去年の今頃

一年前の今頃は、相次ぐ熊の出没に、ピリピリと緊張しっ放しの毎日でした。

9月から出没が続き、監視カメラにも映りました。
10月2日には、箱罠に熊が一頭かかっています。
それから、至近距離で柿の木に熊が上り下りする様子が、仕掛けて置いた監視カメラに映りました。

以来ずっと冬眠の季節まで、安心することが出来ずに一年が終わりました。
さらにおまけがあり、真冬の雪の中で熊の出没騒ぎも。
全く熊に関しては大当たりでした。

で、今年も春先、初夏の頃と、何度か熊の痕跡を確認していますが、去年あんなに騒いだこの季節になって、何だかピッタリ静かです。
栗もいっぱい成っているのに、食べに来た形跡がありません。

尤も、この後まだまだ熊の出没の可能性は濃厚ですから、いつ何時現れるか、それは分かりません。

イノシシも、ひと頃に比べて出没頻度が下がりました。
以前はほとんど間を開けずに毎日のように出て来ていましたが、ここ4~5日現れていません。

しかしこれも分かりません。
決していなくなったわけではありませんので。

そのような状況の下、この中島地区の耕作者6人で団体を作り、獣害対策の補助金をいただくための準備をしています。

圃場と周囲を含めた一帯を、ぐるっと一まとめに電気柵で囲って、獣を寄せ付けない環境づくりを目指します。
作物を守るためにも、日々の生活の安全を守るためにも、必要不可欠な対策です。
幸い全員の方の協力をいただけることになり、まずは順調なスタートです。

そうやって対策をすれば、獣たちは出て来なくなり、対策が手薄なところへと移動して行きます。
直接数を減らすことは出来ませんが、今のところそれより他に出来る方法がありません。

それでも、何もしないよりはずっといいので、がんばっているところです。
獣害は、やがて全国的に大きな社会問題となることは間違いないだろうと思っている私です。

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