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晴天が続きそうです

昨日の雨そして今日の風、荒れ模様の昨日今日でしたが、明日からまた数日晴天に恵まれそうです。

5月というのは、1年のうちでも過ごしやすく夏至に向かって日差しも高く明るく晴天にも恵まれ、とても良い季節だと思います。

そういう季節に収穫期を迎える麦は、何か特別エネルギーに満ち溢れた作物だという気がします。

今日、強い風の下、ライ麦畑は荒れた海原のように穂波がうねっていました。
じっと眺めていると、一瞬、船酔いしそうな感覚に捕らわれました。

しかしどんなに風に煽られても、それで倒れるということはないのですね。
これでかえって茎が丈夫になって、雨が降った時などに倒れにくくなってくれればありがたいが・・・と思ったことでした。

動画を撮りたかったのですが、とりあえず撮影手段を用意していなかったので、今日はお見せ出来ません。
また別な日にお見せ出来るかも知れません。

それより何より、もしよろしかったら、ぜひ実物をご覧になってください。
明日も明後日も、チャンスではないかと思います。

明日は、パン焼きの土曜日です。
皆さまのご来店をお待ちしています。
麦畑も、見て行ってください。

今年の麦刈りは何時?

この冬、異常なほど雪が少なかったのは、すでに皆さまご存じのとおり。
そのおかげで、春の麦の生育のスタートが早まりました。

例年よりも一週間以上早い出穂、そして開花、その後の生育も足早に進んでいます。
大きな違いは無いとしても、収穫時期が幾分早まることは多分間違いありません。

昨日、雨に打たれて倒伏したライ麦でしたが、今日の晴天で8割方起き上がりました。
尤も、これで安心と言うわけではありません。

今後ますます穂が重くなって来ますから、次の雨でまた倒れることは確実。
何度か繰り返すうちに、とうとう起き上がれなくなる可能性の方が大きいのです。

一番良い方策は、少し早めに刈り取って稲架にかけ、天日乾燥することです。
これにより、追熟の効果で収量も品質も上がります。

問題は、丈の長いライ麦をかける稲架を作るのが大変な事です。
人の背丈よりも高い位置にかけないと、穂先が地面に触ってしまいます。
それでは乾燥しないどころか、下手をするとカビが生えてしまいます。
鳥たちによる食害にも遭いやすくなります。

また、風を受けて倒れやすく、その分頑丈にしなければなりません。
これがまた大変なのです!

それでも、出来れば稲架かけしたいと思っています。
それは、もう一つの大敵「カラスノエンドウ」が大繁茂しているからです。
その種の混入を避けようと思うと、コンバインで収穫することは出来ません。

一旦稲架にかけて置いて、脱穀時にカラスノエンドウを避けながら作業するのです。
恐ろしい手間がかかりますが、収量の増加と品質の向上というご褒美もありますから、何とかして実現したいものです。

収穫が終わった後は、圃場全体を焼き払いし藁と一緒にカラスノエンドウも燃やしてしまいます。
少しでも熱がかかれば種は死滅するので、その他の雑草なども諸共に退治することが可能です。
そして翌年は、雑草の少ないきれいな圃場になります。

しかし、分かっていてもなかなかそれが出来ないのですね。
近年、畑で藁などを燃やすなと、圧力が凄いですから。
全く、何とかならんか!と憤る私です。

話が広がってしまいましたが、収穫期はもうそんなに先の話ではありません。

さあ、どうする!?

新しい圃場

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今回新たに所有地として確定した場所になります。中島第9圃場となります。
後方の圃場も同様で、中島第10圃場となります。


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中島第9圃場
当面、かぼちゃとじゃがいもを植える予定です。
その後、秋になって麦を播く予定。


中島圃場

圃場から上を見上げると、藤の花がきれいでした。

3月のことでしたが、私の農業者としての認可が下り、譲渡予定だった農地の登記が完了しました。

それにより、今まで別の方が耕作していた圃場を返していただくことになり、新たに食工房の圃場となる場所が増えました。

借地分も含めると、中島地区の結構な割合の農地を与ることになりました。
麦の作付け面積がグンと増えることになりますので、ますます気合いを入れて頑張らなくてはなりません。

まあ、命を懸けて惜しくないと思っている仕事なので、とにかくやれるところまでやって見ます。
麦が私を助けてくれることを信じて。

それにしてもありがたい計らい、ありがたい運命だと受け止めています。

ライ麦の穂が出ました

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ライ麦の出穂 例年より1週間以上早い!

