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明日から麦刈り

明日から数日間、晴天が続くようです。

一方、麦の登熟が、この数日の間に急進行しました。

いよいよ、明日から麦刈りです。

度重なる雨のせいで、品質は今一のところもありますが、良いところは良いので選別しながら収穫します。
悪いところは、きっぱりあきらめて外します。

あとは、機械が順調に動くことだけを祈ります。
多分大丈夫だと思ってはいますが、何があるか分からないのが現実なので、しっかり心の準備はして臨みます。

明日は、まず早朝からお昼過ぎまでパン焼き作業をします。

お客さまをお迎えする準備が出来たら、店はカミさんに任せて、私は麦畑に出動です。

どんなことになりますか・・・。
無事に収穫作業が進むことを願っています。

空を見上げています

ここ数日、雨がちです。

麦が登熟している今頃、少しは雨も必要ですが、どちらかと言えば晴れて乾いた方が良いのです。

今年は、5月に雨の日が多く、麦は草丈をグングン伸ばして見た目はとても旺盛に育ちました。
しかし穂が出て実が入って来ると、穂の重さに負けて倒れ始めました。

強い風や雨に遭って、背の高いライ麦はとてもひどい状態です。
ライ麦よりずっと背の低い南部小麦でも、一部が倒れています。

土が肥えていて旺盛に育つのは良いことで豊作を見込めますが、倒れてしまうと場合によっては収穫が台無しになってしまいます。
元水田で水はけが悪い条件ですから、そもそも難しいと言えば難しい・・・。

で、あと数日すると、晴れ基調のお天気が続くようです。
多分そこで一気に収穫期を迎えることになると思います。

何もかもがいっぺんに始まって、大忙しになりそうです。
場合によっては、パン焼きを休まなくてはならないかも知れません。
臨機応変は、農業の基本ですから。

さてさて、明日はまたパン焼きの木曜日です。

明日はお天気も雨模様ということで、外を気にしても仕方がないですから、しっかり集中してパンを焼きます。

麦とパンが、どのように繋がっているか、それを知っているからこそ出来るパンがあると思っています。

収穫まで、あと一ヶ月

麦が順調に成長しています。
5月は雨が多く、風も吹いて先行きを心配しましたが、このところは雨は降っても比較的少雨で、晴れまたは曇りのお天気が続いています。
麦の登熟期には好適な気象条件です。

収穫まであと一ヶ月ほどとなりましたが、問題は刈り取り時期のお天気です。
そのころに雨がちだったりすると、品質が悪くなってしまいますし、第一作業が捗りません。

今年は、種類も増えましたし、収量も多くなります。
乾燥機のローテーションが上手く回せるか、今からイメージトレーニングしています。

あと一つは、機械が最後まで壊れないことを願います。
昨年みたいに、コンバインが動かなくなったら、今年の被害は去年の比では済みませんから。

・・・と、いろいろ思案の種は尽きませんが、収穫の喜びを獲得するためには一つ一つ乗り越えていくしかありません。

今月半ばには、念願のトラクターが納車になりますし、堆肥散布機、リアキャリアなど作業機も購入予定です。
これだけの投資をする以上、後には引けませんね。

麦に助けてもらうしかありません。
そして何より皆さまのご愛顧が頼りです。 
どうぞよろしくと、お願い申し上げます。

本日も、三々五々ご来店感謝

麦ラボ

2025.04.20 食工房の麦畑の様子です。


麦ラボ

中島第2圃場のライ麦
後ろの土手の桜が満開です。


麦ラボ

手前から中島第12圃場 ライ麦、第13圃場 ゆめちから、第14圃場 ゆめちからとデュラム小麦
さらに後ろの第15圃場は休耕中


食工房

店の前にテントを張りました。
お天気がよい時は、最高のお茶席になります。
ごゆっくりしていってください。


食工房

雰囲気満点のカンブリアンランタン
風が吹いても絶対消えないのはさすが鉱山仕様

今日は曇り空でしたが、午前中と午後の早い時間帯は暖かく、気持ち良く過ごせました。
食工房の麦畑も春を迎え、麦たちも元気よく育っています。
この夏の収穫が楽しみです。

さて今日も、会津には沢山の観光客がお出でになっているようで、おかげさまで食工房にも三々五々ご来店のお客さまがお見えになりました。

この場を借りて、改めてご来店の御礼を申し上げます。

そして本日、皆さまがお帰りになって閉店時間も近づいた頃、やっとのことで店の前にテントを張りました。

準備は出来ていたのですが、朝一番のタイミングを逃してしまったため、閉店間際になるという失態。

明日以降しばらくの間設置していますので、お天気の良い日には、どうぞごゆっくりおくつろぎください。

コーヒーサービスとパン、焼き菓子の試食も用意いたします。
引き続き、皆さまのご来店をお待ちしております。

麦ラボ圃場報告2024.11.14

麦ラボ

手前の3枚 南部小麦 後方左側は播種時期が遅かったため、成長に差が出ている。


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中島第8圃場 ライ麦の様子
播種時期が一番最後であったため、成長に遅れが出ている。


