時事雑感」カテゴリーアーカイブ

何もかも見直さざるを得ない一斉値上げ

どなたもご存じのように、4月からの消費税率アップに伴って、価格の改定のことが今一番の関心事です。

消費税率が3%上がるだけと言いますが、及ぼす影響はそんなに単純ではありません。
食工房に関わりの深いところでは、宅配便のヤマト運輸が消費税のアップ分に加えて、今まで月間個数に応じて割り引き運賃が設定されていた業者契約も、規定通りの運賃になるとのこと。

否、もうこれは大変なことです。
送料が、一気に2倍近くにもなるケースが出て来そうです。
また送料の半額サービスや無料サービスも、適用金額を上げるしかなくなります。

食工房だけでなく、これは物流全体に影響が出るだろうと懸念されているのですね。
そうでなくとも、ここ数か月連続しての電気料金の値上げだったり、ガソリンや灯油、ガスなどの燃料費が上昇傾向です。
賃金が上がる見込みの人もいるでしょうが、これでは帳消しですね。
ましてや、賃上げなんていったい誰の話しだい!って感じの私などは、ますます骨身を削る以外方法がありません。

食工房では、ただ今価格の見直し作業中で、4月から新価格でお願いすることになりますが、これでかえって売り上げが失速する危険は決して小さくないと危惧しています。

本当!このままでは済まない事態が進行しています。
どうなるのでしょう、この国。

震災3年

東日本大震災から丸3年が過ぎました。

一口に3年と言いますが、この震災に関してはまだ3年・・・、もう3年・・・、人それぞれに出来事の一つ一つに、一言では言い尽くせない複雑な実感があると思います。

たまたまとは言え、今高知に来ている私、今夜バスに乗って明日の朝東京です。
そして午後には会津に着いているはずです。

今日、この3年間で多分初めてだと思いますが、2011年3月11日の自分のブログ記事を見ました。<参照>
思い返してみると、この3年間ずっと、前と言うか先のことしか見てなかったような気がします。
あの日を飛び越して震災前の記事は、度々ふり返って見ることがあったのですが・・・。

あの日の夕方、インターネットがまだつながっていましたので、とにかく無事の便りのみブログ記事にしてアップしておきました。
見る人が見れば、私が被害に遭うことなく無事でいることが分かるはずと思ったからです。
その後間もなく通信が遮断されましたから、この記事一つで余計な心配をかけずに済んだのではないかと、今でも良い判断だったと思っています。

そして、3年経ったくらいでは、まだまだ何も変わらない何も申し上げられない、私たちが、この国が、本当はどれくらい大きな傷を負ったのか、やっと分かり始めたところなのではないかと思う私です。

一筋縄では括れない

今日は、手を抜かせていただきます。
まず、二つのブログ記事をお読みいただきたい。

「籾井会長は実にNHKにふさわしい」
「メディアにとって『公正中立』とは何か?」

この二つの記事、件の新NHK会長をめぐる問題に触れていますが、私には同じことを違う角度で言っているように思えます。

関連して私が思ったこと。
国家だの社会だの、団体組織は、関わる人たちの申し合わせや契約によって成り立つ仮想のものでしかないということ。
この世に実体があるのは、個人だけです。
団体組織が意思を持つことなどあり得ないのは、これは自明の理です。

我々も、往々にして団体組織を語ることで、自らの責任を曖昧にすることがあったりしませんか?
逆に、個人では得られないような、多大な便益を享受したりすることが・・・。

全ての人が、一人の人間として、天に恥じない言動を!
それしかないような気がします。

機能不全のこの国!?

先週末の大雪の被害の全容が分かるに連れ、この国の機能不全を思わざるを得ません。
全くこの対応の遅さは何なんでしょう。
緊張感の無さ!リアリティーの欠如!

