自分で作った小麦でパンを焼く

自分で小麦を作って、そしてパンを焼く。
米飯とはまた違った意味で、実現の難しいパンの自給自足が実現します。

今年収穫した南部小麦とゆめちからをミックスして、風味食感ともに満足の行く食パンが焼けるのです。
それを皆さまにも販売し、食べていただけるところまで実現したことに、大きな感慨を味わっています。

今日、思い立ってこのブログを始めた頃の記事を読み返していたら、<こんな記事>がありました。

その頃、「六十を過ぎたら、またマキとランプの山暮らしに戻りたい・・・。」と思っていた私ですが、とっくに七十も過ぎてしまった今、何を思っているかと言えば、あの頃のような暮らしはもはや不可能、獣たちとの戦いに勝てる見込みは到底無い!ということです。

その一方で、私はついに農業者になり小麦を作付けして、その小麦でパンを焼いて商売にしています。
トラクターやコンバインのような大きな機械も使いますが、土の上で麦が育つという大原則は変わりません。

収穫は、何物にも代え難い大きな喜びです。
それがさらにパンになることで、二重の喜びを味わうのです。
ですから、今の私の生活には、退屈の二文字はありません。

昔思っていたことをすべて実現することは出来ませんでしたが、その必要もなかったということが、今改めてよく分かります。
ほんの一つか二つ達成しただけで、もう十分満足して納得していますから。

さて、そんな思いのこもった食パンを、明日はいよいよ売りだしです。

皆さまのご来店をお待ちしています。

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