毎日、毎日、クマのニュース

獣害対策

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毎日、毎日、テレビのニュース報道番組で、クマによる人身被害が報じられない日は無いという状況になっています。
こんなに、毎日、毎日。
しかし、この危機は、まだほんの始まりに過ぎないと、私は思っています。

他の地域で起こっていることは、把握のしようがありませんが、当藤沢集落でも先日人身被害があったばかり、その後もクマの出没は続いています。
捕獲の準備はしているようですが、まだ箱罠を仕掛けたという情報はありません。

そうしている間にも、私はトレイルカメラから得られる情報を元に、周辺を徘徊しているクマたちの個体特定と、行動把握に努めています。
現在、この近くにいるクマは、タルコと子グマ1頭、それから単独行動の大きなクマ1頭です。

実は、タルコの2頭の子グマのうちの1頭(多分ピョンタの方)が、少し前にイノシシ用のくくり罠にかかり、駆除されました。
子グマが1頭だけになった後も、タルコはずっとこのあたりを活動域にしていて、度々トレイルカメラに捉えられています。

そして、触れておかなくてはならないのは、先日の人身被害の加害クマがこのタルコであった可能性が高いということです。
その後の幾つかの情報から、総合的に判断した結果です。
一刻も早く、タルコを捕まえて駆除しないと、後々大変危険なことになります。

そうした矢先、今日の午後4時前、まだ明るい時間帯に高野の道路沿いの柿の木に、子グマが上って柿を食べているのを、目の前の家の住人が目撃しました。

その家の人が気づいたことを察知した子グマは、すぐに木から下り、下に隠れていた母グマと共に畑を突っ切って草藪へと移動しました。

その草藪の先は下に向かって崖になっており、下は食工房の麦畑などがあるエリアです。
そこにあるビニールハウスで作業をしていた方が、子グマの鳴き声を何度も聴いていて、上に母子クマがいることを察知していたのですが、下に下りて来る様子は無かったと、後で教えてくれました。

こうした情報を総合して、タルコ+1が次第に大胆に行動するようになって来ていることが分かります。
早速、近所の方々にこの情報を共有し、警戒をお願いしました。

さて、食工房は、明日と明後日は定休日で休業ですが、その間にタルコ+1がどういう動きをするかによっては、営業の安全を確保出来ないことになるかも知れません。

お客さまにはご来店いただきたいのですが、状況がそれを許さないこともあり得ます。
今後の情報を追っていただきますよう、よろしくお願いいたします。


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