今日、気が付きました。
昨日も見ていたはずですが、穂が出ているようには見えませんでした。
昨夜から今朝にかけて雨が降ったので、そこで一気に出穂したのかも知れません。

いずれにしてもうれしい、そして目出度い光景です。
それにしても、例年より一週間以上も早いことに驚いています。
今年の収穫は、いつ頃になるでしょうか?
そして収穫の成否は如何に?

この自家産ライ麦は、食工房にとって生命線とも言える重要な作物です。
専門業者から購入調達、そして地元の農家さんに作付け依頼へと転換し、さらに自家産へと舵を切りました。
その間の経緯は、これまでに何度かお話しています。

如何なる理由を以てしても、もはやあとに戻ることはあり得ません。
もし、ライ麦が作れなくなったら、その時は潔くパン屋を止めるしかありません。
もちろんその覚悟です。

さて、明日はまた定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
明日からゴールデンウィークが終わる5/6(月)まで、休まずに営業いたします。

日頃お出でになれない方々との出会いも楽しみにしています。

どうぞよろしくお願いいたします。

麦畑そして電気柵

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中島第2圃場のライ麦です。


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桜も早や終わりに近づいています。
麦畑の緑は、毎年一番最初に萌えるので、いつも感動せずにいられません。


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このあたりの気候風土に一番合っていると思える、南部小麦です。


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電気柵も年ごとに進化しています。
今年は、線が弛まないようにするためするために、要所に木柱を配置し強い張力をかけて張っています。


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自分で設計組み立てした本体ユニット。
3シーズン目に入り、順調に稼働中です。

麦畑の緑が濃くなって来ました。
雪融け直後から麦畑だけが一面緑色に覆われている情景にいつも感動してしまう私です。
今は、丈も伸び始め、来月になれば次々穂を出すことでしょう。

今日は、早や満開を過ぎてしまいましたが、桜と麦畑の美しいコントラストを眺め、写真を撮りました。

この3本の桜は、家の所有地の中にあるので、手入れを怠ることなく大切に育てています。
この5年余りの間にもずい分大きくなりました。

こんな風に桜も麦畑も、自分が風景の一部を作っていることにとても大きな喜びと意義を感じています。
自然と人間のあるべき関係というものを考えています。

さて今日はもう一つ、中島第2エリアの電気柵を一周設置完了しました。
これで、麦畑を含む周囲の水田や園芸ハウスなどがすべて電気柵の囲いの中に入りました。

第1エリアは、水田の田植えが始まるころまでに完了の予定です。
取り敢えず麦畑だけは先行して囲ってあります。

本当は電気柵なんか張り巡らしたくはありません。
クマやイノシシなどを防ぐために仕方なく設置するのですが、そのおかげでキツネも入れなくなります。
すると、ネズミが増えて作物に悪さをします。
これが決して無視出来ない被害になっています。

一方、電気柵といういかにも人工物然としたものも、風景の中に馴染むと言うかこれはこれで何か楽しい眺めです。
自分が苦労して設置したからかも知れませんが・・・。

そしてこれもまた自分で作った風景と言うわけです。
是非は、見た人の感じ方次第です。

岩手県産「ナンブコムギ」 カビ毒の件

岩手県産の南部小麦から。基準を超えるカビ毒が検出され回収騒ぎとなっています。<参照>

食工房では、自家産のライ麦のカビ毒検査をした経緯について詳しくご報告していますが、折しも時代はこういうリスクにも厳しい目を向けるようになったことを示す結果となりました。<参照1><参照2>

