詳報 251005-06

一昨日の夜から昨日の未明にかけて、1本の栗の木に2頭+母子3頭連れの計5頭が、時間を隔てて次々出没しました。

➀ 母子3頭連れの出没

19:30 まず母子3頭連れが現れました。
コードネームは母グマが「タルコ」、子グマの一頭が「ピョンタ」、もう一頭が「ピタコ」と命名。

22:03まで2時間半余の滞在中、いくつか面白いシーンがありました。
子グマの「ピョンタ」は、とにかくすばしっこく、用心を忘れて母親から離れて走り回るので、「タルコ」は気が気ではない様子です。

一方「ピタコ」は、いつも母親の「タルコ」にくっ付いて離れず、木に上るのも苦手な様子です。
そして最後は、この後に現れたコードネーム「タンク」の接近を察知してその場を離れ、p1地点を通って高野まで退避した模様です。


➁ コードネーム「タンク」の出没

一昨日の夜、タルと同格のクマが一触即発の大接近となりましたが、この個体をコードネーム「タンク」と命名しました。 
このクマは、まだプロフィールが不明で、過去に他の地点に出没した同格のクマと同一かどうかを確かめる必要があります。

この夜は、短時間でこの場を去っています。 22:42 ~ 23:06


➂ メインゲスト「タル」の登場

比較的遅い時間になってやって来る「タル」は、実は人の行動をよく承知しており、極力人との遭遇を避けようとしているようです。
大変用心深く、深夜に現れて早朝未明のうちに引き上げるという周到さです。

それでも、この夜の滞在時間は最長の4時間余に及びました。 23:53 ~ 04:16


➃ 母子3頭連れの再登場

タルが立ち去ってから30分余が過ぎた04:53 母子3頭連れが再び現れました。
ここに来る前にp1地点を通過するこの3頭の姿が捉えられています。

そして、栗の捕食に夢中になっている間に夜明けが近くなりました。

この栗の木の所有者のSさんは、朝駆けしてクマの姿を確認しようと軽トラックでやって来たのが、05:12 頃でした。

遠くにその気配を察知した母グマの「タルコ」が大慌てで後ろを振り返りながら木から下り、下にいた子グマたちに退避を促しますが、全く意に介する様子がなく、「タルコ」だけが駆け足で草藪の中へと飛び込んで行く姿が映っています。

その後、Sさんは橋の上から見下ろす位置で、母グマが土手を上ったり下りたりしながら子グマたちを急かす様子を見ながら、追い払い用煙火に火を点けました。

3発ともそれぞれ直撃したらしく、映像では草やぶのススキの穂先が激しく揺れているのが分かります。

Sさんの話では、川の上流方向に逃走した後、流れの淀んでいる個所から川を泳いで渡り、向こう岸をさらに上流側の斜面(藪)をかけ上がって行ったということです。
この時、子グマの一頭が渡り切る前に流され、橋の直下あたりでやっと岸にたどり着き、藪の中に見失ったとのことでした。

獣害対策

サイズ比較のため、Sさんの姿
この方、長身です。

ちなみに、この母子3頭連れは、昨夜も(19:46)この場所に現れました。
子グマも2頭とも元気。
早朝の一件を、どう受け止めているのでしょう。
ただし、ほんの20分ほどで立ち去りました。

もはや栗はほとんど食べ尽くされ、採り尽くされ、残っていませんでした。
昨夜は、「タル」も「タンク」も現れませんでした。

そして、母子3頭連れが、本日早朝未明の04:32 、p6地点を墓地のある裏山に向かって上って行きました。

この母子の行動範囲と定住地がだいたい分かって来ました。

本日はここまで。

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