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中島第2圃場 ライ麦の様子


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中島第5圃場 ライ小麦2種類の様子
左側は越冬耐性にやや弱点あり。ただし、食味は優秀。
右側は、越冬耐性抜群で超多収種。食味は、やや劣る。


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中島第4圃場 南部小麦近影
盛んに分けつして大株になっている。


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定点観測Ⅱ 直下は中島第6圃場、その後ろ中島第7圃場 スペルト小麦の様子


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中島第6圃場 スペルト小麦近影
初めのうちいかにもひ弱に見えるスペルト小麦も、やっと分けつしてしっかりして来た。
越冬のために早くもロゼット体型をとっている。越冬耐性、耐雪性は抜群。


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中島第14圃場の一部 デュラム小麦近影


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定点観測Ⅲ 一番手前は中島第14圃場 デュラム小麦とゆめちからの様子 その後方中島第13圃場 ゆめちから さらに後方中島第12圃場ライ麦


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中島第14圃場 左側がデュラム小麦 右側がゆめちから


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中島第13圃場 ゆめちから近影


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中島第12圃場 ライ麦近影


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中島第12圃場 ライ麦の様子


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中島第2圃場 カラスノエンドウを淘汰するため、約半分を休耕している。
後方はライ麦

本日は、写真のみでのご報告です。

やっぱり体使うのが一番

健康維持は、一に運動二に運動そして食生活でしょう。

今日は朝から一日、麦踏み作業後半戦に取りかかりました。
5ヶ所ある圃場のうちの3ヶ所を終わらせることが出来ました。

あの重い転圧ローラーを、今日は一人で押し通しました。
管理機で中耕も全部やりました。

まあ、そんなに広い面積ではなかったし、そのくらい出来なくてどうする?程度ではありましたが、汗をかいて途中で一回下着を取り替えました。

夕方には、疲れと達成感でポワーッとした気分になりましたが、食事はおいしく食べられたし、お風呂は特別気持ち良かったし、この後は寝るだけです。

明日は定休日二日目、特別早起きしなくても良いので、明るくなってからゆっくり起き出すつもりです。

古代小麦大研究

麦ラボ

鉢植え、手前からコーラサン小麦、アインコルン小麦、エンマー小麦
一番奥は関係なし


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エンマー小麦近影


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アインコルン小麦近影


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コーラサン小麦近影
真っ白な個体が1本だけ見えると思います。
世にも珍しいアルビノ(白子)です。

食工房麦ラボでは、もう10年余りにわたり小麦の研究を続けています。

事の発端はすでに何度かお話していますので省略しますが、その中で古代小麦はとりわけ重要なテーマです。

これまでに入手した古代小麦の品種は、スペルト、エンマー、コーラサン、アインコルンの4種類ですが、スペルト小麦だけはいち早く実用段階に達し、今年は400kgを超える収穫を得ました。

残る3品種は、種の保存のみを細々と続けている状況ですが、今年はちょっと珍しい現象が起こりました。
というのは、コーラサン小麦が発芽した中にアルビノが出現したのです。

アルビノというのは、体細胞中にメラニン色素が欠落する遺伝疾患がある個体です。
そのため、外見が真っ白に見えることから「白子」とも呼ばれます。

アルビノは、凡そほとんどの生物種に見られる現象で、人を含む動物にもまた植物にもその例が見られます。
植物の場合、光合成色素の欠落が起きているので、発芽はしてもその後の成長は出来ず、種子の栄養分を使い切った時点で枯死するとされています。

とにもかくにも、世にも珍しい古代小麦のアルビノ出現です。
最後まで観察します。

一方、これら3品種の古代小麦ですが、少しずつ種を増やして実用段階に持って行きたいと考えています。
5㎏くらいになれば、畑1枚くらい作付け出来ますから、そこから100kgを超える収穫が得られるでしょう。
安定的に維持するためにはそのくらいの規模にした方がいいですね。
その価値は十分にあると思っています。

ま、それをするだけの余力があるかどうかは別にしてですが。

いつの間にか、冬が近づいています

秋もたけなわのこの頃、平均気温はいまだに高めで、紅葉の様子もいつもの秋とは違っています。
その一方、先日すでに霜が降りていますし、その朝は置いてあった一輪車に溜まった雨水に氷が張っていました。
空気のにおいが、冬が近づいている時のそれなのですね。

