月別アーカイブ: 2024年6月

望み薄でも耐えるしかない

昨日の午後と今日の午前中、晴れまたはくもりのお天気で麦畑も乾いていましたので、ライ麦を手刈りして稲架にかけました。

バインダーで出来れば何倍も速いのですが、ライ麦は丈が長くてそれが風に揺れているうちに隣の株どうしが絡まり合ったりするので、結束排出される際うまく一株毎に分離しないのです。

あとでほどくのはよほど大変ですから、最初から少しずつ手で釜で刈っていました。
それをまた紐で結束するわけです。

娘たちと3人がかりでやって、ほんの気休め程度しかはかどりませんでしたが、仕方がありません。

コンバインの力は全くすごいものです。
100人分、否200人分の仕事をします。
それは分かっているのですが、壊れてしまったのでどうにもなりません。

修理が間に合うかどうかジリジリしながら待っていますが、お天気はこの後ひどいことになりそうです。
早くも午後に降り出した雨は、夕方には豪雨になりました。

その雨音を聴いているだけで、地獄に落とされた気分です。
しかし、どんなに望み薄でも耐えるしかありません。

まあ、この悔しさは必ずや強力なバネにして、より良い麦作りの方法を考え実践して行きます。
こんなことで止める気は毛頭ありません。

ちなみに、手刈りしていて分かったのですが、今年は出来が良かったのですね。
ちゃんと収穫出来れば素晴らしかったのですが、あの昔ばなしの「まだまだわからん!」の例えもありますから、麦作りも最後に一切れのパンになって口に入るまで気を緩めるわけには行かないと言うことなのですね。

パン屋の仕事に集中

明日はまたパン焼きの土曜日です。

今日は午後には雨が降り出し、どの道麦畑には手が出せませんでした。

コンバインの修理の方は、個人で農業機械の修理をしている業者さんと繋がり、取り敢えず一歩進みました。
部品が順調に入手出来れば、来週のうちには修理が出来るものと思っています。

しかし、ライ麦はもうとうに適期を過ぎてしまい、この後雨続きのお天気が予想されていますから、ほとんど絶望的です。
どの程度回収出来るか分かりませんが、種取り分だけでも確保したいと思っています。

スペルト小麦は、これもお天気次第ですが、ライ麦よりは望みがありそうです。

オークションで別な機械を一台手当する方の話は、こちらの望みに合うものがなく、今のところ進展がありません。

今年は、百姓6年生は落第留年と言うことになりそうです。

さてさて、落ち込んでばかりはいられません。
明日のパン焼きに向けて、気合いを入れています。

道の駅あいづさんへの納品も、ずっと継続しています。

店頭では、ぼうしパンも焼いて販売しています。
ウクライナ支援の「ひばりのパン」もお忘れなく。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

相変わらずクマはいる

獣害対策

ひさしぶりにこのルートに現れた。

獣害対策

同一視野の日中画像に、クマとキツネの画像を合成して見た。
大きさがよく分かると思う。

ここ数日クマの出没を捉えることが出来ませんでした。
クワノ実が終わってしまいましたので、他の食糧を求めて移動して行ったものと思われます。

ところが昨夜、ここしばらくの間出没が無かったこの場所に一頭のクマが現れました。
この個体は、6月21日深夜未明、高野地内のp8地点に02:54に現れたのと同一と思われます。

この一地点を通過したことは間違いありませんが、どこからどこを通ってここに来て何のためにどこに向かったかは、この映像だけから判断することは不可能です。
他の地点のカメラは、いずれもクマに関してはノーヒットでした。

まだまだクマの動きを把握することも追いかけることも出来ていません。
もっと広範囲に多数のカメラを置くとか、時間をかけて歩いて痕跡を探すなどすれば良いのでしょうが、獣害対策を仕事にしているわけではありませんからこれ以上は無理です。
ま、最大限努力はしますが・・・。

と言うわけで、本日もパン屋と麦畑と獣害対策と、忙しい一日が過ぎました。

選択肢は狭まって来た

コンバインの破損で中断したままの麦の収穫ですが、いろいろと手を打って来てそしていよいよ選択肢が狭まって来ました。

まず、一番の頼みの綱の修理は、来月まで待たされることになりました。
とにかく業者さんはどこも忙しいらしいのですね。

次に、麦を作付けしている農業団体に知り合いがいたので、収穫作業の請負を打診してもらいました。
ところが、今シーズンの麦刈りは全て終わって、機械を清掃点検注油の上車庫にしまい込んだばかりとのことで、もう一度汚すわけには行かないと断られました。

