赤っぽかったライ麦の葉色も、すっかり緑色に変化しました。
順調に成長しているようです。
その他の麦たちも、すべて発芽し成長を始めています。
明日は、杜カフェパンマルシェ
先日ご案内した横浜市内でのイベントは、明日(10/16)開催となっております。
大勢の皆さまのご来場を、お待ちしております。
今日は、昨日からの雨が上がり、午後から日も差して来ました。
夕方、逆光に輝く麦畑がとても感動的な眺めでした。
それから今日はもう一つ、近所の農家さんの孫にあたる少年たちが麦を植えたいと言うので、お手伝いをしました。
その子たちは、自分たちの畑をあてがってもらっていて、野菜など何でも自分で作って試しています。
好奇心全開の彼らは、今度は小麦を植えてみたいと、私たちに相談を持ちかけてきたのです。
何でも、食工房の小麦麺を食べておいしかったので、このうどんが出来る麦を植えたいのだと言います。
そこで私、我が意を得たりとうれしくなり、二つ返事で請け合いました。
面倒みてやるよ!と。
そして、圃場の準備はじいじがやってくれたのであとは種を播くだけだと、今日の午後店にやって来ました。
雨上がりでどうなるかと思いましたが、道具を準備して一緒に畑に行きました。
種まき機は、子どもたちにはちょっと重かったみたいですが、お兄ちゃんの方は何とか一人で押すことが出来ました。
弟君は、手伝ってもらいながら何とか進むことが出来ました。
30mの長さで7筋播きました。
その様子を、ひいばあちゃんが嬉しそうに最後まで見ていました。
この子たちが将来農業に就くかどうか分かりませんが、そんなことには関係なく、とてもいい成長過程を踏んでいると思って見ています。
この子たちを見ながら、日本の未来は明るいと思える私です。
9月27日に種まきしたデュラム小麦が発芽しました。
正確に言うと、発芽3日目になります。
デュラムⅡの方が先に発芽し、後を追うようにデュラムⅠが発芽しました。
アインコルン小麦は、一向に発芽の兆しがありません。
あくまでも種子用ではないので、発芽の保証はありません。
もう少し待ってみましょう。
そして、中島第2圃場のライ麦が発芽しました。
と言っても、本当に土の中から針の先ほどの先端が覗いたところです。
写真は撮っていません。
その他は、まだこれからです。
しかし、うれしいですね。
何かもう舞い上がりたいようなうれしさです。
明日のパン焼き、いやが上にも気合が入ります。
晴天が続いています。
今日で5日目です。
圃場も、乾いて来ています。
一番湿気っていて泥濘地だった箇所も、もみ殻を大量に撒いて何とか耕耘に耐える状態になりました。
今日は、先に整備完了していた中島第2圃場にライ麦を、第4圃場に南部小麦を、第6圃場にスペルト小麦を播きました。
残る第5圃場、第7圃場、第8圃場は明日と明後日で完了の予定です。
お天気も明後日までは持ちそうですので、この計らいに大いに感謝しているところです。
ところで、今年は夏の水害の影響で、馬糞堆肥を投入することが出来ませんでした。
第2圃場については、流れ込んだ泥が有機質を多く含んでいましたので、肥料は投入していません。
その他の圃場については、化成肥料を投入しました。
尤も、夏の間に出て来た雑草を何度かすき込んでいますので、緑肥投入の効果も期待出来ます。
こうして次の一年へと繋がって行くことに、言葉に表せない大きな満足感、安心感を味わっています。
それもこれも、すべてはおいしいパンのために、つまりそこに帰結するのですが。
がんばります。
昨夜の集中作業で、編集完了しました。
本日、web上にpdfファイルを公開しましたので、ご覧いただけましたら幸いです。
リンクは<こちら>
今日から麦の種まきが始まりました。
まず手始めに、圃場の状態が一番良好な高野圃場にデュラム小麦2種類を播きました。
午前中から諸々準備を始めて、最後に電気柵の設置完了まで、たっぷり一日かかりました。
途中、手分けして私は、中島第2圃場を今一度トラクターで耕耘し、種まきの準備を終えました。
明日の午前中に、ライ麦の種まきをする予定です。
