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最後の最後で、とんでもないことに

今日が夏期休業実質の最終日でした。

ところが朝になって見ると、夜の間に家の目の前の畑にイノシシがやって来て、畑の作物を散々に喰い荒らしていました。

さつまいも、落花生、大豆、ゆり根、その他何から何まで、喰えるかどうか確かめるためにまずいじり回し掘り返すのですから、それはもうたまったものではありません。
うちもお隣さんもさらにご近所さんも、皆、被害を受けずには済みませんでした。

それでもまだ幾分残っている作物を、どうにかして護りたいと、相談の上電気柵を回すことにしました。
ちょうどうちで買って置いた本体や電線その他部材が揃っていましたので、今日のうちにとりあえずすぐ出来るところを囲いました。

全く、こんなことをする予定ではありませんでしたが、たっぷり一日それも炎天下で、電気柵設置作業となりました。
極めつけは、わが家の入り口がどうしても侵入口になるというので、門柱にも電気柵のゲートを付けたこと。
いやはや、獣除けのために人が囲いの中で暮らすなんて、冗談のような話が本当になってしまいました。

麦畑や田んぼは、先に電気柵を設置してありますから、いずれ柵の無い方へと回って来るであろうことは、一応頭の中に想定はしていましたが、これほど一気にやられるとは、やはり油断していたということですね。

捕獲のための罠も設置してもらいましたが、かかるかどうかは運次第、こんな方法ではイノシシは増える一方です。

イノシシの群れがやって来た

高野圃場がある高野地区にイノシシの群れが現れました。
昨夜19時前半から21時後半にかけて、地内を荒らし回っていたようです。
ブログに上げた動画を含めて、4回カメラの前に現れています。
それらの画像と映像を総合すると、親(母)が3頭、子が10頭以上の群れだということが分かりました。
この春に、お腹の大きいメスが3頭いたのをトレイルカメラで捉えていましたが、その後子を成して親子で行動する様子も捉えています。
そして、今回の様子から、3頭とも元気で子も1頭も欠けることなく成長しているようです。
来年にはこれが数倍の規模になるということですね。
イノシシは、8割以上淘汰して行かないとどんどん数が増えることが分かっていますから、早く捕まえて駆除するしかありませんが、間に合うでしょうか。
このままでは電気柵で囲った場所以外は、すべてイノシシが歩き回ることになるはずです。
厄介なことになります。

台風通過でやはりお天気は不安定

台風7号が、近畿地方を直撃するコース歩進んでいます。
多少の被害は免れないと思いますが、せめて少しでも被害の少ないことをお祈りいたします。

一方、遠く離れた福島県でも、大きな崩れではないものの不安定な空模様となっており、今日も予報には無い突然の雨が降りました。
明日明後日とこの傾向が続き、明後日は曇りまたは雨の予報となっています。

遠巻きな通過ながら、風は強まると思われますので、油断しないようにしていましょう。
風で折れた木の枝が、電気柵の上に落ちて障害が発生することが少なくないので、強風の後は見回りが欠かせません。

話は変わって、今日の日中、はぐれサルが一頭川沿いに住居エリアにまで侵入する騒ぎがありました。

また、高野圃場周りは、今急速にイノシシエリアになりつつあり、危機感を覚えているところです。

この危機感をどうやって周りの方々と共有出来るか、また人の手も欲しいと、切実な願いです。

人の手が遠ざかれば、獣たちがやって来る

高野圃場にトレイルカメラを設置してあります。
しばらく前からですが、折々にいろいろな獣たちが姿を現しています。

タヌキ、キツネ、イノシシ、そして野良猫も。
クマは、まだ姿を見せていませんが、たまたまカメラの前に来なかったというだけで、いることは間違いありません。

当集落では、山間地の例に漏れず高齢化が進んでいて、田畑も少しずつ耕作放棄地が増えています。
そうして人の手が遠ざかった場所には、必ず獣たちが進出して来ます。

耕作放棄まで行かなくても、管理が手薄になった圃場は獣害に遭い易く、高野圃場の周辺では、現在積極的に耕作を続けている人が3~5人で、如何にも手が回っていない圃場が幾つもあって、あたり一面草藪に見える状況です。

