投稿者「MIKIO AOKI」のアーカイブ

寒くなって来ました

シュトレン

写真だと分かりにくいですが、日本国内で製造されているシュトレンの中では、とびきり大きい方に入ると思います。

このところやっと、冬の到来も近いことを思わせる寒さを感じるようになって来ました。
シュトレンつくりにも取りかかれそうです。

予定では、明後日に初シュトレンです。
もうすでに材料の調達、包装資材の調達など、次々準備が整っています。

その前に、まずは明日のパン焼きです。
明日は、すぐ翌日のシュトレンで使用する酵母種を用意するために、残りを多めにして早い時間に新しい種を立ち上げ明後日に備えます。
緊張感の高い段取りになります。

ま、毎年同じことをやっていますので、その場になれば手と体が覚えていてスムーズに進むと思います。

こうして食工房が忙しくなって来ましたので、畑の方はさすがに手が回りません。
麦も越冬体勢に入りましたので、しばらくは手を出さなくても良いようです。

とは言え、もう少しやっておきたいことがあったのですが、タイムアウトとなりました。

明日はスコーンです

スコーン

会津のべこの乳とバターの風味、しっとり柔らかな食感が特長です。


スコーン

簡単に上下に割れます。
おすすめは、間に馬路村の柚子ジャムまたは柚子マーマレードを挟んで!

食工房のスコーンは、開業以来ずっと売れっ子の看板商品です。

2006年、2007年にアイルランドから来日し、会津で開催したアイリッシュコンサートに出演してくれたホイッスルの名手ショーン・ライアンが、打ち上げの時に食工房のスコーンを食べて「これはボクが家でつくって食べているいつものスコーンと同じだよ。」と言って喜んだという、うれしい出来事がありました。

それ以来、このレシピにますます自信を持ってつくり続けた来た経緯があるのです。
そしてさらにおいしく、また食感を良くするために細かい所に工夫を加え今に至ります。

食工房のスコーンは、サクサクというよりはしっとり系で、どんな食べ方にも対応出来るよう甘さをひかえています。

フルーツジャムなら何でもOK、メイプルシップなどもGOOD!、飲み物なら紅茶はもちろんコーヒーにも合います。
日本茶でもOK。
おやつ用の一品として、とても使い勝手の良いアイテムです。

おいしく召し上がっていただくために、オーブントースターと電子レンジを使って焼き戻していただく方法をお勧めしています。
おいしい焼き戻し方のリーフレットも差し上げています。
明日は、焼き立てをお求めいただけます!

このブログをご覧の方には、以下、スコーンの焼き戻し方をご覧いただきましょう。


スコーンの焼き戻し方

スコーンの焼き戻し方

オーブントースターにて、約一分間焙ります。

冷たく硬くなってしまったスコーン。
先ずは、しっかり予熱したオーブントースターで、1分間ほど焙ります。
表面が熱くなり、パリッと硬くなります。
☆焦げ目が付く一歩手前で止めるのがコツです。

スコーンの焼き戻し方

電子レンジにて、約15秒間加熱

次に、皿に乗せて電子レンジで、15秒間加熱します。
(もし一度に2~3個かそれ以上の時は、時間を延ばします。ただし、20~25秒間くらいまでにしてください。)
☆加熱の順序は、決して逆にしないように!うまく行きません。
これでほぼ完璧に焼き立ての状態に戻っています。

スコーンの焼き戻し方

切るまでもなく、簡単に上下に割れます。

うまく焼き戻すと、このように簡単に上下に割れます。
中から湯気が立って、いかにも焼き立て!

スコーンの焼き戻し方

ジャムやクリームなどを挟んでお召し上がりください。

ジャムやクリームを添えるなど、お好きなアレンジでお召し上がりください。
これと同じやり方で、マフィンやロールパンも焼き戻せます。

ご注意

この方法が通用するのは、一度だけです。
焼き戻したものは、すぐにお召し上がりください。
繰り返し焼き戻すと、水分が抜けてパサパサ、コチコチになってしまいます。

明日のパン焼き

カネリプッラ

カネリプッラ
フィンランドスタイルのシナモンロールです。

酵母種の調製が上手く行っています。
熟度を正確に見られるようになったからです。
特に、黒パン系の出来がとても良くなりました。

自分でいうのも何ですが、本当においしい!
食パンやロールパンも、もちろん悪くありませんよ。

それからカネリプッラについて一言。

先日ラジオで聞いた話ですが、フィンランドのシナモンロールが世界一おいしいという話題に触れていました。

まあ・・・、世界一と言ってもいいのかな・・・。

巻き方が独特ですね。
それから、シナモンロールと言いながら、実はカルダモンを結構利かせています。
これがまたとてもいい香りのハーモニーを醸し出しています。

食工房のカネリプッラは、つまりフィンランド語でシナモンロールのことを指します。
そして中身も、フィンランドのオリジナルに出来るだけ近づけて、少しだけ日本人の私たちの好みにも合うよう手を加えています。

