新型コロナウイルス肺炎の憂鬱

目下世界を震撼させている新型コロナウイルス肺炎ですが、ここに来て新たなフェーズに入ったと思います。

もっとずっと早い段階でなら、特定の場所の中で淘汰することが可能だったかも知れませんが、もはや広く環境中に放たれてしまったも同様だと受け止めなくてはならなくなりました。

発生国の中国の対応の拙さが、その原因の一つである事は確かですが、今それを言っても始まりません。
反省は後でしてもらうとして、とにかく今は世界中で感染の拡大防止に努めることがまず第一でしょう。

それにしても先行きの見えなさには、憂鬱な気分にさせられます。
何か似たような気分を味わったような気がすると思っていたら、思い出しました。

そうです、あの震災の時に同時発生した原子力災害です。
あの時も得体の知れなさ、先行きの見えなさに、不安を感じ憂鬱な気分が続いていました。
どちらが・・・と比較しても意味の無いことですから止めておきますが、注意しなくてはならないことは案外似ているような気がします。
マスク、手洗い、うがい、消毒など、一つ一つ手を抜かないで丁寧に注意深く行うということですね。

もし感染を疑う状況になった時は、迷わず医療機関を訪ねることでしょう。
そうしないと、周りに感染者を増やす可能性があるからです。
人から人に感染して行くのですから、自分だけという考えが一番悪い結果を生むことになると肝に銘じておきたいと思います。

しかしそれにしても、医療体制の行き届いている日本は幸せです。
その貴重なリソースを浪費することのないよう、日々を注意深く過ごしたいと思います。

パン屋の倒産が過去最多!

パン屋の倒産が過去最多・・・と、今日のネットニュースの中にありました。
思わず目を奪われ、読み込んでしまいますね。

しかも、小規模事業者は業況厳しく・・・とあります。
パン業界全体の売り上げは伸びているそうですから、その中での倒産件数の増加は何を物語っているのでしょう。

早く言えば、パン屋が多過ぎる・・・、それもあるでしょうが、話はそう単純ではないようです。
地域の人気店でありながら経営破綻する店、30年以上続いて来た老舗のパン屋が閉店、いろいろなケースがあるようです。

食工房を開業して16年、その間に感じていることは、年々経営環境は厳しくなっているということです。
パンを食べる人が増えていることは確かで、それは私も感じます。

しかしそれ以上にパン屋の数が増えて来ていますし、パン屋以外のお店例えばコンビニやスーパーでも、近年特にパンの販売に力を入れています。
受給バランスで見れば、供給過多になっていることは間違いありません。

ですから、小さなパン屋は当たり前のモノを造って売っていても埋もれてしまうだけで、経営は成り立ちません。
都市部の場所のいい所でさえ厳しい業況だそうですから、地方の寒村の一角で店を出していてもまず見つけてもらうことからハードルがあります。

そんな状況にあって、こうすればいいというような法則はどこにも見つかりません。
個々に、生き残る道があるとすればあるだけ、そしてそれは自分で見つけるものと思っています。
それを模索しながら、いつ尻尾を切られるかと冷や冷やしながら切り抜けて来た16年間です。

そんな中、これまでもこれからも変わらないことは、自分自身の食に対する感性を信じること、良心に恥じない仕事をすること、技能は一生磨き続けること、研究心を絶やさないことです。

そして、いくらかでも支持してくださる方がおいでになれば、その方々のために骨身を削ります。
それでもやって行けなくなったら、その時は潔く閉業です。

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

明日からまた営業

二日間の定休日を挟んで、明日からまた営業の食工房です。

お休みを二日いただいているわけですが、実際に休養出来るのは火曜日一日だけです。
本日水曜日は、すでに朝から今まで、そしてこの後もう少し、製造に関わる仕事をしています。

お客さまをお迎えしない分、集中して出来ることもあるので、仕込みやコーヒー焙煎など片時も手が離せない作業をしています。
ですから、営業日より忙しい側面もあったりします。

