月別アーカイブ: 2024年9月

この先のお天気が、少し不安

麦の種まきのスケジュールを決めようとしているところです。

今年は夏の暑さがいつまでも残っていますので、もう少し涼しくなってからと思っています。
ところが、少し前まで晴天が続いていましたが、ここ数日来雨がちです。
この先今月中は、あまり晴天は見込めないようです。

10月になってどんなお天気になるかは、まだ詳細な予報が出ていませんので判断出来ません。
まあ、何とか間に合うタイミングで晴天が続く暇があると思ってはいます。

それに備えて、種子選別をしています。
昨年まで、ザックリと選別してはいましたが今一つ不十分で、他の種類の麦やカラスノエンドウなどが発芽して影響を被っていました。
今年は、少しずつバットに広げて、厳密に目視選別しています。
時間はかかりますが、あとで圃場で取り除かなければならないのに比べれば遥かに得策です。

圃場の整備でも、雑草の種類によって抜き取り除草もやっています。
雑草対策も、タイミングがとても重要だということが、これまでの経験で分かって来ましたので、刈り払い、鋤き込み、抜き取りなど、時期によりまた必要に応じて使い分けます。

電気柵の沿線は、帯状に除草剤も使います。
これも、場所により時期により草の種類により、薬剤を使い分けます。
根まで枯らす薬剤と地上部のみを枯らす薬剤の2種類を使っています。
除草剤散布についてもお天気が重要で、散布してすぐに雨が降ったら効果が無くなります。

こんなふうに、ここ何年かではあっても経験は必ず活かせていますから、失敗も決して無駄にはなっていません。

一年一作の麦作り、年とってから始めた農業ですから、一年一回ずつの経験からどれだけ多くを学べるかが大切です。
そんなチャンスが、もうあと何回あるか分かりませんが、行けるところまで行って見ましょう。

私の挑戦に終わりはありません。

さて、明日はまたパン焼きです。
自家産南部小麦の粉のテストを、条件を変えてやります。

皆さまのご来店、お待ちしております。

自家産南部小麦、レビュー

本日のテストの結果とレビューを報告しておきます。

まず結果から申し上げると、生地の粘りと弾力に関しては期待したほどではなく、グルテン度はあまり高くありませんでした。
従って、生地の伸びや膨らみは、今一つ。
食パン型に入れて焼いたものは、規定量で型いっぱいになりませんでした。

天板に並べて焼いたものも、横に広がって盛り上がりに欠ける形になり、食感も重く食べ応えあり過ぎという感じ。
ただし、風味の方は良かったので、強力粉とミックスするなどして使えば、いいかも知れません。

それから、この小麦粉の製粉の特徴として、大手の製粉会社のものと違って、見た目では分かりませんが粒度が大きく、その分給水に時間がかかるようです。
捏ね上げ時はベタベタで始末にならない状態でしたが、1時間半くらい発酵後はずい分締まって扱いやすくなりました。

むしろお菓子作りなら問題なく、風味も生かせるのではないかという気がします。

昨年は、この小麦粉でプレミアムスコーンを焼いていたのを覚えている方もいらっしゃると思います。
これもまたやって見たいと思います。

明後日のパン焼きで、少しレシピを調製してもう一度試作して見ます。

自家産南部小麦、テスト

明日のパン焼きで、自家産南部小麦のテストをやります。

まず定量1㎏の粉で生地をこねます。
この時水分量をどのくらいまで入れられるか、こねあがった生地の腰の強さや伸び具合いで、粉の性質が分かります。
醗酵完了時まで生地の弾力が維持出来るかどうかも重要です。

そして、焼き上げた時の焼き色、香り、手に持った時の重量感(よく膨らんでいれば軽く感じられる。)、それから実際に食べてみて風味はどうかなど、いくつかの項目を評価します。

どんな結果になるのか、ある程度は予想出来ますが、細かい所までは分かりません。
楽しみです。

明日ご来店の方には、試食をしていただけると思います。
お昼までには焼き上がっている予定です。

明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。

9/17 クマ出没

獣害対策

8/27、9/12 に出没した個体と同一個体です。

獣害対策

画像リックで拡大表示します。

今朝方9/17 04:19 、屯所向かい墓地参道入り口にまたクマが現れました。
8/27、9/12 と同一個体だと思われます。(ほぼ間違いない。)

