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ライ麦の発芽

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ライ麦が発芽しました。
播種より一週間。


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中島第8圃場 ライ麦が発芽
播種より10日


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中島第2圃場 ライ麦が発芽しました。

種まきが遅れています。
圃場の数にして5ヶ所、面積で言うと50%が未了です。

今日までに、荒起こしだけは済ませました。

圃場は土が湿っていて、播種出来るようにきれいに細かくしようとすると泥団子状態になるので、荒起こしして乾き易くしているところです。
これまで雨続きの間は、それさえ出来ませんでした。

先に播種が終わった南部小麦は、もう間もなく麦踏みが出来るくらい育っています。
その次に播いたライ麦は、ちょうど発芽したところです。

いよいよ、来週あたりが最後のチャンスです。
お天気がどうなるか・・・、祈る気持ちで待っています。

これが終わらないことには、百姓学校の進級はならず落第です。
そんなわけで、収穫の恵みパンセットは、播種完了まで留保しています。

それはさておき、二日間の定休日も終わり明日はパン焼きの木曜日です。

お天気は雨模様だと言いますので、空を眺めて恨めしく思うことはなく、仕事に専念出来ると思います。

おいしいパンのための麦作り、その麦を生かすパンづくり、難しい両立に敢えて挑戦する食工房です。

皆さまのご声援、よろしくお願いいたします。
ご来店、お待ちしております。

播種、少しずつ進んでいます

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一番手前が、中島第10圃場 ライ小麦播種
後ろの2枚は、左中島第9圃場、右中島第4圃場、いずれも南部小麦を播種

晴天が続かないので圃場が乾かず、種まきが思うように進みません。
それでも、雨の合間にやって来る晴れ間に、少しでも条件の良い圃場から少しずつ進めています。

これまでに、南部小麦は予定箇所すべてに播種完了、ライ麦も予定箇所すべてに播種完了しました。
そして本日は、小面積でしたが中島第10圃場にライ小麦を播種。

これであと残っているのは、ゆめちからとスペルト小麦です。
と言っても、この二つで全面積の1/2になりますので、作業量としてはまだまだあと半分残っています。

結局、湿地で乾きにくい所が残っているわけなので、今後の作業はなお難しいことになります。
すべて終わるのがいつになるか、今はまだ先が見えません。
お天気次第です。

でも、かならずやり遂げられると思っています。
天は、きっとチャンスをくれるはずだと。

さて、雨の予報が出ている明日、パン焼きの日でちょうど良かったのですね。
本日夕方、少し前に材料の計量など仕込み作業を終わらせました。

明日も、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。


もはや災害化しているクマの出没

全国各地で、クマの出没による被害が後を絶ちません。
私の周辺に限っても、配達先の近くの小学校では、クマの出没の危険を避けるため、下校時は保護者が迎えに来ることになっているそうで、そのために付近の道路が渋滞になって大変だそうです。
否、迎えに行く親にしても大変な負担です。
こんなことが毎日続くとしたら、これはもう災害と呼ばなくてはならない事態です。
皆さまは、このような状況をどう受け止められますか?

今日は、来年のパンの仕込みをしました

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一年間休耕した高野第2圃場
二年ぶりの作付けは、南部小麦になりました。


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播種の終わった高野第2圃場
その奥に、ご近所の方のご厚意で、高野第3圃場を準備することが出来ました。


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一年間休耕した高野第一圃場
二年ぶりの作付けは南部小麦、来年のパンの仕込みです。


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高野第一圃場
獣害対策のため、電気柵を設置しています。


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圃場は、すべて電気柵で囲っています。
道路を隔てた近所の方の圃場も一緒に囲っています。
空中線を渡して給電しています。

