食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

三々五々、ご来店御礼の一日

予報通りではありませんでしたが、午後から雨が降り出した今日、それでも三々五々ご来店のお客さまが相次ぎました。
皆さまには、焼き立てのパンをお渡しすることが出来て、私たちとしてもうれしい一日でした。

このところのコロナ禍第7波が収まる様子もなく、日々新規感染者数の最多記録を更新している状況の下、お出かけにも多少の躊躇があるのではと思います。
食工房では、皆さまに安心してご来店いただけるよう、出来る限りの手を尽くしています。

皆さまにお願いしているのは、入店の際のマスク着用、検温、アルコールによる手指消毒、複数組のお客さまの同時入店をお断りすることです。

店側の対応としては、商品はケースに入れて販売し、お客さまのお求めに応じてその都度お渡ししています。
レジ周りは、スタッフとお客さまの間をパーテーションで仕切っています。
直上には換気扇を設置してあります。
また店内には、次亜塩素酸水の噴霧を実施しています。
レジスターの現金収納箱には、次亜塩素酸水を含ませたペーパータオルを敷いて、現金の消毒も試みています。(ある程度の効果は期待出来る)
もちろん、スタッフもお客様対応の際には、手指消毒を励行しています。

その他、製造作業場の衛生管理、発送出荷梱包作業での衛生管理など、考えうる範囲の全てのリスクに対し留意しています。
ま、どこまでやっても完全はあり得ませんが、最小限のリスクを目指しています。
一応、お客さまをお迎えする対応としては、合格点をいただけるのでは・・・と思っています。

皆さまには、入店の際手指消毒や検温など、少しばかりお手を煩わせるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

明日も、ご来店お待ちしております。

明日から営業再開です

スペルト小麦

スペルト小麦丸
スペルト小麦全粒粉50%

夏季休業も本日まで、明日からまた営業再開いたします。

私たちとしては、直前の豪雨災害で長かったような短かったような、変な時間が過ぎました。
当初はハイテンションで、さあ何とかしなくちゃ!と張り切っていましたが、少しくらいのがんばりなど全く通用しないことが分かるにつれ、さすがにガックリ来ています。

とは言え、明日から営業再開する以上、そちらに集中しなくてはなりません。
気持ちの切り替えが大事ですね。

そこは長い人生の中で鍛えられたと思っていますから、戸惑いはありません。
ビシッと気合いを入れてまいります。

明日もまた雨がちの一日になりそうですが、おいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

暑さも和らいで、パン食に気持ちが向くかも知れません。
どうぞよろしくお願いいたします。

テーマは健康

明日のパン焼きに備えて仕込み作業をしています。
これまでにも何度か申し上げて来ていますが、食工房の仕事のテーマは、健康です。
食物と健康に大いに関りがあることは、もうどなたもご存じの事であると思います。
食工房のパン焼きも麦作りも焼き菓子もコーヒー焙煎も、すべてそれらを召し上がってくださる多くの方々の、そして携わる私たち自身も含めて、皆の健康に寄与することを目指しています。

体の健康はもちろん心の健康のことも忘れていません。
だから、お菓子づくりやコーヒー焙煎もその範疇に含まれています。

食べておいしいと言う以上に、食べると何だか元気になるような気がすると思ってもらえるような、そんな力のあるパンやお菓子をつくります。
食工房の仕事を続ける中で、しだいにそういう方向へと導かれて来たような気がしています。

今日は、ライ麦が新麦に切り替わったことが皆さまに伝わったようで、ライ麦入り角食パン、堅焼き黒パん、プンパニッケルに集中的にご注文をいただいています。

一粒の種が、土と水とお日さまの力によって麦になり、明日は食工房の私たちの働きで、一塊のパンになる最後の仕上げの工程です。
しっかりと心を込めて仕事したいと思います。
そして、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