さあ、あとは別な機械を手当てするのみとなりました。
誰か貸してくれる人があれば・・・と思うところですが、コンバインはとにかく難しい機械です。

皆それぞれ、自分の作物以外の種類の作物を入れたくないのです。
それは、私にもよく理解出来ます。
米用で使っているコンバインで麦を刈ったら、どんなに入念に清掃しても後々まで麦が混ざり込むからです。

そういう事情が分かっているので、こちらからも言いませんが、どなたも貸してくださる気配はありません。

で、新車は選択外とすると、あとはオークションで手が出せそうなものを見つけるの一択となります。

まあ、モノはいくつか候補があります。
出来るだけ早く入手出来て、良いものに当たることを願っています。

さてさて、明日は定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
仕込みは先ほど終わったところです。
あとは、酵母の最終調製を残すのみ。
いつでも、本業のパン屋は全力投球です。

明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。

取り敢えず出来ることをして

今日もまだ、コンバインの修理依頼への対応がありません。
業者さんも忙しいのだろうと思いますが、いささか不安になります。

今日は、先日刈り取り作業を始めたところで中断を余儀なくされたデュラム小麦を、バインダーで刈り取り、稲架にかけました。

中一日べったり雨を挟んでしまったため、状態は著しく悪くなっていました。
麦の刈り取り適期は、ほんの一瞬のうちに過ぎてしまうということがよく分かりました。

それでも、そのまま刈らずに置いたのでは、さらに酷いことになるのは間違いありませんから、最悪の事態はとりあえず防いだと言えます。
あとは、出来るだけ早く脱穀乾燥することです。

で、毎年思うことですが、日本国内で麦を作るにあたって一番の課題は、収穫期が梅雨の時期と重なることです。(梅雨のない北海道だけは例外です。)
大麦は、だいたい5月の内に収穫が終わりますのでまだしもいいのですが、小麦は6月にならないと収穫出来ませんので、運が悪いと雨にたたられて著しく品質を落とすことになります。

そのために、短時間で作業をこなせるよう十分な機械力を用意しておくこと、コンバインと乾燥機は必須の機械設備になります。

今、もう一台別な機械を手当てしたいと考え、検討中です。
と言っても潤沢な資金があるわけではありませんので、中古機の出物がないかオークションサイトを当たっています。

中古機は、出たとこ勝負ですので、こちらの希望に100%合致するものはまず見つかりません。
悩みに悩んで、それでも外れを引いてしまうこともあり得ます。

本当は新しいものを入手したいところですが、今はとても叶う望みではありません。

とにかく、早く修理の目途が付くことを願っています。

明日と明後日は定休日です

いろいろな事がありましたが、長いような短いような営業の一週間が終わりました。

食工房は、明日と明後日の2日間、定休日です。

店は営業しておりませんので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

コンバインの修理の目途は未だ立っておりませんが、明日からとりあえず出来ることを進めて行きます。
麦は、バインダーで刈って、稲架にかけておくことにしました。

尤も、全ての麦をかけるだけの用意は出来ませんし、時間も体力も足りませんので、出来るところまでということになります。

その間に修理が完了するか、あるいは別な機械が手当出来るか、どうなるか分かりませんがすべての可能性に当たって見ます。
その上で、ダメならダメで仕方がありません。

しかし麦の出来はとても良いので、無駄にしたくはありません。

ま、がんばります。

妙案なく一日が過ぎる

正直、まだ昨日のショックは後を引いています。
今日は、食工房の仕事に集中していたから良かったものの、これと言って妙案は浮かびません。
取り敢えず明日になって、修理の問い合わせをするのが、最初の手順と言うことになります。

直ってもまた壊れると言うことも考えられますから、出来ればもう一台手当しておかなければならないと思っています。
農機具に関しては、予備機は必要なのですね。

それはそれとして、相変わらずクマの出没の方も止まりません。
どうも、高野地内の一角に隠れ場所になっているところがあるようです。

どうやってその場所を奪還するか、例えば冬眠の間がチャンスですが、うまく行くでしょうか。

とにかく、出会わないことに細心の注意を払って行動しなくてはなりません。
だったら、そんな場所に行かなければいい!と言うわけにも行きません。
そこは、私にとっても他の方にとっても、作物を育てている圃場がある場所、つまり仕事場ですから。

コンバインの破損のこと、クマ出没のこと、麦のこと、あれもこれも悩ましくて落ち着きません。
ストレス、溜まりますねぇ・・・。

万事休す

本日は、パン焼き作業の後、予定通り麦刈りに臨みました。
高野圃場のデュラム小麦です。

一昨日の上首尾に気を良くしていましたから、コンバインの点検注油も念入りに行い、準備万端で作業開始しました。
麦の熟度もちょうど良く麦わらもよく乾いていて作業は順調に始まりました。