現場に近い各機関は、それこそ必死で対応に当たりつつ限界を感じていたというのに、官邸は何をしていたのでしょう。
件のNHKさんも、災害報道よりオリンピックを優先したようですし、どうかしていますこの国は。

そして思うのです。
こうした非常時に対応能力を欠くということは、その前にすでに非常時を想定した対策に欠けていたということでしょう。
福島の原発と、全く同じに見えます。

もうこの辺で、我々も覚悟した方が良いかも知れません。
国家が国民の生命と財産を守るなんてことは、全く当てにはならないということを。

だったらどうしろと・・・ですか。
その問いには、私だって答えようがありませんね。

想像の及ぶ限り、能力の及ぶ限りを尽くして、出来るだけのことをする、しておく、それしかないでしょう。
本当は、国家がそれをしなくてはならないはずなんですけど・・・。

「かくも見事な『想像力』の欠如。」
「大雪に」

都知事選、結果出る。

注目していた東京都知事選の結果が出ましたね。
桝添氏が当選確実と第一報が伝わっています。

大方の予想通りとは言え、投票率は40%に届かなかったようですし、これが都民が選んだ結果だと言うには、あまりにも情けない数字ですね。
※追記:後で、46%を超えたことを知りました。
世界に冠たる都市TOKYOの市民は、政治には関心がないのだと、世界中に知れ渡ったってことですよね。
もう少し、プライドってものがあってもいいような・・・。

この結果が、今後の日本にどのような流れを生むのか、もう分かってしまったような気がします。
いやいや!その前にもう流れは出来ていて、都知事選は一つの結果でそれを証明したに過ぎないのかも・・・。
苦しい世の中になりそうです。

私は、むしろ自分のことはどうでもいい、子どもたちや孫たちに苦い果実を沢山残すことになるのが、どうにも我慢が出来ません。
あと何年の命が私に与えられているのか分かりませんが、残された人生、命のかけ方を真剣に考えます。

嘘は必ずバレる・・・なら、世の中少しは正常ってことで

もう多くの方がご存じのとおり。
超有名作曲家のゴーストライター問題ですね。
あんまり騒がしいものですから、今まで何も知らなかった私までもが、「どれどれ!なになに?」と検索せざるを得ませんでした。

正直言って、近代のクラシック音楽は、私にとっては全くの興味の外でした。
件の佐村河内某氏の名前も楽曲も、それにまつわる話題も、今日の今日まで知りませんでした。
そして、発覚後のニュース記事などから知らされた事実は、私にとっては全く唖然とするものばかりでした。

何だか複雑ですね。
いろいろと入り組んでいて、結局誰が犯人・・・って、特定出来ないですよね。

私は評論家ではないので解説する気はありませんが、自分の感想を二つだけ申し上げておきます。

先ず一つ、関わった人々の思いと作品の芸術性は、必ずしも関係がないということ。(私は、聴いていないので、素晴らしいともつまらないとも申し上げられませんが。)

もう一つは、どんなに巧妙な嘘も、いつか必ず白日の下に曝される時が来るのだなぁ・・・と言うこと。
この人の嘘は、知らなくても幸せな人が沢山いるからいい、で済ませられるものではなかったということでしょうか。

話しは飛躍しますが、皆で騙し騙されてアメリカ相手に戦争したのは、いつのことだったか・・・。
嘘に不感症になって行くことが一番恐ろしいと、私は思っています。

明日、明後日は定休日にて

毎度ありがとうございます。
また一週間が過ぎました。

明日と明後日は定休日です。
この一週間、ご来店ありがとうございました。
また、遠方よりご注文ありがとうございました。

明日からまた真冬に逆戻りとの予報ですね。
雪も降るかも知れません。

明日は立春とは言え、まだ2月ですからね。
木曜日から、またよろしくお願いいたします。


東京都知事選と脱原発

都知事選で、脱原発を争点にするのは、当たらない・・・、という説があります。
そんなことはありません。

東京都は巨大電力消費地です。
電力消費者である東京都民が、原発についてどのような選択をするか、その意向を電力会社は汲まないわけには行きません。
東京都民の皆さま、原発のことをよくお考えになってください。

今もって原子力をエネルギーの根幹と考えることがいかに非現実的か!

