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ロシアの何たるかを知っている

昨日4/5、ウクライナのゼレンスキー大統領が隣国ポーランドを訪れました。

会談の後の記者会見上で、ポーランドは何故これほどまでにウクライナを支援するのかとの問いに、「我々は、ロシアの何たるかを知っている。もし今、ウクライナ征服を許せば、ロシアはそれに止まることはない。強い確信がある。」と述べました。

一方同日、ロシアと長大な国境を接するフィンランドのNATO加盟が決まりました。
ヘルシンキにNATOの旗が掲げられ、ブリュッセルのNATO本部にはフィンランドの国旗が翻りました。

プーチンは、NATOが東方へと拡大して来たのだと言いますが、逆にロシアから離れたいがためにNATOに加盟するしかなかったということでしかありません。
そして、何故皆逃げて行くのか・・・、自由世界の人々が真に望んでいることも理解することは出来ないのでしょう。

「ポーランド、ルーマニア、バルト諸国のように、先に北欧と東欧の国々が西側に加わったのだ。ウラジーミル、鏡を見て、なぜ皆が周りから逃げていくのか自問自答してはどうか」との、ラーム・エマニュエル駐日米国大使の言葉です。

奇しくも、3/28の当ブログの記事で触れた、脱出ロシア人女子大学生のインタビューにあった「今のロシアは存在してはならないということ。」、この言葉は今や自由世界の間で共通認識になりつつあると思っています。

戦争が始まった

他でもありません。
ロシアが、隣国ウクライナに対し武力侵攻を開始しました。

世界は、固唾を飲んで注視しています。

当のロシアは、「これは侵攻ではない。」と言っていますが、この間の経緯を見ればそんな言い分は通らないことは、私にだってわかります。
21世紀のこの世界で、欲しいものを武力で奪うことを是とする国があるのは、まさに脅威です。

果たしてロシアの国民が、プーチンや政府や軍をどのくらい信頼しているのかいないのか、日本の私たちに分かるはずもありませんが、少なくともこの理不尽で愚かとも思える行動を止められなかった(いろいろな意味で)のですね。
ロシアとは、そういう国であることを、今後私たちは意に留めておく必要があります。

日本からは遠い外国のウクライナですが、そこで始まったこの戦争は、日本にも無関係ではありません。
ロシアとは北方領土問題を抱えているわが日本ですが、領土交渉なんかロシアから見れば、日本だけが勝手に期待している茶番劇としか映っていないのでしょう。
一昨年には、領土割譲禁止関連法を成立させています。

ウクライナの現状を見て、むしろ私たちは、北海道のことを心配しなくてはならないのではないでしょうか。

ロシアという国は、他国に対し、どうやったら何を取れるだろうか、常にそこに注目している国だと思わざるを得ません。

自由と平和は、湯水のようにタダではありません。
呑気に平和ボケしている場合ではないと思います。

自粛解除の今こそ

皆さまご承知の通り、今日6月19日から全国で、県を跨ぐ移動の自粛要請が、また休業要請の対象になっていた業種のほとんどが、それぞれ要請解除となりました。
早速旅行に出かける人、街へと繰り出す人の様子がニュースになっています。

一方で、ここ一ヶ月以上新規感染者が出なかった福島県では、昨日久しぶりに新たな感染者が出ました。
それが、東京から訪ねて来た友人由来だということが分かり、その友人は発熱や咳の症状があるにも関わらず来福していたと言いますから、もう少し何とかならんか!と正直憤りを禁じ得ません。

これから先、解除になった以上、多少のリスクは承知でも往来はますます活発になるでしょうね。
商売している側としては、確かにプラスになります。

でもねぇ・・・、今こそ感染防護に念を入れなくてはならないと思います。
逆に言えば、それがちゃんと出来さえすれば、行動の自由を妨げるものは何もないとも言えるのですね。

要するにこの際、私たち一人一人の自覚に任されたのですよ。
それを、丸投げだ!とか馬鹿なことは言わないように。
感染防護は、半分は国を始めとして社会の課題であるとしても、残りの半分は私たち個々人の課題ですから。

ま、食工房は、今まで通りのことを続けるだけですが。

明日も、いつも通りパンを焼いて皆さまのご来店をお待ちしております。

消毒と免疫の微妙な関係

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている最中にあって、消毒は何にも増して最優先事項です。
手指はもちろん、その手指が触れるであろう、ありとあらゆる物も消毒の対象です。

その様子を見ていると、人の周りには菌もウイルスも何もいなくなるのじゃないかと思えるほどです。
しかしながらこの際、それもやむを得ないことではあります。

一方、免疫というのは、病原に出遭うことによってのみ獲得されるものです。
実際に感染するか、ワクチンを接種する必要があります。
免疫が獲得されていなければ、感染のリスクから逃れることは出来ないのですから、新型コロナウイルス感染症に関しては、ワクチンが開発されていない今は、ひたすら消毒によって避け続けるしかないわけです。

