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スペルト小麦、籾摺り作業2021

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昨年と全く同じ配置です。


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籾摺り機 籾投入口
計量カップですくって投入して行きます。


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セット完了!作業開始です。


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籾摺り機排出口から選別機に直結


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2021年産 スペルト小麦
大変きれいな粒です。


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こちらは選別下 粒が小さく、不完全な粒が沢山混ざっています。
重量的には、30kgほどでした。
10%落ちですから、まあ上等の出来です。


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麦殻 これで本当に中身が取り出せているのか?と思わせる外観
実際に割って確かめたくなりますが、脱ぷは完全です。


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ダメージを受けて潰れてしまった穀粒が沢山出ていました。
刈り取り時に穂が乾いていなかった影響もありそうです。

本日は、朝から麦仕事で一日が終わりました。
スペルト小麦の籾摺り作業です。

昨年と比べて2倍以上の収穫がありましたので、それだけ時間もかかりました。
完全な脱ぷときれいな穀粒のために、2回通しする必要がありましたが、仕上がりは全く申し分のない良好なものとなりました。

これで、2021年産のスペルト小麦の収穫が確定しました。
295kgの選別済粒と約30kgほどの選別下、合計330kg弱でした。

あと種子用として籾摺りしないものを約12kgほど、別途確保しています。
これを雪室に入庫すれば、すべての収穫に関わる作業が完了します。

あとは、来年に備えて圃場の片づけと整備が待っています。

デュラム小麦に関する考察

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デュラム小麦のセモリナ
カッターナイフで切断して、断面を出して見ました。
芯まで半透明の黄色です。

日本の気候では栽培が難しいと言われて来たデュラム小麦ですが、近年国産品種も開発されて、日本国内でも作付けされる例が出始めています。

デュラム小麦は、別名マカロニ小麦とも呼ばれます。
小麦には大まかに二つの系統があって、一つが私たちが良く知っているいわゆる小麦粉、これはパン小麦という分類になります。
そしてもう一つがマカロニ小麦です。
こちらは、主にイタリアでパスタの原料として使われている小麦です。

少し前、パスタがブームになったことがありました。
今では、パスタとイタリア料理は、日本でもすっかり定着していますが、当時から国産原料でパスタを造りたいという需要は当然あって、普通の小麦粉で挑戦する例も多々見られました。

そんな中、地中海型気候の瀬戸内の広島県で、国産初のデュラム小麦の品種が開発されました。
その名も「瀬戸デュール」。

行政、食品業界、(独)農研機構などが組んで、地域の特産にしようと積極的に取り組んでいます。
現在は、すでにパスタの製品が出来るところまで進んでいるようです。

さて一方、食工房でデュラム小麦の栽培を何故やるようになったかと言えば、結構長い話になります。

食工房では、ライ麦全粒粉を使っていますが、当初、カナダ産のライ麦原穀を仕入れて自家製粉していました。

ある時、原穀の状態が大変良くない年があり、ライ麦自体の品質も良くありませんでしたが、多くの雑多なゴみなどが混ざっていました。
それを目視で取り除かなければならず、大変な思いをしたことは言うまでもありません。

しかし、その中に所在不明の穀物が沢山混ざっており、どれもほぼ麦に間違いなさそうでした。
そこで、上の娘が興味を示し、一粒ずつ鉢植えにして様子を見ました。

その結果、十種類近くにもなるそれぞれ特長の異なる麦が成長しました。
インターネット上で散々調べ回った結果、いくつかの麦は品種を推定することが出来ました。

その中に、デュラム小麦と思しきものが3種類あり、その中の一つが今実用段階にまで栽培量を増やしたデュラム小麦です。
★参照~デュラム小麦の脱穀

詳細な品種のプロフィールは、もちろん分かりません。
異物として混入していた数粒の麦ですから。
ただ、デュラム小麦としての特徴は確実に備わっており、この麦がデュラム種であることは間違いありません。

今回、満足な品質の原穀が得られましたので、セモリナを得るべく精麦機にかけて見ました。
セモリナというのは、穀物の粒の芯の部分だけを削り出したもののことです。
お米で言えば、酒米の精米のようなものです。