その他の圃場は、先日の台風の時の雨の影響が残っていて土が十分乾いていませんので、今後一週間程度の間に順次進めたいと思っています。
ちなみに、今日種まきした高野圃場は2区画になっていて、それぞれに違う種類のデュラム小麦を作付けしました。
一つはすでに食工房の業務でも使っている品種で、フォカッチャの原材料になっています。
あと一つは、これまで試験栽培だったものを実用レベルに格上げして作付けしたものです。
短稈種で耐雪性もあり、越冬特性が良い(遺伝子の中に、秋に寒くなって来ると成長を止める、ストッパーが入っている)ので、雪国会津でも確実な収穫が得られます。
あと、ほんの一角にですが、知り合いからいただいたアインコルン小麦(一粒小麦)を播きました。
この小麦は、古代小麦の中に数えられていますが、いろいろと変わった特質を備えているようなので、これからの研究課題です。
ま、パンに焼いた時においしいかどうかが一番重要なのですが。
一部では、注目されている小麦のようで、高値で取引されています。
というわけで、明日も半日農作業です。
晴天が続きそうです。
明日と明後日は定休日ですので、いよいよ麦の種まきに取りかかります。
手始めは、デュラム小麦からです。
今年は、二種類のデュラム小麦を作付けします。
越冬特性に差がありそうです。
そして次がライ麦です。
南部小麦も並行して播きます。
一番最後はスペルト小麦です。
試験栽培区は、今年はお休みすることになるかも知れません。
水害で二番目に広い圃場が耕作不可能になっているからです。
そこは、スペルト小麦の指定席なのですが、代替地として同じ面積を確保するには試験栽培区を犠牲にするしかないのです。
尤も、種子は数年間発芽する力を保持しているそうなので、来年以降また復活出来れば、種子の更新は途切れることなく継続可能です。
一連の作業は一日では終わりませんので、今後一週間くらいかけて食工房の仕事をこなしながら、少しずつ進めて行きます。
写真も撮影したいと思っています。
何しろ記録として残しておきたいのです。
後々、向上への資源になるかもしれませんので。
というわけで、明日は朝から農作業です。
がんばります!
昨日のブログを書かなかったので、その後台風の影響はどうなった?とご心配くださった方もいらしたかも知れません。
昨日は閲覧者の数がいつもに比べて数段多かったので・・・。
昨日、一言でもいいから無事の一報を入れて置けば良かったと、反省しております。
で、台風の影響は、当地ではほとんどありませんでした。
川の増水も、目に見えるほどではありませんでした。
おかげさまで、圃場の整備は着々と進んでいます。
定点観測の画像でお分かりになると思いますが、左側の第2圃場は整備が進み間もなくライ麦の播種の予定です。
それに比べて対照的なのが右側の第3圃場です。
土砂と流木はそのまま、そこに草が生い茂って早くも藪の状態になりつつあります。
この後草刈りだけはやりますが、今年の作付けはあきらめています。
その他の圃場については、整備完了したところとまだのところが半々というところです。
山際崖下の圃場では、地下水位が高くていつまでも泥濘のままなので、崖下に排水溝を掘りましたが、まだ掘り方が足りないらしく、溝にはたっぷりと水が溜まってしまっています。
もう少し掘り下げないといけません。
あと電気柵の復旧も半ばですが、麦畑の周りはとりあえず囲いました。
まわりの田んぼはまだ開いたままですが、幸いにもその後イノシシの出没が無く、間もなく稲刈りも終わりそうですから、今年はもう撤去作業を残すのみとなりました。
今後のお天気次第ですが、麦畑の種まきを順次進めたいと思っています。
まず、こうして結果をご報告に及ぶということは、特筆に値する結果であったということです。
ライ小麦というのは、その名のとおり、ライ麦と普通小麦の交配種です。
交配の仕方によって幾通りもの種類がありますが、食工房で栽培しているものがどういう品種であるかは、全く不明です。
二種類あってそれぞれ「ライ小麦Ⅰ」「ライ小麦Ⅱ」と呼び習わしています。
で、今回テストしたのはⅡの方です。
