まずは画像をご覧ください。
食工房の自家圃場にて収穫した南部小麦を、佐藤製麺さんに小麦麺加工をお願いした際、一部を粉のまま送ってくださるよう頼んで置きました。
その粉が麺と一緒に昨日届いて、今日は昨日予告申し上げた通り、食パンを焼きました。
生地をこねた時は、定番の粉より吸水がやや少なめで、腰もやや弱いかなと思いましたが、成形発行が完了する頃でも案外腰が抜けず、焼き上がって見るとちゃんと釜伸びして型いっぱいに膨らんでいました。
以前から知っている南部小麦の性質そのままの動きに、安堵させられる一幕でした。
風味、食感申し分ありません。
何と言っても香りがいいのです。
明日の朝食に、バタートーストでいただくつもりです。
さてこれで、南部小麦を増やして行けば小麦粉の完全自給が叶うか?というところですが、何しろ佐藤製麺さんは遠方です。
小麦を送って、粉にしてまた送り返してもらうのでは、ダブル運賃が高いコストとなってパンの値段を押し上げます。
誰か、この近くで粉屋をやる人はいないか?
面白い素材はいっぱいあるし、需要も必ずあると思います。
第一、食工房が仕事を回しますよ!
そして、本日の喜ばしい成果のもう一つが小麦麺です。
夕食に煮込みうどんでいただきました。
驚いたのは、煮込んでもぬめりが少なくツルっとして素晴らしい食感でした。
第一、漂って来る香りがもうたまりません。
小麦の香りって、こんなに食欲をそそるの!と思えるくらい。
冷麺でいただけば、さらに素晴らしい食感でしょうね。
しかし、それもこれも、原料素材の小麦の出来が良かったからこその成果なんです。
これまで何度も、異なる生産者の小麦を持ち込んで製麺加工してもらっていますが、自慢じゃありませんが今回のが最高です。
こんなおいしいものを、イノシシに喰わせてなるものですか!
否、これでまた麦の作付けになお一層気合が入ろうというものです。
こんな質の高い満足は、他のことでは得られませんから。
そしてこの喜びを、パンのおいしさに変える魔法を日々研究することも、こんな楽しいことは他にありません。
明日は、生パスタをつくります。