高野通信」カテゴリーアーカイブ

店主の日々雑感など諸々

待っていた雨

この一週間ほど、ずっと晴れでした。
昨日あたりから崩れて来たのですが、昨日の雨はほんのお湿り程度で、植物たちは必死に乾きに耐えている様子でした。

今日は、朝まとまった降雨があり、やっと地面が濡れました。
その後夕方にもにわか雨があり、たっぷりと水をもらった草木は、いかにも嬉しそうに見えました。

昨日のこと、降りそうで降らない雨のことを話していたら、上の娘は、「大丈夫!ちゃんと降るから。」と言うのですね。
どうして?と聞くと、いよいよになったら植物たちが雨を呼ぶのだと言います。
野菜は人間が手をかけているから、少しは水やりしてあげなくてはいけない時もあるけど・・・、野生の草木はそんな心配をすることはないのですね。
確かにそうかも知れない、と納得した私でした。

今日は、ちゃんと間に合ったようです。
本当にいいタイミングで降ってくれました。
家の畑のニンジンやナスやキュウリたちも、どれほどか喜んだことでしょう。

おかげで朝夕の水やりはする必要はありませんでしたが、上の娘は、畑の様子を見に行くことは欠かしませんでした。
うーん、これなんですね、大切なことは。
いろいろ分かるのは、よく見るからなんです。
足元の土から地球が見えるって、本当かも知れません。

猿知恵との戦い

近年このあたりでは、熊や猿などの野生動物による農業被害が深刻です。

熊、猿のほか、カモシカ、鹿、猪もいます。
まだその他に小さいもの、穴熊やハクビシン、タヌキなどもいますが、彼らはまだしも対応が容易いので、大した問題ではありません。
大きなものはやはり脅威です。

そんな中で猿は、他の者たちとは違って、少しばかり知恵があるので、対応が難しいのですね。
また、群れで行動するので、一旦侵入を許してしまうと、沢山の個体を相手にしなくてはならなくなり、それだけでも大変です。

畑のじゃがいもの味を覚えた猿は、じゃがいもの葉が茂って来ると、すぐに引き抜いてしまいます。
下においしいイモがあると覚えているわけです。

でも、まだ早すぎてイモは出来ていません。
次々、全部引き抜いて、結局あきらめて他の場所に行ってしまいます。

しばらく待っていれば、やがてイモにありつけるということが分からない、だから猿智恵なのですね。
こうして、その場所のじゃがいもは、今年の収穫をあきらめざるを得ないことになります。

電気柵が効果があるというので、畑のまわりを囲ったところもあります。
ところが、どうやって発見したか分かりませんが、大きな板切れだか角材のようなものを持って来て柵の上に倒しかけ、その上を歩いて易々と中に入り、カボチャなどを抱えて運んで行くことがあったとか。
あるいは、柵の下を電線に触れずに潜り込める子猿に入らせて、中からかぼちゃを放り投げさせて、外にいる親猿たちが運んで行くこともあったそうです。

結局、こうした猿との攻防に敗れて、一部の圃場を耕作放棄せざるを得ない状況に追い込まれた集落があるのです。
そうなって来ると、いつまでも動物愛護だの鳥獣保護などとばかり言ってはいられません。

しかし、法律はそう簡単には変わりませんから、今の状況では、私たちは手も足も出すことが出来ず、成す術がありません。
被害届と有害獣駆除の申請を出して許可をもらって、狩猟免許を持っている猟友会の方にお願いして駆除ということになりますが、その間に畑の作物は無くなってしまいます。

否、実のところ、侵入を許してしまってからでは遅いのです。
如何にして入られないようにするか・・・、そこにこそ害獣対策のポイントがあります。

事、猿に関しては、犬を放し飼いするのが一番効果的なのだそうですが、今は放し飼いは禁止ですから、それは出来ない相談です。
特別に訓練した猿追い犬を、集落の方々の同意の下受け入れて、猿が出た時に放すという方法があるそうですが、犬の訓練や世話をする人の確保、近隣住人の同意獲得など、ハードルが高いのですね。