いずれの映像も、映り出しが坂道の途中を上って行くところからなので、その手前でどの方向からやって来たのかが分かりません。
少なくともカメラの前を横切って行ったのではないでしょう。

カメラのトリガースピードは、静止画で0.2sですが、動画の場合は少し遅いとしても0.4~0.6s以内だと思いますので、やはり草の陰などからスッと入り込んで来た、そんな動きだと思います。

複数台設置して違う角度から狙えば、もっと詳しい状況が分かると思うのですが、どこからどの方向に向けるかがとても難しいのですね。
少し前、一度挑戦したのですが、うまく行っていません。

それに、他にも気がかりな個所は沢山ありますから、一箇所に複数台のカメラを置くと、他の場所が監視出来なくなります。

お彼岸も近いことですし、お墓に行く参道ですから、とりあえず注意喚起のために回覧板で情報を告知することにしました。

自家産南部小麦の小麦粉

いつも利用している滝根町の佐藤製麺さんに、今回は自家産南部小麦の製粉のみをお願いしてありました。
今日、出来上がったその小麦粉を引き取って来ました。

まだ一見しただけですが、何だかとても良さそうです。
一昨年、昨年と、実績を積み上げて来ていますので、今年の出来の良さはある程度予想出来たことではありました。

今回、用意した原穀が60kg、出来上がった小麦粉が41kgでしたから、歩留まりが68%を超えました。
それでもフスマ混入の少ないきれいな白い粉に仕上がっていますから、それだけ原穀の粒張りが良好だったということになります。

あとは、実際に水分を加えて生地をこねて見ないと分かりません。
今週のパン焼きで、まず一回試してみます。

多分、風味の良い、また膨らみも悪くない、おいしいパンが焼けることと思います。
楽しみです。

そこでコストの話になるのですが、何度か申し上げましたが、この小麦粉は1kgあたり最低500円が実原価(営業利益は考慮していない)です。
食パンを焼けば、営業利益も考慮すれば一斤1,000円という計算になります。

これでは買う人がいませんから、価値が認められるまでは、利益は度外視することになります。
それでも、いいと思っています。

結局、自分でやるしかなかった・・・、その経過はすでに何度か語っています。
「おいしいものは、まずは畑から。」この信念が私を支えています。

ちなみに、明日9/17と明後日9/18は、食工房は定休日となっております。
お間違えのございませんよう、ご注意ください。
よろしくお願いいたします。

今後のお天気が、少し心配

昨日までずっと少雨傾向のお天気が続いていましたが、今日は昼頃に猛烈な降雨があり、その後夕方までそして今も雨模様のお天気です。
さすがにパサパサに乾いていた地面も、たっぷり水を含んだと思います。

そして今後一週間くらい、秋雨前線の影響で雨がちのお天気が続きそうです。
このあともう一度乾くタイミングがあると思っているのですが、もしそうならなかった時は、麦の種まきに支障が出ます。

いつもながら、お天気には逆らえませんので、ハラハラドキドキ気を揉むことになります。
まあこれは、農業という仕事を選んでいる以上、宿命みたいなものですね。

それに比べれば、屋内で計画的に仕事が進むパン屋は、ある意味気が楽と言えます。
と言うか、仕事を二つあるいは三つ持つことは必ずしも不可能ではありませんが、その一つに農業が関わると、難易度が飛躍的に高くなるのだな・・・と、今頃思い知ってもどうにもなりませんね。

悪い選択だったと思っているわけではありません。
必要なのは、健康と体力です。

私、今72歳、もうすぐ73歳。
あと何年?と数える方が早い歳になりましたが、まだまだ弱っているわけには行きません。
最後まで現役で、オーブンの前か畑の隅で終わりたいと思っているくらいですから。

がんばります。

予期せぬ雨に振り回される!?