掘り残したじゃがいもを食べにイノシシが毎夜通って来ています。
他にもいろいろ作付けされているのですが、電気柵を設置しているのは我が食工房の圃場だけです。
皆さん無防備なので、やられ放題になっています。
良くない・・・と思いますが、私一人力んでみてもどうにもなりません。

一段下がった場所の中島圃場は、一帯を電気柵で囲い管理もしっかりしているためでしょうか、獣の害は一切発生していません。
トレイルカメラも設置して監視していますが、ほとんど獣たちの姿を見ることは稀です。
どの道、電気柵に阻まれて中に侵入出ませんから、やって来ても何もありつくことは出来ません。

こうして分かることは、やはり人の手が尽くされていることが一番重要だということです。
構わないで置くことは、即ちその場所を獣たちに明け渡すとメッセージを送っていることになります。
そして、実際その通りになるのを、もう何度となく目の当たりにして来ました。

人は人として獣たちに対して何を為すべきか、もう少し賢明にならなければ、長い年月をかけて築いて来た生物界における人類の地位も、そう遠くない将来失われてしまうことになるだろうと、心の底から案じ続けている私です。

台風の動き、気になります

現在南西諸島沖縄方面で猛烈な嵐になっている台風6号ですが、この後向きを変えて九州四国から本州に影響を及ぼしそうです。
8月のお天気は意外に不安定、特に午後になると突然の雷雨、今日はまさにその通りになりました。

配達に出かけて帰って来ると、こちら山都町方向に黒い雲と下に向かって白っぽい、そうですあれが雨柱っていうのだそうですが、それが見えて来てやがてその中に突入すると物凄く激しい雨です。
田んぼはいいけど、畑はもう水浸しで酷いもんです。

麦わらが乾いたら焼こうと思っていますが、また濡れてしまいました。
何回も繰り返しているうちに乾かなくなって来るので、余計な手間がかかりそうです。
ま、やるだけのことはやって見ますが。

あと3日食工房の中の仕事に集中して、それから頭を切り替えます。

明日はスコーン焼きです。
今日焼いたパンも、並んでいます。
皆さまのご来店をお待ちしています。


「紙版・飯豊の空の下から・・・」No.75 2023年7月号をご覧いただけます。

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雷雨

本日早朝未明、雷雨が襲って来ました。
初めは遠くで雷鳴が聞こえていましたが、次第に近づきやがて雨が降り出し、夜明け前の時間帯に相当な雨量になりました。
しかし、夜が明ける頃には一応止みましたので、川の水が増水するほどにはなりませんでした。

植物たちにとっては、ちょうど良い水やりになったことでしょう。
おかげで、今日は幾分暑さも和らいで、楽に過ごせました。

こんな風に、ずっと晴れが続きそうに見えていても、降る時にはちゃんと降るのですね。
昨日あたり、植物たちがそろそろ雨を呼んでいるのではないかと思える空気が漂っていたのを思い出します。

8月のお天気は、突然の雷雨を警戒していなくてはならないようです。
来週には、圃場整備のために少し長めの夏季休業を予定していますが、雨模様になったりすると不意になってしまいますから難しいですね。
それでも概ね晴れが続くと踏んでいるのですが、さぁ!どうなるでしょうか。

明日と明後日は定休日です

明日8/1(火)と明後日8/2(水)の2日間、食工房は定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

毎日暑い日が続いていますが、そろそろ台風の動きによってはお天気が激変する 可能性もある時期に差しかかっています。
一年前、8月3日に彼の豪雨災害があったのですね。

