食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

自分で作った小麦でパンを焼く

自分で小麦を作って、そしてパンを焼く。
米飯とはまた違った意味で、実現の難しいパンの自給自足が実現します。

今年収穫した南部小麦とゆめちからをミックスして、風味食感ともに満足の行く食パンが焼けるのです。
それを皆さまにも販売し、食べていただけるところまで実現したことに、大きな感慨を味わっています。

今日、思い立ってこのブログを始めた頃の記事を読み返していたら、<こんな記事>がありました。

その頃、「六十を過ぎたら、またマキとランプの山暮らしに戻りたい・・・。」と思っていた私ですが、とっくに七十も過ぎてしまった今、何を思っているかと言えば、あの頃のような暮らしはもはや不可能、獣たちとの戦いに勝てる見込みは到底無い!ということです。

その一方で、私はついに農業者になり小麦を作付けして、その小麦でパンを焼いて商売にしています。
トラクターやコンバインのような大きな機械も使いますが、土の上で麦が育つという大原則は変わりません。

収穫は、何物にも代え難い大きな喜びです。
それがさらにパンになることで、二重の喜びを味わうのです。
ですから、今の私の生活には、退屈の二文字はありません。

昔思っていたことをすべて実現することは出来ませんでしたが、その必要もなかったということが、今改めてよく分かります。
ほんの一つか二つ達成しただけで、もう十分満足して納得していますから。

さて、そんな思いのこもった食パンを、明日はいよいよ売りだしです。

皆さまのご来店をお待ちしています。

自家産小麦に切り替えて行きます

これまで、小麦粉の大方は岩手県産と北海道産の小麦の粉を業者から仕入れていましたが、今年はゆめちからと南部小麦を沢山収穫しましたので、在庫がなくなるまで当分の間、これら自家産の小麦粉を使用することにいたします。

明日のパン焼きから、自家産を混ぜる形で切り替えます。
北海道産「春よ恋」は、自家産の「ゆめちから」になります。

一方、岩手県産の「南部小麦」は、自家産を併用する形になります。
その時々で割合が変わります。

原材料表示としては、小麦粉 : ゆめちから(自家産)、南部小麦(岩手県産・自家産)のような表現になります。

製造現場においては、ゆめちからのグルテンが大変強いので、生地の調製に初めのうち戸惑いが生じるかも知れません。
パンの出来を悪くしないよう、注意深く作業したいと思います。

風味、食感ともに、若干の変化があると思います。
皆さまには、お気づきの点などあれば、率直にご指摘いただきたいと思っています。

とにかくも、明日のパン焼きが楽しみです。

皆さまのご来店をお待ちしております。

明日もいつもどおりに

二日間の定休日も終わり、明日はまたいつも通りに営業です。

一昨日から晴れが続きましたので、今日は麦畑の種まきに向けて圃場の耕うんも一部ですが行うことが出来ました。

実はこの間もずっとクマ対応に時間と手間を割く毎日ですが、まあ何とか牽制出来ていると思っています。

場所によってトレイルカメラの映像も取得していますが、皆さまに公開するための編集作業をする時間がありません。

パソコンの中には、大量の映像画像データが溜まっています。
一方、上の娘も、手書きで「けものノート」を記していて、手書きの地図や見取り図も使って日付と獣の種類と出来事などを記録しています。

出来ることなら、それとパソコンの中のデータを統合して、このあたりの獣害に関するデータベースを作成出来ればいいと思うのですが、それが仕事でもないのにそこまではとても及びません。

とりあえずそれは置いて、明日のパン焼きに備えなければなりません。

ではでは。

秋の訪れを感じられそう

天気

喜多方市のこの一週間9/21~9/26の天気予報

明日、明後日にかけてお天気が崩れ雨も降るようですが、その後一週間は晴れまたは曇りのお天気で、最高気温も20℃台と涼しく、秋の訪れを感じられそうです。
暑い夏も、やっと離れて行くようです。

麦畑も、これから種まきの時期にかかります。
お天気模様と圃場の乾き具合を睨みながら、素早い決断と速攻で機を逃さないようにしなければなりません。
遅くても、10月上旬のうちには完了させたいと思っています。

そして、食欲の秋の始まりに合わせて、今年の収穫の恵みパンセットを発売します。
詳細は、発表時にお知らせしますので、もう少しお待ちくださいね。
10/1に、このブログ上で発表します。

そして明日も、いつものようにパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

自家産南部小麦とゆめちからの食パンも焼いて、試食していただきます。
あわせてライ小麦のクネッケも、試食していただきます。
おいしいコーヒーと一緒に、お召し上がりください。

まずはクマ報告から

獣害対策

臨時設定のp6-2地点に、クマが出没
周辺の柿の木に新しいクマ棚を発見


獣害対策

臨時設定のp6-2地点に現れたクマ(ナッツ)