食工房では、岩手県産の南部小麦の粉を主力原材料の一つとして使用しています。
件のカビ毒に汚染された小麦がどこに出荷され使用されたかを追跡していますが、我が食工房の仕入れ先である東日本産業のホームページ上には、今のところ懸念を示す報告はありません。<参照>
東日本産業は、独自に生産者を抱えており、早くからカビ毒の問題にも対応していましたので、まず問題は無いものと思っています。

それにしても、有機栽培は良いとしても無農薬が最良とばかりも言えないことがこれで明らかになりました。
必要があれば使うのが、賢明な人類としての対応ではないでしょうか。
来年以降、食工房でも必要な時に備えて、農薬使用に関する研究を始めようと思っています。

麦踏み、芋掘り

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片足1列ずつ、一度に2列踏みながら進みます。


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娘たちに踏んでもらいました。
向こうでしゃがんでいるのは、発芽したばかりのカラスノエンドウを発見し抜いているところです。


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麦踏みが終わったばかりの中島第4圃場 南部小麦

変わりやすいお天気が続く中、今日は久しぶりに良く晴れました。

日中、ちょうど踏み頃になった二つの圃場の麦踏みをやりました。

世の中には麦踏みローラーという便利な道具もあるのですが、使い勝手その他いろいろ考えて、まだ導入していません。
いつものように2本の足を使って2列ずつ踏みます。

娘2人と一緒に3人で踏むと、小さい圃場は大して時間もかからずあっけなく終わってしまいます。

その後、さつまいもを収穫しましたが、昨日、あまり期待はしていないと申し上げたその予想をはるかに裏切る不作でした。

太いのは1個だけ、あとは指のように細い芋が少しだけ、3畝50株掘ってそれだけですから、如何にこの夏の猛暑がきつかったか分かります。
乾燥には強いはずのさつまいもの葉が枯れるのですから。

そんなわけで、これで柚子きんとん丸も休止確定です。
ここも、かぼちゃあんぱんにがんばってもらいましょう。

今日はその他、農業委員会に就農申請を提出しました。
農業者になるのは、法的手続きがいろいろと複雑で、幾つもの書類を整えなくてはなりませんでした。
ま、これで晴れて農業者になれることは、ほぼ確実となりました。

もうすでに5年の実績もありますし、まわりの農家さんとも交流が深まりつつあります。
農村が自分の心地良い居場所になって行くのを、実感として感じられる今日この頃です。

かぼちゃあんぱん再開

かぼちゃあんぱん

クリイミィなかぼちゃのあん(フィリング)は、シナモンとカルダモンを効かせてあります。


かぼちゃあんぱん

かぼちゃあんぱん 1個220円

明日のパン焼きからかぼちゃあんぱんの製造を再開いたします。

今年は幸いなことにかぼちゃが豊作で、沢山収穫いたしました。
自前の畑でとれたかぼちゃを使って、かぼちゃあんぱんをつくることが出来ます。

お味は、もう皆さまご存じのとおりです。
かぼちゃは、どちらかと言うと地味で目立たない素材ですが、食工房はそこに魔法をかけました。
もう幾度となく、多くの方を驚かせて来たかぼちゃあんぱんです。

今年も年末までの限定メニューとしてリリースいたします。
明日は早速店頭に並ぶはずですので、どうぞお楽しみにご来店ください。

焼き上がりは、午後からになります。
皆さまのご来店を、お待ちしております。


麦畑の様子をご覧ください

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定点観測 2023.10.11


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中島第2圃場 ライ麦


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中島第4圃場 南部小麦


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中島第5圃場 ライ麦


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中島第6圃場 スペルト小麦


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中島第7圃場 スペルト小麦


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中島第8圃場 ライ麦


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猫じゃらしも、見た目は可愛いのですが、畑の中に生えられると厄介です。
背景は、中島第2圃場


