中島通信」カテゴリーアーカイブ

手応え

一昨日の回覧板作戦は、大いに手応えがありました。
ちょっとした衝撃が、集落の中を駆け巡ったようです。

そして早や今日、「実は、家でも気になることがあった・・・」と報告してくれる方もいました。
まずは良いスタートを切れたかなと思います。

次は、動画の上映会でしょうか。
やはり動く映像は、説得力が断然上ですから。

会場は、集会所で良いとして、あと一つ見せるための仕掛けが必要です。
大画面のモニターかプロジェクターか、誰か持っている人がいて借りられればいいのですが。
あちこち当たって見ることですね。

そしてさらにその次は、皆さんが自分でも状況把握に積極的になることです。
それから具体的な対策の計画へと進んで行けるのではないかと思っています。

ところで、今日は午後から一気に寒くなって来ました。
明日の朝には霜が降りるかも知れません。
あるいはみぞれでしょうか。

クマたちは、冬眠場所を確保する方に集中しているはずです。
少し前から動きが変わった・・・と、感じています。

冬眠場所が決まると、あまりそこから遠くへは行かない動きになります。
もちろん、餌になるものがどれだけ多いか、それがそのまま出かける先の優先順位になります。

ですから、この先クマが出没するとしたら、近くに冬眠場所があるか、あるいは冬眠場所が決まらずにうろついているかのどちらかです。

大きくて強い個体は、早くから安全な場所を確保し、余裕で周りを歩いて食い溜めしています。
逆に弱い個体は、良い場所を確保することが出来ず、その結果危険を承知で人里に近付くことになります。

秋を過ぎれば、人里にも作物は無くなってしまいます。
草も枯れ木の葉も落ちて、すっかり見通しも良くなっています。
クマにとっては、一番いやな条件です。
ましてやそんなところで冬眠は出来ません。

実際この集落内であったことですが、数年前、親離れして初めての冬を迎えたであろう若いクマが、真冬の雪の中をうろついているところを発見され、警察が出動しての大騒ぎになりました。

結局そのクマは取り逃がしてしまい、その後どうなったかは不明です。

あれからでも、クマの生息数は着々と増え続けていると見えます。
捕っても捕っても、一向に出没が減る気配がないからです。

そして、見るクマすべてが、決して痩せてなんかいなくて、皆コロコロと太っているのです。
何を喰っているのだか知りませんが、およそ餌に困っているなんてことは無いようにしか見えません。
これは、サルでもイノシシでも同様で、獣たちは誰も食い物に不自由などしていないみたいです。

私たちは、この状況を見誤らないよう、しっかりと観察した方が良いと思います。

その上で私たち人類は、この自然界の中でどの位置にいてどのように生き延びるのか、今改めて優れているはずの知恵を巡らせて見なくてはなりません。

危機感の共有に向けた取り組み

獣害は、もはや私たち人間にとって、避けて通れない課題となりました。
昨今のクマの人への加害のニュースは、ほとんど毎日のように報じられます。

このブログでも、クマの出没に関する報告を何度もして来ていますが、それらの情報を一番に共有して欲しい当集落の人々は、多分私のブログを見ていません。

と言うより、パソコンもインターネットも出来ないお年寄りが多いですから、見られないと言った方が正確かも知れません。

もっと直接的で的を絞ったやり方は無いものかと思案していました。

そしてこの度、集落内の回覧板を使って情報を共有することを思いつきました。

クマの出没に関するニュース記事とトレイルカメラの画像を用意、そして撮影場所が分かるように航空写真にアイコンを入れて作成した図面も付けました。

それらをホッチキスで綴じて小冊子のような資料にまとめ、各組に回覧してもらうことにしました。

区長の了解を得て、早速今日、第一回目の資料が回っています。

小さな集落の中では、実はこれが一番いいやり方だと、もっと早く気付くべきでした。
動画はさすがに回覧出来ませんが、見たい人が問い合わせて来たら、すぐに見られるように準備したいと思っています。

