投稿者「MIKIO AOKI」のアーカイブ

スペルト小麦の籾摺り2024

麦ラボ

今年からこのレイアウトです。
これなら、急な雨にも慌てることはありません。

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ライ麦2024


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スペルト小麦2024 籾摺り前原穀


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スペルト小麦2024 籾摺り選別済原穀


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南部小麦2024 クリーニング前原穀


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デュラム小麦2024

今日は、電撃的に一日だけの晴れ、やりたいことはいっぱいあったのですが、何を優先するか一つか二つしか選べません。
結果、食工房の中の仕事を半日、後はスペルト小麦の籾摺りと決めました。

今年から籾摺り機は屋内にセットし、もみの排出だけを外にして、雨が降っても機械が濡れることの無いようにしました。
作業のレイアウトがこれまでと変わるので、最初だけ混乱しましたが、直ぐに慣れてこの方がずっとよくなりました。

今日は、スペルト小麦の他に、先に収穫を終えていた南部小麦もクリーニングのための籾摺りをして、ゴミの無いきれいな原穀を得ることが出来ました。
結果を申し上げると、スペルト小麦は作付け面積を減らしたにもかかわらず増収で、30kg×13袋=390㎏+軽量残り約7㎏で計397㎏、選別下は約6㎏ほどでした。
スペルト小麦の種子用は、この中から取り分けます。

南部小麦も増収で30kg×4袋+計量残り約10kgで130㎏、選別下は極小量でした。
こちらは、種子用として別途10kgを先に取り分けてあります。

スペルト小麦も南部小麦も、ともに品質は良好のようです。
実際にパン生地をこねて見ないと分かりませんが、タンパクは多いように見受けられます。
楽しみです。

あとは、デュラム小麦の始末だけが残りました。
コンバインの故障で躓き、バインダーで刈って稲架に干したのは良かったのですが、その後度々雨に打たれ、コンバインの修理完了後はライ麦とスペルト小麦を優先したため後回しになり、その間にすっかり状態が悪くなってしまいました。
モノになるかどうか、はっきり言って絶望的です。

ただし、コンバインの故障の直前に作業した分がごくわずかですがあって、それは品質も申し分ないので、種子用として残すことにしました。

以上、今年の麦の収穫は、これで概ね終了となりました。

何はともあれ、めでたい一日が終わりました。

明日はパン焼きです。

麦の収穫で翻弄された感のあるここ数日でしたが、今日はライ麦を雪室に預けて来ました。

そしてスペルト小麦も乾燥中で、ここ数日のうちには籾摺り工程も終わらせ、来週には雪室に入庫出来る予定です。

その他、先に収穫を終えていた南部小麦の調製も並行して取りかかりますので、秋にはまた自家産の粉を使って食パンが出来る予定です。

それから、スペルト小麦を使った古代小麦麺も出来る予定です。

危なかった百姓6年生及第の見通しが、これでやっと見えて来ました。

その安心感と自負心に裏付けられて、パンや稼業にも一層力を注いで行けます。

明日も、いつものように土曜日のパン焼きです。

おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

麦刈り終わる

今日は、パン焼きの後、最後に残っていたスペルト小麦の刈り取りをやりました。
昨日は豪雨、今朝は上がって曇り、その後晴れる予報が出ていましたので、圃場の乾き具合次第で麦刈りが出来るかも知れないと、一応心づもりはしていました。
今日を逃すとまた雨続きの予報でしたから、祈る気持ちで時々空を見上げていました。
風も吹いていましたので、午後になると圃場も乾き、曇ったり晴れたりたまに今にも降りそうになったりと不安定な空模様の下で、とにかく作業を開始しました。
結果、最後まで何とかお天気が持って、明るいうちに刈り取りは終わり乾燥機に投入しました。
今日はもうクタクタです。
もう後が続きません。
ではでは。

ライ麦のクリーニング、選別も完了

昨日刈り取ったライ麦を、夜通し乾燥機にかけて水分調節しました。

そして朝から、今度は籾摺り機を出して来てセットし、クリーニングと選別の工程に取りかかりました。

ライ麦は、本来脱穀時に外皮も剥けて飛びますので、本来籾摺り工程は不要なのですが、剥け残った外皮や茎、その他一緒に刈り込んで混ざってしまった雑草の残骸などがあって、そのまま製粉機にかけることは出来ません。
そこで、クリーニングの工程が必要になります。