それより何より問題なのは、ほとんどの場合、被害が深刻になるまで本気で関心を持つ人がいないということです。
私としては、それでは拙いことが分かっている以上、何とかしたいと思っているわけで、辺りを刈り払って焚き火をしたり、時々花火を鳴らしたり、歩き回ったり、とにかく獣たちにサインを送ろうとしているわけです。
うまく伝わっているかどうか、今一つ確信はありませんが・・・。

もし家の近くや畑に猿が出没したらどうしましょう・・・?
ま、いろいろと考えてはいるのです。
熊と違って、一匹二匹くらいまでなら、戦えない相手ではないので・・・。
何はともあれ先ずは頭脳戦、猿と知恵比べです。

紙版・飯豊の空の下から・・・ 7月号出来ました。

今朝は、少々風邪っぽい感じがして、「ヤバい!」と思いました。
ニ三日前から兆候があったので、よほど気を付けていたつもりでしたが、今朝は発熱して大汗をかいていました。

大方午前中いっぱい寝て過ごし、お昼はしっかり食べて、その後はデスクワークと軽いストレッチで体調をうかがいました。
まあまあ、これで事なきを得ると思います。

IIDEの方は、おかげさまで完了しました。
早速公開していますので、ご覧いただければ幸いです。

ホームページも、本当は手を入れなくてはならない所がいろいろあるのですが、時間とあと技術がないので、間に合っていません。
ぼちぼち勉強中です。

・・・というところで、今夜から明日にかけてのお天気が心配です。
雨がよく降ります。
風も吹きます。

畑では、麦が色づいていて、もうじき収穫です。
早いものは、すでに時期が来ていて、雨に濡れて重くなり倒伏気味のものもあります。

今日、上の娘がほんの一部を刈り取って運んできましたので、軒下にかけて雨に濡れないようにしました。
これからしばらく雨続きの予想になっていますので、農家さんの圃場の様子が気にかかります。

何と言っても、農産物はお天気次第です。
特に麦は、収穫期がとてもデリケートです。
それまでどんなに出来が良くても収穫期のお天気次第、最後の最後で0点になってしまうリスクがあります。
ま、気を揉んでも仕方がないことではあるのですが・・・。

静かな日曜日

IIDEの編集をしております。
雨模様の一日、ご来店のお客さまも少な目で、かと言って外にも出られませんので、製造仕事は半日にしてデスクワークです。
明日には、仕上げたいと思っています。

熊、捕獲される

昨日の夕方から今朝までの間に、仕掛けてあった檻罠に熊がかかりました。
今日の午後、市役所の担当者立ち合いの下、猟友会の方々の手によって処分されました。

熊は、推定年齢8歳のオスで、体長150cm、肩高75cm、体重は推定で120kgほどの大グマでした。
今回は、罠を仕掛けてから5日目と、早い展開となりました。

それにしても、いささかのショックを感じないわけには行かない私です。
それは、この前の熊騒動の時もそうでしたし、昨年の出没も、そして今回も、いずれも気が付かないうちに至近距離にまで侵入を許してしまっていることです。

確かに今回捕獲されたあたりは、前々から熊出没が噂されていた場所でした。
笹薮と雑木のジャングルで、桑の大木も沢山あり、今頃は地面が真っ黒な絨毯になるくらい実が落ちていました。
隠れ潜むにも、餌を得るにも、絶好の条件です。

しかし一方で、畑地が隣接しており、日常的に農作業のために人が出入りする場所でもあるのです。
それでも熊は、やって来るのですね。

どなたかが気が付いて駆除申請をしたことは確かですが、そういう話しは伝わって来ないし伝わっても行かないのですね。
何と言ったらいいのか、皆さん、話したがらない雰囲気が漂っています。
「あんまり騒ぐな・・・」みたいな。

私などは、熊に対して自分がほとんど何も出来ないことに、不安や焦りや時には苛立ちも覚えるのですが・・・。
せめて熊出没の痕跡を見定めるために、知見を積み重ね感覚を鍛えることが出来ないものかと思う毎日です。


IIDE編集中

今日一日で終わらせる・・・わけには行きませんでした。
デスクワークばかりでは、体が固まってしまいますし、第一私には耐えられません。

しょっちゅう外に出て歩いたり、裏の林で落ち葉を集めたり、畑で草取りをしたり、どちらかと言えばそちら優先でやりたいところを、切り上げて戻って来てはPCの前に座るのですから、チャンチャン進むわけがありませんね。

