電気柵の設置

麦ラボ

先に出来ていた囲いから分岐ざせて延長しています。


麦ラボ

この頃、田畑のあるところ、どこに行ってもこの風景です。

獣害対策のために電気柵の設置を進めています。

今日は、スペルト小麦の圃場とライ麦の圃場を一回りで囲いました。
イノシシ除けなので、2段張りで済ませています。

熊のこともあるのですが、とりあえず買った材料で足りる分でやっています。
来年は、地区の耕作者で団体結成して補助金を獲得をし、その時は熊への対応も考慮して3段張りでまとめてグルっと囲う計画です。

電気柵のために、電線の下1m幅くらいを徹底除草しましたので、何だか圃場周りの景色がツルッとして変な感じです。
まあこれも見慣れて来るのでしょうが。
ただ、見通しが良いのは、いいことです。

今日は、囲い終わった後、トラクターで耕耘しましたので、誰かが歩けばくっきりと足跡が残ります。
果たして、電気柵の中に入れるのは誰でしょうか。
明日の朝になれば分かります。

小刻みに降る雨

天気予報では触れられていない、予想外の雨が小刻みに降ります。
農作業の予定を立てるには、とても難しいお天気模様です。

明日はパン焼きの日なので、午前中は食工房に缶詰です。
午後になって少し時間が取れるでしょうか。

朝からずっと晴れていてくれればいいなと思います。
まあ、何とかなると思います。

種まきが終わったら、いよいよこれで百姓4年生進級です。
早くそうなって、進級祝いのパンセットを販売出来るよう楽しみにしています。

今年のパンセットには、デュラム小麦のフォカッチャと南部小麦のパン(何にするかは未定)も入れる予定です。

そこで改めて思いますが、麦は本当に可能性の大きな作物です。

日本の気候では難しいと、最初からチャンスを捨てるような考えが広がってしまったおかげで、価値の低い作物として片隅に追いやられてしまっています。

本当は違います。
ものすごく価値のある、また必要性の高い作物です。
麦の自給率を上げることは、日本の国力にも関係していると思っています。

小麦、大麦、ライ麦、スペルト小麦、デュラム小麦、ライ小麦、これらは、食工房がすでに手掛けています。

いつか、周りの農家さんや、農政担当の方の目が向いてくれることを願いつつ、パン屋の傍らこちらもこれから死ぬまで一生の仕事として、続けたいと思っています。

カメムシが、白鳥が・・・

この秋の季節の進み方が気になります。

今朝は、寝部屋の窓にカメムシが2匹止まっていました。
この時期、窓際でカメムシを見るというのは、寒さが近づいている証拠です。

もう一つ気になるニュース、ここからは離れていますが同じ県内の相馬市で白鳥が飛来したそうです。
例年よりずっと早い飛来だそう。

いずれも、寒さは早くやって来ることを告げているのかも知れません。

一方で、気象庁の3ヶ月予報では、10月初旬は気温は高め雨量は少なめと出ています。
麦の種まきをこの時期に当てようと計画しています。

果たしてどうなりますことか?その時になれば分かるのは当たり前ですが、種まきするにも段取りというものがありますから、前以て分かっていた方が良いに決まっています。

自然現象から得られる情報、気象庁の発表する科学的な情報、それらを総合的に判断しながらなお且つどんな時にも臨機応変に対応する、これが賢い百姓の心得と覚えています。

そしてパン焼きは、気温や水温、生地の管理温度、発酵時間など数値測定と制御など科学的アプローチで、狭いピークにピッタリ合わせなくてはなりません。
手を抜かず、正確にやることが何より肝要とは言え、こちらも百姓とは違った意味での臨機応変な対応が求められます。

どちらの仕事にも一番に求められるのは、職人気質でしょう。
私たちは、それを食工房病と呼んでいます。

日よけの撤去

春から今日まで、午後の西日を避けるために店の前に張っていた日よけを、今日撤去しました。
表から店の様子が見えていいですね。

いくら日よけのためとは言え、わざわざ隠しているような眺めになっていましたから。
これで入口上部のかけ看板も良く見えます。

そして中にいる私たちの方でも、外が見えるというのは、なにか安心感につながるのですね。
動物的感覚でしょうか。

本当は、工房内のその他模様入りのガラス窓も、すべて透明ガラスにしたいくらいです。
尤も、割れたりしない限り、わざわざ費用をかけて入れ替えるほどのことでもありません。

明日はまた定休日明けの木曜日、パン焼きの日です。
表が見えて、ちょっと気分も明るく仕事が出来るかも知れません。
いつもご来店くださる方は、「オッ!」と思われるかも・・・。

明日のお天気は、早朝まで雨、朝から上がってその後は晴れて来るようです。
皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。