さて、その精麦機にかけること4時間、最初の大きさの半分ほどにまで削られた粒を見て、改めて感激せざるを得ませんでした。

黄色い色が特徴のデュラム小麦ですが、何たって粒の芯まできれいな透き通るような黄色なのですから。
画像を見ていただいて分かる通り、断面は中心部分まで一様に黄色です。
まるで乾麺のスパゲティを折った断面の様です。

明日は、これを粉に挽いて見るつもりです。

こんなデュラム小麦が、雪国会津で育っているのです。
まだ誰に認められたというわけではありませんが、本当は凄いことです、これは。

そして実は、あと2種類のデュラム小麦も、大変興味深い性質を持っていることが分かって来ました。
そのうちの一つは、古代種の可能性があります。
もう一つは、早生で短稈種、そして越冬特性に優れています。

ま、それらは先の楽しみとしておいて、早速来週からになりますが、フォカッチャの再開とオンラインストア での新発売が実現する運びです。

どうぞお楽しみに。

デュラム小麦の脱穀

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高野第1圃場 デュラム小麦
昨年、スペルト小麦を作付けした跡地のため、至るところにスペルト小麦が勝手に育ってしまい、除去に大変な手間を食った。


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追肥が適切でなかったため、倒伏株が続出。
刈り取りには、大変な手間がかかった。


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スペルト小麦が雑草化して混入してしまいました。
取り除くために、大変な苦労をしなければなりません。


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2021年産 デュラム小麦
品質的には、上等だと思います。

この前の日曜日に、刈り取りをして稲架にかけて置いたデュラム小麦の脱穀を、今日やりました。

ただ今梅雨の最中で、とにかくお天気が不安定ですから、晴れ間があれば他のことは置いて、麦の収穫を優先しています。

そのデュラム小麦ですが、日本国内では作付けの実績はごく限られた例があるのみです。
東北では、多分例が無いと思います。
だいたいが暖地向きのデュラム小麦ですから、雪国では尚のこと難しい・・・。

しかしその常識を破って、食工房麦ラボでは、会津で7年目の栽培実績を更新中です。
今年は、3アールほどの高野第1圃場で、50kg余りの収穫が実現しました。

日本国内産のデュラム小麦は、西日本に一例「瀬戸デュール」があるのみです。
この瀬戸デュールの耐雪試験栽培を、2016~2017年にかけて食工房でも実施しています。
結果は、残念ながら降雪初期に根腐れを起こして枯死。
耐雪性を証明することは出来ませんでした。

一方で、カナダ産のライ麦原穀の中に異物として混入していた麦の一つがデュラム小麦であることが分かり、食工房でずっと試験栽培を続けて来ました。

こちらは雪の中でもたくましく越冬するので、会津で作付けが可能かも知れないと考え、近年徐々に作付けを増やし、ついに実用段階に達したというわけです。

デュラム特有の黄色の発色も申し分なく、風味も普通の小麦とは全く異なります。
水を加えて捏ねれば、早くもパスタの風味そのものです。

まずは、お約束のフォカッチャの新発売ですね。

あと、自家用に生パスタに挑戦したいと思っています。
楽しみです。

麦の話続く

食工房では、いつの頃からでしょう、多分10年以上も前からですが、鉢植えの麦を店の前に並べて皆さまにご覧いただいています。

年々種類も増えて、今では大麦、小麦、ライ麦、デュラム小麦などなど多種多様です。

ある時、近所のおばあちゃんが目を留めて、上の娘に言いました。
「ほう・・・、これは、ご飯に入れる麦だな。」「こっちは、うどんにする麦だな。」と。

自分たちも、昔は麦を作っていたのだそうです。
だから、見てすぐにそれが何であるか分かって、娘に声をかけて来たと言うわけです。

そして別な麦を指さしながら「この麦は、見たことねぇな・・・。」と。
そこで娘は、それがマカロニを作る用のデュラム小麦であることを説明してあげました。
おばあちゃんは、珍しいものを見て感心していたとか。

また別のおばあちゃんは、ライ麦も小麦も大麦も作ったことがあると言い、例えば小麦はいつまでも畑においておくものではないこと、刈り遅れると甘くなるのだと教えてくれました。

