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明日は麦刈りです

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高野第一圃場は、今シーズンから麦だけですが、夏が終わるまでの間、一角にかぼちゃを植えています。


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スペルト小麦近影
完熟までにあと一歩ですが、刈り取って天日で追熟乾燥します。

食工房の営業の一週間が終わりました。
皆さまのご愛顧ご来店に、改めて感謝を申し上げます。

明日と明後日は、定休日です。
お間違えのございませんように。

そして明日は、麦刈りです。
本格的な圃場での作付けによる初めての収穫です。
すでに本日午後から、準備をしています。

明日は、お天気も良いようです。
高野第一圃場のスペルト小麦と中島第二圃場のライ麦を、明日のうちに全量刈り取ります。

刈り取った麦は、足場用の鉄パイプを組んでこしらえたハザ(干し場)にかけます。
圃場の周りをぐるっと囲むように、逆さ向きに下げられた麦が並んでいる様は、圧巻だと思います。

この記念すべき初収穫に立ち会ってくださる方、見学あるいはお手伝いしてくださる方、大歓迎いたします。

明日は、早朝から畑に出ていますので、直接現場にお出でください。
無事作業が終わりましたら、記念撮影とささやかにお茶会など催したいと思っています。

お問い合わせ、事前連絡いただかなくても大丈夫です。


一粒の麦から一切れのパンまで

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小麦の種


小麦丸

小麦丸

ここ数年、麦の栽培に取り組むようになり、今シーズン初めて本格的な作付けをするようになって見て、改めて思うこと、それは一粒の地面に播かれた麦が育ち収穫されて粉に挽かれ、水と酵母を加えてパン生地に捏ね上げられ、酵母の働きによって発酵して膨らみ風味を増し、そしてオーブンの中で焼き上がって一切れのパンになり、皿に乗せられて食卓に供されるまでの遠い道のり、その間の多くの手間と苦労そして何よりその一つ一つに喜びも伴うということです。

実際に自分でやって見て、それが分かりました。
自分の焼いているパンの本当の価値も。

現実的に考えれば、私のやっていることなど、商売としては全く馬鹿げていることなのかも知れません。
でも、一生懸命やっていたら、いつの間にかこういうことになっていたのですから、どうにもなりません。

食工房のパンを食べてくださるお客さまがいなくならない限り、私の体が動く限り、続けて行こうと思っています。

だって、うまく言えませんが、もはや大変なことを知ってしまったのですから、これは止められません!

麦刈り始まる

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高野第一圃場のデュラム小麦です。
今までで一番きれいに仕上がったと、上の娘の評価です。


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知り合いの農家さんから借りたバインダーという機械を、テストを兼ねて使用しました。


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物置の屋根裏は、これからしばらくの間、麦の干し場になります。

収穫期が近づいた麦は、とてもデリケートです。
日一日、時々刻々と様子が変わります。

刈り取りのタイミングは、実は大変難しいのです。
と言うのも、梅雨の季節にかかるため、ちょうど刈りたい時に晴れるとは限らないからです。

まだ少し早いんだけど、でも今日の晴天を逃したら、あと一週間は雨が続きそう・・・なんて時は、思い切って刈り取る決断をした方が良い場合もあるのですね。

昨日、今日は、ちょうどそういう状況でした。
デュラム小麦が他より早く色づき始め、穂の充実も十分、あとはもう少し乾いて実が固くなったらいいんだけど・・・という状況でした。

予報では、明日から一週間くらいは雨模様、しかも台風が来るらしい。
この後一週間も雨にぬらしたら、穂に付いたまま発芽する穂発芽を招くことになるかも知れません。
そうなったら、この一年間の苦労も水の泡です。

で、刈り取った麦をどうしたかと言えば、一部は物置の屋根裏に上げて追熟乾燥の手立てをしました。

残りは、畑の一角にハザ(干し場)を作って、そこにかけました。
晴れればどんどん乾きますが、降れば当然濡れます。

でも、畑に植わったままの状態と、どちらがいいだろうと考えると、やはり刈り取っておいた方が良いと判断しての処置でした。

この他、試験栽培区の麦も2品種を除いて、すべて刈り取りました。
採種するものは、とにかく丁寧に扱わなくてはなりませんから、物置の屋根裏に収納して雨に濡らすことなく乾燥させます。

まだこの後、ライ麦とスペルト小麦があり、どちらかと言うとこれが本番ですから、これから一週間あるいは二週間かそれ以上になるかも知れませんが、お天気と麦の様子に神経をとがらせる日々が続きます。

そして忘れてはおりません。

明日は、パン焼きの木曜日です。

皆さまのご来店をお待ちしております。


明日と明後日、食工房は定休日となっております。
ご来店の際は、お間違えのございませんようご注意願います。

麦ラボだより190605

麦ラボ

只今、作付け面積急増中です。
来年は、これまでの3倍になるそうです。


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新緑の初夏の空の下、麦秋の枯れ色がひときわ存在感を放っています。


