ますます高まる通販依存

物品を購入する手段として、近年ますます存在感を増しているのがネット通販です。

例えばこんなことがありました。
昨日のことですが、食工房で使っている機械設備のパーツ(Vベルト)が摩耗して損傷寸前になっているのを発見しました。

そこで、配達に出た折、ホームセンターに立ち寄って購入しようとしたところ、Vベルトがあるにはあったのですが、お目当ての番手のものは取り扱っていませんでした。
当然取り寄せということになり、日数もかかります。

明日にも必要という状況だったので、ネット通販サイトを当たってみました。
いつも利用しているAmazonですぐに見つかり、しかも翌日配送扱いです。
早速注文して、今日にはそれが届きました。

まあこんな風に、動かずして物品の調達が迅速に出来るとなると、これを利用しない人はいないでしょう。
そして、ホームセターなど実店舗では、利用の稀な商品はどんどん在庫品から削って、売れ筋のものだけ置くようになります。
そんな流れが、あらゆる商品に及んでいるというのが現状だと思います。

毎日買い求める生鮮食料品などは、実店舗のメリットが大きいのでこの先も健在だと思いますが、書店などはもう絶滅危惧業種になりつつあります。
実際、私に関して言えば、ここ数年以上書店で本を購入したことがありません。
ネット通販かあるいはkindleを利用しています。
好きな音楽も、同様です。

そのような生活様式の変化を前提にして、一方で食工房の営業戦略はどうあるべきかと考えてしまいます。
我が食工房の製品は、どちらかというとマニアックな性格を持っている上、場所も山間の小集落の只中ですから、実店舗での販売に限りがあることは分かっています。
そうすると、ここでも通販依存が大きくならざるを得ないのですね。

そこで問題となるのが運賃です。
どうしたって避けられないコストですから、これを利用者の皆さまにどう納得していただくか、それが最重要課題となります。
もちろん、高い運賃を払ってでも手に入れたい魅力ある品物であることが、何より最前提であることに違いはありません。

そして営業に関する情報発信も、欠かすことの出来ない重要課題です。
同じことの繰り返しでマンネリにならないような情報を発信し続けることは、実は大変難しいと言わなければなりません。

皆さまに振り返っていただくためには、ちゃんと手間暇をかけて丁寧な情報づくりを心掛けなくてはなりません。
通販を成功させるためには、実はこれが一番重要かも知れません。
いきおい、忙しくなるわけですね。

さてさて、明日はまたパン焼きです。

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