猛暑が続くようです

少し前まで、雨がちで涼しい日が多かったのですが、昨日あたりからまた暑くなって来ました。
今日はもう、午前中からグングン気温が上がって、夕方になってもまだ30℃を超えています。

明日以降もしばらくの間猛暑が続くようです。
これからが本番の真夏なんですね。

でも、晴天の時はこのあたりでは夕方以降急に気温が下がりますから、夜から朝にかけては過ごしやすいのです。
ですから、ここいらの農家の方々は、早朝に何時間か農作業をしたら、日中の暑い間は家の中で休んで、夕方からまた日が暮れるまでの間農作業をする、そんなサイクルで生活するのですね。

食工房は店を開けていますので、そういうわけには行かず、日中の暑い時間帯にパンが焼き上がることもあり、作業場は時に40℃に迫る猛暑となります。

焼き上がったパンが冷めないので苦肉の策で、粗熱が取れたらその後ドゥコンを利用して強制冷却しています。

まあ、人間の体はそれでも暑さには慣れて行くのですが、パンは正直なものですから明らかに日持ちが悪くなります。
この夏は、さらにもう一段、賞味期間の短縮を考えなくてはならないようです。

で、明日はまたパン焼きの日です。
焼き立てをお求めいただければと思います。

堅焼き黒パん、小麦丸などハード系のパンとカネリプッラ(シナモンロール)は、午後2時頃の焼き上がりとなりますが、それ以外は大体お昼頃までに焼き上がっています。
お目当ての品物によって、ご来店時間を調製いただければ、焼き立てを差し上げられるはずです。

皆さまのご来店をお待ちしております。

おいしかった!

今日のパン焼き、ちゃんと出来ました。
一つか二つ、冷や汗もののミスをしそうになりましたが直前で回避、焼き上がりはどれも満足の行くものでした。

で、本日の夕食に今日焼いたばかりの堅焼き黒パンを主食にしました。

いろいろな思い入れは全部捨てて、それでもお腹の底からこのパンを大歓迎している自分の体がありました。
おいしかったです。

夏こそパン食!それもありと納得出来る主食のパン、それを目指して来ました。
うん!これなら自信を持っておすすめ出来ます。

これから一年間、いつでもこのパンを食べられると思うと、うれしくて仕方がない私です。
これは、麦の勝利だ!

明日は、新ライ麦のパンを

麦ラボ

中島第2圃場にて
ライ麦を播く私

一昨日の記事ですでに触れていますが、今日の仕込み作業でその新ライ麦の全粒粉を計量している時、しみじみと込み上げて来る喜びはやはり特別でした。

先ず、少しだけ残っていた昨年産の全粒粉を、プンパニッケルに使うザワータイク用に計量の途中わずかに足りなくなり、そこから新ライ麦の粉になりました。
以降、ライ麦入り角食パン、堅焼き黒パンの粉をそれぞれ計量しました。

思い返せば一年前の今頃、暑い最中に草を刈り、堆肥を撒き、トラクターで耕耘して圃場を整備していました。
その後、種蒔きまでに数回耕耘し直してそれから種蒔き、麦踏みでした。

一冬越して春からは、再生して来た麦の間に混ざって生えている雑草、特にカラスノエンドウなどマメ科の雑草の幼生を摘んで歩いたり、周辺の雑草対策をしたり、管理のためにすることは沢山あります。

電気柵の維持管理もずっと付いて回ります。
厄介なのは、降雪期までに完全撤去し、雪融け後は除草対策をしてまた最初から設置し直さなければならないことです。

そして、収穫期の頃のお天気に対応して臨機応変に必要な作業をすること。

こうした苦労の一つ一つが、今この目の前にあるライ麦全粒粉に凝縮しているのだと思うと、何か込み上げてくるものを感じます。
喜び、嬉しさ、幸せ、すべての言葉を用いてもなお表現し切れません。