仕方ありません。
それでも半分出来ました。

続きは今週いっぱいかけてやります。
明日はコーヒー焙煎です。

今日は、小休止

今日は、この集落の奉仕作業の日で、道路沿いに花を植えるための準備などに汗を流しました。
その後、災害時の対応訓練の一環として、消防署の方の講話を聴いたり、放水体験をしたりしました。

午後から、食工房の仕事に戻るはずでしたが、少し疲れたので製造仕事はお休みして小休止となりました。

その代わり、裏の杉林の中を掃除しながら落ち葉焚きをしました。
獣避けの狼煙ですね。

野生の獣たちとの付き合い方は、これから先、私たちにとって大変重要な課題となることは間違いないと思っていますから、いろいろ幅広く学んで行くつもりです。
今、書籍を3点注文してあって、届いたらすぐに読んで皆さまにもご紹介いたします。

さてさて、月末恒例のIIDE編集もあります。
カミさんが、今月もかわいい絵を描いてくれていますので、私もぐーんと意欲が湧いて来ました。
これからコーヒー一杯飲んで、取りかかりたいと思っています。

熊出没 20170624

来ました!
今年も、突然です。

家の畑がある台地の端の方です。
大きな桑の木が沢山生えている場所です。

今朝、猟友会の方が檻罠を設置しに来たので、驚いて聞いてみたところ誰かが通報したらしいですね。
私は、最近歩かない場所で、気が付いていませんでした。

居るだろうな・・・、来るだろうな・・・と思ってはいても、そうそう四六時中警戒しているわけにも行きませんから、やっぱりこういうことになりますね。
気を引き締めなくては・・・。

明日は、ここの集落の人足です。
道路沿いに花を植えるための地ごしらえをするのです。
全員集合する機会なので、熊の話しを持ち出して、どなたが最初に発見したか確かめてみたいと思っています。
何と言っても、まずは情報の共有が課題ですから。

それはそれとして、食工房は、明日も皆さまのご来店をお待ちしております。
熊は・・・ですか?
大丈夫です。

今日は、夏至

今日は、夏至です。
一年のうちで最も昼が長い日ですね。
自然界の住人たちは、皆、何らかの反応をしているのだと思います。
人も昔は、季節の折々にいろいろなことをして、自然の営みに注意を払い畏敬の念を新たにしていたと思います。
夏至は、そんな中でも大きなイベントだったことでしょう。
そうかと言って私、今日何かをしたと言うわけではありませんが・・・。
今日のまわりの様子を書き留めておきましょうか・・・。

 2017年6月21日水曜日 夏至

★曇りのち雨のち曇りまたは小雨

★暑くもなく涼しくもない一日

★月齢26.3 月は小さくなっている 24日土曜日が新月

★近くの山の斜面に、カモシカ(多分)が上り下りした跡があった。

★ホトトギスが一羽、裏の林を縄張りにしたらしい。

★桑の実が色づいて来た。

★家のまわりで、キビタキがよく鳴いている。

★このあたりのカラスのひな達は、全員無事に巣立ったらしい。

★燕のひなの巣立ちは、未だ微妙のようだ。

★山は、濃厚な緑一色になった。

★本日、夏至仕込みの酵母である。

明日は、パン焼きです。
ご来店をお待ちしています。

花が沢山咲いてきれいな年は・・・

実は春の頃から気が付いていました。
福寿草も見事でしたし、桜やスモモの花も枝いっぱいに咲いていました。
そして、あのホウの花も、これほど沢山・・・と思うほど、一本の木に沢山の花を付けました。

印象的だったのは、藤の花が山のあちこちに紫色の模様のように、あっちにもこっちにも咲いていたこと。
その後に続いて桐の花も、鈴なりのように花を咲かせそれはそれは見事でした。
あと、地味ですが、柿の木にもいつもにないほど沢山の花が付きました。

昔からよく言われてきたことの一つですが、「草木が沢山花を咲かせるのは、天変地異の前ぶれ」というのがあるのですね。

今日、ある方と喋っていてその話題に及び、この春から最近までの草木の開花の異常なほどの旺盛さを思い出していました。
今年は、本当に楽しませてもらった・・・と、それだけでは済まないかも知れないのですね・・・。

明日は夏至、その先に何事もないことを祈りたいと思います。