日別アーカイブ: 2025年10月4日

一触即発

獣害対策

カメラチェックの際は、まず橋の上から周辺の草やぶにクマが潜んでいないか確認してから下りるようにしている。


獣害対策

手前のクマは、多分コードネーム「タル」と呼ばれる個体で、すでに5年前からマークしている
後ろのクマは、距離が離れていて小さく見えるが、タルと全く同格。コードネームは未定


獣害対策

これだけ接近していて、争いを避けている。


↑この映像は、15秒の映像を13本つなげて1本にまとめています。

昨夜から今朝にかけて、辰ヶ原橋の袂にある栗の大木の下で、大事件がありました。

この栗の木は、近所の方が管理している栗で、出荷用になっている立派な栗の木です。
クマたちにとっては、道路直近で上から見下ろされる位置にあるリスキーな場所ですが、それでもやって来る魅力的な餌場です。
当然、体が大きくて強いクマが仕切っています。

しかしこの夜は、同格の巨大クマが2頭同時に現れ、とりあえず争うことなく最後まで栗を喰い続けました。
しかしこんな光景は、ほとんどあり得ないことで、獲物に対する独占欲が強いクマが、他のクマと分け合うなんてことは聞いたことがありません。

私が推測するに、まず2頭とも十分に腹いっぱいになるほど沢山栗が落ちていたこと、両者とも同格の大きな体つきをしており、争えばお互い大ケガは避けられないであろうこと、そのような事情であえてお互いを無視したと見られます。

しかし、実際は一触即発の緊張感に満ち満ちており、いつ争いが始まってもおかしくありませんでした。

この前申し上げたように、クマたちの間では餌の争奪戦が始まっているかも知れないというのは、どうやら現実のようです。

栗を食べ尽くしたら、次はどうするのでしょうか。
エサを求めて、そこらじゅうを物色して歩くのではないかと思います。

人家も狙われるでしょう。
我々も心して置かなくてはなりません。

ちなみに、夜が明けて午前6時前頃、この栗の木の持ち主の人が、橋の下の草やぶに潜んでいるクマを発見。
クマは、追い払い用煙火の直撃を喰らって、川を渡って向かいの山へと逃走した。