もうすぐ種まき

明後日は秋分の日ですね。
ここ東北会津では、お彼岸の頃に麦を播くのが丁度良いと覚えています。

もちろんその年によって季節の進み具合が違いますから、多少の前後はあります。
昨年は、寒さが早くやって来るかも知れないとの予想があり、今頃はもうほとんど播き終えていました。

結果として、降雪前に育ち過ぎてダメージが大きかったものですから、今年は少し遅らしています。
今はまだ圃場の整備をしているところで、電気柵の設置のために圃場の周りをきれいにしています。

草を刈り払い、焼き払い、丸刈りの坊主頭のような状態です。
場所によっては除草剤も噴霧しています。

電線の下のクリアランスは20cm、油断しているとすぐに草が伸びて接触しますから、シーズン中は草が生えないように除草剤を使わざるを得ない箇所もあるわけです。

まあでも、そうやって見通しが良いと、獣たちの方でも出て来難いので、いいといえばいいのですね。
ただね・・・、道端のちっちゃいスミレとか、楽しめなくなりましたね。
どの道、イノシシがガボガボに掘り返すのですから、道草なんか無くなってしまって酷いものですが。

まあそうやって電気柵で囲っておいてから、もう一度耕耘して、それからやっと種まきです。
食工房の仕事もこなしつつ、合間合間に少しずつ進めています。

明日と明後日は定休日です

今日は敬老の日で休日、先週末から3連休でしたが、食工房へのご来店はごく少数。
コロナ禍の影響は、まだまだ大きいと感じます。

いつだったか、久しぶりに来られたお客さまが、こんな状況で行っちゃあ悪いかも・・・と言っておられました。
そうした気持ちが働くことも、影響しているのでしょうね。

思い出して見ると、この一年半ほどの間ずっと、店頭の様子はすっかり変わってしまいました。
静かと言うか、さみしいと言うか、にぎわいとはおよそ無縁な風景です。

以前のように、試食品を手に取ってもらったり、コーヒーサービスをしたりすることは、今はしたくても出来ません。
何だかなぁ・・・。

一方、娘たちのワクチン接種後の副反応が結構強くて、今日も食工房の製造仕事は出来ませんでした。
私は、一人でも出来る作業を細々こなして、後は圃場の整備に時間を充てました。

そんなこんなで営業の一週間も、静かに終わりました。
明日と明後日は定休日です。

全員2回接種完了、後、生パスタ挑戦

今日、娘たちの2回目のワクチン接種が完了し、これで食工房の全員が2回接種完了しました。

一つの大きな安心材料と考えてはいますが、世界に今回の新型コロナウイルスが蔓延し続けている限り、基本的な感染対策は継続してまいります。

お客さまにも、マスクの着用や手指の消毒、体温測定など、ご協力をお願いいたします。

麦ラボ

左側-小麦粉 右側-デュラム小麦セモリナ粉
本当に黄色いのですね。


麦ラボ

卓上ミキサーを使ってこね始めたところ
この後、いくら混ぜてもまとまって来ないので、少し水を足しました。


麦ラボ

やっとまとまりましたが、これでは軟らかすぎるということが、後になって分かりました。


麦ラボ

機械でこねた後、手ごねしてきれいな球にし、ラップでくるんでしばらく寝かせます。


麦ラボ

押し出し式パスタマシン


麦ラボ

シリンダーとダイス


麦ラボ

寝かせておいた生地を棒状に成形
半分に切って2回に分けて製麺します。


麦ラボ

シリンダーに生地を充填したところ


麦ラボ

きれいに製麺されたのは良かったのですが、下に下ろすとすぐにくっ付いてしまいます。


麦ラボ

スープ仕立てだったので、何とか食べられました。
否、味は悪くありません。ただ、食感が・・・。

さて本日は、娘たちのワクチン接種で一日製造仕事を休業としましたので、食工房自家圃場産のデュラム小麦のセモリナ粉を使って生パスタづくりに挑戦しました。

で、今回、押し出し式のパスタマシンは初めての体験ということもあって、生地の硬さ加減がよく分からず、最初軟らかすぎて麺がくっついてしまいました。

急遽粉を足してこね直しましたが、今度はせっかちにすぐに製麺したため、生地のくっ付きが悪く麺が切れ切れになってしまいました。

茹でたら細切れでおかゆのような状態になり興覚めでしたが、それでも味は悪くなく、この次は生地の硬さに留意して、是非とも成功させたいと思っています。

本日の喜ばしい成果

食工房

食工房自家圃場の南部小麦の粉で焼いたパン
ほんのり甘みがあって、もっちり食感で、皮の部分の香ばしさは最高でした。


食工房

切り口を見ています


食工房

食工房自家圃場産の南部小麦の粉を使って焼いた地粉角食パン
型いっぱいに気持ち良く膨らんでくれました。


食工房

生地は、ストレスなく伸びています。
焼き色もきれい!
風味も食感も、定番の地粉角食パンより上です。

まずは画像をご覧ください。

食工房の自家圃場にて収穫した南部小麦を、佐藤製麺さんに小麦麺加工をお願いした際、一部を粉のまま送ってくださるよう頼んで置きました。
その粉が麺と一緒に昨日届いて、今日は昨日予告申し上げた通り、食パンを焼きました。