さらに、そうなると粉に粘り気が無くなり、うどんを作っても生地がべた付いてこしが無く、食べてもおいしくないとも。

ふーむ、なるほど。
小麦の刈り取り時期の重要さは、おばあちゃんも知っていたのですね。

また、ライ麦でソーメンを作って食べたものだと言うおばあちゃんもいました。
どんなものだったのか詳しく知りたいと思いましたが、お話を伺う機会を逃しています。

こんなふうに、ちよっと時代をさかのぼると、そこには麦を作って日々の食に活用していた風景があったのですね。

お年寄りたちに学べることは、実は沢山ありそうです。
元気なうちに、いろいろお話を聞いておきたいと思っています。


ライ小麦の収穫

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中島第5圃場 ライ小麦


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ライ小麦 収穫作業中


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ライ小麦 近影


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ライ小麦 近影


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ライ小麦 近影

昨日と今日の二日に分けて、中島第5圃場のライ小麦の収穫をしました。

このライ小麦で興味深いことは、小鳥たちがとにかくこの麦に集まることです。
否、そんなにおいしいのか・・・と思います。

ですから、私たちにとっても食味の良い麦なのだろうと考え、それまで試験栽培に止めていたものを昨年から実用レベルにまで作付けを増やしたというわけです。

実は昨年、わずかに一度だけでしたが、パンを焼いて食味テストをしています。
否それが、なかなか風味絶佳で、これはイケると思ったものですから。

今回の収穫で、多分数十キログラムは取れるものと思います。
それをパンづくりにどのように活用するか、うれしくまた楽しみな課題です。

南部小麦に関する考察

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2021年産 中島第4圃場の南部小麦
有機肥料のみで収穫しています。
登熟期には毎朝晩、熟度をチェックして刈り取り時期を見定めました。
刈り取り後約一週間、稲架干しして追熟させています。


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2016年産 町内の農家さんに作付けしてもらった南部小麦
土壌は有機質100%でしたが窒素が不足していたかも知れません。
刈り取りのタイミングも早過ぎたようです。

南部小麦という品種があります。
岩手県の奨励品種になっています。

グルテンの力は中力程度ですが、粉の粘りが強く風味も良く製麺適正に優れています。
彼の南部せんべいの原材料にもなります。

そして食工房では、この南部小麦の粉を岩手県の製粉業者から取り寄せて、主力の原材料として使用しています。

一方、地元の農家さんにライ麦や小麦の作付けをお願いしていた時の小麦の品種が、他でもないこの南部小麦でした。

全粒粉に自家製粉して、飯豊山食パンや小麦丸に使用していました。

しかし、こう言っては何ですが、農家さんたちの麦にかける熱意に物足りなさを感じていました。
当然それは品質にも現れていました。
そんな状況に私の不満が募って、結局お付き合いを止めてしまいました。

以来、自分で作付けする方向へ舵を切ったわけですが、5年の歳月を経て今年、食工房でも南部小麦を、営業用に使う量収穫することが出来ました。

実はそれ以前にも、種取り用程度に細々試験栽培をしていましたが、その間に小麦の品質に関する勉強も進んで、今回の収穫ではまずまず満足の行く品質の小麦が取れました。

以前農家さんに供給してもらっていた時の小麦の画像と今回の食工房畑の小麦の画像を比較すると、まるで別物のように見えます。

小麦のタンパク価を上げるためには、土壌に十分な窒素分が不可欠で、つまり良く肥えた圃場でなくてはなりません。
そして、刈り取り時期が最も重要で、未熟でも過熟でもタンパク価は下がります。

見た目で言えば、透明感のあるあめ色で硬い粒なら高タンパク(グルテンの含有率が高い)、白く濁っていて柔らかい粒はでんぷん質が多く低タンパク(グルテン含有率が低い)です。
小麦粉も用途に合わせてタンパク価もいろいろですが、南部小麦は本来そこそこタンパクの強い品種です。

今回収穫した南部小麦をどのように使うか思案中ですが、一つは全粒粉に挽いてパンの原材料に、もう一つは製麺所に加工依頼して小麦麺を造ろうと考えています。

今後製粉の手立てが整うようなら、食工房の主力の原材料として使うことも夢ではなくなります。

そしてこの後、デュラム小麦やライ小麦も収穫になります。
さらに続いてライ麦、最後はスペルト小麦です。
いずれも価値ある麦です。

パン焼きの後、麦刈りを

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バインダーを使って刈り取りしています。


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稲架にかけて数日間追熟と乾燥を待ちます。


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登熟を揃えるために、稲架かけしています。

スッキリ晴れたというわけではありませんでしたが、雨が上がって乾いて来ましたので、思い切って麦刈りを断行しました。
ちょっと早いような遅いような微妙な登熟でしたが、稲架かけして調製することに。