まだ当分先まで寒さもほどほどでモヤモヤとした日が続くと思いますが、ある日を境に急に冬になるのではないかと、そんな気がしています。

麦の成長はどんな影響を受けるのでしょうね。
先日踏んだ麦たちは、もう早や起き上がって一層たくましく育っています。

後に播いた方は、さすがに成長がゆっくりでいまだに頼りなげですが、それでも確実に育っています。
冬までに、一回麦踏み出来るのではないかと見ています。

それにしても先日霜が降りた時、最後に播いたライ麦が発芽直後だったのです。
それを見て「ウワーッ!!」と思いましたが、ライ麦は特別寒さには強いのですね。
数日後には、何事も無かったように緑色が差して来て、丈も伸びて来ています。

今日はパン焼きで忙しかったので見に行けていませんが、明日は見回りして写真も撮ろうかなと思っています。

自家産南部小麦は裏切らない!

麦ラボ

自家産南部小麦の角食パン

今日のパン焼きでも、やはり同じく証明してくれました。
自家産の南部小麦の角食パンの出来が、とにかくいいのですね。

生地の段階では、必ずしも吸水がいいとは言えず、少々ベタ付く感じがするのですが、その割には発酵が進んでも生地がダレずに弾力を保っています。
そして焼くと、意外なほど釜伸びしてカサが上がり、型いっぱいに膨らんできれいに角が出ます。

キメも粗くならず、焼き肌はとてもきれいでおいしそうです。
食工房の自家培養酵母種と相性が良いみたいです。

これは私たちにとっては、とても良い結果です。
購入仕入した小麦粉より、自家産の小麦の粉の方が出来の良いパンが焼けるのですから。

今年は、この南部小麦の作付けを2.5倍にしていますので、来年以降に大いに期待が持てる話になって来ました。

あと、ゆめちからという超強力粉の品種も作付けしましたので、そちらの性質がどのようなものか、それもとても楽しみです。

種まきからお皿まで、本当に遠い遠い道のりです。
それを全て自分の手の中に収めようというのですから、苦労は覚悟です。

でも一方で、これは私たちには、大きな大きな楽しみでもあるのです。
健康でいられる幸せ、他人に喜んでもらえるいい仕事をさせてもらっている幸せ。
ますます精進いたします。

麦ラボ圃場報告24.10.22

麦ラボ

これが転圧ローラー
中は空洞になっていて、水を入れて重量を調製
満タンにすると、総重量約70kgになる。


麦ラボ

体重の軽い私には、押して行くのはなかなか骨の折れる仕事です。


麦ラボ

表面に泥が纏わりついて、なおさら抵抗が強くなります。


麦ラボ

管理機による中耕
条間に芽吹いて来た雑草を淘汰するのが目的です。
あるいは、追肥を鋤き込むことも出来ます。


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クボタ管理機T1-40S
近所の方から譲っていただいた。
ほとんどジャンク品状態だったのを、修理再生しました。


麦ラボ

スズメノエンドウ
可愛い姿をして、これが麦畑に生える雑草の中で一番狂暴で手強いものの一つ。
もう一つの強豪が、カラスのエンドウ。


麦ラボ

中島第12圃場 ライ麦
麦踏みと中耕完了


麦ラボ

中島第14圃場 デュラム小麦とゆめちから
麦踏みと中耕完了

本日は、予定通り麦踏みと中耕作業に時間を費やしました。

明日は一旦雨になるようなので、その前に先に種まきして成長が進んでいる分の麦踏みを終わらせたかったのです。

がんばった甲斐あって、予定していた作業は全て終わりました。

今年から、中耕作業も組み入れましたので、麦踏みと合わせて作業量は昨年までの2倍以上のボリュームになっています。

それをこれだけ手早く終わらせることが出来たのは、まず麦踏み用に転圧ローラーを導入したことです。
これにより、これまでより1/3~1/5に時間を短縮出来ています。

その分を管理機による中耕作業に充てましたが、やって見ると中耕の方が所要時間が長いことが分かりました。
まあこれでも、今までなら実現不可能な工程でしたから、今年はそれが出来ただけで良しとしましょう。

これで残るは、後に播いた分の成長を待ちつつ様子を見て、麦踏みの後寒くなる前に再生が間に合わないようなら、中耕だけにすることもありです。

こうして見ると分かりますが、百姓は毎年一年生だと言ってもいいのですね。

さてさて、今日はさすがに疲れました。
昨日の話で、傷めない程度に最大限負荷をかけて使い続けることが、最高の体力維持方法だと申し上げましたが、その最大限を見極めるためには一旦行き過ぎて見る必要もあるのですね。

今日はその状態になったようです。

今夜は、ゆっくり休みます。