食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

そう言えば、バター不足ってありましたね

もう10年以上も前のことになりますが、パン屋とお菓子屋にとって致命的なバター不足が常態化していました。

食工房でも、シュトレンシーズンにどうやってバターを確保しようかと、あちこちに手を回してバターの入手に躍起になっていたことを思い出します。

まあ何とかかんとか間に合わせることは出来ていたのですが、やはり前後数年間は大変でした。

それがここ数年は、バターの入手に不安はありません。
酪農家の方や乳業メーカーなどの努力のおかげでしょう、電話一本で注文すればいつでも必要な数だけ届きます。

でも、コロナ禍が長引くにつれ、別な角度からバターだけでなく原材料全般に関する供給不安が起りそうなことを知り、先行きを心配しています。
他でもありません、全世界で物流の停滞が大問題となっているからです。

小麦など穀物類、大豆など豆類、コーヒー豆、その他上げればキリがありません。
家畜が食べる飼料も輸入に頼る割合が多く、間接的に酪農も影響を受けます。

食工房は、小麦は国産に限定していますし、自家産で賄っている割合もそこそこありますから、それほど大きな不安は無いとは言うものの、外国産小麦の入手困難から国産小麦に乗り換える業者が増えれば、国産小麦粉の価格が上がって製品のコストが上昇することは可能性としてあります。

その他、ドライフルーツやナッツ類なども、今のところ順調に入荷していますが、今後のことは分かりません。

モノづくりの現場も、じわじわと足元を崩されつつあるような気がしているこの頃です。

麦の力

今日ご来店くださったお客さまが仰るには、いつもご購入いただいているプンパニッケルが、食工房自家産の麦に変わってから断然おいしくなったと。

また、東京のある有名なドイツパンのお店から取り寄せたこだわりのプンパニッケルも召し上がったそうですが、食工房のプンパニッケルが断然おいしいと思ったと、お褒めのお言葉です。

うーん・・・、私が自分で言うのも何ですが、そうかも知れない・・・。
「でもそれは、麦の力です。」と申し上げました。

食工房でも、自家産のライ麦が在庫切れとなって購入品のライ麦全粒粉を使用することはこれまでに何度もありましたが、その度にどうしても出来上がったパンの風味に納得が行きませんでした。
「どうしてこんなに味が違うんだ!」と。

そして違いがあるとしたら、原材料の麦以外に思い当たるところはありません。
まだまだやっと百姓4年生の私のつくる麦が、最高だとは思いませんが、出来上がるパンの風味がこうも違う以上、またお客さまの評価も合わせれば、これが食工房の麦の力なんだというしかありませんね。

プンパニッケルだけじゃありません、堅焼き黒パンも小麦丸もそれぞれ同様な評価をいただいています。

ここまで来たら、もうあとには引けません。
麦がつくれなくなったら、パン屋も止めるしかないと。

明日も栗パイをご用意

今日あたり、まさに雪国の冬の空模様でした。
雲に覆われた空、冷たい雨風、否、どうしたって気分は憂鬱になります。

でもこんな時でも、仕事柄作業場は暖かいので、好きな音楽を聴きながらパン焼き仕事に精を出していました。

この寒空の下、幾人かのお客さまにご来店を賜りました。

ただただもう、感謝しかありません。
本当にありがとうございました。

明日は、今日よりは少しましかも知れませんが、似たようなお天気模様だろうと予想しています。
それでも気持ちだけはしっかり明るく、栗パイもご用意してご来店をお待ちいたします。

オミクロン株、心配ですが、店内の感染対策は万全を期しております。


https://www.youtube.com/watch?v=NyVLcB_tD6o

今日は、娘たちのお気に入り、初めてこれを聴いてしびれてしまった私。
作業場では、レーズンまで踊り出していました。

娘たちは、こちらが本命・・・?
しかし、いいです!