今シーズンは、種まきが遅れています。
雨が多く、圃場が乾かないからです。

今日は、昨シーズン休耕した高野の圃場に、南部小麦を播きました。
ここの圃場の土は水はけが良く、また長年の手入れで土も肥えていますので、使わない手はないのです。

これまでの実績を基に作付け計画を立て、今シーズンは自家産小麦の食パンのために南部小麦を大幅に増やすことになりました。

今日の種まきは、その意味でも来年のパンの仕込みをしているという実感がありました。
畑から、お皿まで、その道のりの遠いことをいつも感じています。

そして今日は、明日のパンの仕込みもやりました。
一昨日木曜日から、「自家産小麦の角食パン」を筆頭にその他のパンもすべて自家産小麦をミックスしていますが、出来上がりがとても良好で、風味食感ともにあらためて感激しています。

皆さまにも、ぜひ味わっていただきたいです。
ご来店をお待ちしております。

明日から、営業再開

長かった夏季休業も本日までとなりました。
明日は、営業再開です。

まだまだ暑い最中とて、パンへの食欲は今一つかと思われますが、いつものように皆さまのご来店をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

今日は、休みの間に麦畑がどのような状態になったか、皆さまご覧いただきます。
種まきに向かって着実に整備か進んでいます。

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手前 中島第6圃場 左手後方 中島第5圃場 右手奥 中島第7圃場


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左側 中島第7圃場 中央奥 中島第12圃場 右側 中島第13圃場


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手前 中島第13圃場 奥 中島第14圃場 さらにその奥 中島第15圃場は、休耕中


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中島第15圃場 電気柵の外側になっている所で、イノシシの掘り跡がすごい!


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道路側より、中島第12圃場 奥に向かって13、14、15と連なっている 


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中島第2圃場 手前1/2は、昨年休耕した部分 奥の1/2は、ライ麦を収穫した


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中島第2圃場 右側が休耕再整備した部分 左側は今年もライ麦を収穫している(麦わらを鋤き込んだ後)


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中島第8圃場 ライ麦を収穫した後、麦わらを鋤き込んだ


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左側 中島第9圃場 右側 中島第4圃場


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中島第10圃場

ゆめちから、レビュー

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自家産ゆめちからと南部小麦のミックス粉で焼いた角食パン


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切り口を見ています。
今回、少し過醗酵状態になり、キメが粗くなってしまいました。

「ゆめちから」は、小麦の品種名です。
国産小麦の中では、高タンパク超強力品種になります。

外国産小麦と比較しても、全く遜色ない製パン適性を備えています。
今後、国内産小麦でパンを焼く動きに対して、大いにプラスになりそうです。

食工房では、昨年初めてこのゆめちからの種子を入手し、約15アール作付けしました。
その結果、420kgの原穀を収穫することが出来ました。

実際作付けして見て、まず作り易いことが農家にとって何よりありがたいことでした。
多肥料でも徒長することなく旺盛に育ち、草丈が低く倒伏もないので収穫時のコンバイン作業がとても楽でした。

今回、このゆめちからと同じく自家産の南部小麦(こちらは中力)をそれぞれ製粉してもらいました。
いわゆる篩にかけた精粉(フスマを除去した白い粉)です。

多くの方に好まれるやわらかい食感を得るには、この精粉が必要です。
いつもお願いしている、佐藤製麺さんに製粉だけお願いしました。
大手の製粉会社のように、完全に真っ白な粉にはなりませんが、逆に小麦の風味が濃厚な自然派好みの小麦粉になります。

昨日は、ゆめちからと南部小麦の粉を半々にミックスして、食パンを焼きました。
まず生地の段階で、これまでの他の小麦粉と比べて格段に吸水量が多くなり、やわらかくてしかも弾力のある生地になりました。

ただ少し釜入れが遅れて過醗酵気味になったため、角が立った角食パンになり、味も少し酸味を感じる出来上がりになりました。
ま、そこは今後注意すれば良いところなので、大きな問題ではありません。