クマ出没

獣害対策

夜が明けて明るくなってから撮影されたのは初めて
夜露でレンズが曇っていたのが残念ですが、それでもクマの姿をはっきり捉えています。


9/24 夜に出没した個体と同一と思われる。 <参照>

獣害対策

カメラ設置場所と被写体等の位置関係を示しています。

全圃場播種完了、そしてクマ

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中島第2圃場 ライ麦 10/03 播種完了


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9/26に播いたライ麦は、早やここまで成長しています。


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高野第1圃場 デュラム小麦 9/26 播種


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高野第2圃場 デュラム小麦 9/26 播種

今日は昨日の続きで中島第2圃場のライ麦の播種作業をやりました。

昨夜半、突然の降雨があり、圃場が湿ったため、午後2時過ぎからの作業となりましたが、午後4時30分頃には終えることが出来ました。

これでめでたく全圃場への播種が完了しました。
百姓6年生への進級となりました。
これを記念して、また収穫の恵みパンセットの企画をやりますので、どうぞお楽しみにしていてください。

獣害対策

路上での目撃は、今回が初めてです。

さて、そこまでは良かったのですが、今日は間接的ですが近所の方のクマの目撃情報が伝わって来ました。
それが、この付近の路上だったということで、にわかに緊張が走りました。

早速現場確認をして痕跡を探しましたが、舗装道路の上に足跡が残るはずもなく、何も掴めませんでした。

で、路上での目撃は今回が初めてなのですが、多分過去にも路上に出て来たことがあるのではないかと推測しています。

とりあえず、家の前の路上を狙ってトレイルカメラをセットしました。
もし、これがクマの姿を捉えるようであれば、対策も根本から見直さなくてはなりません。

何しろ我々市民は、直接クマと対決するための手段を何も持ち合わせていませんので。
獣害は、これから先ますます頭の痛い問題となるはずです。

周期的に変わるお天気

麦ラボ

中島第2圃場 ライ麦 播種作業中
麦を作り続けることで、年々土壌が改良されて行っているようです。


麦ラボ

これが播種機「ごんべえ」です。
ホッパーに種を充填しているところです。


麦ラボ

播種機の仕組みがお分かりになりますでしょうか。
搬送ベルトが下降に転じるタイミングで、種が下に落ちます。


麦ラボ

下に落ちた種は、ディスクが切った溝に入るようになっています。
さらに後ろにある覆土パネルによって土寄せされ、さらに後輪で転圧されます。
とても良く出来た機械です。


麦ラボ

小さい体で、グイグイ前進して行く体力の持ち主、下の娘です。


麦ラボ

観察が細かく、完璧な仕事を目指すのは、上の娘です。


麦ラボ

播種作業中の私
圃場の広さの見当が付くかと思います。

このところ2、3日周期でお天気が変化するようになっています。
これは、秋も深まりつつあることを物語っていますね。

今日は晴天に恵まれ、昨日までの雨で湿気っていた圃場も乾き始めました。
最後に残ったライ麦の種を何時播くことが出来るか、チャンスを待っていました。

今日、圃場の乾き具合は今一つでしたが、今日が最後のチャンスと決断して午後からトラクターを出動させました。
もう少し乾いていれば最高でしたが、それでも申し分のない仕上がりになりました。

3時の休憩の後、娘二人にも参加してもらって播種作業を始めました。

今日の圃場は、少し湿気っぽい土がフカフカにやわらかくなっていましたから、播種機が沈んで前進への抵抗が強く、押して行くのは体力勝負でした。
しかし、状態としては良い耕土になっていたと思います。
発芽も早いでしょう。

あとは、カラスノエンドウなど雑草をどの程度淘汰で来たか、今後の状況を見たいと思います。
活発に再生して来るようなら、選択性の除草剤を使用して淘汰するつもりです。
そうすれば、来シーズンからは何の憂いもなくなります。

ちなみに、土壌は今年もまだ流入土砂の有機分が濃厚なので無肥料です。
今日の作業で全部終わらせることが出来なかったので、明日また続きをやります。

明日と明後日は、食工房は定休日となっております。