これに籾摺り機がちょうど良いわけで、それもジェットファン式なら穀粒へのダメージも少なく、理想的です。
食工房は、スペルト小麦のためにそのジェットファン式の籾摺り機を用意していますから、これがいい仕事をしてくれました。

その後に来る選別工程で、未熟果や破損粒をふるい分けてきれいに粒が揃った仕上がりにするわけです。

選別機も、これまでは知人から借りた(事実上無償譲渡)ものを使用していましたが、いよいよ寿命が尽き重要部分が損傷して使用不能になりました。

そこで、やはりオークションで程度の良いものを探し、運良く入手することが出来ました。

この二つの工程を通した後、選別機付属の自動計量器で30kgずつ袋に詰めました。
あとは、いつものとおり町の低温倉庫「雪室」に預けるのみです。

結果、30kg×14袋で420㎏プラス計量残り8kg、それとは別に種子用として20㎏を取り分け、選別下が10kgほどでした。
トータルで460㎏弱ですが、これに収穫を諦めた倒伏状態の麦の幾分でも回収していれば、多分600㎏を超えたものと思います。

さて、これでいつでも使える状態になったわけですが、蔵出しはもうしばらくお預けです。

というのは、昨年から実施しているカビ毒(DON)の残留検査を受けるからです。

また今回、こうも首尾良くライ麦の収穫が完了するとは思ってもいませんでしたから、別途ライ麦全粒粉を手配済です。
これが入荷して来る段取りなので、一旦それを使い切ってから自家産のライ麦に復帰します。

まあこの際、購入品のライ麦(ドイツ産)全粒粉とどのくらい風味等に差があるのか、皆さまにも実感していただけるのではないかと思っています。

ライ麦の収穫終わる

今日は朝一番で、コンバインの修理に業者さんが来てくれました。

はからずも、午前中に修理が完了しましたので、曇り空ではありましたが圃場も乾いており、早速ライ麦の収穫作業に取りかかりました。

一部ひどく倒伏していて、収穫を諦めざるを得ない部分もありましたが、概ね順調にはかどり、夕方までに乾燥機に投入することが出来ました。

品質、収量については、この後判明するものと思いますが、まあまあ悪くないのではと思える状態です。

まあ今日のはからいで、どれほど安堵したことか、お察しください。

残るはスペルト小麦ですが、明日からしばらく雨模様のお天気が予想されており、これまたどうなることか分かりません。

決定的に手遅れになる前に、何か善いはからいがあることを願っています。

営業の一週間が終わりました

食工房の営業の一週間が終わりました。
明日と明後日の二日間、定休日となっております。

麦畑は、収穫作業中断のままです。
コンバインの修理が完了した時点でどうなっているのか、全く予想がつきませんのでその時になってから状況に合わせて動くことになります。

他にもやることはいくらでもありますので、いかに頭を切り替えられるかがポイントです。
気がかりが取れないうちは、他のことでも何でも先に進めないのが人の常ですからね。

ま、ま、明日は明日の風が吹くとやら、臨機応変は苦手ではないはずの私、何とかなるでしょう。
何とかします。
ではでは。

望み薄でも耐えるしかない

昨日の午後と今日の午前中、晴れまたはくもりのお天気で麦畑も乾いていましたので、ライ麦を手刈りして稲架にかけました。

バインダーで出来れば何倍も速いのですが、ライ麦は丈が長くてそれが風に揺れているうちに隣の株どうしが絡まり合ったりするので、結束排出される際うまく一株毎に分離しないのです。

あとでほどくのはよほど大変ですから、最初から少しずつ手で釜で刈っていました。
それをまた紐で結束するわけです。

娘たちと3人がかりでやって、ほんの気休め程度しかはかどりませんでしたが、仕方がありません。

コンバインの力は全くすごいものです。
100人分、否200人分の仕事をします。
それは分かっているのですが、壊れてしまったのでどうにもなりません。

修理が間に合うかどうかジリジリしながら待っていますが、お天気はこの後ひどいことになりそうです。
早くも午後に降り出した雨は、夕方には豪雨になりました。

その雨音を聴いているだけで、地獄に落とされた気分です。
しかし、どんなに望み薄でも耐えるしかありません。

まあ、この悔しさは必ずや強力なバネにして、より良い麦作りの方法を考え実践して行きます。
こんなことで止める気は毛頭ありません。

ちなみに、手刈りしていて分かったのですが、今年は出来が良かったのですね。
ちゃんと収穫出来れば素晴らしかったのですが、あの昔ばなしの「まだまだわからん!」の例えもありますから、麦作りも最後に一切れのパンになって口に入るまで気を緩めるわけには行かないと言うことなのですね。

