投稿者「MIKIO AOKI」のアーカイブ

そして事件は起こった

本日早朝未明、午前2時半ころだと聞いていますが、当藤沢集落内で男性がクマに襲われ重傷を負いました。

まだ私も詳細は聞き及んでおらず、報道+α程度のことしか承知していませんが、いずれこのような事件が起こることは、このブログでも度々触れて来たように早くから予感していました。

今回、このような形で負傷者が出たことは、まさに痛恨の極みですが、これが今の社会の対応の限界かとも思い、がっかりしている私です。

現場は、国道459号線上で、沿線にそば畑が広がる場所です。
今日、通りすがりに確認したところ、圃場の周りには電気柵が設置されていましたが、草に覆われて機能しておらず、獣に侵入されて酷い食害状態でした。

この夜も、そば畑を荒らしに来ていたクマが、たまたま歩いて通りがかった男性を、襲ったのではないかと思われます。
加害クマが誰なのか、情報が集まれば特定出来る可能性もあり、その方法を考えているところです。

ちなみに、昨夜から今朝まで、私が仕掛けているトレイルカメラは、クマに関してはすべてノーヒットでした。
ひょっとすると、誰かがあっちに出かけていて加害者になっていたかも知れず、そうだとなると大変拙い、恐ろしい事態になったと受け止めなくてはなりません。

今後の情報を待ちたいと思います。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.84 2025年8月号をご覧いただけます。

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ライ麦の発芽

麦ラボ

ライ麦が発芽しました。
播種より一週間。


麦ラボ

中島第8圃場 ライ麦が発芽
播種より10日


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦が発芽しました。

種まきが遅れています。
圃場の数にして5ヶ所、面積で言うと50%が未了です。

今日までに、荒起こしだけは済ませました。

圃場は土が湿っていて、播種出来るようにきれいに細かくしようとすると泥団子状態になるので、荒起こしして乾き易くしているところです。
これまで雨続きの間は、それさえ出来ませんでした。

先に播種が終わった南部小麦は、もう間もなく麦踏みが出来るくらい育っています。
その次に播いたライ麦は、ちょうど発芽したところです。

いよいよ、来週あたりが最後のチャンスです。
お天気がどうなるか・・・、祈る気持ちで待っています。

これが終わらないことには、百姓学校の進級はならず落第です。
そんなわけで、収穫の恵みパンセットは、播種完了まで留保しています。

それはさておき、二日間の定休日も終わり明日はパン焼きの木曜日です。

お天気は雨模様だと言いますので、空を眺めて恨めしく思うことはなく、仕事に専念出来ると思います。

おいしいパンのための麦作り、その麦を生かすパンづくり、難しい両立に敢えて挑戦する食工房です。

皆さまのご声援、よろしくお願いいたします。
ご来店、お待ちしております。

Taruko+2 4日目

獣害対策

10/10~10/14 4日間の情報をまとめてあります。
画像クリックで拡大表示します。


獣害対策

初めて明るい時間帯に撮影された、タルコ+2
私がカメラチェックに来たのは、わずか30分後の9:24 のことでした。

コードネーム・タルコ+2の母子3頭連れが、連続して出没しています。

昨夜 20:35 p8地点にて、そして今朝 08:58 p1地点にて、トレイルカメラがその姿を捉えました。
P1地点は、明るくなってからの時間帯だったため、明瞭なカラー映像で撮影されました。
次第に大胆になって来る経過がよく分かり、危機感を強くする私です。

この4日間、ほとんどこの周辺から離れることなく、どこかに潜みつつ、移動を繰り返しながら食べられるものを漁っていたものと思われます。
印象的なのは、タルコも2頭の子グマも、皆丸々と肥えていて、およそ餌不足など考えられない体型をしていることです。
カメラから距離があり、且つ広角レンズのため小さく見えますが、実際はとても大きなサイズです。

今回明るい時間帯に出没したことから、これまでバッテリーの節約のため動作時間帯を限定していたのを解除し、24時間稼働にしました。
これでまた新たな情報が加わる可能性があります。