尤も、雨が続けばその配慮も裏目に出る可能性がありますが、止み間や晴れ間がそこそこあるものと予想しています。
どこかのタイミングで、脱穀作業になります。

パン焼き作業が終わってからの開始でしたから、全て終わったのは午後7時近くでした。
老体には少々ハードワークでしたが、何とかやり終えました。

最早、娘たちの働きが頼りの生業です。
この後、次々と刈り取りが続く予定です。

麦の穂の美しさ

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ストライプ入り二条大麦
越冬が難しかったり、ネズミの被害に遭いやすい(食味が良いと言うことか・・・)など、なかなか増やすことが出来ずに苦労しています。


ストライプ入り二条大麦
見た目も美しいので、観賞用としての需要もあるのでは・・・。

麦の穂が、花卉業界で注目されているそうです。
否、分かります!
だって美しいですから。

バラやカーネーションのような鮮やかな色彩に富んでいるわけではありませんが、何と言うか造形の美しさがあるのですね。
そして麦はとても種類が多く、見た目もそれぞれずい分異なります。

食工房・麦ラボでは現在、実用栽培、試験栽培を含めて10種類ほどの麦を栽培しています。
そんな中で、視覚的パフォーマンスの優れたいくつかの品種に注目しています。
その筆頭がこれです。

二条大麦の系列で、詳細な品種名は不明ですが、特別長いノゲを持ち実の部分に紫色のストライプが入るのが特徴です。

この縞模様は、登熟すると薄くなってほとんど消えてしまいます。
まだ青いうちに観賞用として収穫し、お花屋さんに並べれば、人の目を引くことは間違いありません。

一方、この麦の食味も気になるのですね。
と言うのは、とにかくネズミや小鳥が、集中的にこの麦を狙って食害するからです。

きっと甘みが強かったりするのでしょうね。
だとしたら、美味いビールが出来ますよ!

何とかしてこの麦を増やして、食味テストが出来るところまで辿り着きたいと思っています。


食工房

新しいドゥコンディショナーの設置完了
能力的には旧機と同等ですが、機能性の完成度はさすが新世代機と思わせるものがあります。

さて本日は、予定通り新しいドゥコンディショナーが入りました。
やっとこれで、安心して仕事に集中することが出来ます。

さすが新しい機械だけあって、温度管理も湿度管理もこれまでよりずっと正確に出来るようです。
それを活かして、今年はまたビールづくりを再開したいと思っています。

美味い酒造りは、そのままおいしいパンづくりに繋がっているのですから、ビールづくりは単なる趣味や遊びではなく、れっきとした仕事の一環です。

酒造りに腕を磨けば、パンがおいしくなると言うわけです。

いやいや、楽しみ!楽しみ!

コーヒー豆入荷

食工房

アフリカ マラウイのコーヒー豆
マケイエ村産 グレード・100% ゲイシャ
欠点規格 AAA/AA(アフリカの豆の規格AAAは最も欠点の少ないグレード)
ムズズ コーヒー カンパニー(現地生産組合の名称)
正味重量 30kg

久々に食工房テイストのコーヒー豆が揃いました。

筆頭はブラジルからバージングランデ農園産・ムンドノーボ・樹上完熟スーパーボイア・ナチュラル、次がボリビアからコパカバーナ農園産・ティピカ・ウォッシュド、そしてマラウイから、マケイエ村産ゲイシャ・ウォッシュド、以上3銘柄が本日入荷しました。

これに、すでに在庫のグァテマラ サンタフェリーサ農園産・ティピカ・ダブルウォッシュド、エチオピア イルガチェフェG1ナチュラルを加えて、計5銘柄となりました。

ご注文に応じて、来週から焙煎して販売の予定です。


麦畑の様子

ここしばらくの間、麦畑の写真を撮っていませんでした。
見に行くことだけは、ほぼ毎日欠かしませんでしたが、カメラを向けている余裕がありませんでした。

今日は、さすがに記録しておきたい状態でもありましたので、数枚の写真をやっと撮影した次第です。
今年も順調に育っています。

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左側ビニールハウスの手前が中島第2圃場・ライ麦
右側が中島第3圃場・スペルト小麦


