食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

電気柵設置

過去数年間の7月の記事を読み返していたら、ちょうど今頃、猿が畑を荒らしにやって来るのですね。

畑には、かぼちゃやとうもろこしその他夏野菜が実って、奴らにとってはより取り見取りのバイキングレストランです。

毎年、大なり小なり何らかの被害に遭って来ていますので、今年も猿除けネットを張り巡らしています。
ところが今年は、イノシシという強敵が現れましたので、猿除けネットでは不安が拭えません。

今後のことも考え、電気柵に切り替えて行くつもりです。
また一部、ワイヤーメッシュの柵と電気柵を組み合わせて防御する作戦も試します。
費用はかかりますが、ライ麦やスペルト小麦を無事に収穫するためには止むを得ません。

今回、先んじて中島第一圃場の一部に電気柵を設置しました。
動物たちがどんな反応をするか、万全な効果が上がるかどうかも含めて、監視カメラを設置して観察します。
とりあえずも本日、猿の出没前に設置出来たので、ホッと胸を撫で下ろしているところです。

さて、明日からまた食工房の営業の一週間が始まります。
今週から、全粒粉の入っているパンは、すべて新麦仕様になります。

フォカッチャも再開です。
フオカッチャは、オンラインストアでの販売も始まります。

猛暑が続いていますが、明日もおいしいパンを焼いて、皆さまのご来店をお待ちしております。

気温30℃超でポイント2倍!実施中です。

南部小麦丸

食工房

南部小麦丸
焼き上がりの見た目は、スペルト小麦のものと全く同じです。
食感もほぼ同じですが、風味だけが明らかに違います。


食工房

切り口も、見た目は今までと全く変わりません。

スペルト小麦の一時的在庫切れにより、臨時措置として南部小麦の全粒粉を使用して、飯豊山食パン、小麦丸、みのりのパンなどを焼いています。
先日がその第一回目で、是非とも感想をご報告しなくてはと思っていました。
今日、試食をしましたので、諸々ご報告申し上げます。

まず、製造工程で気づいたのが吸水の良さでした。
小麦粉に水を加えて生地を捏ねる時、何パーセントまで水分を入れられるか(吸水率)、これが小麦粉の性質の一つの指標ですが、グルテン(タンパク質)の多い粉ほど吸水率が上がります。

先日のパン焼きでは、いつもの水分量では生地が固く仕上がってしまい、水を10%くらい足さなければなりませんでした。
当然これは食感にも反映され、ふくらみの良い焼き上がりになりました。

一方肝心の風味ですが、新麦らしい麦芽とフスマの香りがすぐにそれと分かるほど強く感じられました。
もちろん悪くありません。

しかしそれで改めて分かったのは、スペルト小麦がいかに素晴らしい、素敵な香りを持っているか!と言うことでした。
昨年産でも、スペルト小麦の方が風味の点では上です。

そのスペルト小麦、早や来週には籾摺り工程を終えて使用可能な状態になりますので、南部小麦のパンは今週だけの限定品となります。
ちなみに、今年のスペルト小麦は、品質も良く量も沢山穫れていますので、来年までずっと満足していただけるものと思います。

そして明日のパン焼きでは、プンパニッケルが新麦仕様になります。
食工房畑のライ麦100%です。
この後追って、堅焼き黒パン、ライ麦入り角食パンも新麦仕様になりますので、どうぞお楽しみに。

明日も、皆さまのご来店を、お待ちしております。

日差しが戻って来ました

どうやらこのまま梅雨明けに向かうようです。
今日あたりは、雲が切れて青空が覗きました。

そして強い日差しが差して来ると、言わずもがな暑さ!ですね。

今日は、焼き上がったパンが覚めるのに時間がかかり、出荷に間に合うかどうかギリギリでした。
粗熱が取れたところで、低温にしたドゥコンディショナーにパンを入れて冷却するという荒業に頼らざるを得ませんでした。

パン生地も、工程により冷却状態になっている時間もありました。

ドゥコンディショナー、本当にいい働きしてます。

それから、南部小麦のパンですが、生地の状態、焼き上がり、すべて期待以上のものがありましたが、味見だけが今日出来なかったので、明日あらためてレビューします。

いきなり暑い夏に

どうやらこの週末あたりに梅雨明けとなりそうな予想です。

そして、晴れれば猛暑。
30℃超の日が続きそうです。

一方大気は不安定で、突然雷雨に見舞われることもありそうです。
激しい夏空との付き合いになるのでしょうか。

ともあれ、明日からしばらくの間は、傘マークの無い予報になっています。
コロナ禍の再拡大で気持ちも沈みがちですから、せめてお天気はパッと明るくお天道様のお顔を見たいものです。