また、イノシシも出没していて映像もあるのですが、紹介し切れませんのでクマだけを取り上げています。
ここはもうサファリパークに違いありません。

本日はこれまで。

クマ出没3日連続

獣害対策

3日間の情報をまとめてあります。
画像クリックで拡大表示します。




サルが来たのでクマは遠退いたかもしれないと申し上げましたが、そんなことはありませんでした。
サルはすぐにどこかに移動して行ってしまいました

そして、その2日後の夜(10/11)には、母子3頭連れの姿をp3地点のトレイルカメラが捉えていました。
その前の夜(10/10)には、わが家のすぐ隣にお住いの方が、子グマの鳴き声を聴いています。
※子グマの声は、ネコの鳴き声に似ているとも言われます。
※翌々日、足跡、漕ぎ跡など多数発見。

それから、本日(10/13)深夜未明の頃、p6地点を上って行く母子3頭連れの姿を、トレイルカメラが捉えていました。

しかしそれだけではなく、それから5時間後の夜明けの頃になって、今度は高野のp8地点を母子3頭連れが通り抜ける姿が、トレイルカメラに捉えられていました。

これらの情報を総合すると、この母子3頭連れは、この周辺に定着していると思われます。

子グマの一頭ピョンタは、好奇心旺盛ですぐに親から離れて飛び回るので、もし日中そういう状況で人と接触したら、母グマがいきなり戦闘モードで突進して来るでしょう。
物凄く危険な状況が迫っていると言えます。

行政が一向に真剣に耳を貸してくれない中、どうやってこの母子3頭連れをこの場所から遠ざけられるか、頭を砕いて知恵を絞ろうとしている私たちです。

★母子3頭連れ~コードネーム・タルコと子グマ二頭(ピョンタ、ピタコ)


明日と明後日は定休日です

毎度申し上げておりますが、明日10/14(火)と10/15(水)の二日間、食工房は定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

播種、少しずつ進んでいます

麦ラボ

一番手前が、中島第10圃場 ライ小麦播種
後ろの2枚は、左中島第9圃場、右中島第4圃場、いずれも南部小麦を播種

晴天が続かないので圃場が乾かず、種まきが思うように進みません。
それでも、雨の合間にやって来る晴れ間に、少しでも条件の良い圃場から少しずつ進めています。

これまでに、南部小麦は予定箇所すべてに播種完了、ライ麦も予定箇所すべてに播種完了しました。
そして本日は、小面積でしたが中島第10圃場にライ小麦を播種。

これであと残っているのは、ゆめちからとスペルト小麦です。
と言っても、この二つで全面積の1/2になりますので、作業量としてはまだまだあと半分残っています。

結局、湿地で乾きにくい所が残っているわけなので、今後の作業はなお難しいことになります。
すべて終わるのがいつになるか、今はまだ先が見えません。
お天気次第です。

でも、かならずやり遂げられると思っています。
天は、きっとチャンスをくれるはずだと。

さて、雨の予報が出ている明日、パン焼きの日でちょうど良かったのですね。
本日夕方、少し前に材料の計量など仕込み作業を終わらせました。

明日も、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。


もはや災害化しているクマの出没

全国各地で、クマの出没による被害が後を絶ちません。
私の周辺に限っても、配達先の近くの小学校では、クマの出没の危険を避けるため、下校時は保護者が迎えに来ることになっているそうで、そのために付近の道路が渋滞になって大変だそうです。
否、迎えに行く親にしても大変な負担です。
こんなことが毎日続くとしたら、これはもう災害と呼ばなくてはならない事態です。
皆さまは、このような状況をどう受け止められますか?