ここ数日のお天気は、曇りまたは晴れで日中は猛暑、そこへ予期せぬにわか雨が15分かそこらダーッと降って来るというもの。
それも一度だけとは限りません。
昼夜問わず数回。
もちろん、外での作業は中断となります。

では、定植したキャベツや白菜にとって良いお湿りになったかと言えば、ノー!
決定的に雨量が足りていません。

整備中の圃場は、トラクターで耕耘すると、所々土ぼこりが立ちます。
麦の種まきまでは、これがかえって好都合ですが、定植したばかりの秋野菜は毎朝夕に水やりです。

お天気というもの、その時々に何をしているかどう対応するかで敵にも味方にもなるということですね。
そしていつもうまく行くとは限らない、それがお天気というものでしょう。

いまだ残暑が厳しく10月まで続くとの予報もありますから、麦の種まきの時期も遅らせるなど調製が必要かも知れません。
尤も、圃場整備はまだ完了していませんが・・・。

農業という仕事、いつも自然と共にあり、自然を観察する目と感覚が大切と思う今日この頃です。

残暑厳しいながらも、季節は秋

昨日も今日も、日中の暑さは真夏並みです。
しかし、日は確実に短くなっており、夕方は午後6時を過ぎれば早や暗くなり始めます。
朝夕の涼しさは快適で、季節はもう秋に入っているのだと感じます。

栗のイガも膨らんで来ました。
柿の実も大きくなって来ました。
雑草の勢いもやっと衰えを見せ、刈っても刈ってもすぐ伸びて来る、あのモンスターぶりは無くなりました。

一方、あたりの水田では、稲刈りのコンバインのエンジン音が響き渡っています。
あちらこちらの農家さんから、夜通し乾燥機の音が聞こえて来ます。

新米がおいしい食欲の秋、始まりますね。
いやいや、パンだって今新麦になってますよ。

明日も、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

クマ出没二夜連続

獣害対策

すでに子グマではありませんが、成獣でもなく年若いクマのようです。


獣害対策

顔に対する耳の大きさから、幼少個体であることが分かります。


獣害対策

何を食べているのか分かりませんが、この時期にしてはずい分肉付きが良く、餌に困っている様子は無い。


獣害対策

向きを変えて、この後足早に走り去る



★画像クリックで拡大表示します。

獣害対策

映り始めがこの位置であることから、段差の上から駆け下りて来た可能性が大。
8/27の個体と同一と見られる。


獣害対策

段差の上を気にしている様子は、8/27の個体と全く同じ行動。



獣害対策

以前と違い、ここ数回とも入口から奥へ上って行く姿ばかりになっている。
★画像クリックで拡大表示します。

実は、昨日(9/11)の早朝未明そして本日(9/12)の早朝未明、二夜連続でクマが出没しています。

それぞれ場所は異なりますが、同一個体か別個体か今一つ判断出来ませんが、最低一頭あるいは二頭がこの付近を活動エリアにしている模様です。

出没場所は、9/11が高野地内最奥の農道分岐点付近(pt1地点)、9/12は消防団屯所前墓地参道入口(p6地点)。

いずれも子グマから成長を遂げた若いクマのように見えます。
大きさもこれまでよく見ているような大きさからすると、やや小さく見えます。

尤も、それでも体長1m以内程度、体重は60kgくらいはあるのではないでしょうか。
人間が素手で戦える相手ではありません。

このクマ、あるいはクマたちが、どの範囲を徘徊しているのか、もっと多くの情報を集めないとはっきりしません。

とりあえず昨日の情報のみですが、役場の市民課獣害対策班に、画像、映像、説明図を添えて出没の報告をしています。

ちなみに、ここは現在箱罠を設置している場所とは離れていますが、当該個体が掛かる可能性がないわけではありません。

今後の状況を見守りたいと思います。

かぼちゃあんぱんまであと何日?

今年は、かぼちゃがよく取れています。
ツルは雑草の海の中で、上に下にはいずり回って、それはそれはたくましい様子です。

晴れのお天気が続いているのが幸いしていると思います。
草の海の中から、収穫期に達したものを探し出しては、持ち帰っています。

これは、上の娘が専属で担当してくれています。
専属でないと、どこにかぼちゃが成っているのか見つけられませんから。

今年は、結構沢山の収穫が見込まれます。
かぼちゃあんぱんをたっぷりお楽しみいただけると思います。

今もうすでに手元にかぼちゃがありますので、あん加工すればいつでもかぼちゃあんぱんを焼くことが出来ますが、麦の種まきの準備など他にも作業がありますので、だいたい今月中に再開出来れば上首尾と思っています。
今しばらくお待たせしますが、どうぞお楽しみに。

明日は、定休日明けパン焼きの木曜日です。
今日も、たった今仕込みを終わらせたところです。

明日も、皆さまのご来店、お待ちしております。