ところが最初の一周を回り終えようと言うところで、突然刈り取りと脱穀が止まってしまいました。

走行移動は出来るので、これは一体何が起こった?と思い作業を中断して確認したところ、2番スロワーと言う構成パーツのシャフトが折れてプーリーが脱落していました。

まさかの重大損傷に成す術も無く、本日の作業は終了を余儀なくされました。
加えて今回の損傷は私の手には負えず、業者に修理を依頼しなければなりません。
今日は土曜日でしたから、週明けまで待たなければなりませんし、修理に何日かかるかも分かりません。

今回のような損傷がいつか起るかも知れないという予感が、実はありました。
それは、麦刈り作業が米に比べて比較にならないほど負荷が大きいからです。

そのために、いつもいろいろな機能をキャンセルしてもなるべく負荷を軽くするよう配慮していました。
それでも一昨日のように安全ピンが折れるようなことがあるわけで、私も今回ばかりは観念せざるを得なくなりました。

さあどうする!?
圃場の麦は、次々刈り取り適期がやって来ます。

そして明日は雨。
まあ明日は、食工房の仕事に打ち込むしかないので、かえって気が紛れるかも知れません。

それにしても・・・。
今日の私、いささか凹んでおります。

クマ3頭次々と!

獣害対策

先ず初めに現れたのが、巨体のクマ。
肩幅の広さ、同の太さが、他のクマを圧倒している。


獣害対策

胴回りの太さが桁違い!
4年前初めて確認した時から、「タル」という名前を付けている。


獣害対策

胴の大きさに比して頭の大きさが小さく見える。
それだけ体格のスケールが大きいということ。

獣害対策

次に現れたのは、多分度々現れているオスと思われる個体。
これでも十分大きい。


獣害対策

このクマは、4年前に初めて出没を確認した個体で、「ぱんく」と呼んでいる。

獣害対策

この個体は、子グマを失った母グマと思われる。


獣害対策

他の2頭に比べて毛色が薄いこと、内股の毛が白っぽく見えるのが特徴。

獣害対策

今回の映像は、すべてp8_1cam が捉えたもの。
画像クリックで拡大します。

昨夜というか、日付が変わってすぐから、高野地内に時間をおいて3頭のクマが次々と現れました。

3頭のうち2頭は、これまでにもこの場所に出没していた個体ですが、最初に現れた巨体のクマは初めての出没です。
昨年、一ノ戸川の辰ヶ原橋の近傍で川を渡って行き来していたことが分かっており、トレイルカメラもその姿を捉えています。
元々この個体は、こちらの場所にも経歴があり、出没には何ら不可解な点はありません。

それよりも、この個体を含めて3頭もの成獣が入り乱れて出入りしていることは、この場所と周辺がどれほど危険な場所になったかを示しています。
近くには人家もあります。

今日は役場に行きましたが、担当は休暇中とのことで、直接話は出来ませんでした。

さあ、この事態をどうするか、当集落全体の問題として取り組まなくてはなりません。
近々、今日の情報を回覧するつもりです。

それはそれとして、明日はパン焼きの土曜日です。
いつも通り、仕事はします。

加えて明日は、麦刈りも予定しています。

南部小麦刈り取り終了

麦ラボ

中島第4圃場 南部小麦
チョコレート色の穂先が特徴です。


麦ラボ

南部小麦近影
多収品種ではありませんので、見た目からすると意外に収量が出ません。


麦ラボ

刈り取り前の最終チェック
ぴったり!刈り取り適期と判断しました。
あとで水分計で計測したところ、12.9%でした。

予定通り、パン焼きの後麦刈りをしました。

全体としては順調だったのですが、途中麦わらが詰まって機械が止まってしまいました。
無理をして決定的な損傷に至らないようにするための安全ピンが折れていました。

部品さえあればすぐに復旧再開出来るので、あちこち電話して探したところ、会津管内に複数あるメーカーの営業所の一つが在庫を持っていることが分かり、幸い近かったので一っ走りすっ飛ばして部品を入手して来ました。

修理時間も入れて2時間ほどロスしましたが、無事再開に漕ぎつけ日が暮れるより前に終了することが出来ました。

農業をやるのに、機械のお世話になることはしばしばで、しかも農業機械は作業の性質上負担が大きく故障や損傷は毎度のことです。

私は、自分が好きな道ですから、機械とのお付き合いはむしろ楽しくやれています。
まあでも、今日はラッキーでした。

ちなみに収穫量は昨年よりはずっと多く、娘たちとも親指を上に立てて顔を見合わせました。

さて、これがどんな性質の小麦粉になるか、楽しみです。