久しぶりにサル

今日の日中、サルの出没がありました。

と言っても、私本人は見ていません。
下の娘が出かけ際に、集落の外れでサルを目撃したと伝えて来ました。

その後少しして、追い払い用煙火の鳴る音が聞こえましたので、「ああ、やっぱり・・・」と思った次第。
暇にしている時なら、すぐに応援に駆け付けるところですが、あいにく忙しい最中でした。

そこで推察できることがいくつかあります。
まず、サルが来るということは、クマがいないだろうということです。

サルは、基本的にクマを避けます。
クマは、木に上って来るし、サルが動けない夜も自由に動き回れますし、第一強いし、子ザルなんか一ひねりで獲物になってしまいます。

実際、この一ヶ月余り、クマが頻繁に出没している間、サルはどこに逃げていたのか、もう全く姿形も気配も何もありませんでした。
・・・ということはです、クマはとりあえずどこかに移動して行ったかも知れません。

この前は、山の実りは良くないと申し上げましたが、ここに来て少し疑っています。
そうでもないんじゃないか・・・と。
栗と柿が終わったとたんに、スッとクマの影が消えたのも、山に行けば次々と食うものがあるということなんじゃないかと。

そうでなくても、クマのが食べられるものなんて、アクの強いもの、毒のあるもの、動物の死体、死体にわくウジ、果ては車のエンジンオイルも好んで舐めるほど、ありとあらゆるもの何でもござれです。
およそ何を喰っても養いにしてしまう消化力、解毒力、だから熊の胆が万能薬として持てはやされたのでしょうね。

話がそれましたが、そのようなわけで、サルの挙動からクマの行動を推察出来るというお話でした。

とりあえず動きなし

昨日を最後に、p1-1地点の栗の木にやって来るクマたちの動きが止まりました。
獲物の栗が無くなってしまったのですから、まあ当然の成り行きでしょうね。
そして、今朝のカメラチェックでは、6地点すべてにクマの姿はありませんでした。

ただし、これでクマがいなくなったということではありません。
カメラを置いてある場所には来なかったというだけのことです。

明日以降、さらにどういう動きがあるか、カメラポイントの変更も考えながら対応して行きたいと思っています。

こういう時、逆に自宅の周囲のガードは、しっかり固めておかなくてはなりません。
なお油断は出来ません。

さて、獣害対応で次々といろいろな事が起こるものですから、本来業務にも支障が出つつ、かと言って必要な仕事はこなさなければなりませんので、まあ忙しいことと言ったらありません。

雨続きで、麦の種まきもまだまだ終わっていませんし・・・。
夜中に、突然発狂しそうになることも・・・。(大げさに言ってます。)

ま、何はともあれ、明日はパン焼きの木曜日です。
いつものように仕込みをして、早く寝て、明日は午前3時から仕事します。

ではでは。

詳報 251005-06

一昨日の夜から昨日の未明にかけて、1本の栗の木に2頭+母子3頭連れの計5頭が、時間を隔てて次々出没しました。

➀ 母子3頭連れの出没

19:30 まず母子3頭連れが現れました。
コードネームは母グマが「タルコ」、子グマの一頭が「ピョンタ」、もう一頭が「ピタコ」と命名。

22:03まで2時間半余の滞在中、いくつか面白いシーンがありました。
子グマの「ピョンタ」は、とにかくすばしっこく、用心を忘れて母親から離れて走り回るので、「タルコ」は気が気ではない様子です。

一方「ピタコ」は、いつも母親の「タルコ」にくっ付いて離れず、木に上るのも苦手な様子です。
そして最後は、この後に現れたコードネーム「タンク」の接近を察知してその場を離れ、p1地点を通って高野まで退避した模様です。


➁ コードネーム「タンク」の出没

一昨日の夜、タルと同格のクマが一触即発の大接近となりましたが、この個体をコードネーム「タンク」と命名しました。 
このクマは、まだプロフィールが不明で、過去に他の地点に出没した同格のクマと同一かどうかを確かめる必要があります。

この夜は、短時間でこの場を去っています。 22:42 ~ 23:06


➂ メインゲスト「タル」の登場

比較的遅い時間になってやって来る「タル」は、実は人の行動をよく承知しており、極力人との遭遇を避けようとしているようです。
大変用心深く、深夜に現れて早朝未明のうちに引き上げるという周到さです。