パン屋の仕事に集中

明日はまたパン焼きの土曜日です。

今日は午後には雨が降り出し、どの道麦畑には手が出せませんでした。

コンバインの修理の方は、個人で農業機械の修理をしている業者さんと繋がり、取り敢えず一歩進みました。
部品が順調に入手出来れば、来週のうちには修理が出来るものと思っています。

しかし、ライ麦はもうとうに適期を過ぎてしまい、この後雨続きのお天気が予想されていますから、ほとんど絶望的です。
どの程度回収出来るか分かりませんが、種取り分だけでも確保したいと思っています。

スペルト小麦は、これもお天気次第ですが、ライ麦よりは望みがありそうです。

オークションで別な機械を一台手当する方の話は、こちらの望みに合うものがなく、今のところ進展がありません。

今年は、百姓6年生は落第留年と言うことになりそうです。

さてさて、落ち込んでばかりはいられません。
明日のパン焼きに向けて、気合いを入れています。

道の駅あいづさんへの納品も、ずっと継続しています。

店頭では、ぼうしパンも焼いて販売しています。
ウクライナ支援の「ひばりのパン」もお忘れなく。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

相変わらずクマはいる

獣害対策

ひさしぶりにこのルートに現れた。

獣害対策

同一視野の日中画像に、クマとキツネの画像を合成して見た。
大きさがよく分かると思う。

ここ数日クマの出没を捉えることが出来ませんでした。
クワノ実が終わってしまいましたので、他の食糧を求めて移動して行ったものと思われます。

ところが昨夜、ここしばらくの間出没が無かったこの場所に一頭のクマが現れました。
この個体は、6月21日深夜未明、高野地内のp8地点に02:54に現れたのと同一と思われます。

この一地点を通過したことは間違いありませんが、どこからどこを通ってここに来て何のためにどこに向かったかは、この映像だけから判断することは不可能です。
他の地点のカメラは、いずれもクマに関してはノーヒットでした。

まだまだクマの動きを把握することも追いかけることも出来ていません。
もっと広範囲に多数のカメラを置くとか、時間をかけて歩いて痕跡を探すなどすれば良いのでしょうが、獣害対策を仕事にしているわけではありませんからこれ以上は無理です。
ま、最大限努力はしますが・・・。

と言うわけで、本日もパン屋と麦畑と獣害対策と、忙しい一日が過ぎました。

選択肢は狭まって来た

コンバインの破損で中断したままの麦の収穫ですが、いろいろと手を打って来てそしていよいよ選択肢が狭まって来ました。

まず、一番の頼みの綱の修理は、来月まで待たされることになりました。
とにかく業者さんはどこも忙しいらしいのですね。

次に、麦を作付けしている農業団体に知り合いがいたので、収穫作業の請負を打診してもらいました。
ところが、今シーズンの麦刈りは全て終わって、機械を清掃点検注油の上車庫にしまい込んだばかりとのことで、もう一度汚すわけには行かないと断られました。

さあ、あとは別な機械を手当てするのみとなりました。
誰か貸してくれる人があれば・・・と思うところですが、コンバインはとにかく難しい機械です。

皆それぞれ、自分の作物以外の種類の作物を入れたくないのです。
それは、私にもよく理解出来ます。
米用で使っているコンバインで麦を刈ったら、どんなに入念に清掃しても後々まで麦が混ざり込むからです。

そういう事情が分かっているので、こちらからも言いませんが、どなたも貸してくださる気配はありません。

で、新車は選択外とすると、あとはオークションで手が出せそうなものを見つけるの一択となります。

まあ、モノはいくつか候補があります。
出来るだけ早く入手出来て、良いものに当たることを願っています。

さてさて、明日は定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
仕込みは先ほど終わったところです。
あとは、酵母の最終調製を残すのみ。
いつでも、本業のパン屋は全力投球です。

明日も、皆さまのご来店をお待ちしております。