まあでも、おいしいパンを焼くための支度ですから、嫌気が差すなんてことはまったくありません。
むしろ誇りを感じながらやっている感がありますね。
今夜はこれから、酵母種の最後の調整をして、明日のパン焼きに備えます。

毎日毎日、この歳になっても動く体の健康に感謝しつつ、気持ち良く頑張ろうという気にさせてくれる諸々の計らいにも感謝しつつ、また一週間張り切って仕事したいと思います。

そして皆さまのご来店をお待ちしております。

夕方からまとまった雪、明日と明後日は定休日

本日も大変寒い一日でした。
屋根の上に残った雪や下がったつららも、少ししか落ちませんでした。

夕方からかなり本格的な降雪となり、一時間ほどで10cmを超えました。
今も、ペースは落ちましたが、まだ降り続いています。
明日の朝には、除雪車が出動することでしょう。

食工房は、明日と明後日は定休日です。
お店はお休みですので、お間違えのございませんように。

明日の朝はゆっくり起き出して、雪だるまをこしらえようかな・・・と思っています。
でもその後、一転して暖かくなると言っていますから、すぐに融けてしまいそうですね。
どうしようかな・・・。
木曜日までには、きれいに除雪しておきたいし・・・。

否、でも、雪が降って来るのを見て、正直うれしかったですよ。
思わず飛び跳ねてはしゃぎましたもの。

まだまだこの先のお天気がどんなことになるのかさっぱり分かりませんが、春はもう少し先でもいいと思っている私です。

イベントラッシュ

イベントと言っても、どこかに出店するとかではありません。
ありがたいことに、食工房の製造上のイベントが続きます。

パンイベントへの出品、保育園の給食に納品、農業関係のイベントに出品、それらのためにそれぞれまとまった数の製品をつくります。

通常のスケジュールプラスということで、よく考えて段取りしないと、パンクしてしまいます。
でも、うれしい計らいです。

一生懸命仕事しろ!と、今は亡き父や母が天国から号令しているような気がします。
がんばります。

今日は、クッキーを二種類焼きました。
コーヒークッキーと大麦ビスケット、それぞれ全く異なる下ごしらえと工程を踏みます。

レシピも自分で考えたはずですが、繰り返しつくっているうちに、このレシピ良く出来てるねぇ・・・と、昔からある伝統的なレシピのような錯覚をしてしまうのがとても不思議です。

どのクッキーにも何かしらスパイスが入っていて、その匙加減が絶妙で我ながら感心しますが、何故その量に決めたのかは全く思い出せません。

多分いつもそうですが、ひらめきなんです。
何を入れるかも、どのくらい入れるかも。

初めのうちは、こんなの単なる思い付きなんだから誰に教えたって惜しくないと思っていましたが、今頃になってその価値が分かって来ました。

だから今となっては、絶対に教えません。
食工房のトップシークレットです。

パンは上出来、疲れました

今日のパン焼きも、このところの例に倣って上々の出来でした。
何しろ酵母の状態が良いのです。
何がこの良い結果をもたらしているのか、だいたいは分かっていますが。

で、早朝から気合を入れていましたので、午後にはぐったりするほど疲れました。
ま、それだけ骨身を削ったということで、仕事に臨む態度としては、良かったんじゃないかな。
特大3本、きっとおいしく召し上がっていただけると思います。

午後のひと時仮眠してから、仕切り直してクッキーの仕込みもやりました。
生地をつくって、一晩冷凍庫に入れて置くのです。
明日の朝、凍った生地をスライスしたり、あるいは細かく刻んで、それぞれの形に焼き上げます。

そんなわけで、ちょっとやり過ぎの本日、まだこの後デスクワークもあるのですが、出来るかな・・・?
まずは、風呂に入って来ます。
ではでは。

特大3本

堅焼き黒パン・特大

堅焼き黒パン・大2本分のボリュームです。


麦ラボ

おいしい黒パン焼きますからね~
坊が一人じゃいやだと申しますので、麦ラボ主査の上の娘が付き添いました。

この頃、堅焼き黒パンがしみじみおいしいと感じます。
一日のうちに2食、時には3食ともパン食にしていますが、どんな時も堅焼き黒パンは欠かせません。
このパンを食べたいがために、ライ麦を育てていると言ってもいいくらいです。
あと、プンパニッケルもそうですが。

