6月のどこかの時点で、クマの出没ラッシュが始まるかも知れないと、心づもりはしていました。
そしてやっぱり、「ほら、来た!」という状況に。
ここ3~4日の間、急に出没回数が増えました。
それも、今まで途絶えていた箇所に。
これが、くわの実の熟成と関係があることは分かっています。
ですから、ここしばらくはこの場所や周辺に度々現れるでしょう。
そこで、このクマたちが、人間を差し支えない相手だと学習してしまわないよう、私たちの方で何とかしなくてはなりません。
でないと、今後ますます大胆になって、日中も構わず姿を現すようになり、やがて人に危害を及ぼすことになります。
食べたいものがそこにあれば、そこが畑であれ人家であれ、クマたちは挑戦して来ます。
それを防ごうとすれば、邪魔されたと認識して攻撃して来ることに、何の不自然さもありません。
そこで我々が引き下がれば、そこはクマたちにとって自分の場所になり、次には人間たちを邪魔者として排除すべき場所になるだけです。
その認識が、私たち人間の側には、決定的に欠けていると私は思っています。
そして、武器を持つことを禁じられている私たち市民は、明らかに不利な防衛戦を強いられています。
多少の危険を感じつつも、クマたちに私たちの弱さを見破られないよう注意を払いつつ脅しを効かせ続けるにはどうしたら良いか、勝てるとしたら知能だけです。
この薄氷を踏むような防衛は、これから先終わりのない戦いになります。