少し前からですが、たびたびシカの鳴き声を聴いています。
私は姿こそ見たことはありませんが、鳴き声は何度か聴いていますし、実際に姿を見たという人が複数います。
つまり、シカ(ニホンジカ)もこのあたりに分布を広げつつあるということは、もはや疑いようがありません。
サル、クマ、イノシシと、次々課題をあてがわれて来ましたが、この次はシカということになりそうです。
ひょっとすると一番手強いかも知れません。
電気柵も、今の設備では高さが足りず、飛び越えられてしまうので、ほとんど役に立ちません。
資材の大半を新たに揃え直さなくてはなりません。
いやー、かんべんして欲しいですね・・・。
しかし、そうは行かないでしょうね。
獣害というものに対して、もっと多くの人々の認識が深まらないことには、対策も先に進むことが出来ません。
結局は、個体数の抑制以外、決定的な対策にはなり得ませんから。
そのためには、現状に合わない法律を変える必要がありますが、社会的な理解も合意もまだまだ絶望的です。
本当はこんなことを期待してはいけないのですが、この先、都会の市街地で獣による人命への危害が頻発して大きな社会問題にでもなれば、ひょっとすると誤った動物愛護の考えが改まることになるかも知れません。
それでも、正常な野生動物たちとの緊張関係が元に戻るまで、いったいどれほどの時間を要するのか、ただただため息のみ深くなる私です。
とは言え、自分の命と暮らしを守ることだけは、投げ出すことはありません。
そのために今出来ることが全くないわけではないことも理解しています。
ですから、ため息をつきつつも、目は光っています。