ただ問題なのは、消毒剤はコロナウイルスだけを淘汰するわけではなく、その他のありとあらゆる微生物環境をも破壊してしまうことであり、過度な消毒は、人体に備わっている自然免疫系にも悪影響が及びます。
消毒剤は、病原菌だけでなく有益な菌も殺してしまうことを忘れないことです。

いやはやどうにも悩ましいですね。
当面ワクチンが普及するまでの間、消毒し過ぎの状態になることは避けられません。

コロナ以外の何か別なところで、思いもかけない悪影響が出なければいいが・・・と思っています。
出生直後から成長期に至る子どもたちが、その影響を一番に受けるのではないかと。

次亜塩素酸水をめぐるメディアの報道について

先日も触れていますが、独立行政法人:製品評価技術基盤機構(略称:NITE)が次亜塩素酸水のコロナウイルスに対する消毒効果について、現段階では効果を確認出来ておらず、なお継続評価中とする発表を行っています。

これを各新聞社、NHKをはじめとするTV各社などの報道機関が、ニュースとして伝えたわけですが、結果として、「次亜塩素酸水は効果なし、かえって有害・・・」と受け取った人が多くいたということで、混乱が生じています。

食工房では、私の考えとして次亜塩素酸水の有効性と安全性を疑っていませんが、多くの方が不安に思われているなら一時的でも使用を中止すべきと判断し、お客さまの手指消毒用に提供することを止めています。
また加湿器による噴霧も休止しています。

私は、このメディアの報道について、発表当初から何かおかしいのじゃないか?という印象を拭えませんでした。
ジャーナリスの多くが、ごく初歩的な化学的知識すら持ち合わせることなく、記事を書いているのではないかと。
そうしたところ、当の独立行政法人:製品評価技術基盤機構(略称:NITE)が、メディアの報道にクレームを付けましたね。

とにかくこうしたことは、先ず第一は化学的知識に基づくこと、もう一つは我が国の法律に関する知識に基づくことが重要です。
化学的なことについては、以前にも取り上げて、別な参照情報サイトをご紹介していますので省きます。
後述の動画を見ていただく方が良いと思いますので。

一方法律的なことですが、次亜塩素酸水は、法的には一部食品添加物として認可されているものがあります。
もしくは、雑貨品としての扱いになっています。
消毒剤として販売するためには、医薬品または医薬部外品としての認可を取得する必要があります。

すでに、コロナウイルスそのものを使った効果検証も行われていて、良い結果が出ている例もあるのですが、それを以てしても、今のところ消毒剤として販売することは出来ません。

噴霧についても、加湿器は家電雑貨であり医療用機器ではありませんから、同様ウイルスに対する効果を宣伝することは出来ません。

安全性についても、いくつか検証結果がありますが、消毒剤ではないあるいは医療機器ではない以上、これも同様です。

しかしそれを以てして、効果なし、かえって有害・・・との印象を広めてしまうのは、賢明な行動だとは思えません。
ひよっとすると、とても貴重な資源を見失ってしまうことになるかも知れないからです。

初歩的な化学的知識があれば、家庭でも手作りできる次亜塩素酸水が、本当に役に立つものであるなら、こんな素晴らしいことはないからです。

こうした報道を真に受けて、市民の中にさえ次亜塩素酸水を力強く否定する意見を言う人がいることに、私はものすごく残念で悔しいことと思っています。

お時間のある方、以下の動画をぜひご覧になってください。


「NITEの中間報告について、資料を見ながら話します。後半はコメント返し」

やっぱり、アルコールが買えない

今日、娘たちが仕入れと消耗品の買い出しに出かけました。
で、やっぱり・・・、アルコール除菌液を買うことが出来ませんでした。

店頭にお客さまの手指消毒用に置きたいということももちろんありますが、日常の業務でもよく使います。
無いと、業務にも支障が出ます。

当然メーカーは増産を図っていることでしょうが、十分な供給量に達するまでには時間もかかることでしょうから、ここ当分不自由しそうです。

それにしても大変な事態になって来たと思っています。
皆さまはどのようにお感じでしょうか。

恐怖心に駆られて冷静さを失うことはもちろん避けたいことですが、かと言って根拠もなく楽観的になるのも避けたいものです。
私は、これからしばらくの間、商売も生活も大変な状況になるかも知れないと、半ば覚悟をしています。

今この状況で一番避けたいことは、知らない間に自分が感染して、潜伏期間中に家族やご近所の方やご来店のお客様などにうつしてしまうことです。
もはや感染の機会は、そこいらのどこにあるか分からない、否、どこにでもあると考えた方がいい状況ですから、感染の状況を注視しながら、対応し切れないと判断した時は臨時休業に踏み切ることを躊躇しないと思っています。

