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紙版・飯豊の空の下から・・・ №67

「紙版。飯豊の空の下から・・・ №67 長月号」の編集が終わり、pdfファイルを公開しました。
いつものように、記事の末尾にあるリンクバナーをクリックしてご覧ください。

編集後記の中でも申し上げていますが、これからまた毎月一号の発刊ペースを守りたいと想いも新たにしています。

もっとインターネットを使いこなして、例えばSNSも導入という手もあるのですが、どうも私は古い人間のようで、印刷物を手に取ってもらってお手紙やお葉書きでお返事をもらう方が、しっくり来るのですね。

そう言う一方で、少しでも早く見ていただこうとpdfファイルをネット上に公開するのですから、本当はシャレにもならないことかも知れません。

でも、多分ネットで見てくださったかも知れなくても、実際に印刷したものを封書でお送りしている方が、実は沢山いらっしゃるのです。
あまり合理的じゃないかもですね。

どの道好きでやっていることなので、お付き合いくださるだけでもありがたいと思っています。

さて明日は、定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
いつものように仕込みをしています。

焼き上がりは、お昼前頃から順次。

皆さまのご来店を、お待ちしております。

電気柵設置補助金申請に向けて動き出す

獣を圃場に入らせないために、電気柵が一番有効であることは間違いありません。

しかしながら設置には手間も費用もかかりますから、年配の方の中には、いっそのこと耕作を止めようという考えの方も出てくるわけです。

そうなると耕作放棄された圃場は荒れて草やぶとなり、尚のこと獣たちの隠れ場所や住みかとなってしまいます。

年々深刻化する獣害に対応するため、いろいろな補助事業が立ち上げられていて、電気柵の購入補助もその一つです。

もちろん個々の農家が単独で利用申請することも出来ますが、補助割合はかかった費用の50%(最高限度額5万円)です。

一方、何軒かの農家が団体を作って共同で電気柵を設置する場合、補助割合が断然大きく70%(最高限度額30万円)になります。

さらに、集落全体でまとまって事業化すれば、最高の補助率80%(最高限度額150万円)となります。

いずれにしても、この制度を活用しない手はありません。

いろいろ考えましたが、行政区全体をまとめるのはなかなか大変そうなので、家の圃場に隣接する圃場の地主さんたちに声をかけて、まずは6世帯での事業として団体を立ち上げることになりました。

今日、私を含めて6人全員の同意を確認しましたので、これから団体設立の準備に取りかかります。
こんなことも、3年前から集落の会計兼副区長職を務めて来たおかげで、スムーズに進められそうです。

申請期限は10月末ですが、事業の実施は来年4月ということで、うちの麦畑の種まきには間に合いません。
家の分は、とりあえず自前でやれるところまでやります。

来年になって穂が出る頃までには間に合うはずですから、収穫の頃にはまわりの水田も合わせてぐるりと電気柵に囲まれているでしょう。
今年、散々な目に遭った件のおばあちゃんの畑も、来年は安心です。

一方、当然のことながら、公金をいただくのですから、それなりにハードルは高いのです。
でも、面倒くさがらず手間を惜しまず、団体設立への手続きを進め申請に漕ぎつけたいと思っています。

今回のことで、私にとって一番良かったことは、全員がとても快く賛同してくださったことです。
この集落に引っ越して来てから今日まで、皆さんとのお付き合いに間違いはなかったと確信出来ましたから。
一生懸命尽力して、良い結果を出したいと思います。

明日と明後日は定休日です

営業の一週間が終わりました。
明日と明後日は定休日です。
お間違えのございませんように。

このところお天気が不安定で、晴れていると思っても急に雨が降り出すこともあり、農作業が進みません。

明日は、一日晴れてくれるようです。
しかも一日だけの晴天で、明後日はまた雨模様の予報ですから、明日は忙しい一日になりそうです。

そこにまた、IIDEの編集も進めています。
毎月発行を何とか続けたいと、やる気になっているのです。
それもまあいいところまで仕上がっていますので、明日の夜には目鼻を付けたいと思っています。

それにしても、体が動くのはありがたいですね。
日々の健康は何より大切、今、何を我慢してもコロナに感染だけは絶対に避けたいものです。
2回のワクチン接種は完了していますが、だからと言って油断はしていません。