獣害対策において、危機感の共有はまず何より重要な最前提の要件です。
そこからすべてはスタート出来るのですから、今日は記念すべき日となりました。

集落の方々全員参加の強い協力体制を構築して行きたいと意気込んでいます。

麦踏み、芋掘り

麦ラボ

片足1列ずつ、一度に2列踏みながら進みます。


麦ラボ

娘たちに踏んでもらいました。
向こうでしゃがんでいるのは、発芽したばかりのカラスノエンドウを発見し抜いているところです。


麦ラボ

麦踏みが終わったばかりの中島第4圃場 南部小麦

変わりやすいお天気が続く中、今日は久しぶりに良く晴れました。

日中、ちょうど踏み頃になった二つの圃場の麦踏みをやりました。

世の中には麦踏みローラーという便利な道具もあるのですが、使い勝手その他いろいろ考えて、まだ導入していません。
いつものように2本の足を使って2列ずつ踏みます。

娘2人と一緒に3人で踏むと、小さい圃場は大して時間もかからずあっけなく終わってしまいます。

その後、さつまいもを収穫しましたが、昨日、あまり期待はしていないと申し上げたその予想をはるかに裏切る不作でした。

太いのは1個だけ、あとは指のように細い芋が少しだけ、3畝50株掘ってそれだけですから、如何にこの夏の猛暑がきつかったか分かります。
乾燥には強いはずのさつまいもの葉が枯れるのですから。

そんなわけで、これで柚子きんとん丸も休止確定です。
ここも、かぼちゃあんぱんにがんばってもらいましょう。

今日はその他、農業委員会に就農申請を提出しました。
農業者になるのは、法的手続きがいろいろと複雑で、幾つもの書類を整えなくてはなりませんでした。
ま、これで晴れて農業者になれることは、ほぼ確実となりました。

もうすでに5年の実績もありますし、まわりの農家さんとも交流が深まりつつあります。
農村が自分の心地良い居場所になって行くのを、実感として感じられる今日この頃です。

夏の猛暑の影響あれこれ

今年の夏の猛暑は今までにないものでした。
加えて雨が降らない日が続き、圃場は土ぼこりが舞う有様でした。

そしてその影響は、今頃になっていろいろなところに出ています。
食工房に直接及んだ影響としては、今年は小豆の収穫ほぼ見込めない状況になりました。

小豆のあんパンは、しばらくの間お休みということになりそうです。
袋詰めの小豆の販売も休止になると思います。

食工房には直接かかわりはありませんが、大豆などもダメみたいです。

一方、かぼちゃが沢山取れましたので、当分の間かぼちゃあんぱんにがんばってもらいましょう。

まわりの畑を見渡すと、酷いのは里芋ですね。
湿地を好む作物ですから、乾燥が強かった影響で枯れてしまった畑も見られます。

また水田も、水が回り切らなかった箇所では、実が入らず立ち枯れ状態で稲刈りを諦めた所もあります。

さつまいもは、まだもう少し期間があるので最後にどうなるかまだ分かりませんが、雑草の勢いに負けてしまったので、あまり期待はしていません。

麦については、猛暑の前に収穫が終わり猛暑の後になって種まきでしたから、種まきの時期がずれた以外に影響はありませんでした。

今年は南部小麦がそこそこありますので、これから製粉して食パンを焼く予定です。
収穫の恵みパンセットの中に入れますので、どうぞお楽しみに。

というところで、明日と明後日は定休日でお休みです。

麦踏みをやることになると思います。

今日もクマ

獣害対策

空き家2軒の間の小道を下って来たところです。
ここから車道を渡った後、どちらに向かったかは分かりません。


獣害対策

日中撮った写真で、現場を再現して見ました。



獣害対策

ここは集落内の居住区域です。

パン焼きは順調でした。
早朝3時から作業を始め、一段落して休憩中の頃、集落内にクマが現れていました。
私もご近所の誰も何も知らないうちにクマは集落内に侵入、でも、トレイルカメラがちゃんとキャッチしてましたからね、クマさん!