シュトレンの出荷忙しく

12月上旬、年末のご贈答品が行き交う時節、食工房もご依頼先へのシュトレンギフトの出荷、またご自宅への出荷に追われています。

この忙しさがあるからこそ年を越せるわけで、皆さまのご愛顧に感謝しつつ心を込めて荷造りし送り出しています。

自惚れをかえりみず申せば、食工房のシュトレンは、どこに出しても恥ずかしくない秀逸な製品だと自負しています。

少なからぬ方々から、他では味わったことの無いおいしさだと感激と喜びのお声もいただいています。

今後ますます精進して、製品の出来に磨きをかけたいと思います。

まだご予約いただいていない方、15日まで受け付けております。

どうぞよろしくお願いいたします。

寒さが増して来るようです

画像クリックで、シュトレンのページへ。

今日は、シュトレン60本を焼き上げ、少し時間をおいて夜にさしかかる時間からバターとグラニュー糖で表面を固める作業をしました。

間を空けるのは、焼き上げたシュトレンが十分に冷めるのを待つためです。
そうしないと、バターが固まってくれませんので。

11月も初めの頃は気温が下がり切らず、この待ち時間が長引きました。
しかし今日あたりは、数時間で十分過ぎるほど冷たくなりました。
おかげさまで、とてもきれいに仕上がりました。

さてこのシュトレン、私たちももう何度も口に入れています。
で、今年のシュトレンは、文句なく昨年までよりもおいしくなったと感じます。
生地の発酵温度を、最後までバターが溶けださない温度で管理することで、断然風味が良くなりました。

ただ今、店頭にて試食品を差し上げております。
どうぞ今のうちに試食をお召し上がりください。
小さなお子さまも、安心して召し上がっていただけます。

食工房のシュトレンにかける心意気を感じ取っていただけるものと確信しております。

ご予約の受け付けは、12月15日までとなっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

雪空の下、ご来店御礼

本日は、概ね予報通りみぞれ混じりの冷たい雨が降る一日となりました。

時折雲が切れて明るい日差しが覗く時もあったとは言うものの、このいかにも薄暗くてものさみしい雪空の下、意外にもご来店のお客さまがポツリポツリとお出でになりました。

本当にありがたく、感謝の気持ちを込めて、「雪の日ご来店ポイント2倍」を適用させていただきました。
本日のご来店、心より厚く御礼申し上げます。

さて、日本ではほとんど落ち着いたかに見える新型コロナの感染状況ですが、世界では感染拡大している国々が少なくありません。

そしてまたここに来て、南アで新たな変異株が発見されたと大きく報道されています。
関係機関も最大限の懸念を示していて、もしそれが本当なら、世界はさらに大きな危機に見舞われることになります。

わが日本は、早速水際対策を強化するとしましたが、それでも侵入を完全阻止することは出来ないと思っていなくてはならないでしょう。

しかし、感染症防護の基本はいつも同じなのですから、結局は私たち一人一人の意識と行動にかかっています。
せっかく経済回復への一歩を踏み出せそうな今、ここでまた新たな波にのまれるようなことがあっては、元も子もなくしてしまいます。

行政はワクチン接種と検査医療体制に万全を期すこと約束し、一方私たち一人一人は基本的感染対策を緩めないことを自らに課して、慎重に前に進んで行くしかないと思います。

サバイバルです!

雪囲いの設置終わる

11/27(土)の天気予報

これから明日にかけて、また降雪の予報が出されています。
場所によってみぞれになるようですが、麦畑にはよろしくない天候です。

また、薄暗く、寒く、そして冷たいものが空から落ちて来るその下を、外に出るのはいかにも気分が乗りません。

果たして、ご来店くださる方がいらっしゃるだろうかと、ちょっと不安も感じつつ、明日のパン焼きに備えて仕込みをしています。

シュトレンの試食品の用意、そしてこのことろ週末恒例となった栗パイも仕込んでいます。
あとはコーヒーサービスが出来ないことだけが残念ですが、仕方ありません。

さて明日の朝は、どんな様子でしょうか?
家の周りの雪囲いは、今日で全部設置し終わりました。
一方、駐車スペースは、積雪の程度によっては除雪作業も必要となります。

そして、雪が降ればポイント2倍プレゼントを、前倒しして明日から適用といたします。

何はともあれ、皆さまのご来店をお待ちしております。

Pay Pay 使えます

キャッシュレス決済の導入は、いずれ必須となるはずと思ってはいました。

今のところ、ご来店のお客さまからキャッシュレスは使えないのかとご要望いただいたことはありませんが、この度、喜多方市で Pay Pay(ペイペイ) の導入を前提にした消費喚起事業をするというので、ちょうど良い機会ではないかと思い、食工房でも PayPay(ペイペイ) を導入しました。