そう思っていたら、明日のパン焼きでお一人で堅焼き黒パン・特大を3本ご注文くださった方があり、酵母の仕込みからして張り切っています。

変な言い方ですが、このパンを召し上がる方は、どなたも元気になれます。
それは、あのライ麦畑の風景を知っていれば、疑いは起こりません。
私など、一口噛んだ瞬間に、ライ麦畑で穂がサワサワと風に揺れる音が聞こえる気がしますから。

結局、食べるって、命の交換なのです。
麦の命が食べる人の体に入ってその人の命に変わるってことですね。

ですから、麦の命のエネルギーが食べる人まで伝わるように、パン屋は、その橋渡しをさせてもらえるってことなんですね。
ありがたい仕事をさせていただいてます。

忘れていた寒さ

今朝は、寒かったです。
忘れていました。
これが本当の冬の寒さだと。

雪も降りましたが、10cm以内。
しかしどういうわけか、除雪車が出動しました。

で、わが家もパン焼きの合間に駐車場の除雪をしました。
日中もずっと寒かったので、雪が融け出すこともなく、ビシャビシャのシャーベット状にならず、きれいに除雪することが出来ました。

そうなんです、中途半端に冷えるのが一番良くありません。
麦畑が水浸しになりますから。

サラサラの雪だと水分が無く、下の土はしっとりしていても水浸しになることはないのです。
冬の間ずっと安定して雪に覆われていてくれれば良かったのですが、もう半分以上過ぎてしまった冬、今シーズンは最悪のコンディションです。

春を迎えてどんな様子になるのか、心配がないと言えばウソ、何とか持ちこたえてくれることを祈っています。

さて一方、食工房では酵母の調子が絶好調です。
こういう時は、どの種類のパンも出来がいいので、お客さまにも自信を持って「おいしいですよ!」とお勧め出来ます。

この絶好調がいつまでも続くように、何がどこが良かったのか、その理由を正確に把握しなくてはなりません。
ま、だいたいは理解しているのですが、もっと科学的な説明を付けられるところまで詰めたいですね。

分析のための機器も必要になるかも知れませんが。
パン屋としては、とりあえずおいしいパンが焼ければいいので、今すぐにどうこうというわけではありません。

そういうわけで、おいしいパンが皆さまのご来店をお待ちしております。

寒くても、雪が降っても、パンを焼きます

今朝までの雪は、警報級と騒いだ割には全くの肩すかしで、除雪車の出動もありませんでした。

でもわが家は、駐車スペースにシャーベット状の雪が残ると、明日お客さまが車から降りるのに長靴が必要と言う状況になりますから、丁寧に除雪しておきました。
明日までにまた少し降雪があるかも知れませんが、その時はその時、必要なら除雪します。

明日から、また新たな営業の一週間が始まります。
寒くても、雪が降っても、パンを焼きます。

ご来店いただければこの上ない幸せ、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

ブルマン級の秀逸な風味、ハイチのマールブランシュも入荷しております。

立春、これから寒くなる!?

昨日は節分、夜になってからでしたが、豆まきをしました。
そして今日は立春。

一日中穏やかな晴天で寒さも緩み、外にいるのが気持ちが良くてうれしかった・・・。

ところが、今夜から明日にかけて大雪になると言っています。
その後もしばらくの間、寒い日が続くとか。

今季一番の寒気が南下して来ると言います。
いやはや、いったいどうなっているのでしょう。

お天気に関しては、もはや予測は付かないものと承知はしているのですが、それでも大方このまま春に向かうのではないかと、頭も切り替えなくてはと思っていたのです。

もし明日、除雪車が出るくらいの積雪になったら・・・、否、あり得ますね。

とりあえず定休日で店は休みなので、静かに様子を見ていましょう。