獣害対策

後ろは柿の木だが、この木は実の成りが悪いので、見向きもしないでp6方向に立ち去った 20:16
p6のカメラは、この夜電池切れになったらしく、作動していなかった模様で映像なし


獣害対策

ここp7地点と周辺は、柿のシーズンが終わるまで、クマの出没が常態化するものと思われる


獣害対策

昨夜食べ尽くしたのか?初めから隣の柿の木に向かう 21:56
クマ棚が数個作られていた。


獣害対策

この後上ったらしいのだが、カメラのPIRセンサーは反応しなかったようだ。


昨夜もお出ましになりました。

一つ気がついているのですが、出没位置がp6周辺に固まって来ています。
あまり他の地点には行かなくなりました。

柿や栗など食べるものに関わる一時的な傾向かも知れませんが、そうでないかも知れません。

この後このあたりから出て行かず、逆に人家へ侵入を試みるようだと、いよいよ危険だということになります。

とにかく警戒しつつ様子を見ています。


クネッケ完成形

クネッケ

四角に成形
切り落としが出て再成形するので、意外に効率が悪い。


クネッケ

近影 厚みは5mmより薄い


クネッケ

直径22cmほどに丸く成形 まん中に穴を開ける
この形はとてもインパクトがあり愉快 そして意外に簡単に成形出来る


近影 厚みは5mm以内 6等分に切り込みを入れているので簡単に6個に割ることが出来る

今日は、クネッケを試作しました。

以前にも一度挑戦し、ご報告していますが、今日でほぼ完成形に辿り着きました。
<参照>
以前も説明申し上げたと思いますが、食工房のクネッケは、ライ小麦でつくります。

このライ小麦というのは、寒冷な気候で小麦が作れない国や地域で、ライ麦と小麦を掛け合わせて作り出されたものです。
ライ麦のように寒いところでも生育し、一方小麦のように粘り気のある生地をつくれるのが特長です。

そしてもう一つ、ライ小麦は酵素活性が高く、強い甘みを持っているのが大きな特長です。
酵母を加えて発酵させると、豊富な糖分をエサに活発に醗酵します。

クネッケをつくる時面白いのは、まず酵母を加えた生地をつくり、時間をかけて風味を醸し出します。
その次にそこに重曹を少量加えてこね直し、すぐに成形にかかります。
薄く延ばして型抜きして天板に並べたら、15分くらい寝かせて膨張が始まるのを確かめてからオーブンに入れます。
低温でじっくりと、芯が残らない様、かといって焦がし過ぎない様に焼き上げます。

この薄焼きのパリパリ食感のクネッケは、英語名をクリスプブレッドと言いパンのカテゴリーに入る食べ物です。
主食にも用いられます。

何か特に際立った味がするわけではありませんが、妙にクセになる、ご飯の時もおやつの時も、つい手が出る、そんなクネッケです。

これから、包装形態や価格を決めて商品化の予定ですが、先ずその前に、今年の収穫の恵みパンセットの中に入れます。

今年のパンセットは、これまでなかった、食工房だからこそ可能な中身の濃いセットになります。

どうぞお楽しみに。

今日も、前半クマ報告

獣害対策

今夜も早いお出ましだ。 18:38
つい30分前に見回りに行った、すぐその後に出て来ている。
このあたりのすぐ近くに潜んでいる可能性大。


獣害対策

この夜、一番最初の出没箇所は、ここp8地点 18:38
18:00ちょうどに見回りをしているので、その後間もなく現れたことになる。


獣害対策

まっすぐに道を歩いて、カメラの横を通過して行く。



獣害対策

一週間ぶりに、この地点に出て来たクマ
ここは、クマの他、キツネ、タヌキ、アナグマ、ハクビシンなど、あらゆる獣たちにとって使い勝手の良い通り道になっている。


獣害対策

ここp6地点は、獣たちにとって使い勝手の良い通り道になっているようだ。
クマだけでなく、キツネ、タヌキ、アナグマ、ハクビシンなどありとあらゆる獣たちが通る。



獣害対策

これで3夜続けて現れている。
同一個体(ナッツ)です。


獣害対策

昨夜上った正面の柿の木は、目印のテープを巻くなど人が触ったので、とりあえず避けたようだ。
奥の二本目の柿の木に構っている。



今日も、まずはクマ報告です。

いや、こうして毎日毎日報告に及ぶその訳は、私自身の備忘録としての役割がまず一つですが、もう一つ、身近にクマがいる生活がどういうものか、皆さまに実感していただくことが、大きな目的になっています。
私の拙い説明や画像や映像で、どれくらい伝わるか分かりませんが、一生懸命です。