しかし、それからどこへ行ったかは、皆目見当も付きません。

そして、先日のクマとは別個体のようです。
体格体形歩き方などが違っています。
それにしてもいるんですねぇ。

今日は土曜日、明日は日曜日だし、役場への報告は明後日月曜日になります。

と言うわけで、今日も夕方の一時、付近の刈り払い作業をやりました。

ご来店、お待ちしております

昨日焼いたかぼちゃあんぱん、好評のうちに今日までに売り切れました。
明日また焼きます。

通販サイトには、お一人で7個ご注文くださった方もいらっしゃいます。
明日のために、少し多めに仕込みをしています。
その他、定番商品も揃えて皆さまのお越しをお待ちしております。

明日と明後日の二日間、この山都町の街中では、「新そばまつり」も開催されています。
また道草通りでは、同時開催の「観光物産まつり」も開催中です。<参照>

この方面にお越しの方、少し足を延ばして食工房にもお運びいただければ、たいへんありがたく幸いです。


日は短く、獣時間は長く

今、暗い時間(明かりを持たないと歩けない)と明るい時間(明かりを持たなくても歩ける)が大体同じくらいになっています。

暗くなると、ほとんど同時に獣たちの動きが活発になります。
かと言って、皆が皆夜行性と言うわけではなく、人間と出遭いたくないので暗い時間を選んでいるのです。

人間がほとんどやって来ることのない山奥などでは、日中も平気で活動しています。
サルだけは夜は目が利かなので、暗い夜は移動しないようです。

一方、満月に近い月明りのある夜は、獣たちはとても活発に動き回ります。
今夜は新月に近く月明りはありませんので、獣たちの動きも限定的かと思います。

それでも、多くの獣たちが動き回っている様子を、トレイルカメラが毎夜捉えています。

私が注意を払っているのは、クマとイノシシです。
出没を捉えたときは、必ず獣害対策担当に報告しています。

さて、設置した箱罠にクマを捕らえることが出来るかどうか、設置期限がやって来る明後日までが山場です。

かぼちゃあんぱん再開

かぼちゃあんぱん

クリイミィなかぼちゃのあん(フィリング)は、シナモンとカルダモンを効かせてあります。


かぼちゃあんぱん

かぼちゃあんぱん 1個220円

明日のパン焼きからかぼちゃあんぱんの製造を再開いたします。

今年は幸いなことにかぼちゃが豊作で、沢山収穫いたしました。
自前の畑でとれたかぼちゃを使って、かぼちゃあんぱんをつくることが出来ます。

お味は、もう皆さまご存じのとおりです。
かぼちゃは、どちらかと言うと地味で目立たない素材ですが、食工房はそこに魔法をかけました。
もう幾度となく、多くの方を驚かせて来たかぼちゃあんぱんです。

今年も年末までの限定メニューとしてリリースいたします。
明日は早速店頭に並ぶはずですので、どうぞお楽しみにご来店ください。

焼き上がりは、午後からになります。
皆さまのご来店を、お待ちしております。


麦畑の様子をご覧ください

麦ラボ

定点観測 2023.10.11


麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦


麦ラボ

中島第4圃場 南部小麦


麦ラボ

中島第5圃場 ライ麦


麦ラボ

中島第6圃場 スペルト小麦


麦ラボ

中島第7圃場 スペルト小麦


麦ラボ

中島第8圃場 ライ麦


麦ラボ

猫じゃらしも、見た目は可愛いのですが、畑の中に生えられると厄介です。
背景は、中島第2圃場


クマ出没

獣害対策

夜が明けて明るくなってから撮影されたのは初めて
夜露でレンズが曇っていたのが残念ですが、それでもクマの姿をはっきり捉えています。


9/24 夜に出没した個体と同一と思われる。 <参照>

獣害対策

カメラ設置場所と被写体等の位置関係を示しています。

野生との付き合い方

今日、たまたま見つけたこの動画を見て、「いや、全くそのとおり!」と思いました。
秋田犬を連れて歩く途中、度々クマに遭遇するというこの方は、クマとの距離感をとてもよく理解しているとお見受けします。
犬を伴っているからこそ可能な対応とも思いますが、基本的な認識は正しいと思います。