獣害対策が続きます

獣害対策

水田の中を横切る二筋の獣の漕ぎ跡
相当大きな体格の動物が歩いたことは間違いありません。


獣害対策

2列とも、向こうの草原に向かっています。

繰り返し繰り返し、獣の害の話で嫌気されそうですが、まあ聞いてください。

皆さますでにご存じかも知れませんが、つい先日、岩手県で早朝コインランドリーに熊がガラスを割って侵入しました。
現場は、街中の住宅街だそうで、しかも明るくなってからの時間帯です。

例えばこんなことが、これから先あちこちで頻繁に起こるようになるだろうと、私は予想しています。
だからこそ、今のうちに獣たちの習性について学び、対抗する手段を講じ、そして何より野生と向き合う感覚を養っておかなければなりません。

今、私の住んでいる山間地で起こっていることに、是非とも関心を持っていただきたいと思います。
それは近い将来、都市部でも日常的に起こる事象となるはずですから。

さて前置きが長くなりましたが、今日の話です。
昨夜から今朝にかけて、集落の外れの水田を熊が横切りました。

もちろん目撃したわけではありませんが、稲をかき分けて歩いた跡が2列、遠目にもはっきりと見て取れました。

最初、2列の跡は往復して付いたものと思っていましたが、実際に間近で確認したところ、稲が2列とも同じ方向に漕がれていることから、2頭歩いたものと推定しています。

この場合、親子と考えるのが、熊の習性からすれば妥当です。
足跡が軟らかい泥を踏んでいたためはっきりしませんが、長さ15cm幅8cmくらいでした。
もう1頭の方は、足跡がよく分かりませんでした。

漕ぎ跡を辿って行けば、もっと多くのことが分かるに違いありませんが、何しろ丸腰で熊が通ったに違いない草藪の中を漕ぐのは、いくら何でも気が進みません。
仕事もあるし、今日はここまで。

明日には、また何か兆候が掴めるかも知れません。
いつもアンテナを張っておくこと、感性のスイッチを入れておくことを忘れないように、自らに言い聞かせています。

明日も、パンを焼きます

世の中は、何かと騒がしいですが、私の日々の生活に大きな変更はありません。
と言うか、変えるわけにも行きませんし。
パン屋の私は、明日はパン焼きと決まっています。

今回から、少しだけプロセスに変更を加えています。
時間の流れを30分だけ遅らせています。
つまり、生地をこねるまでの酵母種の仕込み時間が、30分短くなるわけです。
どんな結果が出るでしょうか。

もちろん大きな変化は起こりません。
それを望んでいるわけでもありませんから。
でも、少しでもパンの風味が向上すれば、それで良し!です。

さあ、もう寝る時間です。

明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。

グンと涼しくなりました

9月になって、さすがに暑さも下火になって来たということでしょう。
雨模様の昨日今日は、もう長袖下着でちょうど良いくらいです。

一方、この涼しさで、酵母種やパン生地の発酵管理も、注意のポイントが変わって来るのですね。

水道水の温度もこの一週間くらいの間に2~3℃下がりましたし、気温が下がればそこに置いてある小麦粉の温度も下がるわけですから、パン生地に捏ねあがった時の仕上がり温度を狙い通りにするにも、微妙な調節の変更が必要です。

そうした調節がうまく行ったと見えて、今日のパンはとても良く出来ました。
もはや暑さにうだりながら作業することもなく、今日は本当に楽でした。

これからの季節、食欲も戻って来ますし、パンもおいしく感じられることでしょうから、パン屋にとっては良い季節です。

がんばっておいしいパンを焼いて、稼がなくては・・・。

皆さまのご愛顧、ご来店、どうぞよろしくお願いいたします。

イノシシが歩き回っている

今朝は、入念に獣の出没の痕跡をチェックしました。
その結果、イノシシがそこらじゅうを歩き回っていたことが分かりました。

昨日2回目の耕うんをした中島第3圃場には、第1圃場の電柵の中のさつまいもに魅かれたらしく、電柵の直近に沢山足跡が残っていました。
多分、何度か感電したに違いありません。

その他付近の地面は、至るところ穿り返されていて、全く酷いものです。

電気柵は、最低限作物を守ることは出来ますが、まわりの環境破壊まで食い止めることは出来ません。
きつい斜面でこれをやられたら、雨の日に崖崩れ、土砂崩れが起こることは避けられないでしょう。

本当に獣害は深刻な問題なのです。
一見長閑に見える山里の暮らしも、その実、決して平和ではありません。

さて、明日はまたパン焼きの木曜日です。
仕事もしなくては、飯が食えません。

ま、ま、愚痴はよしにして、がんばります。

皆さまのご来店、お待ちしております。