雨が降る中見づらい映像になっているが、クマが一頭川に向かって下りて行く。
距離が離れているので個体識別も難しい。
川に向かって下りて行ったクマが帰って行くところ。
p8と同一個体と見られる。
まず大きなイノシシがやって来た。
クマに負けない体格だ。
この夜は雨だったにもかかわらず、獣たちは活発に出歩いたようだ。
これから秋になって、クマが冬眠に備える時期を迎えます。
この時期のクマたちは、喰うことに貪欲になるため、畑の作物や周辺の果樹などに被害が続発します。
最近は電気柵で囲うなど対策が取られているため、クマたちは電気柵の無い場所へと活動域を移す傾向にあります。
つまり、人家のある集落の中や街の中などへの侵入が増えているわけです。
で、昨年は元旦に発生した能登の大地震の影響でこのあたりの樹々は刺激を受けて沢山実を成らせました。
そのおかげで、野生の獣たちの食糧は豊富にあり、大繁殖の年となりました。
明けて今年は、その反動で樹々の活動は保守へと動き、実の成りは大変少なくなっています。
今度の冬を越すのは、生き物たちにとって大変厳しいものになりそうです。
クマたちの活動域は、複数の個体が重なり合って争いが起こる状況にあると見られます。
当藤沢集落内では、ほぼ常駐する個体が一頭確認されています。
この個体は、数年前にここで親離れして以来、この場所あるいは周辺の近いところに常駐しているようです。
このあたりの地の利に詳しいようで、初夏のクワの実、そして秋の柿や栗、その要所要所に必ず現れています。
クルミを殻ごとかじる映像が印象的だったので、コードネーム「ナッツ」と名付けました。
木の実大好き、早くも柿の木に上ってクマ棚をこしらえた木も一つ二つではありません。
この次は、栗ですね。
問題は、この個体はすでに人馴れしていて、出没時間が少しずつ早まる傾向が見られることです。
このままでは、近い将来、必ず人と遭遇する事態になるはずです。
だれもケガしたりしないよう願っています。
一刻も早く捕獲駆除して欲しいのですが、出没場所が人家に近いので、罠を設置することが出来ません。
9月の法改正でも、罠で捕獲したクマの駆除は、人家から200m以上離れている場所に限られます。
今、うんと離れた場所に一つ箱罠を仕掛けてありますが、まだ入りません。
もし入ったとしても、当該個体かどうかは確実ではありません。
そして、罠の設置期間は、わずか一週間です。
そんな短い期間では、捕まりませんよ!
クマ行動を知らない人たちが決めたんでしょう。
事ほど左様に、現在の法体系では、獣害から市民の生命と財産の安全を守ることが出来ません。
それは、携わっている方々からしてそのように仰っています。
そんなことは、とっくに分かっているのに、一向に前に進まないのです。
誰が悪いのでしょうね。
ま、犯人捜しは私のすることではありません。
私は、このブログに現状を具に報告して、世の人々に訴えることで世論を動かしたいと思っています。
楽しい記事ではありませんが、お付き合いいただければ幸いです。