正直に申し上げると、獣害対策が本業を圧迫していることは、もはや明白です。
しかし、いまの日本の国の体制では、クマは法的に保護されていますから、簡単に駆除することは許可されません。
まず、何か具体的な被害が証明される必要があります。
例えば農業被害など具体的な証拠を示すことが出来れば良いのですが、それでもスムーズに行かないことが少なくありません。
ましてや、通りかかったクマの映像提出では、被害が無いならとりあえず様子を見ましょうということになります。
私は、このままでは人身被害が出るかも知れないと思うからこそ真剣に対応しています。
何とかそれを理解していただこうと努力するのですが、なかなか思うように前に進みません。
今日は、大きな足跡からクマの出没を発見しました。
足跡の大きさ、左右の幅(肩幅)地面に出来たくぼみなどから、かなり大きな個体だということが分かります。
誰が言ったか知りませんが、「クマが出るような危ないところには行かないことだ。」と言われても、クマの方から近づいて来るのだから、そういう時はどうしたら良いのでしょう。
怖くても勇気を奮って、少しずつでも前線を押し返す手立てを実行しなければなりません。
今日も、クマが潜んでいるかも知れない藪の直前まで行って、刈り払い作業をしていました。
見通しの良い場所が広くなれば、その分だけ安全なるからです。
まあそうやって日々時間を費やしています。
ここまで、深刻に伝わったかも知れませんが、決して悲観していません。
クマと仲良く出来るとは全く思ってもいませんが、一方で折り合いは付けられると思っています。
命を落とさないよう、細心の注意を払いながら、がんばります。
今日はこの他、国道459直近の№4カメラスポットでも、子グマが単独で行動している姿が捉えられました。
親離れしたものと見られます。
3年もすれば、私たちを脅かすクマになることでしょう。