このあたりの今の季節の花と言えば、福寿草とアズマイチゲです。
どちらもキンポウゲ科で、可愛らしい花は多くの人に愛でられています。
我が家の敷地内及び周辺にも沢山咲いています。
で、アズマイチゲと同じ形をしていて、青紫色の花を付けるものがあることに以前から気がついていました。
上の娘がいろいろ調べて、それがキクザキイチゲであることを知りました。
そして今度は、そのキクザキイチゲと似てはいるけれど、花の大きさや葉の形に違うものがあることに気づきました。
上の娘がネット上を調べて回るうちに、どうやらわりと最近に発見された新種のようだと判明しました。
それは、西暦2000年頃に箱根の山中で発見され、コキクザキイチゲと命名されたもので、分布などに関しては未だ調査中だとのことでした。
それがわが家のすぐそばに生息していると分かって、ただ今興味沸騰中です。
まずはあたり一帯をよく調べて同じものが見つかるかどうか確かめなくてはなりません。
それによって、このあたりに分布しているようであれば、一つの情報として報告する価値があるということになります。
ちなみに、福寿草もアズマイチゲもそしてキクザキイチゲと件のコキクザキイチゲなどは、林の周辺の開けた場所を好みます。
つまり、適度に人の手が入った里山の周辺が主な生息地ということになります。
早春の一時期、こうした花が一面に咲くようであれば、そこは慎ましい人の暮らしが息づいている、詩情豊かな人里です。
藪を刈り払い、山の手入れをし、田畑を耕すこと、それらにはとてもとても深い意味があるのだと思っています。
動物たちとの折り合いを付けるためにも、それは欠かすことの出来ない責任のようなものだとも。
青い小さな花が、それを教えてくれたのだと受け留めています。