食工房のパンだより」カテゴリーアーカイブ

静かに一日は過ぎて行きます

今日は早朝からパン焼き作業でした。
作業はとてもスムーズに進み、パンの出来も上々でした。

そして、この時期おいでくださる方もほとんど珍しい平日にしては、ご来店くださるお客さまが数名。
通販の発送出荷が数件。
久しぶりに配達のご注文を入れてくださった方もありました。
夕方そこそこの時間には仕事を終えて、休息することが出来ました。

配達の道中、コロナウイルスのせいだか何だか分かりませんが、心なしか道行く人も少なかったような・・・。
配達先でもしゃべりましたが、皆さん気にしていますね。
当然ですね。
まずは今日一日が無事だったことに安堵と感謝を覚える私です。

明日もパンを焼きます

世の中は、コロナウイルスで騒然としています。
私も含め、誰もが不安な気持ちになるのは仕方ないことです。
こんな時だからこそ、みんなが元気になれるおいしいパンを焼こうね!と、娘たちとカミさんとお互いに頷き合っています。
もちろん、配達にも出るし買い物にも行くし、日々の行動には細心の注意を払います。
少なくともここ半年くらいは、覚悟しています。

ライ麦入りのパン、予約注文制になります

予ねて告知申し上げましたとおり、この次のパン焼き(2月20日木曜日)から、ライ麦全粒粉を使うパンはいずれも予約注文制になりますので、ご注意ください。
対象となる商品は、ライ麦入り角食パン、堅焼き黒パン、プンパニッケルの三品目です。

通販ご利用の場合は問題ないと思いますが、店頭でお求めになる場合は、事前にご注文をいただいた方の分しかありません。

ご注文は、お電話やファックスあるいはメールなど何でも結構ですが、木曜日焼きのパンは火曜日のうちに、土曜日焼きのパンは木曜日のうちにご注文を入れていただきますようお願いいたします。
間に合わなかった時は、ご用意出来ませんのであらかじめご了承ください。

ライ麦の在庫を少しでも先へ伸ばすための止むを得ない措置です。
どうぞご理解ください。

なお、明日と明後日は定休日です。
店は営業しておりませんので、お間違えのございませんよう、よろしくお願いいたします。

通販クーポン、今月いっぱいです

食工房オンラインストア にて展開中のサプライズクーポンの適用期限が近づいています。
2月末日(2/29)までにご注文いただく方は、クーポンをご使用になれますので、どうぞこのチャンスをお見逃しなく。
お買い上げ金額により二通りのクーポンがあり、それぞれ一回ずつ適用することが出来ます。
すでにご使用になられた方は、残念ですが二度目はございませんのでご了承ください。

なおクーポンの詳細については、<こちら>をご覧ください。

またそれとは関係なく、コーヒー豆をサプライズ価格にてご提供しております。
こちらは、3月末日までの期間限定です。

出血覚悟の思い切った価格設定をしておりますので、これもお見逃しなく。
価格については、食工房オンラインストア をご覧ください。

パン屋の倒産が過去最多!

パン屋の倒産が過去最多・・・と、今日のネットニュースの中にありました。
思わず目を奪われ、読み込んでしまいますね。

しかも、小規模事業者は業況厳しく・・・とあります。
パン業界全体の売り上げは伸びているそうですから、その中での倒産件数の増加は何を物語っているのでしょう。

早く言えば、パン屋が多過ぎる・・・、それもあるでしょうが、話はそう単純ではないようです。
地域の人気店でありながら経営破綻する店、30年以上続いて来た老舗のパン屋が閉店、いろいろなケースがあるようです。

食工房を開業して16年、その間に感じていることは、年々経営環境は厳しくなっているということです。
パンを食べる人が増えていることは確かで、それは私も感じます。

しかしそれ以上にパン屋の数が増えて来ていますし、パン屋以外のお店例えばコンビニやスーパーでも、近年特にパンの販売に力を入れています。
受給バランスで見れば、供給過多になっていることは間違いありません。

ですから、小さなパン屋は当たり前のモノを造って売っていても埋もれてしまうだけで、経営は成り立ちません。
都市部の場所のいい所でさえ厳しい業況だそうですから、地方の寒村の一角で店を出していてもまず見つけてもらうことからハードルがあります。

そんな状況にあって、こうすればいいというような法則はどこにも見つかりません。
個々に、生き残る道があるとすればあるだけ、そしてそれは自分で見つけるものと思っています。
それを模索しながら、いつ尻尾を切られるかと冷や冷やしながら切り抜けて来た16年間です。

そんな中、これまでもこれからも変わらないことは、自分自身の食に対する感性を信じること、良心に恥じない仕事をすること、技能は一生磨き続けること、研究心を絶やさないことです。

そして、いくらかでも支持してくださる方がおいでになれば、その方々のために骨身を削ります。
それでもやって行けなくなったら、その時は潔く閉業です。

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

明日からまた営業

二日間の定休日を挟んで、明日からまた営業の食工房です。

お休みを二日いただいているわけですが、実際に休養出来るのは火曜日一日だけです。
本日水曜日は、すでに朝から今まで、そしてこの後もう少し、製造に関わる仕事をしています。

お客さまをお迎えしない分、集中して出来ることもあるので、仕込みやコーヒー焙煎など片時も手が離せない作業をしています。
ですから、営業日より忙しい側面もあったりします。