明日は、食工房は定休日明けのパン焼きの日です。
いつものようにパンを焼いて皆さまのご来店をお待ちしております。

ちなみに、一部ですが新麦の使用が始まります。

スペルト小麦が先週までで無くなりましたが、今年産のものは生憎のお天気が続いて籾摺り工程が完了せず、まだ使うことが出来ません。

そこで臨時の措置として、先に収穫が終わっていた南部小麦<参照>を代用として使うことにいたします。
すでに全粒粉に製粉して計量し、明日に備えています。

飯豊山食パン、小麦丸、みのりのパンの3品目が該当いたします。
スペルト小麦とは違った風味を、どんなものかとちょっと楽しみにしています。

明日はパン焼きの木曜日

明日は、二日の定休日が明けてパン焼きの木曜日です。

昨日の麦刈り、今日は乾燥調製(今も乾燥機が稼働中)と休日返上で働きましたが、充実した疲労感で悪い気はしません。

昨夜は、激しい雨音に何度も目を覚まされましたが、その度に「あぁ、良かった!麦は刈り終わったし・・・。」と、また眠りに落ちる私でした。

あとは、早く新麦を使ってパンを焼きたい!と、そちらに気持ちが向いています。
ライ麦は、購入品があと少しで無くなりますから、一二週間のうちには自家産のライ麦に切り替わります。
スペルト小麦は、昨年産のものがあと一回分あるかないか、新麦が間に合えば上々なのですが・・・。
その他、デュラム小麦、南部小麦、ライ小麦もありますから、目新しいパンも登場するかも知れません。

とりあえず明日は、いつも通りのパン焼きです。
お天気も少し持ち直すようです。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

パン焼き、麦刈り、ビール仕込み

今日は早朝から、まずパン焼き仕事を。

午後から、麦畑の獣害対策と麦刈りを。

そして夕方、昨日発酵をスタートさせたモルトの点検を。

今回も順調に発酵が進んでいます。
作っている人だけが飲める成りかけビールは、アルコールはほとんど生成されておらず、モルトの甘みが残っていて、そこにホップの苦みと香り、そして炭酸のシュワシュワ感が合わさって、それはそれはおいしい滋味滋養の飲料です。

あんまり美味しくて、いくらでも飲めそうでしたが、そこはぐっとこらえて小さなお玉に一杯だけにしておきました。
ちゃんとビールになったら、それはそれでまた素晴らしいので。

で、ただ今梅雨の最中なのですが、案外止み間晴れ間があるので麦の収穫にとっては大助かりです。

先日の南部小麦に続いて、今日からデュラム小麦を刈り始めました。
多分、明日の午前中で大方終わると思います。

イノシシとの攻防が続きますが、大きな被害を出さずに収穫が終わることを願っています。

話が後先になりましたが、今日のパン焼きは上々の出来でした。
だから、ビールがうまく行くようならパンもおいしいと、やっぱり間違いありません。


追伸

昨日の糞の中身にバーナーの火を当ててみました。
瞬間にチリチリ、ジュージューと音を立てながら縮れて、あの髪の毛が焼け焦げる時の臭いがしました。
イノシシの毛に間違いありません。
さあ!いったい何があった?
今朝また、麦畑にイノシシが来てるんです。

今週も忙しい一週間に

麦ラボ

中島第二圃場 ライ麦


麦ラボ

中島第三圃場 スペルト小麦


麦ラボ

中島第四圃場・南部小麦(奥)と中島第五圃場・ライ小麦(手前)
一面の新緑の中に、ひときわ目立つ麦秋


麦ラボ

中島第四圃場 南部小麦


麦ラボ

南部小麦近影
間もなく刈り取りです

昨日は、休日返上でカリーマサラの計量包装作業を、これが案外午前中で終わらず、少し午後に食い込んで終了。

午後からは、麦畑に様子を見に行き、一番早く登熟が進んでいる南部小麦の刈り取りが出来るかどうかを見極め、まだちょっと早いと判断して先送りすることに。

一方、ビールのボトリングも、瓶を洗ったり消毒したりして準備完了でしたが、若干発酵が未熟で一日遅らせることになりました。

そして本日、ビールのボトリングからスタート、330ml入小瓶で51本出来ました。
これに午前中を費やして、午後から通常業務に。

コーヒー豆の選別作業そして焙煎。
上の娘は、酵母種の仕込み、金曜日のスコーン焼きに備えて粉とバターを切り混ぜる作業、そして明日のパン焼きのための粉の計量などを担当。
下の娘は、出荷発送のための事務作業全般を担当。
連れ合いは、出荷発送のお客さまお一人お一人に手書きのお便りを書きます。