全粒粉に挽いた段階では、パンの味を想像することは出来ませんでしたが、生地をこねた時に生のまま口に入れて見ると、麦芽の優しい甘味がとても印象に残りました。
これはイケるんじゃないかとの予感は、バッチリ当たりました。
中身の部分の麦芽の甘みと焦げた皮の部分のカラメルの香ばしさがすごくいいコントラストで、口に入れるととても食べやすい味わいで好感度100%です。
さて、これほど良い性質を持っているとなると、このライ小麦を使って定番のパンを作りたくなりますね。
その前に、種まきからですが。
それが今年は、水害のせいで圃場が限られるので、実用規模での作付けは出来ないのですね・・・。
ま、あきらめずに来年からでも、実用を目指してがんばるのはもちろんです。
ちなみにもう一度ライ小麦のプロフィールの話に戻りますが、ライ小麦が普及している国や地域は、寒冷で小麦が出来るか出来ないかの境界に位置します。
ライ小麦は、寒冷地でも問題なく育つライ麦と、製パン適性が良い小麦の両方の性質を合わせ持った麦として開発されたのですね。
またもう一つ、背の高いライ麦は収穫期に倒伏しやすく、これを何とかしたかったけれどライ麦だけの品種改良では良い結果が出なかったので、背の低い小麦の遺伝子を持ちこんで試したということもあったようです。
いずれにせよ、食味が良くてしかも生育も旺盛というなら、敬遠する理由はないですね。
しかし、ライ小麦は今一つ普及しませんし、ほとんど知られてもいません。
そんなライ小麦に、食工房が光を当ててやろうと思い立ったところです。
そうそう! ひばりのパン、まだ続けています。
Слава Україні (スラバ ウクライーニ) ウクライナに栄光あれ!
Їхав, їхав козак містом – Ukrainian folk song army remix – Награш band
ウクライナの民謡に合わせて、戦車も踊る!
この一年くらいの間、諸物価の上昇が顕著です。
その中で、ウクライナで戦争が始まってからというもの、小麦の価格が急上昇し食料品全体の価格に影響しています。
この10月にも、再び小麦価格が見直しされるようです。
皆さまご存知かどうか・・・、小麦は国家貿易品で価格は政府が管理しています。
そのシステムは、分かりやすく言えば、高く買って安く売るいわゆる逆ザヤです。
その補填費用は、税金が投入されています。
そのおかげで、製粉会社は安価に小麦粉を調達出来るのです。
何のことはありません、見かけ上小麦粉やパンその他の価格が安くても、実際には税金投入という形で国民が負担しているのです。
この10月の見直しでは、20%の価格上昇が避けられない状況だそうですが、政府は価格を据え置く方針を決めました。
なお一層税金による補填の割合が増えることになります。
こうしたやり方には、すでに多くの批判があって、国産小麦への代替が進まないなどの副作用も指摘されています。
私も、その通りだと思います。
以前、どこからも補助金を受け取らないで自家産した小麦を製粉して小麦粉とした場合、最低でも500円/kgにはなると申し上げました。
その粉を使ってパンを焼くと、食パン1斤で1,000円になるとも申し上げました。
否、実のところ、外国産小麦を使っていても、このところの価格高騰に対し市場原理に任せて何の補填もしなければ、すでに食パン1斤1,000円の時代が来ているのかも知れません。
この半世紀余り、日本は工業立国を指向して、農業はほとんど顧みられませんでした。
食糧は、いくらでも海外から安く調達可能だったからです。
そのおかげで、我が国の食料の自給率は先進国中最低で、カロリーベースで38%です。
小麦に関して言えば12%で、ほとんどを輸入に頼っている現状です。
特にパン用の小麦粉は、国産小麦では難しいと言われて来ました。
しかし、実際にはそんなことはありません。
最近では、外国産小麦に比べても遜色ない新品種も出来て、今後の普及が大いに期待されています。
あとは、現在の外国産小麦輸入に偏重している食料政策や農業政策を大きく転換して、食料自給に舵を切ることが求められると思っています。