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大麦は、小麦よりずっと(約1ヶ月)早生です。


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大麦は、ノゲが長いのが特徴のようです。


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六条大麦と呼ばれる所以が良くお分かりになると思います。
大麦には、この他二条大麦があります。

先日6月5日に、市内高郷町の夏井地区で大麦を作付けしてくださっている農家さんの圃場を見に行った時の報告です。

「大麦がいい具合に色づいて来ましたよ。」とお知らせいただいていましたので、刈り取りになる前にぜひ写真を撮っておきたかったのです。

全く期待に違わず、すばらしい麦秋の風景に立ち会うことが出来ました。

秋の稲穂の海ももちろん素晴らしいですが、麦は初夏の新緑と枯れ色のコントラストが感動的です。
長いノゲを持つ大麦は、初夏の日差しを受けて金色に輝きます。

それが一面海原のように広がっている様を想像してください。
誰だって感激しないわけには行きません。

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高野圃場試験栽培区に出現した珍種?
赤米のように実に色素が入っているかも知れません。
赤麦・・・? 楽しみです。


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成長の早さと姿形からして大麦だと思われます。
穂は二条です。

そしてこちら手元の高野圃場試験栽培区では、赤紫色の縞が入った実を付けた珍種が出現しました。
これが、いわゆる赤米のような色素の入った実が入るようなら、希少種として価値があります。
赤麦、紫麦・・・?
何にしても楽しみです。

麦ラボだより190604

麦ラボ

おいしい黒パン焼きますからね~
坊が一人じゃいやだと申しますので、麦ラボ主査の上の娘が付き添いました。

定休日の今日、爽やかな晴天に恵まれました。

気温はかなり上がりましたが、午前中は外で気持ち良く体を動かせました。

午後はさすがに暑くなって、室内でデスクワークに切り替え。
日が傾いて暑さも和らいだ頃から、また外に出て体を動かしました。

ここ3日ほど晴天が続いたおかげで、ライ麦のドライフラワーが乾いて来ましたので、雨の心配のない倉庫の中に移して吊り下げました。

あとは屋内で乾燥して仕上げます。
ちょうど今、真新しい畳表のような匂いがしています。

一方畑の麦は、日に日に生育しています。
ライ麦は、穂が出た後さらに丈が伸びましたが、開花後の今は伸びも止まって少しずつ実が入り始まっています。

茎がしっかりと硬くなり、下の方は少し黄色味を帯びて来ました。
収穫まであと何日でしょうか。
そしてその頃のお天気は?

最後の最後まで分からないというのが、本当のところです。

今日は、収穫への願いを込めて、食工房の看板坊やを畑に連れて行き、麦をバックに写真を撮りました。

豊作になりますように!

本日も、多数ご来店感謝

少し湿気を含んだ暖かい微風、うす曇りの空から注ぐ柔らかい日差し、真夏の頃とは違って飛び回る虫に刺される心配もなく、今頃が一番気持ち良く外にいられる季節です。

本日も、三々五々ほぼ切れ目なくご来店のお客さまがいらっしゃいました。

皆さまには、大麦コーヒーの試飲にお付き合いいただきました。
件の麦ラテをお試しいただく場面もあり、早速大麦コーヒーをお買い求めくださる方もありました。

おかげさまで、商品棚もずい分すき間だらけになってしまいました。
本日のご来店に対し、改めて厚く御礼申し上げます。

一方、夕方も近くなった頃から、私と上の娘は麦畑にてドライフラワー用にライ麦を青刈りしました。

刈ったと言ってもほんの一部で、見た目には少しも減ったようには見えません。
それでも、昨年より多く準備しています。

今年は、ちゃんと仕上げて、皆さまの許にお届けしなくてはなりません。
実は昨年、青刈りしたライ麦は、その後倉庫の中で見事に乾燥しきれいに仕上がったものの、開店準備に全力を注いでいたため、手を触れることさえ出来ませんでした。
結局、冬が来て春になって、少しずつ色が変わって、虫が付いてしまいました。
今年は、そんなお粗末なことにならないようにしたいと思っています。

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昨年より多めに準備しています。

明日から営業再開

明日から通常通り営業いたします。
先ほど仕込み作業を終えて、上がって来ました。
明日は、早朝3時から作業開始です。

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山都町宮月圃場
まるで観光地のような風景です。
この風景の中で農作業するのは、気持ちいいでしょう。
圃場の端は湖岸になっていて、すぐにボートで漕ぎ出せます。


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山都町宮月圃場 別な角度からの眺め


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宮月圃場のライ麦も穂が出ていました。


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宮月圃場のスペルト小麦
ところどろころ欠株になっているのは、ネズミの害だと思われます。
ライ麦共々、ずい分ひどくやられています。

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欠株が気になります。
多分30%以上損なわれています。
収量に大きく響きます。

本日は、日中一時間ほど余裕がありましたので、山都町内の麦ラボ支援農家の圃場を見に行って来ました。
ライ麦とスペルト小麦をお願いしているのですが、食工房の圃場と同じペースで成長しているようです。

ただ一つ気になったのは、野ネズミの害による欠株が目立ったことです。
ネズミは軟らかい麦の葉を寝床の材料にするためだと思いますが、沢山かじり取って運んで行くのです。

