中島通信」カテゴリーアーカイブ

獣たちの動きを考察してみました

このところまたしばらくの間、獣たちの出没が遠のいています。
出るのはタヌキくらいで、彼らはだいたいいつもいるし、出会っても危険と言うこともありませんので、警戒の対象からは外れています。
ただし、圃場への侵入は許しませんが。

で、警戒対象の筆頭はまずクマです。
次がイノシシ、そしてサル、カモシカと続きます。

当集落でのこの4者の出没に関して、ここ数年間で注目に値する変化が起こっています。

一昨年は、人家の至近距離にクマが出没していました。
サルも人家のすぐ近くまでやって来て、トウモロコシが盗まれたりする被害がありました。

それが昨年は、周辺の藪の刈り払いや立木の伐採などを行ったのが良かったのでしょう、クマは人家には近寄らなくなりました。
代わって田畑にイノシシが侵入して来て、農作物に被害が出ました。

そして電気柵を設置し、周辺の藪の刈り払いをさらに徹底した今年は、クマは遠巻きに数回通り過ぎたのを確認したのみ。
イノシシは、先日一度出没した後は途絶えています。
近隣には度々やって来ているようですが。
サルも時々やって来るのですが、頻度が格段に下がりました。

その原因について思い当たるのは、まず周辺の藪の刈り払いや立木の伐採をしたことです。
次に電気柵です。
尤も、電気柵に関してはそれ自体の効果ももちろんありますが、電気柵の維持管理のために頻繁に草刈をする、毎日点検のために線路沿いに歩くなどの人の行為が、何より獣たちを警戒させていることは間違いありません。

こんな風に、そこに居住している人間たちが、日常的に何らかの対応をし続けることが、結果的に獣たちを遠ざけることは確かのようです。

つまり、獣たちに侵入されては困る領域をはっきり見定めて、その境界内に常に関わり続ける姿勢を持つ、つまり縄張り宣言ですが、これを獣たちに対して絶やすことなく主張することが肝要というわけです。

これをほぼ一時の油断も無く続けなくてはならないのは、なかなか骨の折れることですが、自然の豊かな場所に暮らす以上、心得ておかなくてはならない掟なのだろうと思っている私です。

初霜

麦ラボ

初霜 2022.10.27 6:40AM


麦ラボ

初霜 麦踏み後3日目 まだ再起していませんが、大丈夫!
ライ麦は、殊更寒さに強いです。


麦ラボ

初霜 水滴もあります。ちょうど氷結への臨界点だったようです。
なかなか興味深い瞬間をとらえることが出来ました。

今朝は、午前3時に起き出して、食工房の作業場に移動しました。

外に出ると、快晴の空に満天の星空が広がっていました。
真南にはオリオン座とおおいぬ座のシリウスが見えていました。

昨日の予報で「明日の朝は、この秋一番の冷え込み、初霜も見られるでしょう。」と伝えていましたが、午前3時頃はまだまだ気温が下がって行く途上の時間帯ですから、さほどの冷え込みには感じられませんでした。

しかし、これはいつもの倣いなのですが、最低気温は夜が明けて日が昇ってくる直前の頃に観測されるものなのですね。
霜が降りるのも、意外にも夜が明けた後だったりするのです。

今朝もそのとおりで、薄明るくなり始めた頃はどこにも霜なんか降りていませんでしたが、もっと明るくなって山の稜線に日が当たる頃、気がつくとあたりは真っ白な霜でした。

麦畑に行ってみました。
麦たちの上にも一面に霜が降りていました。
麦たちは寒さにはけっこう強く、むしろ霜の朝を喜んでいるようにさえ見えました。

そして面白いことに、今朝の霜は、氷結の臨界点付近で辛うじて霜になったもののようです。
近寄って見ると、水滴が沢山ついていて、その一部が氷結している様子が見て取れました。

こんな風に晴天続きでも、夜露や霜が植物たちにとって貴重な給水システムの役割を果たしているのですね。
麦たちは、ますます勢いを増して育っています。

重機農法!?

食工房

重機の登場です。


食工房

これで全部です。
順調に行ったのの4分の1くらいかも知れません。

今日は予定通りさつまいも掘りでした。

何しろ圃場には、厚さにして20~30cmもの重たい粘土質の土砂が堆積しており、これを取り除いた下にいもが埋まっているわけですから、人力では捗りません。

そこで、重機の登場となりました。
ご近所さんのバックホウを借りました。
少々荒っぽい作業になりますが、止むを得ません。

それにしても、農業の機械化はどこでも見られますが、重機まで導入すると「重機農法」だと冷やかされるのですね。(有機農法にひっかけている)
まあいいじゃないですか。
私、機械が大好きなんで。

で、大げさな仕掛けだったわりには、収穫は大したことはありませんでした。
尤も、一度濁流に呑まれて蔓が枯れているのですから、そこから再生してこれだけでもとれたのは幸いと言うか大したものだと思います。
柚子きんとん丸も、限定数ながら製造出来ると思います。

今日は、芋掘りの他圃場の片づけや麦踏みなど、娘たちも活躍してくれました。
借りた重機を洗浄して給油してお返しする頃には、もう夕闇も迫る時間になっていました。

冬に向けて

秋も深まって来ました。
紅葉も始まっています。

この季節、しなければならないことは沢山あります。
降雪に備えて雪囲いの設置、畑では秋野菜の収穫、冬の間雪の下になっては困るものを片付けたり対策をしたり、わが家では麦踏みも今頃の恒例行事です。