まあでも、おいしいパンを焼くための支度ですから、嫌気が差すなんてことはまったくありません。
むしろ誇りを感じながらやっている感がありますね。
今夜はこれから、酵母種の最後の調整をして、明日のパン焼きに備えます。

毎日毎日、この歳になっても動く体の健康に感謝しつつ、気持ち良く頑張ろうという気にさせてくれる諸々の計らいにも感謝しつつ、また一週間張り切って仕事したいと思います。

そして皆さまのご来店をお待ちしております。

イベントラッシュ

イベントと言っても、どこかに出店するとかではありません。
ありがたいことに、食工房の製造上のイベントが続きます。

パンイベントへの出品、保育園の給食に納品、農業関係のイベントに出品、それらのためにそれぞれまとまった数の製品をつくります。

通常のスケジュールプラスということで、よく考えて段取りしないと、パンクしてしまいます。
でも、うれしい計らいです。

一生懸命仕事しろ!と、今は亡き父や母が天国から号令しているような気がします。
がんばります。

今日は、クッキーを二種類焼きました。
コーヒークッキーと大麦ビスケット、それぞれ全く異なる下ごしらえと工程を踏みます。

レシピも自分で考えたはずですが、繰り返しつくっているうちに、このレシピ良く出来てるねぇ・・・と、昔からある伝統的なレシピのような錯覚をしてしまうのがとても不思議です。

どのクッキーにも何かしらスパイスが入っていて、その匙加減が絶妙で我ながら感心しますが、何故その量に決めたのかは全く思い出せません。

多分いつもそうですが、ひらめきなんです。
何を入れるかも、どのくらい入れるかも。

初めのうちは、こんなの単なる思い付きなんだから誰に教えたって惜しくないと思っていましたが、今頃になってその価値が分かって来ました。

だから今となっては、絶対に教えません。
食工房のトップシークレットです。

パンは上出来、疲れました

今日のパン焼きも、このところの例に倣って上々の出来でした。
何しろ酵母の状態が良いのです。
何がこの良い結果をもたらしているのか、だいたいは分かっていますが。

で、早朝から気合を入れていましたので、午後にはぐったりするほど疲れました。
ま、それだけ骨身を削ったということで、仕事に臨む態度としては、良かったんじゃないかな。
特大3本、きっとおいしく召し上がっていただけると思います。

午後のひと時仮眠してから、仕切り直してクッキーの仕込みもやりました。
生地をつくって、一晩冷凍庫に入れて置くのです。
明日の朝、凍った生地をスライスしたり、あるいは細かく刻んで、それぞれの形に焼き上げます。

そんなわけで、ちょっとやり過ぎの本日、まだこの後デスクワークもあるのですが、出来るかな・・・?
まずは、風呂に入って来ます。
ではでは。

特大3本

堅焼き黒パン・特大

堅焼き黒パン・大2本分のボリュームです。


麦ラボ

おいしい黒パン焼きますからね~
坊が一人じゃいやだと申しますので、麦ラボ主査の上の娘が付き添いました。

この頃、堅焼き黒パンがしみじみおいしいと感じます。
一日のうちに2食、時には3食ともパン食にしていますが、どんな時も堅焼き黒パンは欠かせません。
このパンを食べたいがために、ライ麦を育てていると言ってもいいくらいです。
あと、プンパニッケルもそうですが。

そう思っていたら、明日のパン焼きでお一人で堅焼き黒パン・特大を3本ご注文くださった方があり、酵母の仕込みからして張り切っています。

変な言い方ですが、このパンを召し上がる方は、どなたも元気になれます。
それは、あのライ麦畑の風景を知っていれば、疑いは起こりません。
私など、一口噛んだ瞬間に、ライ麦畑で穂がサワサワと風に揺れる音が聞こえる気がしますから。

結局、食べるって、命の交換なのです。
麦の命が食べる人の体に入ってその人の命に変わるってことですね。

ですから、麦の命のエネルギーが食べる人まで伝わるように、パン屋は、その橋渡しをさせてもらえるってことなんですね。
ありがたい仕事をさせていただいてます。

忘れていた寒さ

今朝は、寒かったです。
忘れていました。
これが本当の冬の寒さだと。

雪も降りましたが、10cm以内。
しかしどういうわけか、除雪車が出動しました。

で、わが家もパン焼きの合間に駐車場の除雪をしました。
日中もずっと寒かったので、雪が融け出すこともなく、ビシャビシャのシャーベット状にならず、きれいに除雪することが出来ました。

そうなんです、中途半端に冷えるのが一番良くありません。
麦畑が水浸しになりますから。

サラサラの雪だと水分が無く、下の土はしっとりしていても水浸しになることはないのです。
冬の間ずっと安定して雪に覆われていてくれれば良かったのですが、もう半分以上過ぎてしまった冬、今シーズンは最悪のコンディションです。

春を迎えてどんな様子になるのか、心配がないと言えばウソ、何とか持ちこたえてくれることを祈っています。

さて一方、食工房では酵母の調子が絶好調です。
こういう時は、どの種類のパンも出来がいいので、お客さまにも自信を持って「おいしいですよ!」とお勧め出来ます。

この絶好調がいつまでも続くように、何がどこが良かったのか、その理由を正確に把握しなくてはなりません。
ま、だいたいは理解しているのですが、もっと科学的な説明を付けられるところまで詰めたいですね。

分析のための機器も必要になるかも知れませんが。
パン屋としては、とりあえずおいしいパンが焼ければいいので、今すぐにどうこうというわけではありません。

そういうわけで、おいしいパンが皆さまのご来店をお待ちしております。