そして明日から、また営業の一週間が始まるというわけです。
この先の一週間、晴れ間があれば麦刈りが始まります。
ビールの仕込みも第2弾をやるつもりですから、時間の使い方はアクロバットのようになることでしょう。

ま、ま、がんばるしかない!ということで、まずは明日のパン焼きからです。

もちろん、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします。

コーヒー豆の送料変更について

コーヒー豆を単独でご注文いただいた場合、今まではゆうパケット扱いで全国一律送料(350円)としていました。

今回、日本郵便との運送契約を解消したため、この扱いが無くなります。
今後、コーヒー豆も他の商品と同じくヤマト運輸の宅急便扱いとなります。

地域別に異なる運賃が適用されますので、ご注文の際はご注意ください。

他の商品と一緒にご注文されるなど、合計額を大きくしていただきますと、金額により割引クーポンをご利用いただくことも出来ます。
また7,000円以上で送料無料となります。

一方、カリーマサラはDM便を利用で全国一律88円としていますが、こちらの送料も今後全国一律100円とさせていただきます。

ご了承ください。

ビールの仕込み

ドコノビール

今回仕入れたモルトは、ピルスナー+添加用モルトエクストラクト・ナッツブラウンエール+添加用モルトエクストラクト


ドコノビール

ブラックロック社製キット缶「ピルスナー ブロンド」
これに添加用モルトエクストラクトとアロマホッブを加えて増量
琥珀色の切れの良い味わいのビールになります


ドコノビール

マントン社製キット缶「ナッツブラウンエール」
添加用モルトエクストラクト「カラモルト」 アロマホッブも加えます
赤みがかった色の濃い、味わいも濃厚なビールになります


ドコノビール

モルトを煮ているところ
焦げやすいので、休まずかき混ぜています


ドコノビール

煮立ったら火を止め、香り付けのためのアロマホップを投入
そのまま仕込みタンクの中に一緒に移し、一昼夜ほど香りを滲出させたあと取り出す


ドコノビール

30L仕込みタンク
今回は、18L仕込みます
酵母は、自家培養パン酵母を使います

今年こそはと決意していました。
材料が揃いましたので、パン焼きを終えた後の時間、ビールの仕込みをしました。

本日、一本目はピルスナーです。
本当は、今日一日でニ本仕込むつもりでいましたが、ちょっと考えて無理しないことにしました。

明日は、コロナのワクチン接種もありますし。

何とか、暑い夏に間に合いそうです。
もちろん、皆さまへのサプライズです。
どうぞお楽しみに。
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パンの出来さえ良ければ

今日はパン焼きの木曜日、早朝3時から作業にかかりました。

このところ気温が高い日が続き、室温も上がっていますから、酵母やパン生地の扱いも、冬の寒い頃とは違った気遣いが必要です。

人間の体感というのは案外当てにならず、ちゃんと温度計を使って数値を見なければ正しい判断は出来ません。
酵母は、温度と時間と糖度で動きますから、正確な計量計測が必須です。

しかしながら、つい面倒くさがって感覚に頼ってしまうと、思わぬ失敗の元となります。
いつもそのことを肝に銘じながらやっているわけです。

環境全体が暖かくなって違うことは、保温よりも冷却が必要になることがあるということです。
温度にして僅か1℃程度の上下でも、酵母にとっては世界が変わります。
パン生地も然り。
最近やっとそのあたりのことに理解が及び、おかげさまでパンの出来も外れが少なくなりました。

あとは、焼く時に焦がさないように・・・。
これはまた別次元の注意力、集中力の問題です。

今日は、ちょっと焼きが強すぎるものが若干二品目・・・。

本当に最後の最後まで、「まだまだ分からん!」パン焼きです。