明日も、もちろん焼きますよ。
それから一昨日ご紹介したプンパニッケル。
個性豊かな顔ぶれで、皆さまのご来店をお待ちしています。

シュトレンを子どもに食べさせても大丈夫か、との疑問Ⅱ

※1/2カットは、店頭販売のみです。

今から7年前に掲載した同タイトルの記事が、先月あたりからアクセスが増えています。

否、いまだに理解されていないのですね。
シュトレンにおけるドライフルーツのラム酒漬けは、必ずしも規定ではないということです。

半年以上一年間も漬け込むなど、何か別のものと勘違いしているのではないかと思います。
これでアルコールが残っているから子どもには食べさせるな!というのが定説になるなんて、何かおかしいと思いませんか。
クリスマスにちなんだ焼き菓子なのですから、子どもも含めて家族皆で楽しめるもののはずでしょう。

食工房のシュトレンは、いつも申し上げているように、子どもたちも安心して食べられるシュトレンです。
ドイツの伝統的でごく普通のレシピを採用し、スパイスの使い方だけ日本人向けにアレンジし直して、そして食工房だけのサプライズでスペルト小麦の全粒粉をミックスしてつくっています。

もうかれこれ19年間もつくり続けていますので、子どもたちのファンも沢山います。
大きくなって大人になってからも、食工房のシュトレンを覚えていてくれて、ちゃんとご注文が入ります。
ですから、今年もいつものとおりのシュトレンをつくる準備しています。

で、材料代がものすごく値上がりして、もうめちゃくちゃ大変なことになっているので、少し値上げさせていただきました。

今年も、多くの方に喜んでいただけるのではないかと、つくる方の私たちも楽しみにしています。

プンパニッケルの味わい深さ

プンパニッケル

これがプンパニッケル
あまり膨らまないように、わざと穴をあけています。
そうしないと、中が陥没してしまうのです。

ドイツのパンの代表的なものの一つと言えば、プンパニッケルでしょう。
ドイツパンの看板を揚げているパン屋さんなら、必ずと言って良いくらいプンパニッケルをメニューに入れています。

そのプンパニッケルの中身ですが、まず基本はライ麦全粒粉100%であることです。
尤も、パン屋さんによっては小麦粉を20%くらいミックスする例も見られます。
食工房では、自家産のライ麦を自家製粉したものを100%使用しています。

そしてプンパニッケルのもう一つの特徴は、ザワータイクと呼ばれる乳酸菌の割合の多い独特の酵母種を仕立てることです。
このザワータイクが、プンパニッケル特有の酸味を含んだ深い味わいを生み出します。

ザワータイクの種起こしは、粗挽きのライ麦全粒粉でやるのが昔からのやり方で、食工房もそのやり方を学んで踏襲しています。

ザワータイクの出来不出来は、直接プンパニッケルの品質にかかわりますので、これまで幾多の試行錯誤を繰り返しながら、現在の味わいに辿り着いています。

パンセットの中に一押しで入れたのも、このプンパニッケルです。

最近はザワータイクの出来も安定していて、食工房のプンパニッケルの味わい深さはどこにも負けないと自負する次第です。

しかしまたこれは好みの分かれるパンでもありますので、どなたにもおすすめと言うわけには行きません。
もうすでにその味わいの虜になっている方はもちろんですが、そう聞いて逆に興味をそそられたまだの方も、ぜひ食工房のプンパニッケルを召し上がって見てください。

おいしい食べ方なども、また別の機会にお伝えしたいと思います。

ちなみに一つだけ上げさせていただくと、バターとの相性がとてもいいので、薄くスライスしてバターをたっぷり塗り、ワインと一緒に召し上がって見てください。
きっと頷かれるはずです。

この秋、クマの報告が少ないと思いませんか

もちろんこれは、当藤沢集落の状況であり、私のブログの中の話です。

思い返せば昨年の秋は、クマ出没ラッシュで大騒ぎでした。
人家への侵入一歩手前の危機的状況でした。

あれから一年、ずっと出来ることは何でもやるという方針で対策して来ました。
もちろん、すべて的を得ていたかどうかは分かりません。

今年5月から7月にかけて繁殖期の頃は、立て続けに親子連れを含む複数のクマが出没しましたから、とても緊張した覚えがあります。
一人で、畑の外れの藪に近付くなど、怖くて出来ませんでした。

そして夏、クマの気配が遠のいた間に、ひたすら周辺の藪の刈り払いを行い、秋を迎えました。

9月の終わり頃に一度だけ出没がありましたが、その後は今日までずっと出没を確認出来ていません。
4ヶ所設置してあるトレイルカメラは、いずれももう一ヶ月以上の間クマに関してはノーヒットです。