生地をこねた時は、定番の粉より吸水がやや少なめで、腰もやや弱いかなと思いましたが、成形発行が完了する頃でも案外腰が抜けず、焼き上がって見るとちゃんと釜伸びして型いっぱいに膨らんでいました。
以前から知っている南部小麦の性質そのままの動きに、安堵させられる一幕でした。

風味、食感申し分ありません。
何と言っても香りがいいのです。
明日の朝食に、バタートーストでいただくつもりです。

さてこれで、南部小麦を増やして行けば小麦粉の完全自給が叶うか?というところですが、何しろ佐藤製麺さんは遠方です。
小麦を送って、粉にしてまた送り返してもらうのでは、ダブル運賃が高いコストとなってパンの値段を押し上げます。

誰か、この近くで粉屋をやる人はいないか?
面白い素材はいっぱいあるし、需要も必ずあると思います。
第一、食工房が仕事を回しますよ!

そして、本日の喜ばしい成果のもう一つが小麦麺です。
夕食に煮込みうどんでいただきました。

驚いたのは、煮込んでもぬめりが少なくツルっとして素晴らしい食感でした。
第一、漂って来る香りがもうたまりません。
小麦の香りって、こんなに食欲をそそるの!と思えるくらい。
冷麺でいただけば、さらに素晴らしい食感でしょうね。

しかし、それもこれも、原料素材の小麦の出来が良かったからこその成果なんです。
これまで何度も、異なる生産者の小麦を持ち込んで製麺加工してもらっていますが、自慢じゃありませんが今回のが最高です。

こんなおいしいものを、イノシシに喰わせてなるものですか!

否、これでまた麦の作付けになお一層気合が入ろうというものです。
こんな質の高い満足は、他のことでは得られませんから。

そしてこの喜びを、パンのおいしさに変える魔法を日々研究することも、こんな楽しいことは他にありません。

明日は、生パスタをつくります。

明日のお楽しみ3題

今日、佐藤製麺さんから、加工依頼してあった小麦麺と小麦精粉が届きました。
我が食工房の自家圃場にて収穫された南部小麦です。

麺は早速店頭に並べて販売開始しました。
試食はまだですが、明日にも食べてみようと思っています。

そして精粉の方は、明日のパン焼きで食パンを試作します。
どんな生地になるのか、どのくらい膨らむのか、風味は、食感は、いろいろ確かめて見なくてはなりません。

もしうまく行くようなら、小麦粉の全面的自給に道が開けます。
とてもとても楽しみです。

そしてあと一つ、ネットで購入して届くのを待ちかねていた、押し出し式のパスタマシンが今日届きました。

こちらは、同じく食工房自家圃場にて収穫したデュラム小麦のセモリナ粉を使って、生パスタをつくります。

一度は、そば打ちの要領で包丁切りして試しましたが、やはり押し出し式で製麺したものを試して見たかったのです。
これも、明日か明後日には試せると思っています。

食欲の秋に向かって、大きな楽しみが3つ、ちょっとハイテンションになっている私です。

明日は、その試作パンを試食していただけるかも知れません。
どうぞお楽しみに。

そして小麦麺もあります。

皆さまのご来店をお待ちしております。

またイノシシ来た!

麦ラボ

中島第4圃場 足跡


麦ラボ

中島第4圃場 掘り跡


麦ラボ

外回りの法面もグチャグチャに掘り返されています。
雨が降ったら、土砂が流出します。


麦ラボ

中島第2圃場

昨夜から今朝までの間に、複数のイノシシがやって来て、そこらじゅうの畑の中を歩き回り掘り返しました。
きれいに整備した各圃場は、足跡だらけ掘り跡だらけで、それはもう酷いものです。

まあ、種まきまでにはもう一度耕耘するつもりですから、それを目途に電気柵を回しますが。
それにてもやってくれますね・・・。
監視カメラにも二頭のイノシシが映っていました。

これでもう中途半端なことは出来なくなりました。
徹底して防御しなくては、作付けは出来ません。

ただでさえ忙しいのに、全くなんて奴らだ!

でも、家のさつまいもは、電気柵のおかげで一切被害はありません。
そうです!一欠けらだって喰わせません。

隣のおばあちゃんの畑のさつまいもを、一欠けらも残さず喰ったのですから。
家でとれた分から、隣のおばあちゃんにいくらか差し上げようと思っています。
小さな欠けらは、畑にすき込んでしまいます。

とりあえず電気柵は有効ですが、これだけでは根本的解決には至りません。
やはり、数を減らさなくちゃ!
でも、一体どうやって・・・?