それでも、この夜の滞在時間は最長の4時間余に及びました。 23:53 ~ 04:16


➃ 母子3頭連れの再登場

タルが立ち去ってから30分余が過ぎた04:53 母子3頭連れが再び現れました。
ここに来る前にp1地点を通過するこの3頭の姿が捉えられています。

そして、栗の捕食に夢中になっている間に夜明けが近くなりました。

この栗の木の所有者のSさんは、朝駆けしてクマの姿を確認しようと軽トラックでやって来たのが、05:12 頃でした。

遠くにその気配を察知した母グマの「タルコ」が大慌てで後ろを振り返りながら木から下り、下にいた子グマたちに退避を促しますが、全く意に介する様子がなく、「タルコ」だけが駆け足で草藪の中へと飛び込んで行く姿が映っています。

その後、Sさんは橋の上から見下ろす位置で、母グマが土手を上ったり下りたりしながら子グマたちを急かす様子を見ながら、追い払い用煙火に火を点けました。

3発ともそれぞれ直撃したらしく、映像では草やぶのススキの穂先が激しく揺れているのが分かります。

Sさんの話では、川の上流方向に逃走した後、流れの淀んでいる個所から川を泳いで渡り、向こう岸をさらに上流側の斜面(藪)をかけ上がって行ったということです。
この時、子グマの一頭が渡り切る前に流され、橋の直下あたりでやっと岸にたどり着き、藪の中に見失ったとのことでした。

獣害対策

サイズ比較のため、Sさんの姿
この方、長身です。

ちなみに、この母子3頭連れは、昨夜も(19:46)この場所に現れました。
子グマも2頭とも元気。
早朝の一件を、どう受け止めているのでしょう。
ただし、ほんの20分ほどで立ち去りました。

もはや栗はほとんど食べ尽くされ、採り尽くされ、残っていませんでした。
昨夜は、「タル」も「タンク」も現れませんでした。

そして、母子3頭連れが、本日早朝未明の04:32 、p6地点を墓地のある裏山に向かって上って行きました。

この母子の行動範囲と定住地がだいたい分かって来ました。

本日はここまで。

詳報は明日に

今日もドラマがありました。

目下、クマたちの人気スポット、クリの大木があるp1-1地点にて、母子3頭連れ、タル、そしてもう一頭が交差するように現れました。
20:25 ~ 05:27 まで一晩中。
そして最後は、明け方の 05:27 所有者のSさんに発見されて、母子3頭連れが追い払い用煙火3連発の直撃を受け、川を渡って逃走する際、子グマが一頭下流に流されました。

映像を含む詳細は、明日報告いたします。
明日10/7(火)と10/8(水)は、食工房は定休日となっております。
店はお休みですので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

本来業務に支障も

獣害対策

p3地点は、食工房からわずか30mほどの距離
ただし、10mほどの段差の下にある


獣害対策

食工房から最も近いカメラポイントp3地点に、久しぶりに現れたクマ
多分、この個体はナッツだと思われる


獣害対策

この後、柿の木に向かったものと思われる。

全く、クマの出没には困っています。
私としては、一市民が出来ることはすべてやっていると思っています。

しかし、行政は無策、警察は無能、専門家は無知、注意喚起だけで市民の生命、財産を護れるのなら、こんな簡単な話はありません。

そんな状況の中、食工房の本来業務にも悪影響が及んでいます。
毎日の見回りや周辺の草やぶの刈り払い、また電気柵の保守などに時間を取られ、肝心の製造や広報など本来業務の時間が大幅に削られているのです。

もし、ご来店くださる皆さまに危害が及ぶようなことがあっては、ここで仕事を続けることも出来なくなりますから、獣害対応に時間を取られるのは、一定程度は止むを得ないことではあると理解はしています。

しかし、状況は悪くなる一方です。
正直、いつまで持ち堪えられるか、自信はありません。

クマによる人身被害のニュースが絶え間ない昨今、これが常態化してしまった社会がどのようなことになるのか、もはやこの私には見えていますよ。

獣害に関すること、今後も度々お伝えしてまいります。

どうぞお付き合いください。