野生との付き合い方で最も重要なのは、相手の性格と自分の能力を考え合わせて、最適の距離感を保つことです。
それは、クマでもイノシシでもサルでも、基本的に同じでしょう。

そして、例えば相手がクマだったとして、クマにもいろいろな性格を持つ奴がいますから、それぞれにその場その場で対応が異なることになります。

私の場合は、犬はいませんし体力も自信がありませんから、クマとの距離感は、まず出会わないことが第一です。
幸か不幸か分かりませんが、私はまだ生きている野生のクマに出会ったことはありません。
(※檻の中に捕らわれたクマなら、一度ならず見ています。)

一方、クマの出没の痕跡を確認することは度々あります。
逆に、私が気づかないうちにクマに私の姿を見られたことがあったかどうか、それは今一つ分かりません。

ただ確かだと思うのは、私が明確に縄張り宣言をしていることを、クマは承知しているということです。
その圧力を感じ取っていることは間違いありません。
ただし、向こうも向こうでこちらに対して圧力をかけて来ているわけで、そこは勝ち負けで決まる世界です。

そして、イノシシに対しても、似たような対応になっています。

一方サルは、ちょっと違っています。
サルに対しては、如何に強く見せるか、強い相手だと勘違いさせるかに注意を払います。

まず、威嚇します。
こういう場合、最初が肝心です。

動画の投稿主も言っていますが、何もしないで立ち去ることは、逃げることでありつまり敗北です。
相手は、勝った!と認識します。
次からは、より大胆に近づいて来ます。

その点、このあたりにいるサルに対しては、ある意味成功していて、サルたちは私や娘たちの姿を見ただけでパニックになって逃げて行きます。
もちろんそこに至るまでには、地道な努力を続けて来ましたし、本当は弱いことが絶対にバレないように細心の注意を払っても来ました。

ここの集落では、女性やお年寄りや子供たちに対しても、サルは手出しして来ません。
皆、それなりの抵抗をしているからです。
それでも、もちろん油断は禁物です。

こうした認識がいかに大切かということを、今回のこの動画は物語っているのではないかと思いました。

明日と明後日は定休日

連休を含む食工房の営業の一週間が終わりました。
明日と明後日は定休日休業となっております。

今週も、沢山のお客さまにご来店いただきました。
大変ありがたく、改めてこの場を借りて感謝申し上げます。

そうこうしているうちにも季節は足早に進んで行くようで、この次はもう最低気温が一桁台になるとの予報もでています。
過ごしやすい季節はあっという間に過ぎてしまうのでしょうか。

ま、ま、それでもまだ、私の大好きな小春日和が何度となくおとずれることと思います。
そんな日には、やわらかい日差しを浴びながら、来るべき冬への支度などに汗を流したいと思います。

麦たちも、順調に生育しています。
お天気の良い日に写真を撮って、ご紹介いたします。

ではでは。

一転して雨多いかも

昨日の夜は降りましたね。
まとまった雨量になったみたいです。
川の水量も、かなり増えた様子です。
一転、蒔いたばかりの麦、発芽して育ち始めたばかりの麦たちが、畑で水浸しになっていはしないかと気になりました。
良くないですね、こういうパターン。

ちょっと憂鬱になりながら、朝、畑の様子を見に行きました。
水はけのよいところ、水はけの悪いところ、いずれも思ったよりはダメージがなさそうに見えました。

早いところある程度の丈に育ってくれれば、あとは少々のことでは弱ることはありません。

まあしかし、種まきが終わっていてようこそです。
いつも最後のチャンスを逃さずに済んでいる運の良さに感謝する私です。

さて、冬型の気圧配置で気温がどんどん下がって、季節も一ヶ月くらい先に進んだかのような昨日今日です。

明日のパン焼きでは、室温を上げる必要が出て来るでしょうね。
寒い季節、パン屋の仕事場は暖かくて快適です。

ま、その分なお一層おいしいパンを焼くことに注力したいと思います。

皆さまのご来店、お待ちしております。