日別アーカイブ: 2025年8月25日

毎日日にち、クマのニュースの上がらぬ日はない

自宅より50m以内(直線距離)を歩くクマ コードネーム「ナッツ」
実は、大変危険な状況です。

獣害対策

集落内人家の至近距離内
ただし、10mくらいの段差がある。

このところ、テレビのニュース、ネット上のニュースサイトなど、どこを見ても聞いても、クマの人身被害に関わるニュースが、最低でも毎日1件は上がります。
その場所も、九州と四国、あと千葉県を除けば全国各地至る所。
中でも北海道と東北地方は、件数が多いですね。 
それだけクマが沢山いる場所なのだということになります。

しかし、こんなにクマに脅かされる日常が現実になると想像出来ていた人が、一体どれほどいたでしょうか。

私は、もうずいぶん前から、こうした現実がやって来ることを、ずっと申し上げて来ました。
そして、言った通りになって行くことをとても悔しく残念に思いながら、状況はさらに悪くなることを否定出来ないでいます。

実は、クマだけじゃない、その他の動物たちも、このままではすべて人に何らかの害を及ぼす害獣になってしまうことを危惧しているのです。

つまりこれは、向き合う人間の側の問題だということです。
ただし、よく言われるような人間活動の軋轢とか、そういうことを言っているのではありません。

私たちは今、動物たちの生態や行動の意味を理解出来ず、向き合うための知恵を放棄している状態にあります。
一般の人々も、日々研究しているはずの専門家も、これが分からないのですね・・・。

自然から離れて生活するようになって久しい人間社会の住人達は、もはや野性と向き合う術を知りません。
狩猟の現場にいる人たちの中の一部の方々に、辛うじて残っているだけかも知れません。

もう時間はありません。
認識が改まること、法律が改まることを望みます。
その前に、自分が犠牲になることは、私は断じて御免被ります。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.84 2025年8月号をご覧いただけます。

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