月別アーカイブ: 2025年10月

母子グマ、活発に動く

獣害対策

霧が発生しており、映像がぼやけているが、母子3頭連れの姿が確認出来る。
この後、まっすぐにp7地点に向かったことは間違いない。


獣害対策

右端に母グマ、左端に子グマ一頭、柿の木に子グマ一頭が映っている
ほぼ食べ尽くされたこの柿の木には構わず、となりの柿の木に向かって行く

高野周辺に居着いているらしい母子3頭連れが、活発に動き回っています。

他に成獣が最低2頭以上いると思われるエリアで、子グマを自由に歩かせているこの母グマは、よほどの強者です。
ナッツを筆頭に他のクマたちは、カメラに映らなくなりました。
どこか少し離れた所に移動しているのかも知れません。

このままこのあたりに、この母子3頭連れに落ち着かれたら、とても厄介です。
来年は確実に親離れして独立し、このあたりを活動エリアにする可能性が大きいからです。

この他にもクマがいることが分かっていますし、過密な生息状態の中でお互いがいら立ち気が立つであろうこと、人との不用意な遭遇でどんな事故が起こるか、分かったものではありません。

今のところ、いずれのクマも、人の気配には敏感で極力避けようとしていることが見て取れる状態なので、その力関係を崩されないよう、我々は賢くまた慎重に立ち回らなければなりません。

そのためには、日々クマたちの動きを把握し、予測することが肝要です。
クマたちの残した微かな痕跡も見逃さない観察力を養おうと、トレイルカメラの映像と現場に残っている痕跡を照合する作業を続けています。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.84 2025年8月号をご覧いただけます。

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自分で作った小麦でパンを焼く

自分で小麦を作って、そしてパンを焼く。
米飯とはまた違った意味で、実現の難しいパンの自給自足が実現します。

今年収穫した南部小麦とゆめちからをミックスして、風味食感ともに満足の行く食パンが焼けるのです。
それを皆さまにも販売し、食べていただけるところまで実現したことに、大きな感慨を味わっています。

今日、思い立ってこのブログを始めた頃の記事を読み返していたら、<こんな記事>がありました。

その頃、「六十を過ぎたら、またマキとランプの山暮らしに戻りたい・・・。」と思っていた私ですが、とっくに七十も過ぎてしまった今、何を思っているかと言えば、あの頃のような暮らしはもはや不可能、獣たちとの戦いに勝てる見込みは到底無い!ということです。

その一方で、私はついに農業者になり小麦を作付けして、その小麦でパンを焼いて商売にしています。
トラクターやコンバインのような大きな機械も使いますが、土の上で麦が育つという大原則は変わりません。

収穫は、何物にも代え難い大きな喜びです。
それがさらにパンになることで、二重の喜びを味わうのです。
ですから、今の私の生活には、退屈の二文字はありません。

昔思っていたことをすべて実現することは出来ませんでしたが、その必要もなかったということが、今改めてよく分かります。
ほんの一つか二つ達成しただけで、もう十分満足して納得していますから。

さて、そんな思いのこもった食パンを、明日はいよいよ売りだしです。

皆さまのご来店をお待ちしています。