加藤厚生労働大臣も、今日の記者会見で言っていましたが、感染拡大のスピードを抑制することは何より重要です。
それにより、ピーク時の発生数を少しでも少なく出来るからです。
発生数が医療の対応能力を超えないことは、絶対条件ですから。
国民一人一人がよく考えて、今は、国の方針に協力しなくてはならない時だと思っています。

新型コロナウイルス肺炎、どうしましょう

ここ数日の動向を見ていると、新型コロナウイルス肺炎は、もはや市中に拡散を始めたと受け溜めなくてはならない段階になったようです。
すでに三次感染、四次感染が起こっているということです。

ワクチンが出来るのはまだまだ遥か先のことだし、治療法も確立していないし、私たちに出来ることは、せいぜい感染しないように注意することくらいです。

健康で体力のある方は、感染しても無症状または軽い症状のうちに治癒回復することも多いらしいですから、そうであれば幸運だったということになりますが、逆に他人にうつしてしまうリスクはないわけではありませんから、重症化するかも知れない高齢者などにうつしてしまわないよう、自らの行動には注意していただきたいですね。

そして一方、私のようにお客様相手に商売している者は、自分のことだけでは済まないのですね。
店が感染の中継地点になってしまっては大変ですから、当面出来ることは、店の入り口に除菌スプレーを置くことでしょうか。
早速実行したいと思います。

あとは様子見ですが、感染が広がり出したら、お出でくださる方も少なくなることでしょうし、もし自分自身に感染の疑いが出た時は、過たず休業の判断をしなければなりません。
なかなか難しい状況になって来たと思っています。

とりあえず明日も明後日もは営業、皆さまのご来店をお待ちしております。

新型コロナウイルス肺炎の憂鬱

目下世界を震撼させている新型コロナウイルス肺炎ですが、ここに来て新たなフェーズに入ったと思います。

もっとずっと早い段階でなら、特定の場所の中で淘汰することが可能だったかも知れませんが、もはや広く環境中に放たれてしまったも同様だと受け止めなくてはならなくなりました。

発生国の中国の対応の拙さが、その原因の一つである事は確かですが、今それを言っても始まりません。
反省は後でしてもらうとして、とにかく今は世界中で感染の拡大防止に努めることがまず第一でしょう。

それにしても先行きの見えなさには、憂鬱な気分にさせられます。
何か似たような気分を味わったような気がすると思っていたら、思い出しました。

そうです、あの震災の時に同時発生した原子力災害です。
あの時も得体の知れなさ、先行きの見えなさに、不安を感じ憂鬱な気分が続いていました。
どちらが・・・と比較しても意味の無いことですから止めておきますが、注意しなくてはならないことは案外似ているような気がします。
マスク、手洗い、うがい、消毒など、一つ一つ手を抜かないで丁寧に注意深く行うということですね。

もし感染を疑う状況になった時は、迷わず医療機関を訪ねることでしょう。
そうしないと、周りに感染者を増やす可能性があるからです。
人から人に感染して行くのですから、自分だけという考えが一番悪い結果を生むことになると肝に銘じておきたいと思います。

しかしそれにしても、医療体制の行き届いている日本は幸せです。
その貴重なリソースを浪費することのないよう、日々を注意深く過ごしたいと思います。

キャッシュレス決済、どうする

今日から消費税が10%になりました。
あわせて、キャッシュレス決済によるポイント還元も実施されています。

食工房はどうするの・・・?とそんな声は特に聴こえては来ませんが、世の中はキャッシュレスに向かってはいるのかな・・・と思ったりします。

少し前でしたが、中国系のキャッシュレスPay Pay を勧める電話が繰り返しかかって来たことがありました。
キャッシュレスに関心が無いわけではありませんが、今はキャッシュレス決済の黎明過渡期ですから、それこそ数えきれないほどの決済サービスが名乗りを上げて、○○Payを導入しませんか・・・とプロモーション合戦の最中です。

これから先、何度も統合再編が起こり、その間に数限りないトラブルも発生するでしょう。
この前の7Payみたいなお粗末な事例もありましたし、それに忘れてはいけないのは、決済サービスは大なり小なり手数料が発生するってことです。

現金売りならその場で100%回収できる売り上げも、時間を経てしかも手数料を取られてやっと手元に回収出来るわけですから、小さい金額ではメリットはありません。
そんなわけで、丁重にお断りしました。

利用する方にとっては、ポイント還元の恩恵を受けられない現金取引だけでは、ある意味ガッカリされるかも知れませんが、まあこれはもう仕方ありませんね。

この先、国が主導して責任も負いながらキャッシュレスを進めるという方針なら、従わなくもないと思っていますが、果たしてそこまで行くのかどうかです。

そのようなわけで、食工房は、まあ当分キャッシュレス導入はないと思っていてください。
申し訳ありません。