一体どこへ行ったのでしょう。
絶対にいなくなったわけはありませんから。

この前も申し上げましたが、山の実りは大豊作なので、人のいる場所に出て来なくても済んでいるということなのでしょうか。

ところが、他の地区ではクマの出没は減っていないと聞きます。
また全国的には、今年は昨年に比べてもクマの出没件数は飛躍的に増加しています。

この我が藤沢集落の状況は、ある意味対策が功を奏していると言えるのかどうか、そこはまだ分かりません。

来年になって、また繁殖シーズンの頃、今年と明らかに違って良い状況になっていれば、初めてその結果が見えるのかも知れません。

いずれにしても、クマの数を減らしてもらわないことには、いつまで経っても安全は約束されません。

ちなみに、今シーズンはこれまでに、当地内で3頭捕獲駆除されています。
4頭目の駆除も申請し罠の設置をしましたが、期間内に捕獲出来なかったようです。

ま、獣害対策に終わりは無いと思っているので、今後も出来ることは何でもやり続けます。

シュトレンのご予約、道の駅あいづでもOK

食工房

画像クリックで拡大表示します。

今回、「道の駅あいづ 湯川・会津坂下」物産館にて、シュトレンのご予約とお受け取りが可能になりました。

山都町の本店までご来店いただけるのでしたら、それはそれで大変ありがたいのですが、便利な場所にある「道の駅あいづ」でご利用いただくことも可能です。
食工房のシュトレンが、一人でも多くの方の目に留まることを期待しています。

一方、パンセットの方も次々出荷しています。
今週は、まとまった数を出荷するため、臨時に月曜日にもパンを焼くことになりました。

中身は、パンセットに使うメニューのみ限定です。
店売り分を少し入れるかどうか、今思案中です。

明日は、今日焼いたパンがまだありますので、ご心配なく。
明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。

シュトレンご予約、溜まって来ました

止むを得ず値上げに踏み切った今年のシュトレンですが、少しずつご予約が増えて溜まって来ました。

一方、製造はまだ取りかかっておりません。
と言うのは、今一つ冷え込みが足りないからです。
焼いた後にしっかり冷えて、バターがカチカチに固まる冷えが必要なのです。
再来週あたりになれば、気温も下がって製造に取りかかれるのではと思っています。

一方、パンセットの方は、次々出荷しています。
ご予約も、予定枠(50セット)の半分は超えました。
まだ残りがありますが、無くなる時はあっという間ですから、どうしようかなと迷っていらっしゃる方、お早めに決断してご予約くださいね。

明日も、パンセットの分も含めて沢山パンを焼きます。
店の内外は、ずっといいにおいが漂っています。

皆さまのところまで届けばいいのですが・・・。

多くの方のご来店、心よりお待ちしております。

本日、多数ご来店御礼

本日は、平日にも関わらず多数ご来店いただき、まずは一言御礼申し上げます。

このような山の中の辺鄙な場所までご来店いただくのは、本当に気が引けると言うか、大変ありがたくまた申し訳ない気持ちにもなります。

パン屋なんて、本当は便利な街中でやればいいような商売ですが、私の身勝手な理由でこのような場所を選んだわけですから、一人も来てくれなくても文句は言えないのです。

ですから、いつも心がけていることは、はるばるここまで来た甲斐があったと思っていただけるパンや焼き菓子などの商品を提供することです。
そして、委託販売先や通販では手に入らない店頭限定商品も用意して、皆さまにサプライズすることも忘れないようにしています。

おかげさまで今日はパンがたくさん売れて、在庫が少なくなってしまいました。
明日は、スコーンを多めに焼いて、焼き立てを買っていただこうかと思っています。

引き続き、皆さまのご来店をお待ちしております。

明日はパン焼きです

麦ラボ

中島第12圃場 ライ麦
麦踏み後8日経過


麦ラボ

中島第12圃場 ライ麦近影


麦ラボ

中島第13圃場 ゆめちから
麦踏み後8日経過 すごい勢いで成長しています。


麦ラボ

中島第13圃場端から圃場全体を眺める
一番奥まですべて食工房の麦畑になりました。

2日間の定休日が明けて、明日はいつものパン焼きの木曜日です。
仕込みは終わっています。

ありがたいことに、ここに来てパンのご注文が増えて来ています。
収穫の恵みパンセットのご利用が主ですが、これは当然の結果ですね。

逆に、良い企画を実施出来て良かったと思っています。
皆さまに喜んでいただけることで忙しいのは、大歓迎です。
明日も、張り切ってパンを焼きます。

畑では麦たちが勢いよく育っていますし、こんなありがたいことはありません。
来年は、件のゆめちからがどんな収穫になるのか、その小麦粉がどんな性質なのかどんなパンが焼けるのか、もう今から楽しみにしています。

明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。