風味は、微妙な酸味を除けば大変良好ですし、福島県の気候にも十分マッチしているみたいですから、今後に大きな可能性を感じる小麦だと思っています。
今年は、さらに作付けを増やそうと考えているところです。

うれしいニュース2題

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ゆめちから 近影
長いノゲを持つ特徴的な姿をしています。

今日はうれしいニュースを二つ。

先ず一つ目は、自家産のゆめちからと南部小麦の精粉が出来上がって来て、明日はそれらをミックスして食パン生地をこねてテストします。

先行して、それぞれ塩水で練ってグルテンの出来具合をテストしましたが、ゆめちからがこれまで見たことの無いほどの吸水力で、ゴムのような弾力のあるグルテンを生成しました。

製パン性として特筆ものと言える性質を備えているようです。
風味の良い南部小麦とのブレンドで、おいしくて食感の良いパンが焼けるものと思われます。
楽しみです。

二つ目は、ライ麦のDON(デオキシニバレノール)検査を依頼していた日本穀物検定協会から、検査結果の速報が届きました。

結果は、一昨年、昨年よりもさらに高成績でした。
原穀で、0.21mg/kg 製粉前精麦処理済みで0.11mg/kg 定量限界0.05mg/kgでの検査結果です。
詳細は、後日成績表画像とともに発表します。

その他の小麦については検査はしませんが、ライ麦が最も汚染されやすい物理的特性を持っているので、ライ麦でこのレベルなら他は問題ないと推察しています。
ちなみに昨年は、スペルト小麦も検査しましたが、不検出でした。

これで、百姓7年生の今年も及第となりました。

さて、明日のパン焼きは、件のゆめちから食パンを、皆さまに試食していただきます。
大きな失敗がなければ、素晴らしい出来になるものと思っています。

ご来店、お待ちしております。

麦仕事、一段落

今日、スペルト小麦の籾摺り工程を予定通り終わらせました。
他に、デュラム小麦も籾摺り機にかけてきれいにしました。

これで、麦の収穫に関わる仕事はほぼ終わり、一段落となりました。
今日の夕方までに、乾燥機や籾摺り機の掃除をして、それぞれ収納場所に片付けました。

結果を申し上げると、スペルト小麦が大幅な減収で、100kgを割りました。
いろいろと原因は思い当たるのですが、とにかくこの結果はどうしようもありません。

昨年産が60kg残っていますので、それと合わせてパンに使う分だけは何とかなりそうです。
小麦サラダの素や全粒粉、そして古代小麦麺の販売は、これから一年間お休みです。

ライ麦も似たような結果だったので、ライ麦ごはんの素もお休みです。

逆に豊作だったゆめちからの使い道を考えなくてはなりません。
強力粉の品種なので、パン用にと思って作付けしたわけで、まずは製粉してパンを焼いて見なくてはなりません。
来月にはテスト出来ると思っています。

あと忘れてはならないのが、ライ麦のカビ毒検査です。
今年は、悪い結果が出る可能性もあります。
出たらどうしよう・・・、当然販売は出来ません。

ま、案じても仕方がありませんので、まずは検査を受けることですね。

とにかく暑くて疲れました。

麦刈り終了

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娘たちも、トラクターの運転をします。
もちろん免許は所持しています。

今日までに、とにかくも刈るだけは終わりました。

何しろ、ありがたかった晴天続きも今日まで、明日は台風の影響で雨模様とのこと。
ここまで来て最後の最後で、雨に濡らしたくはありません。
昨日の一日、そして今日は半日、畑にあった麦は全て刈り取って屋根の下に取り込みました。

あとは、スペルト小麦の籾摺り工程などが残っています。
これは、これから一週間くらいの間に合間を見て進めます。
もういくら何でも、食工房の本業に戻らないといけません。

否、それにしても、一粒の麦を畑に播いてから、一切れのパンが皿に乗るまでの道程の遠さを思わずにはいられません。

左様に、私たちが食べるものは何であれ、多くの人に幾多の手間をかけられて、やっと食卓に現れるものであることを、いつも頭の中に思い描きながら口にしたいものだと思います。