明日は、最後の工程のパン焼きでしくじらないよう、油断しないで臨みます。
ま、失敗するなんて思っていませんが。

そして、皆さまのご来店をお待ちしております。

ライ麦、新麦へ

麦ラボ

2022年産ライ麦原穀
状態は、大変良好です。

今週のパン焼きから、ライ麦が新麦に切り替わります。

何と!今回初めて自家産のライ麦て完全に一年間回ることになったんですね。
結構際どいところだったのですが、今年の麦の収穫が順調に進んだおかげです。

画像を見ていただいて分かる通り、今年のライ麦は大変きれいです。
粒ぞろいがいいし、熟度も適切です。
収穫の頃、晴天が多かったのが幸いしていると思います。

やつぱり農業は自然相手、お天気次第になるのは止むを得ません。
今回は、幸運だったということで。

今日は、その原穀を全粒粉に挽きました。
収穫直後で、酵素活性が非常に強いと思われますので、水分を加えて生地にした時どんな反応が出るか、楽しみでもあり若干不安もあります。
いずれにしても、これも貴重な経験なると思います。

プンパニッケル、堅焼き黒パン、ライ麦入り角食パン、それぞれどんな出来になるでしょうか?
28日(木)のパン焼きから登場です。

なお、明日と明後日は、定休日となっております。
お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

おつまみカレー 新発売!

食工房

おつまみカレー 新発売!
75g 1袋 360円


食工房

おつまみカレー サクサク、サクサク、食べ出したら止まらない!

食工房のカリーマサラの風味がそのまま生きてます。
うま味は、鶏がらスープとラードとバターで。

サクサクと口当たりは軽くても、味わいは濃厚さらに思いっ切りスパイシーに仕上げました。
あとはビールがあれば・・・。

食工房のメニューとしてはちょっと異色かも知れませんが、これもちゃんと私たちのレパートリーの一角ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

これから先、夏の暑さがうれしくなるようなパンチの効いたお味の”おつまみカレー”で、ビールなどお楽しみいただければと思います。

1袋75g入 360円にて新発売!

明日またパン焼きを

明日土曜日は、週二回のパン焼きの後半戦になります。

仕込みは今日のうちに始まっています。
何しろ足掛け二日に渡るパン焼きの工程です。

昨日の麦の話ではありませんが、パン焼きもそれはそれで広範且つ奥の深い仕事です。
それを極めようなど、全く気が遠くなるほどの道程です。

麦作りにパン焼き、正直抱え込み過ぎと言えなくもありません。
でも、パン屋は麦のことを是非とも知って置くべきだと思いますし、麦農家はパン焼きのことを知って置くべきだとも思います。
本当は両者が深く交流し合い、率直に意見を交換出来れば良いのですが、その機会はほとんどありません。

だから両方やることになったわけで、そのおかげで実に多くの知見を得ることが出来たと思っています。
そして知ってしまったからには、もう後戻りは出来ません。

明日も、自分の麦をどこまでおいしいパンに出来るか、精魂を傾けようと思います。

皆さまのご来店、お待ちしております。

ほたる

今日のパン焼きも上々でした。

酵母種については、正確な温度管理と糖分補給そしてエアレーション、パン生地については、正確な計量と温度管理そして時間管理、それらを徹底することで安定した品質を維持することが出来ます。

一昨日の麦刈りの疲れが出たのでしょう、今日のパン焼きは体が辛い場面もありましたが、パンの品質だけは落とさずに済みました。
ま、それが出来てこそ職人だとは思っています。

夜になって、もう何もかも放り出して寝ようかと思いましたが、そこへ娘がほたるがいるのを知らせてくれました。

そうです、すぐ前の川には、この時期ほたるが舞うのです。
月明り、星明りも感動的ですが、ほたるの光もまたいいものです。

電球、蛍光灯、LED、人間が作った光るものは沢山ありますが、この虫一匹の明かりには、何故だか知りませんが敵いませんね。

音もせず、緑がかった黄色い光を放ちながら暗闇の中を漂う様に言葉を失います。

今夜は良い気分で眠れそうです。