美味いコーヒーが飲める、このことのために私が選んだ方法は、自分でコーヒー豆を焙煎することでした。
今から、30年以上も前のことです。
以来ずっと絶やすことなく自家焙煎を続けています。
その長い間に、沢山のコーヒー豆の銘柄に出合い、より良い風味を追求するために欠かせない選別のノウハウも磨いて来ました。
おかげさまで、商売としても成立するようになりましたし、自分が飲むコーヒーは、もうずっと自家焙煎したコーヒーだけです。
それで納得していますし、満足しています。
尤も、コーヒー焙煎が本業ではありませんので、ありとあらゆる銘柄とテイストを揃えるというわけには行きません。
食工房のコーヒーは、「食工房テイスト」と自称するとおり、私の個人的好みが濃厚に反映されたものになっています。
お客さま方には、もしそれでもよろしければ・・・という但し書き付きで買っていただいています。
今日も、毎週水曜日の習いで、コーヒー焙煎をやっていました。
今日は、4銘柄5品目。
ご注文分に少しだけプラスして店頭販売用とし、それが売れ残ったら自家用になります。
たまに売り切れることもありますが、たいていは自家用にちょうど良いくらい残ります。
私としては、そうして自分で飲む分くらいがただになる程度の利益が出れば良いという考えですから、品質の割には価格は高くしていません。
大方はご常連の方に、ボチボチとお付き合いいただいているというその緩さ加減が、長続きしている理由の一つかも知れません。
コロナ禍の毎日、忙しく慌ただしく過ぎて行く毎日、この頃益々、朝のコーヒーの香りが、何物にも代え難い価値になっています。