪を刈り払い、山の手入れをし、田畑を耕すこと、それらにはとてもとても深い意味があるのだと思っています。

動物たちとの折り合いを付けるためにも、それは欠かすことの出来ない責任のようなものだとも。

青い小さな花が、それを教えてくれたのだと受け留めています。

明日もパンを焼きます

酵母種の仕込みサイクルに合わせて、パン焼きは週二回、中一日空けて木曜日と土曜日です。

明日は二回目のパン焼きです。
件のフォカッチャも予定しています。
少し前に酵母種の最終工程をセットして来ました。

明日は午前3時に起きて、酵母種の調整をしてその後約2時間ほど発酵を進めてからパン生地を捏ねます。
酵母が熟して来る間に、湯を沸かしたり、砂糖や塩を計量したり、細かい準備作業があります。
そして5時頃から、やっと生地を捏ねる作業です。

自家培養酵母はとてもデリケートなので、こうした工程をドゥコンディショナーを使って自動化することが出来ません。
ぴったりとリアルタイムで寄り添っていてやらないと、何が起こるか分からないようなところがありますから。

やる以上はパーフェクトを目指したい!機械任せで70%の出来では我慢が出来ない、上手に手を抜かなくちゃ・・・と言われてもそれが出来ない性分なので仕方がありません。

食工房の真面目においしいパン、どうかよろしくお付き合いのほど・・・。

いろいろな麦のパンを焼いています

今日のパンの出来も上々でした。
そして平日にも関わらず、沢山のお客さまにご来店いただきました。

それで今日あらためて気がついたのですが、食工房は本当にいろいろな種類の麦を使ってパンを焼いているのですね。

普通なら、小麦粉だけあればパン屋はやって行けます。

食工房は、現在、小麦粉の他に、ライ麦、スペルト小麦、オーツ(燕麦)、大麦、デュラム小麦を使っています。
まだこの先、ライ小麦、ペルシャの小麦などいろいろ試してみたいと思っています。

で、ごく最近のヒット作と言えば、フォカッチャです。
デュラム小麦60%・小麦粉40%配合の粉に、オリーブ油を加えて捏ねたパン生地(もちろん酵母種は入っています)を、薄く丸く成形して焼きます。

生地を捏ねていると、茹で上がったパスタにオリーブ油を絡めている時のようなにおいがして、気分はすっかりイタリアン。

フオカッチャは、そのまま食べてもおいしいのですが、ピザのご先祖というだけあって、いろいろな具材とチーズを乗せて強火で焼くと、とてもおいしく召し上がれる食事パンです。

このデュラム小麦も、食工房自家産自家製粉ですから、やる事が凝っているなと、実は自分自身面白がっています。

興に乗ればどこまでも・・・というのもまた、食工房病たる所以です。
皆さまには、喜んでいただければ、それだけで100%報われる私たちですから。

麦は育つ、人は忙しく

麦ラボ

左側 中島第2圃場(ライ麦)、右側 中島第3圃場(スペルト小麦)


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦


麦ラボ

中島第3圃場 スペルト小麦
生育が揃っていて、順調です。


麦ラボ

中島第4圃場 ライ小麦


麦ラボ

中島第5圃場 南部小麦


麦ラボ

南部小麦近影


麦ラボ

高野第1圃場 デュラム小麦
追肥ともみ殻燻炭を散布


麦ラボ

デュラム小麦近影


麦ラボ

高野第2圃場・試験栽培区とライ麦

麦畑の雪が消えて17日が経ち、麦たちも少しずつ再生して来ています。
ライ麦とスペルト小麦、そして南部小麦は、早くから越冬態勢を取って成長を止めていたので、順調に再生して来ています。

一方、デュラム小麦やライ小麦、そして試験栽培品種の幾つかは、昨年秋の暖かさに促されて成長し過ぎて一部茎立ちし始めていたものもあり、モシャモシャの状態で雪に潰されましたので、これからどんな具合に再生して行くものか、ちょっと掴みかねているところです。

今日は、とりあえず急を要すると判断してデュラム小麦に追肥を施しました。
グルテン(タンパク質)の含有量を上げるためには十分な栄養が必要で、特にタンパク質の素になる窒素が欠かせません。

昨年秋の過成長で、かなり地力を消耗しているようなので、即効性を重視して化成肥料を使いました。
化成肥料も、サプリメントみたいなものと理解していますので、時と場合によって躊躇なく用います。

もちろん基本は有機肥料です。
要は、おいしいパンが出来るところへ繋がればいいという話なので。

さてさて、明日はまた定休日明けのパン焼きの日です。
畑仕事も入れたので、今日一日の忙しかったことと言ったらありません。

おっと、もう寝る時間です。
ではでは。

臨機応変

朝から晴天と思っていたお天気が、全く違っていました。
お昼過ぎまで、グズグズ雨模様でした。

腐っていてもしょうがないので、屋内で出来る仕事に切り替えました。

まず、注文の入っていた大麦コーヒーを焙煎して、次に食工房の建物の裏手にセンサーライトを設置する工事をやりました。

昨年、熊が至近距離に出没して、この時センサーライトのおかげで追い払うことが出来ています。
そのセンサーライトが、屋根から落ちた雪のせいで壊れてしまいましたので、取り付け位置を再考して再設置したというわけ。

午後になってやっと雨が上がりましたので、周辺の藪の刈り払い作業に手を出すことが出来ました。
こちらは、まだまだこの先何年もかけてやる仕事です。

今日も一日、出来たのは思っていることの半分どころか十分の一ですが、歳のせいと言うか歳の功と言うか分かりませんが、焦る気持ちが無くなりましたね。

でも、日々の生活のどんな小さな一歩も、辿り着くところ、すべておいしいパンが出来ることに繋がっているということが分かっています。
ありがたい、ありがたい一日でした。

明日は、コーヒー焙煎と酵母種の仕込み、時間が余れば?藪の刈り払いもやりたいと思っています。

本日のご来店、感謝

本日は、曇り時々雨、また時々日も差し風も強く、目まぐるしく不安定な空模様でした。

そんなお天気の中、週明け月曜日にしては沢山のお客さまにご来店いただきました。
この場を借りまして、改めて御礼を申し上げます。

そして明日と明後日は、定休日です。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

明日は、お天気も安定して晴れるようですので、丸一日を農作業その他外仕事に充てる予定です。
まだ残っている一部の雪囲いも撤去したいと思っています。

麦畑も、追肥のタイミングになりますので、忙しくなりそうです。
獣害対策の一環で、周辺の刈り払いもやりたいし・・・。
ま、出来るところまで。