早速本日から使用可能となっています。

導入を決めた理由は至って明確です。
店として何もインフラを整備する必要が無いこと(QRコードを掲示するだけでよい)、これだけです。
ご利用されるお客さまは、スマホを持っていること、PayPay 決済アプリをインストールしていることが必要となりますが。

お客さまの方では、この PayPay(ペイペイ) を使ってお買物をされると、最大20%相当の残高が付与される特典があります。(実施期間は、令和4年1月5日~1月31日)

私は、スマホは持っていませんので、PayPay(ペイペイ) を使うことも出来ませんが、20%分チャージバックというのはかなりお得なのではないかと思います。

余談になりますが実は私、全く別件でスマホが無いと困ることが必至となったため、来年早々これまでたまにしか使わなかったケータイをスマホに持ち替えることになりそうです。
否応なく時代は進むのですね。

会計監査

私が、集落の会計役をやっていることはすでにご報告申し上げていますが、今日は本年度上期の会計監査を受けました。
そのための準備などで、昨日はブログも休みました。

今日は、夜7時から集会所で監査が行われ、先ほど終わって帰って来ました。

小さな集落の会計ですから、膨大と言うほどの規模ではありませんが、煩雑さにおいて規模は関係ないのですね。
食工房の仕事もしながら、ちょっと余計な仕事もしているわけで、今日はいささかのミスもあり時間がかかってしまいました。

今期で4年目ですから、来年度は是非とも交代してもらいたいと思っています。
小さい集落、少ない人口、何をやるにも引き受け手がいないという事情もありますが、いつまでも同じ人間が担当するのは良くありません。

それは置いて、ただ今シュトレンの製造がどんどん進んでいます。
先に製造した分がほど良く熟成して来ましたので、もう間もなく試食品を差し上げられると思います。

コロナ以前には、店頭にて試食していただき、それに合わせてコーヒーサービスもやったものですが、そうしたことも全く出来なくなってしまいました。
ご来店のお客さまには、予め小さくカットしたシュトレンを小袋に包装して用意して置き、それをお渡ししたいと考えています。

こんなちょっとしたことでも、コロナ禍の影響は大きいですね。
お客さまとのコミュニケーションが、疎遠になってしまうような気がします。

昨年の店舗改装以前と比較して、お客さまの滞留時間は確実に短くなっていますし。
コロナ禍が完全終息した時、また店舗改装して元に戻しましょうか・・・、そんなこともチラッと頭の隅に浮かびます。
出来る出来ないは別にしてですが。

明日もう一日営業して、明後日は祝日ですが定休日休業です。

明日のご来店、お待ちしております。

明日も、栗パイ

今週いっぱいで秋も終わりそうです。
来週から冬の寒さになると、予報ではそう告げています。

すでに除雪車も、定位置にて待機しています。
あちらのお宅でこちらのお宅でも、雪囲いの設置が急ピッチで進んでいるようです。

我が家も、今日また少し作業して、食工房の裏側の雪囲いの設置を途中まで進めました。
明日また少し作業して、いいところまで終わると思います。

あともう一つの降雪前の仕事は、電気柵の撤去です。
特に公道沿いは、除雪車走行の支障になりますから、明後日くらいまでには撤去する予定です。

始まるまではいろいろと気を揉む冬支度ですが、一旦手を下せば思っているよりはトントン進んで、一つ終える度に安心の心持になって行きます。
何事も最後まで粘り強くやり遂げることの大切さを、雪国会津で学んだ私です。

さて、明日はまた、娘たちが栗パイを焼いて皆さまをお待ちするそうです。
この頃は、ご近所の方も覚えてくださっていて、「あれはないの?」と栗パイをご所望いただきます。
お一人で10個もお買い求めくださる方もいらっしゃいます。
ちなみに、焼き上がりは、おやつの頃になります。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。