明日と明後日は、食工房の定休日です。

明日はお天気も良いようなので、麦踏み、さつまいも掘りなど、夕方暗くなるまでやる事がいっぱいです。
でも、気持ちの良い秋の一日を外で過ごすことが出来るので、何の憂いもありません。

あと、通信の編集もやろうと思っています。
秋の夜長は、デスクワークには持って来いですから。
好きな音楽をBGMに、温かいお茶をすすりながら。
昼畑夜机、そんな熟語は聞いたことがありませんが、今の私です。

イノシシ現る

今年は、電気柵を設置してからというもの、ずっとイノシシの出没はありませんでした。

そして先日稲刈りも終わった後、食工房の麦畑を除いて大半を撤去しました。

その後一週間ほど経った昨日の夜、イノシシが侵入して来ました。
監視カメラにもその姿が捉えられており、電気柵に囲まれていない場所は、所かまわず掘り返されていました。
もし、電気柵が回っていなかったら、麦畑は散々な事になっていたでしょう。

しかし降雪期になれば、その電気柵も撤去せざるを得なくなります。
イノシシは、クマと違って冬眠しませんから、雪の中でも出て来て地面に届くまで雪を掘り返して、その下の地面を荒らします。
やはり、イノシシを排除しない限り、安心して作物を植えることは不可能です。

近視眼的な野生動物保護法が改まるまで、粘り強く私たちの現状を訴え続けるしかないと思っています。

それにしても、せっかくイノシシが来ているのだったら、捕まえて肉にして喰いたいものです。
何と言ったって、イノシシはおいしいですからね。

ウクライナ戦争をめぐる憂鬱

ウクライナで繰り広げられるロシアによる侵略戦争は、また一つ新たな展開となっています。
目覚ましいウクライナの反転攻勢に対し、ロシアは市民やインフラを標的に、ウクライナ全土への無差別攻撃を行っています。

この間、私は国家としてのロシア、またロシア人の気質を出来る限り深く理解したいと思い、いろいろ資料を漁っています。
そして知れば知るほど、憂鬱になって行く私です。

この先、ロシアは、戦争に勝とうが負けようが、ウクライナを許すことは、ほとんど永久に無いだろうと思えるからです。
この二つの国は、今後もずっとお互いに警戒を解くことが出来ない関係になったということです。

だからと言って、この戦争が回避出来たかどうかは、とても難しい問題で誰にも答えは出せないと思います。

一つはっきりさせておきたいことは、少なくとも私は、今のロシアの方向性を肯定することは出来ません。
だから、自分たちの独立と主権と自由のために戦うウクライナに支援を送りたいと思っています。

ある意味これは私たちの戦いでもあるのです。
何に対して・・・?

それは、私は分かっているつもりですが、今は申し上げません。
自ずと明らかになるでしょうから。

しかしそれにしても、ウクライナの払う犠牲の大きさを思い、憂鬱です。

雨が多いような気がします

夏の間もそうでしたが、秋になっても雨が多いような気がします。
せっかく晴れても雲が多かったり、長続きもしません。
そして小刻みに合間に雨が降るのですね。

外の作業は、捗りません。
今は、稲刈りが一部残っているところがあるのと蕎麦刈りが始まったところです。
農家さんたちは、気を揉んでいるでしょうね。

食工房も、せっかくの気持ちの良い季節に雨がちでは、お客さまの出足にもブレーキがかかりますから、あまりいいことはありません。

麦の成長にもマイナスです。
冬が来るまでに一定程度育って体力をつけておく必要がありますから。

種蒔きの時期がもう少し早くても良かったかも知れませんが、これが雨にたたられて選択の余地がなかったのですね。

まあ、本格的な寒さがやって来るまでにはまだまだ時間がありますから、大丈夫だとは思っているのですが。

さて、明日はまたパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

ウクライナ情勢のリアルを感じるために

21世紀のこの世界で、侵略戦争が起きています。
信じられないことですが、現実です。

侵略ロシア軍と防衛ウクライナ軍がどんな戦いをしているのか、その戦況を毎日ウォッチしています。

毎日、人が死んでいることをリアルに感じることは、とても心に負担ですが、この戦争から目を逸らさないことは、ある意味義務だと思っている私です。

一方、この戦争を仕掛けたロシアの国の中では、人々はどんな感覚でいるのか、それを知ることの出来る貴重な情報源にも触れています。
こちらも、見る度にため息が出ます。

もはや、この戦争はロシアとウクライナ二国間の国益争いなどではなく、世界を二分する新たな大戦へと傾きつつあると思っています。

★ウクライナの戦況~真・防衛研究チャンネル

★ロシア市民の反応~ロシア人にインタビューして見た 1420

種蒔き終わる

今日一日で、残りの3圃場の種まきが終わりました。
明日の午後からお天気が崩れ出すとの予報ですから、まさに絶妙なタイミングでした。

食工房の製造仕事は出来ませんでしたが、それはもう仕方がありません。
とにかく、一年の中でその時を逃せない重要な作業が完了したのですから。

今日は、あまりにも集中していたため、写真を撮ることが出来ませんでした。
この次、発芽して来たら、感動的な画像をお見せ出来ると思います。

とりあえず、この後は暫し休息です。
明日から、諸々片づけ作業が待っています。

なお食工房は、明日と明後日(火・水)は、定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

IIDE編集中につき

紙版・飯豊の空の下から・・・ の編集に集中しています。
今日は、早朝から午前中はパン屋の仕事、日中午後は農作業、日が暮れてからはデスクワーク、一日を3部構成で過ごしています。
これからまだ深夜まで、デスクワークです。
明日は、一日農作業の予定。
これで、朝何時にスタート出来るか、勝負です。