皆さん、もういい加減に正直になりましょうや。
安倍さんは、ありゃー・・・はだかの王様ですぞ。

「脱原発には具体性がない」 というのは変化を望まない者の詭弁⇒

最後に一言

どうもこうも、この国の行く末が思いやられます。
昨年、衆議院議員選挙の結果を見て、「これから先は何も申し上げることが無くなる。」と申し上げましたが、今日は、まさに最後の一言になるかも知れません。
そもそもここまで来る前に、他にも道はあったのですし、それを選ばなかったのが私たちの社会ですから、今さらどうにもなりません。
民主主義とは、場合によっては封建社会や独裁政治よりも、はるかに手に負えない代物だということに、もっと早くから気が付いているべきでした。

さて・・・、これから未来のために何が出来るか・・・。
よく考えて、命と時間を無駄にしないように、私は私に出来ることをしようと思います。
こんな音楽でも聴きながら・・・。

海

「海の蒼さはなぜに ~イネスとジョアンナに捧ぐ~」

東京オリンピック・決まったからには・・・

もうすでに皆さまご存じのとおり、7年後の2020年オリンピックの東京開催が決定されました。
ま、私個人としては、さほどの感激も感慨も何もありませんが・・・。
それがこの国の行き方なのですから、それはそれでやればよろしい。

この際、私が思うことは、今回の東京オリンピックがもたらす恩恵は、福島に関しては素直に喜べるものになるかどうかは微妙だということです。
先ず第一に言えることは、事故原発の収束作業の状況が、今後世界の注目の下に置かれるということです。
これは、ある意味良いことです。
これから世界が注目する中で事故原発の収束作業が進むのですから、日本という国全体の責任として、今回明言した通りの状況にしなくてはならないということです。

しかし状況は、そう単純ではありません。
安倍首相が海外向けに発した「汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている。」というメッセージ、いわきの漁民の前で同じことを言ってみろ!と言いたいですね。
発言は、実のあるものにはなっていないと感じます。

福島にとって今後7年間、オリンピック開催の準備とは、競技施設の整備ではなく事故原発の収束作業のことを指しているということを、銘記しておきたいと思います。

国が劣化している、ということ!?

原発の汚染水の問題が、今さらのようにニュースになっています。
もうずっと前から、そもそも事故後間もない頃から、いずれこうなることは分かっていたのです。
現場で働いている人たちは、早くからそのことを訴えていましたから。

私たちは、この現実に何を学ばねばならないでしょうか。
そうです。
この国は、原発以上に劣化しているのかも知れないということ。

ひょっとすると今後対応不可能な状況に、本当になってしまうかも知れないと、そのことをこの国の全員が覚悟しておかなくてはならないと思います。

今この時に、私たちの国はどのようなメッセージを発信することが出来るでしょう。
世界の関心は、そこに集中していると感じます。

そして私たちはこの先、何をどう選択すべきか。
事故の原因究明も有耶無耶なまま、東電の社会的責任も問われないまま、再稼働を言う電力業界と政府。

停止中の原発の再稼働が出来る余裕などどこにもないということを、理解出来ないかあるいは知らぬふりをしているのか。
そしてまたこんな時に、オリンピック招致にはしゃいでいるとは・・・。

否だから、劣化していると・・・。
これらのこと諸々、最後は国民の私たちに関わって来るということです。

この先、何がどうなる?
どのような結末にしろ、先が見えないことには希望は生まれません。

ああ、まるで話に聞く太平洋戦争末期の南方戦線ような・・・。
そして敗戦を終戦と言い替えて、何か大切なことを学ばないまま68年、今またもう一度徹底的に敗北でしょうか。

私の親たちの世代が、戦後、希望と思って突き進んだ道の先にもう一度このような状況があるとは・・・。
そして還暦を越えた私の世代は、この先死ぬまでに、子や孫たちにどのようなメッセージを残せるでしょうか。
引導を渡すことは出来るのか。

国が劣化しても、自分は劣化するわけには行かないと、決意を記して肝に銘じておこうと思います。