ニュースを見ていると、冬眠時期に差しかかった今も、各地でクマの出没が相次ぎ、人身被害が絶えません。
そして気になるのは、それらのクマの行動を見聞きするにつけ、最近のクマたちは人間に強い興味を持っているようだということです。
分かりやすく言うなら、人間と自分たちの餌に関係がありそうだと思い始めたということです。
人間は食べるものを沢山持っている、畑の作物、倉庫や店などにストックされている食料品、家の中にしまってある食料品などなど、人間=豊富な餌だと学習した可能性があります。
一方で、その人間が自分たちに対してほとんど無害だということも学習して来ているのですね。
だから、人里に出て来て畑を荒らしたり、果樹を荒らしたり、そして倉庫や民家などに侵入したりするようになったわけです。
またそうした状況の中、人間そのものも餌になると学習した個体が出現することは、何も不自然なことではなく当然の成り行きです。
私には、クマたちが最近ますます頻繁に人間を試すような行動を取るようになったと見えます。
確信的に襲う前の段階で、実は何度も人の前に姿を現しその度に、私たちの反応を見て学習を繰り返して来たということです。
その結果が、今のクマたちの行動に現れているということでしょう。
これから先、人間とクマの関係性はどのようなものになるか、およそ想像が付くと思います。
間違っても、クマに試されるなどということがないよう、最新の注意を払い高い緊張感をもって行動しなくては、と思っている私です。