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ライ麦近影


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ライ小麦近影


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南部小麦近影 ノゲがほとんど無いのが特徴

麦は育つ、人は忙しく

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左側 中島第2圃場(ライ麦)、右側 中島第3圃場(スペルト小麦)


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中島第2圃場 ライ麦


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中島第2圃場 ライ麦


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中島第3圃場 スペルト小麦
生育が揃っていて、順調です。


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中島第4圃場 ライ小麦


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中島第5圃場 南部小麦


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南部小麦近影


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高野第1圃場 デュラム小麦
追肥ともみ殻燻炭を散布


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デュラム小麦近影


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高野第2圃場・試験栽培区とライ麦

麦畑の雪が消えて17日が経ち、麦たちも少しずつ再生して来ています。
ライ麦とスペルト小麦、そして南部小麦は、早くから越冬態勢を取って成長を止めていたので、順調に再生して来ています。

一方、デュラム小麦やライ小麦、そして試験栽培品種の幾つかは、昨年秋の暖かさに促されて成長し過ぎて一部茎立ちし始めていたものもあり、モシャモシャの状態で雪に潰されましたので、これからどんな具合に再生して行くものか、ちょっと掴みかねているところです。

今日は、とりあえず急を要すると判断してデュラム小麦に追肥を施しました。
グルテン(タンパク質)の含有量を上げるためには十分な栄養が必要で、特にタンパク質の素になる窒素が欠かせません。

昨年秋の過成長で、かなり地力を消耗しているようなので、即効性を重視して化成肥料を使いました。
化成肥料も、サプリメントみたいなものと理解していますので、時と場合によって躊躇なく用います。

もちろん基本は有機肥料です。
要は、おいしいパンが出来るところへ繋がればいいという話なので。

さてさて、明日はまた定休日明けのパン焼きの日です。
畑仕事も入れたので、今日一日の忙しかったことと言ったらありません。

おっと、もう寝る時間です。
ではでは。

南部小麦、ライ小麦発芽

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中島第5圃場の南部小麦が発芽


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南部小麦発芽二日目


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中島第4圃場のライ小麦発芽


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発芽時に赤い色を呈するライ麦の特徴を見せているライ小麦の発芽(二日目)


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中島第2圃場のライ麦


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一足先に発芽したライ麦は、もうここまで成長しました。

昨日のことになりますが、9月21日に播いた南部小麦とライ小麦が発芽しています。
一日経った今日、写真を撮りました。

昨日は結構まとまった雨が降りましたが、水はけの悪い第4圃場と第5圃場も水浸しになった気配はありませんでした。
ただ、今はまだいいのですが、この後雪のシーズンに入りさらに雪解けの頃にどうなるか、多少の心配はあります。

さてこれで、今年播いた麦はすべて発芽しました。
めでたく百姓3年生進級が確定です。

早速、進級祝いサプライズパンセットを発売したいと思います。
これからオンラインストア などに発売の準備をしますので、少しお待ちください。

さて話は変わって、獣害対策の件です。

昨夜は食工房の明かりを点けっ放しにしておきましたが、正解だったかも知れません。
今朝、前の道路を挟んで向かい側の草地に、熊が侵入したとみられる痕跡を発見しました。
他にも、少し離れた場所の草地にも熊が歩いた痕跡がありました。

近所の方々も確認したようで、中島全体に緊張が走りました。
ま、それはそれでいいことです。
集落の全員がよく承知していることが一番大事ですから。

しかし今度の熊は、なかなか賢いと言うか用心深い熊のようです。
これだけ痕跡を残しながら、まだ誰も一度も姿を見ていません。
姿を見られないように立ち回っているということなのですね。

これでは、すんなり罠にかかってくれるかどうか、ちょっと微妙です。
今朝の段階では、罠にはまだ何も入っていませんでした。

一方、痕跡から子熊を連れた母熊の可能性も浮上して来ました。
なかなか難しい局面になって来ています。

この捕り物、いつまで続くでしょうか。
皆さま、どうぞこの顛末にご注目していてくださいね。
田舎暮らしの一つの側面だということを、この際ぜひ覚えてください。