今年は、今のところ一週間先までも雨の予報はありません。
暑くてもいいので、大雨だけは無しで済んで欲しいと思います。

明日も、早朝と日暮れ時の農作業で過ごすことになると思います。

何と言うか、畑をやっている時が一番ストレスを感じないでいられるのです。
どこかへ遊びに行ったりするよりずっといい。

・・・、あぁ、これが歳をとったということなのでしょうか。

早朝と日暮れ時

どうやらこの夏は、記録に残る猛暑の夏になりそうです。

そうでなくても夏の暑さは、外で作業する農家にとっては厳しい環境です。
一方でその暑さがあるからこそ作物も良く育つわけで、嫌がってばかりはいられません。

このあたりの農家さんを見ていると、とにかく明るくなり出したばかりの早朝と日が沈んでから暗くなるまでの間、こうした時間帯に集中的に仕事をしています。
日中は、家の中で出来る仕事をするか、休養していることが多いのですね。

我が家でも、パン焼きの日以外は、早朝の一時を農作業に充てるなどしています。
日差しの強い日中は、屋根の下で食工房の仕事をする方が理に適っています。
合間には昼寝もして、体力を維持します。

まあそれでも、水分の取り方が半端ないので、胃には負担がかかります。
上手にコントロールしていないと、すぐにお腹をこわしてしまいます。

明日も、厳しい暑さになりそうです。

小豆は貴重品に

晴れて暑い日が続きます。

これまでの雨でたっぷり水分を吸った草たちは、今度は強い日差しに促されて物凄い勢いで繁茂しています。

しばらく手が出せなかった場所などは、茎立ちした草が2mを越す高さに成長していて、刈り払い作業もちょっとした灌木を倒すくらいの難易度です。
もはや刈り払いのプロがする仕事をさせられています。

さて話は変わりますが、今年から地元産の小豆「藤沢集落のおばあちゃんたちの小豆」が貴重品になります。

と言うのは、つくってくれていたおばあちゃんたちのうち一挙に3人が離脱することになったからです。
お一人は病気で入院中、もうお一人はやはり病気で酸素吸入器を必要とする状態、最後のお一人は九十五を越えるお歳でさすがにリタイアです。

あと数人の方が小豆を作ってくれていますが、主力が先のお三方でしたから、収穫量は一気に少なくなります。

その中のお一人は、畑で何でも作って間に合わせて、「おらぁ、野菜なんの買ったことねえだ。」と言って、わが家にも折々にいろいろな野菜を恵んでくださっていたおばあちゃんですが、入院されてしまいこの後はもう畑に出るまでには回復は不可能とのことです。

こうして見ると、農村の生活の底の厚さを支えていたのは、実はお年寄りたちだったわけで、その方たちがいなくなれば、あっという間に自給自足の生活も崩れてしまいます。

何だか、とてもさみしい気がする私です。

飲んだと言っても

どうやら梅雨明けと言ってもいいようですね。
早くも今日から猛暑です。

本日は、ほぼ予定通り、午前中はパン焼き、午後から刈り払い作業、その後また食工房と言う流れでした。

日中の一番暑い時間帯に圃場の電気柵周りの草を刈り払い機で刈りました。

暑い時にエンジンで動く機械を使って作業するのは、暑さが倍増しますね。
何しろ、右側腰のあたりに強力な熱源を背負っていますから。
おかげで、衣服は上も下も川に飛び込んだかと思うくらい汗に濡れました。

で、これも予定通り、夕食の時にビールを飲みました。
いや、うまかったの何の!

しかし、飲んだと言っても、350ml1缶をカミさんと二人で分け合ってという話ですから、笑われてしまうかも知れませんね。

しかし、これだけで十分いい気持ちです。
運動もしないのに心臓の鼓動が速くなって血の巡りが良くなり体も火照って来るのですから、アルコールの効用はなかなかいいものがあります。

それを言ったところ、毎朝ランニングを欠かさない下の娘に「ズルい!」と言われてしまいました。
まあでも、高齢者にはたまにはいいかも知れません。

明日も明後日も、暑い日が続くようです。
これから毎日、当分の間刈り払い作業が続きます。