そのありがたさを忘れないように。

ちなみに、明日と明後日は食工房は定休日となっております。
久しぶりに、休めるかな・・・と思ったりしていますが、お天気次第では農作業になるかも・・・。
ま、それも悪くありません。

ライ麦に関する反省点

今年のライ麦は、面積が増えたにもかかわらず量的に40%の減収、質的にも屑麦が多く大量の選別下が出ました。
最終的に選別後の収量は240kgでした。

この原因の一つが気象条件だったわけですが、その他に我々の圃場へのかかわり方もいくつか問題があったことを自覚しています。
圃場の水はけが悪い状態があったこと、水はけの良い箇所では肥料分が足りていなかったこと、つまり土壌の質がよろしくなかったことが大きな原因です。

4年前の夏の大洪水で、土砂が流れ込んだあとの対応がうまく行ってないようです。
肥沃な泥が溜まった所は水はけが悪く、育つには育つのですが、寝の張りが浅く徒長する傾向があります。
逆に砂や小石が溜まった所は水はけは良いかわりに、肥料分はほとんどありません。
それが不規則にまだらに分布しているので、均一に良好な土壌にするには、よほど手間をかけなくてはならないようです。

今回は、一気に広がった圃場に対応し切れていないことが露呈してしまいましたので、この次は、その面積を維持しつつ必要な策が施せるよう努力と工夫が求められると思っています。
トラクターも新しくなりましたし、必要な作業機も導入予定なので、状況は改善して行くと思います。

さて、残るスペルト小麦の収穫までの一時、明日から週末まで、また切り替えてパン屋稼業に集中します。

何と言っても、こちらが本命ですから。

皆さまのご来店、お待ちしております。

さすがにくたびれました!

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中島第2圃場 ライ麦
倒伏した箇所も地面に触っていなければ、何とか収穫出来るかも知れません。


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この状態を刈って行くのですから、多少のロスはありますが、コンバインの能力は全くすごい!


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中島第2圃場のライ麦収穫
あと少しで終わりです。

麦の収穫も2/3くらいは終わりました。

残っているのは、スペルト小麦の収穫です。
それから試験栽培中のライ小麦2種類の収穫があります。
あと一週間くらいで終わると思います。

今年の麦の収穫は、ありがたいことにお天気にだけは恵まれています。
南部小麦の収穫が始まった6/26から7/8今日まで、途中2日ほど雨が降りましたが、それ以外はだいたい晴れか曇りでした。
圃場もよく乾いて、コンバインも順調に稼働しました。

それはそれで大変良かったのですが、何にしてもこの暑さがたまりません。
早朝の涼しいうちに作業出来れば良いのではと思うのですが、朝露が完全に乾いて麦わらが硬くならないとうまく刈れないので、結局、炎天下で作業することになります。
夕方はいいのですが、時間的に短くあっという間に暗くなって来ます。

昨年に比べて一気に作付け面積が2倍以上に増えましたので、さすがに時間もかかっています。
体力の限界を感じます。

また、ライ麦の倒伏は、その時の気象条件に左右される部分もあり、栽培技術だけでは防ぎ切れるかどうかまだ分かりません。
来年に向けて、いくつか試してみようという目論見があります。

それはまあいいとして、昨日と今日でやっとのことでライ麦の収穫を終えました。
結果は、昨年に比べて大幅な減収です。
これから一年間、ライ麦は貴重品になりました。

今後の一番の課題は、さらに機械化を進めることです。
私も高齢になりましたし、娘たちにもこれ以上負担をかけるわけには行きません。

機械化出来るところは極力機械化して、一方で細かい観察と的確な判断に注力出来るようにしたい、それを一つの理想として目指しています。

そしてそれもこれも、すべてはおいしいパンのためです。
がんばります。