高野第一圃場のスペルト小麦です。
厚播きし過ぎて、過密になっています。
ちゃんと育つかどうか、経過を見て行きます。
スペルト小麦近景
新しい葉が伸び始めています。
暖かい日が続けば、間もなく茎立ちして来ると思われます。
デュラム小麦(パスタ用小麦)
これだと、種取り用で終わってしまいそうです。
この小さな区画には、2列ずつ6種類の麦が植えられています。
ビール用の二条大麦やライ小麦(ライ麦と小麦の交配種)もあります。
各圃場にて、無事に越冬した麦が、再び成長を開始しています。
今日は、食工房の仕事を終えた後もまだ外が明るかったので、一輪車に堆肥を山盛りに乗せて、高野の圃場のメンテナンスに行きました。
追肥と中耕をするのです。
日当たりの良い高野圃場は、早くも麦の草丈が伸び始めており、畝間には雑草も繁り始めていました。
先ずは畝間に堆肥を薄くばらまきします。
そのままだと雑草を肥やしているようなものですから、そこに鍬を入れて掘り返し堆肥と一緒にすき込みます。
こうしておけば、雑草を抑えつつ肥料が効いて麦の成長が加速されるというわけです。
この後2ヶ月くらいして茎立ちして来た頃に、もう一度追肥を施します。
これは、穂の充実と食味の向上に関係があります。
この時は、即効性が要求されますので、リンの割合がやや多めの化学肥料を使います。
ええっ!化学肥料を・・・と言われますか?
そうですよ。
有機質が十分供給された良好な圃場で、化学肥料はサプリメントのような効き目を発揮します。
必要量を少しだけ、悪影響などあり得ません。
一方、農薬は、使いません。
しかしこれも、絶対にとは考えていません。
今のところ、使う必要が無いから使わないだけです。
私たちだって、どんな病気にかかっても絶対に薬を飲まないと誓いを立てられるわけはありませんから。
もちろん避ける方法は、最大限尽くします。
ま、そのように、種を播いた後も、実は手間がかかるのです。
一粒の麦を蒔いて、一切れのパンが口に入るまで、皆さん、どうぞその長い長い道のりを想ってください。
食工房は、麦からつくるパン屋を目指しています。