この冬は、麦だけでなく、他にもいろいろな作物で野ネズミの害が出ているみたいです。

ネズミへの対策は、フクロウに来てもらうのが一番で、圃場の周りに止まり木や巣箱などを設置すると良いそうです。
家でもやってみようかなと思っています。

ライ麦の出穂

連休が終わりましたね。
皆さん、それぞれの居場所に戻られて、明日からのお仕事への心の準備などなさっているのでしょうか。

とは言え、連休最後の本日も、長い間ご無沙汰していたお客さまに久しぶりにお目にかかることが出来ました。

この間にご来店くださいました多くの方々に対し、改めてもう一度、厚く御礼申し上げます。
閉店時間を過ぎて、この10日余りの間にお目にかかった方々のお顔を思い浮かべています。

一方、麦畑では、連休最後の今日になって、ライ麦が穂を出しました。

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ライ麦の出穂
まず、止め葉の付け根からノゲが突き出し、次に穂の本体が膨らんで押し広げるようにして出て来ます。

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丸い筒のように巻いている葉を、押し広げるようにして穂が出て来ます。

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初めのうち、ノゲの先端は赤い色をしています。

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ノゲの本数が、その穂に付く実の数です。

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何度見ても、どの角度から見ても、いつも感動的です。

ここ数日の暖かさに促されたのでしょう。

しかし何度見でも、見るたびに新たな感動を味わいます。

発芽の時の、どうか無事に育って!と願わずにはいられない、あの震えるような感動とはまた違って、出穂は、ここまで来たか!と満足感を伴う感動に満ちています。

この後、急速に丈を伸ばして、じきに人の背丈ほどにもなります。
きっと見事な眺めになることでしょう。

他の種類の麦も、あとを追って次々と穂を出すと思います。

一年のうちでも一番良い季節に育ち、そして実りの時を迎える麦の心は、「爽やか、健やか、豊か・・・」、そんな言葉がピッタリです。

さあ、これから収穫の時まで、気を抜かず、心を込めて、そして楽しく、麦たちと語らいながら世話をしたいと思います。


臨時休業のお知らせ

明日と明後日は定休日となっておりますが、その後に続けて2日間臨時休業いたします。
計4日間の休業となり、営業再開は5月11日(土)になりますので、ご来店の際はお間違えのございませんようご注意ください。

本日も多数ご来店御礼

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中島第二圃場
つい一週間ほど前とは全く違う風景になりました。

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中島第二圃場のライ麦・近影
草丈は、すでに50cmに達しています。

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中島第一圃場のライ麦
畝間の中耕の効き目がよく分かります。

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中島第一圃場のライ麦。近影
四つの節と止め葉がお分かりになるでしょうか。

令和元年初日の今日、私には、世の中は少しはしゃぎ過ぎじゃないかと思えました。
まあでも、これ以上水を差すようなことは申し上げますまい。
こちら会津の辺境の山里は、至って長閑な春の一日でした。

暖かさに促されるように、麦がどんどん丈を伸ばしています。
ライ麦は、もうすぐ穂を出して来そうです。

茎に4つの節が出来、その上に止め葉と呼ばれる最後の葉が伸びて来ました。
穂が出るまで、あと2週間くらいでしょうか。
追ってまたご報告申し上げます。

さて本日は、午前中から次々とご来店のお客さまがお見えになりました。
ところが、明日のパン焼きを前に、店頭のパンがほとんど売り切れ状態でした。

お近くの方は、「また明日来ます!」と言って帰られましたが、遠くからそれも初めておいでくださった方には本当に申し訳なくて、この次またお出でいただける機会があるだろうか、その時には今日みたいなことにならないようにと肝に銘じる私でした。

本日ご来店くださいました多数の方々に対し、この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。

明日も引き続き、皆さまのご来店をお待ちしております。

本日も多数ご来店御礼

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追肥を施した、中島第二圃場のライ麦
もみ殻燻炭に化成肥料を混ぜて播きました。

麦ラボ

ライ麦です。

麦ラボ

追肥の後、管理機で中耕したところです。

昨日もでしたが、本日も多数ご来店を賜りました。
昨日と併せて、改めてご来店の御礼を申し上げます。

本日は、私は麦畑の作業のため、店にいる時間がほとんど無く、いらしてくださった皆さま方のお顔を拝見することもなく失礼をいたしました。

一方、おかげさまで、追肥と中耕の作業が進みました。

例年に比べて生育が遅れているとは言え、雪融けの頃からすればずい分逞しくなりました。
この後どのくらい早く暖かくなるかで、成長の度合いが決まります。

いつ頃穂が出るか、今のところ掴めませんが、穂が出たらそれは素晴らしい眺めになること間違いありません。
今このあたりで麦を植えているのは家だけなので、成長を始めたばかりの今でさえ注目度抜群です。

その後ちゃんと収穫まで漕ぎ着けられれば、まわりの見る目も変わって来るかも知れません。
いろいろな意味で、とても楽しみです。