さて、このところ毎夜、高野のカメラポイントにクマが出没しています。
複数の個体が関わっている可能性もありますが、大方はコードネーム「ナッツ」と私たちが呼んでいる個体です。

このクマは、この近くに定着して活動している可能性が、非常に濃厚です。
日中は、人目を避けて周辺の藪に潜んでいるかも知れません。

刈払い作業をする際は、慎重の上にも慎重を期し、万一の時の対応もイメージトレーニングしておく必要があります。

危険は承知ですが、少しでもクマを追い出すべく前線を押し出す必要があります。
作業は、必ず複数でやっています。

その時、一つのエリアに対して、挟み撃ちのような状態にならないよう、出て行って欲しい方向に必ず道が開いているような進み方をします。

その際も、トレイルカメラの映像が、クマの行動を把握するために、これ以上ないほど役に立っています。


明日は、パン焼きの木曜日

2日間の定休日も終わり、明日はパン焼きの木曜日です。
いつものように、仕込みは、今日から取りかかっています。

このところ少し涼しくなって来ていますので、パン生地も暴走する心配がなくなります。
おいしいパンが焼けると思います。

明日は、午前中は雨模様のお天気のようですが、午後には晴れ間も見えて来る予報になっています。

皆さまのご来店を、お待ちしております。

コーヒー豆の銘柄が変わります

これまで、東ティモール・レテフォホ ティピカ/ウォッシュドを提供して来ましたが、今年の分が完売してしまい、仕入先にも品物がありません。

そこで、以前仕入れて定評のあった、ボリビア コパカバーナ農園産のティピカ/フルウォッシュドを仕入れました。

東ティモール産のニュークロップが入荷するまで、しばらくの間このボリビアの豆を焙煎して提供いたします。

また、この後さらに他の銘柄も仕入れて、食工房テイストを再構築しようと思っています。
どうぞお楽しみに。

なお、ボリビア・コパカバーナについては、価格は東ティモール・レテフォホと同じです。

ミディアムロースト 750円/100g
フルシティーロースト 850円/100g
フレンチロースト  900円/100g

これまでどおり、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

自家産小麦の食パン、試食してください

明日また、自家産小麦の食パンを焼きます。
件のゆめちからと南部小麦のミックス粉を使います。

今度は、店頭で小さく切ったものを、その場で召し上がっていただきます。
ご来店くださった方だけのご感想になりますが、大いに参考にさせていただきます。

この後予定している収穫の恵みパンセットは、全品目を自家産小麦、ライ麦、スペルト小麦を使って焼いたものに統一したいと考えています。
どうぞお楽しみに。

明日も、多くの皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

明日と明後日は定休日です

毎度申し上げておりますが、明日火曜日9/2と明後日水曜日9/3の2日間、食工房は定休日となっております。
店は閉まっておりますので、お間違えのございませんよう、どうぞよろしくお願いいたします。

この一週間、やはり猛暑の日はご来店くださる方もまばらで、少し気温が下がって涼しく感じられる日にはご来店くださる方も多くなる傾向でした。

まあ、それはそうですよね。
今日あたりも、もうピカピカの晴天で気温もうなぎのぼりでしたから・・・、しかしその炎天下を自転車を漕いでご来店くださった方がありました。
いや、なかなか。
そうそう真似の出来ることではありません。
ありがとうございました。

まだしばらくの間、猛暑が続くようです。

私、明日も猛暑の下で農作業になるかと思っています。
午後から雷雨の予報もありますので、あるいはどうなるか分かりませんが。
ではでは。

あらびきマスタードをつくりました

あらびきマスタード

食工房特製あらびきマスタードは、あのポメリのあらびきマスタードの向こうを張ると言われたこともあります。
そのおいしさは、召し上がったことのある方なら、よくご存じです。

実は、早くから仕込んで置いたのですが、いろいろと忙しくしている間に、瓶詰めする機会を逃していました。
尤も、置けば置いたで味が熟成するのでいいのですが、本当は早く皆さまに紹介したかったのですね。

で、このマスタードは、以前にも何回かつくったことがあります。
その度に評判が良く、定番商品に加えたかったのですが、いろいろと都合があってまだ実現していません。

最近では、開業昨年20周年の記念品として、定期便をお付き合いくださっている方に差し上げました。
今年は、収穫の恵みパンセットの中に入れようと思っています。
また単品での販売も考えています。
この先の展開を、どうぞお楽しみに。


圃場整備が進んでいます

麦ラボ

倒伏し刈り残したライ麦が、藁ごと鋤き込まれて発芽しています。
良い緑肥になりそうです。


麦ラボ

収穫後3度目の耕耘で、やっとこの状態に。
発芽したライ麦も、きれいに鋤き込むことが出来ました。